新しい Tekla Structures サブスクリプションおよび起動の変更点

Tekla Structures
2021
Tekla Structures

新しい Tekla Structures サブスクリプションおよび起動の変更点

新しい Tekla Structures サブスクリプション サービスには、操作性を最大限に活用するために必要なものがすべて含まれています。中心となるのは Tekla Structures ソフトウェアです。利用可能なすべてのサービスとオンライン ライセンス ツールによってサポートされており、作業の生産性が向上します。

サブスクリプションの内容

含まれている製品

新しいサブスクリプション サービスには、オンライン Tekla Structures ライセンスだけでなく、コラボレーションをサポートする Trimble Connect ライセンスも含まれています。Tekla Structures のライセンス構成が次の 3 つに集約されました。

  • Tekla Structures Diamond は、詳細設計および製作情報を扱います。

  • Tekla Structures Graphite は、モデリングおよび設計ドキュメントを扱います。

  • Tekla Structures Carbonは、表示およびコラボレーションを扱います。

以前のライセンス構成は、これまでと同様オンプレミス ライセンスでは引き続き使用される点に注意してください。

含まれているサービス

サブスクリプションには、さまざまなサービスが含まれています (BIM ソフトウェア トレーニングおよびサポート サービス)。

含まれているオンライン ライセンス

Tekla Structures サブスクリプション ライセンスは、Tekla Online Admin tool で管理されます。ユーザー管理は、内部ユーザーと外部ユーザーの両方を同じツールで行います。Tekla Online Admin tool では、ライセンスの使用状況データにアクセスしたり、同じツールから簡単にサブスクリプションの更新を管理したりできます。

サブスクリプションのメリット

新しい Tekla Structures サブスクリプションを利用すると、Tekla Structures ソフトウェアおよび関連するすべてのサービスに対して、よりシンプルで簡単かつ柔軟な方法でアクセスできます。

新しい Tekla Structures サブスクリプションでは、次のことを行えます。

  • 小さい先行投資で新しいライセンスを入手できる。

  • お客様のニーズを、簡略化された Tekla Structures の構成セットに簡単に対応付けることができる。

  • 構造材料で制限されないソフトウェアを使用して、新しいビジネス チャンスを得ることができる。

  • すべての Tekla Structures ライセンスとユーザーをオンラインで一元的に管理し、ライセンスの使用状況を確認できる。

  • 変化するビジネス ニーズに応じて、ライセンス ベースのバランスをより柔軟に取ることができる。

  • オフィスへの VPN 接続やライセンス持ち出しツールを使用しなくても、どこでもライセンスを使用できる。

オンライン ライセンスのタイプ

Tekla Structures オンライン ライセンスは、更新型サブスクリプションまたは期限付きサブスクリプションとして購入いただくことになります。更新情報などのライセンスの詳細は、Tekla Online Admin Tool を参照してください。オンライン ライセンスにより、Tekla Structures CarbonTekla Structures Graphite、または Tekla Structures Diamond のライセンスのロックが解除されます、徐々に多くの製品機能が有効になります。

Tekla Online 管理者は、ユーザーにライセンスを割り当てます。Tekla Structures オンライン ライセンスは、シングルユーザー ライセンスと呼ばれます。各ユーザーに Trimble Identity および Tekla Structures サブスクリプション ライセンス シートが必要です。

柔軟性を高めるため、ニーズに応じてさまざまなライセンス タイプが用意されています。
  • StandardTekla Structures のオンライン サブスクリプション ライセンスをお持ちの場合、1 暦年で 4 回までライセンスを割り当てることができます。これにより、従業員の業務内容が変わったり退職したりするなど、予期しない変更が発生した場合でもライセンスを使用し続けることができます。

  • Flex および Worldwide ライセンスは、制限なくユーザー間で再割り当てできます。ライセンスをあるユーザーから別のユーザーに切り替える場合は、これらのライセンスのいずれかを選択する必要があります。

  • Standard および Flex ライセンスは、購入国でのみ使用する必要があります。Worldwide ライセンスは、任意の国のユーザーに割り当てることができます。

  • Standard、Flex、および Worldwide のライセンスは、従業員と外部ユーザーの両方に割り当てることができます。

起動の変更点

  • 以前と同じように Tekla Structures および 1 つ以上の Tekla Structures 環境を Tekla Downloads からダウンロードしてインストールします。

    環境をインストールせずに Tekla Structures を起動した場合、起動を続行する前に環境をインストールするように促すメッセージが Tekla Structures に表示されます。

  • Tekla Structures 拡張パッケージ (.tsep) をお持ちの場合、やはりインストールが必要なため、インストールに関する進行状況ダイアログ ボックスが Tekla Structures に開きます。このダイアログ ボックスでは、必要に応じてインストールをキャンセルできます。ただし、キャンセルしても環境設定ファイルはインストールされる点に注意してください。インストール キューの他の拡張機能はキャンセルされ、以前と同じように次の起動時に延期されます。

