参照モデルの干渉チェックの改良

Tekla Structures
2021
Tekla Structures

参照モデルの干渉チェックの改良

[干渉チェックマネージャ] が改良され、参照モデルにおける干渉をより簡単かつ迅速に発見できるようになりました。

オブジェクト タイプを選択するための新しい設定

[干渉チェックマネージャ] ダイアログ ボックスで、干渉チェックに含めるオブジェクトのタイプを簡単に制御できるようになりました。 干渉チェックに、参照モデル間の干渉、参照モデル内の干渉オブジェクト、および干渉している Tekla Structures オブジェクトを含めるかどうかを選択できます。 参照モデル オブジェクト間の干渉を報告するための最小距離を定義することもできます。

[干渉チェックマネージャ] ダイアログ ボックスで選択した設定によって、干渉チェックに含められる内容が決まります。 設定には、設定のチェック ボックスをオンまたはオフにしても値が変更されない、関連性を持つ詳細設定もあります。 新しいモデルを開いたり、Tekla Structures を再起動したりすると、詳細設定の値に合わせて設定がリセットされます。 これらの詳細設定は、以前の Tekla Structures バージョンで既に利用できました。

  • 参照モデル間

    参照モデル間の干渉が干渉チェックに含められます。

    関連する詳細設定: XS_CLASH_CHECK_BETWEEN_REFERENCES.

  • 参照モデルのオブジェクト

    参照モデル内の干渉が干渉チェックに含めらます (ボルトと溶接は含められません)。

    関連する詳細設定: XS_CLASH_CHECK_INSIDE_REFERENCE_MODELS.

  • 最小距離 (mm)

    参照モデル オブジェクト同士の距離または参照モデル オブジェクトとネイティブ Tekla Structures 部材の距離が、設定された最小距離よりも近い場合は、干渉チェック リストで報告されます。 設定可能な最大距離は 500 mm です。

    たとえば、最小距離を使用して、参照モデルのパイプ クリアランスを構造から検出し、パイプの断熱材や支持材に必要なスペースを確保することができます。

  • 部材間

    ネイティブ Tekla Structures 部材間の干渉が干渉チェックに含められます。

    関連する詳細設定: XS_CLASH_CHECK_BETWEEN_PARTS

[干渉チェックマネージャ] に既に干渉がリストされている場合、新しい設定のチェック ボックスをオンまたはオフにすると、新しい干渉チェック セッションが開始されます。Tekla Structures には、現在の干渉チェック セッションを保存するかどうかを確認するダイアログ ボックスが表示されます。

新しい進捗バー

[干渉チェックマネージャ] では、干渉をチェックしたり、[干渉チェックマネージャ] の干渉リストに干渉を追加したりするための進捗バーが別個に表示されるようになりました。

  • 干渉チェックを開始すると、干渉チェックの進捗バーを示すダイアログ ボックスが Tekla Structures に開きます。 まず、ネイティブ Tekla Structures オブジェクト、次に参照モデル オブジェクトおよび現場打ちコンクリートの干渉です。 必要に応じて、進捗バー ダイアログ ボックスで干渉チェックをキャンセルできます。

  • 干渉チェックが終了すると、[干渉チェックマネージャ] のステータス バーに、干渉リストにすべての干渉を追加するのにかかる時間が表示されます。 これは、干渉が多い場合に特に役立ちます。 リストが完成すると、ステータス バー メッセージが [準備完了] に変わります。

参照モデル タイプ

干渉チェックに参照モデル オブジェクトまたはネイティブの Tekla Structures 現場打ちコンクリートが含まれる場合、改良された干渉チェックを使用します。 この改良により、IFC/IFC4 と .tekla 参照モデル (オーバーレイ モデルは除く)、および基準点を使用して挿入された参照モデルがサポートされます。 DGN、DWG、SKP などの他の参照モデル形式も、以前と同様に干渉チェックで使用できます。

制限事項

  • プロファイルと位置が同じ場合、干渉は検出されません。

  • [製品の選択] 選択スイッチでネイティブ Tekla Structures または参照モデル製品を選択しても、コンテキスト メニューに干渉チェックが表示されません。 [] をクリックすると、選択した製品を [干渉チェックマネージャ] で確認できます。

  • 干渉リストに干渉が 1 つしかない場合は、選択した干渉オブジェクトにズームしてハイライトすることができません。 ズームしてハイライトするには、リスト内の干渉を右クリックし、[干渉情報] を選択します。

  • 縮尺が 1 未満の場合、参照モデルの縮尺は考慮されません。

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