詳細設定の変更点
新しい詳細設定
XS_ENTER_FINALIZES_COMMANDS
コマンドを実行するショートカットとして Enter キーを設定するには、詳細設定 XS_ENTER_FINALIZES_COMMANDS
を使用します。以前は、Space キーとマウスの中ボタンだけがコマンドを完了するショートカットとして機能していました。
さらに、Enter キーを使用して直接変更コマンドを完了することもできます。以前は、マウスの中ボタンだけが、直接変更コマンドを完了するショートカットとして機能していました。
この詳細設定は、デフォルトでは TRUE
に設定されます。この詳細設定は、[詳細設定] ダイアログ ボックスの [モデリング] カテゴリーにあります。
XS_PREVIEW_LIMIT
コピーまたは移動のプレビューに表示されるオブジェクト数の上限を設定するには、詳細設定 XS_PREVIEW_LIMIT
を使用します。[コピー] または [移動] コマンドを使用してオブジェクトをコピーまたは移動すると、プレビューがモデルに表示されます。
デフォルト値は 1000 です。値が 0 の場合、プレビューはオフになっています。このモ詳細設定は、[詳細設定] ダイアログ ボックスの [モデル ビュー] カテゴリーにあります。
XS_SHOW_STATISTICS_IN_DX
DirectX レンダリング モデル ビューに統計と使用されているレンダリング デバイスを表示するには、詳細設定 XS_SHOW_STATISTICS_IN_DX
を使用します。統計は、モデル ビューの左下隅に、1 秒あたりのフレーム数の測定値として表示されます。
この詳細設定を使用すると、特に、CPU 内蔵アクセラレーターとかなり強力な外部グラフィック アクセラレーターの両方を備えたノートパソコンなど、複数 GPU の場合は、Tekla Structures モデル ビューに適切なグラフィック ハードウェア アクセラレーターを使用していることを簡単に確認できます。
この詳細設定は、デフォルトでは FALSE
に設定されます。
値を変更した場合は、ビューを再度開いて、新しい値を有効にする必要があります。
この詳細設定は、従来の OpenGL レンダリング モデル ビューには影響を与えないことに注意してください。
鉄筋セットの新しい詳細設定
自動的にグループ化する鉄筋セットの鉄筋の許容値を調整する必要がある場合、次のモデル固有の詳細設定を使用します。
脚の面の縁端が完全にはオーバーラップしない場合でも、鉄筋セットの鉄筋の脚を互いに接続するには、詳細設定 XS_REBARSET_LEG_CONNECTION_TOLERANCE を使用します。この詳細設定は、モデル固有です。
鉄筋セットにより作成された鉄筋をエクスポートするための新しいコントロール
新しいモデル固有の詳細設定 XS_EXPORT_IFC_REBARSET_INDIVIDUAL_BARS
が追加され、鉄筋セットにより作成された鉄筋をエクスポートする方法を制御できます。詳細設定が FALSE
に設定されている場合、鉄筋はグループにエクスポートされます。詳細設定を TRUE
に設定すると、鉄筋が個々の鉄筋としてエクスポートされます。デフォルト値は、FALSE
です。この詳細設定は、[詳細設定] ダイアログ ボックスの [エクスポート] カテゴリーにあります。
IFC ファイルの「総数」には、鉄筋セットによって作成されたグループの場合は常に 1 と表示され、「総重量」と「重量」には 1 鉄筋の重量が表示されます。NUMBER_OF_BARS_IN_GROUP
および WEIGHT_TOTAL_IN_GROUP
属性を使用して、グループの値を IFC ファイルにエクスポートします。
B-rep を正確ソリッドとしてエクスポートするための新しいコントロール
B rep オブジェクトを IFC2x3 エクスポートで正確なソリッドとしてエクスポートできるようになりました。これを行うには、新しいモデル固有の詳細設定 XS_EXPORT_BREP_AS_EXACT_SOLID
を TRUE
に設定します。デフォルト値は、FALSE
です。この詳細設定は、[詳細設定] ダイアログ ボックスの [エクスポート] カテゴリーにあります。
B-rep を正確ソリッドとしてエクスポートした場合、IFC ファイルのサイズが大きくなり、エクスポートにかかる時間が長くなることに注意してください。
エクスポートの縁端を滑らかにするには、詳細設定 XS_CS_CHAMFER_DIVIDE_ANGLE を 10
に設定する必要が生じることがあります。
次の例では、左側にネイティブ タイプの I プロファイル、右側に両方の詳細設定を使用した場合の IFC オブジェクトの表面形状があります。
変更された詳細設定
XS_DRAWING_CLONING_IGNORE_CHECK
XS_DRAWING_CLONING_IGNORE_CHECK
を TRUE
に設定した場合、同じ位置番号を持つ選択部材の図面を Tekla Structures が複製できます。位置番号が同じ複数の部材を選択した場合、複製された図面はその位置に 1 つしか作成されない点に注意してください。
XS_BLACK_DRAWING_BACKGROUND
詳細設定 XS_BLACK_DRAWING_BACKGROUND
の値を変更した場合、新しい値を有効にするために Tekla Structures を再起動する必要はなくなりました。
XS_CALCULATE_POUR_UNITS_ON_SHARING
XS_CALCULATE_POUR_UNITS_ON_SHARING
のデフォルト値が FALSE
に変更されました。これにより、アウトおよびイン時に、共有モデルの現場打ちコンクリート ユニットが Tekla Structures により自動的に計算および更新されなくなります。代わりに、各ユーザーは、現場打ちコンクリート ユニットを更新するために、共有モデルのローカル バージョンで [現場打ちコンクリートユニットを計算] コマンドを実行する必要があります。
XS_REBARSET_ENABLE_BAR_GROUPING_WHEN_SPACING_DIFFERS
この詳細設定は、以前のように normal
タイプだけではなく、鉄筋セットのすべての鉄筋グループ タイプに反映されるようになりました。
XS_REBAR(SET)_MINIMUM_LEG_DEVIATION
鉄筋セットにのみ適用されるように、詳細設定 XS_REBAR_MINIMUM_LEG_DEVIATION
の名前が XS_REBARSET_MINIMUM_LEG_DEVIATION
に変更されました。
削除された詳細設定
XS_HATCH_OVERLAPPING_FACES_IN_DX および XS_USE_DASHED_HIDDEN_LINES
DirectX でレンダリングされたモデル ビューを制御するための詳細設定 XS_HATCH_OVERLAPPING_FACES_IN_DX
および XS_USE_DASHED_HIDDEN_LINES
は削除されました。代わりに、 で、[オーバーラップする部材の表面へのハッチング] オプションと [陰線の破線] オプションを使用できるようになりました。
XS_LINE_WIDTH
この詳細設定は正常に機能しなかったため、削除されました。
XS_IFC4_EXPORT_PLEASE
IFC4 エクスポートを開始するために、teklastructures.ini ファイルで詳細設定 XS_IFC4_EXPORT_PLEASE
を TRUE
に設定する必要がなくなりました。構成で許可されている場合、IFC4 エクスポートを開始するコマンドは、Tekla Structures で常に使用できます。
XS_CREATE_MISSING_MARKS_IN_INTELLIGENT_CLONING
図面複製テンプレート図面にマッピングできなかった部材についても、複製された図面にマークを作成するために、詳細設定 XS_CREATE_MISSING_MARKS_IN_INTELLIGENT_CLONING
を設定する必要がなくなりました。この機能は、図面複製の設定 ( ) と図面複製の設定 [マスター図面カタログ] ( ) で既に使用できます。