  • Trimble Identity にサインインします。オンライン ライセンスの場合、これは必須です。

    Cookie ポリシー メッセージが表示された場合、[X] をクリックして非表示にします。

    デフォルトのサインイン期間は 30 日です。それ以降は新しいログインが必要になります。

  • 新しいオンライン サブスクリプション ライセンスがデフォルトのライセンス オプションになりました。新しくなったライセンス ダイアログ ボックスでは、[テクラオンラインライセンスを使用] ライセンス オプションがデフォルトで選択されており、オプションの下にユーザー名が表示されます。

    オンプレミス ライセンスをお持ちの場合、[オンプレミス ライセンス サーバーを使用] オプションを選択する必要があることに注意してください。

  • Tekla Structures を起動すると、以前と同じように使用できるライセンスがリストに表示されます。環境、役割、およびライセンスを選択して [OK] をクリックすると、その時点でライセンスが消費されるようになりました。以前は、モデルを開いたときに消費されていました。

  • オンライン ライセンスを解放し、別のコンピューターで同じライセンスを使用できます。これを行うには、最後の確認メッセージ ボックスで、[この装置名に特化してこのライセンスを保持する] チェック ボックスをオフにします。

  • オンライン ライセンスのスムーズな利用と、Tekla ソフトウェア製品を補完する Tekla Online servicesについては、「Tekla Online services に接続するための要件」を参照してください。

オフラインでの作業にオンライン ライセンスを使用可能

オンライン ライセンスでは、Tekla Structures を簡単にオフラインで使用できます。Tekla Structures をオフラインで使用するには、Tekla Structures を閉じ、最後の確認メッセージ ボックスで [この装置名に特化してこのライセンスを保持する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。オフラインで使用できる時間は最大 3 日です。

オンラインで使用中に Tekla Online ライセンス サービスへの接続が失われた場合、通知が表示されます。その場合、Tekla Structures がオフライン モードになり、通知に表示されている時間の間、正常に動作し続けます。

  • 通知メッセージは、オフラインでの使用に要する時間によって変わります。

  • Tekla Structures は、自動的に再接続を試みます。[再接続を試す] ボタンをクリックして、手動で再接続を試みることもできます。ボタンが無効になっている場合は、現在再接続できないことを意味します。ボタンが有効になるまで待ってから、再試行することをお勧めします。

  • オフライン モードの時間がなくなると、Tekla Structures を使用することができなくなります。[モデルを保存して Tekla Structures を閉じる] または [Tekla Structures を閉じる] のいずれかを実行できます。

リボン選択での役割の使用

従来のオンプレミス ライセンスでは、すべてのメイン Tekla Structures ユーザー グループ (鉄骨詳細設計者や鉄筋詳細設計者など) にそれぞれ独自のライセンスがあり、そのライセンスに基づいて Tekla Structures に適切なリボンが表示されます。

サブスクリプション ライセンスでは、同じライセンスが各種 Tekla Structuresユーザー グループで使用されるようになりました。たとえば、鉄骨詳細設計者、プレキャスト詳細設計者、鉄筋詳細設計者はすべて Tekla Structures Diamond ライセンスを使用します。

鉄骨詳細設計者向けの鋼材固有のリボンなど、特定の Tekla Structures ユーザー グループのための適切なリボンは、Tekla Structures の起動時に Tekla Structures 設定ダイアログ ボックスで役割選択を使用して定義されるようになりました。

環境内の役割固有の .ini ファイルに、特定の役割のリボンを定義する新しい詳細設定 XS_RIBBON_CONFIGURATION_DIAMONDXS_RIBBON_CONFIGURATION_GRAPHITE、および XS_RIBBON_CONFIGURATION_CARBON が含まれています。これらの詳細設定は、リボン ファイルのライセンス識別子を指定します。新しいライセンス ID 番号を作成することはできません。

詳細については、「環境、役割、およびライセンスの概要」を参照してください。

起動時のサインイン ダイアログ ボックスのスキップ

Tekla Structures の起動時にサインイン ダイアログ ボックスをスキップするための新しい詳細設定 XS_SKIP_START_UP_SIGNIN_ON_PREMISE_LICENSING が追加されました。この詳細設定を TRUE に設定すると、サインインがスキップされます。これは、オンプレミス ライセンスを使用していて、サインインしたくない場合やサインインできない場合に特に役立ちます。この詳細設定は、起動の初期段階で Tekla Structures に読み込まれる必要があります。これは、バッチ ファイル、または bypass.ini で Windows 環境変数として設定できます。

企業フォルダー、プロジェクト フォルダー、システム フォルダーが使用できないといった、間違った設定での利用を避ける

Tekla Structures を起動し、モデルを読み込んでいる際に、企業フォルダーとプロジェクト フォルダーが見つからない場合に警告が表示されるようになりました。この警告は、Tekla Structures ウィンドウとセッション履歴ログ ファイルの両方に表示されます。これらのフォルダーは、現在の Tekla Structures セッションで使用できないため、設定が間違っている場合は機能しません。

また、存在しない、またはアクセスできないシステム フォルダーに関する警告も表示されます。これらのシステム フォルダーは、現在の Tekla Structures セッションで使用できないため、設定が間違っている場合は機能しません。

これらのフォルダーを読み込んだ状態で起動し、モデルを開きます。

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