unfold_corner_ratios.inp ファイル内の展開パラメーターの定義

Tekla Structures
2021
Tekla Structures

unfold_corner_ratios.inp ファイル内の展開パラメーターの定義

折梁展開パラメーターは、プロファイルが折梁展開されるときの中心軸の位置を定義します。中心軸は、応力とひずみがゼロのプロファイルの長さに沿って走る線です。Tekla Structuresでは、これらのパラメーターを使用して、NCファイルを作成したり、単品図で折梁展開されたプロファイルを表示したりします。

折梁展開パラメーターを定義するには、標準のテキスト エディターを使用して、..\ProgramData\Trimble\Tekla Structures\<version>\environments\common\system にある unfold_corner_ratios.inp ファイルを変更します。unfold_corner_ratios.inp ファイルをモデル フォルダー、プロジェクト フォルダー、または企業フォルダーにコピーし、必要に応じて新しい場所のファイルを変更できます。Tekla Structures では、このファイルがデフォルトの検索順序で検索されます。

unfold_corner_ratios.inpファイルを変更した後、Tekla Structuresを再起動して変更を反映させます。

注:

次のような場合、unfold_corner_ratios.inpファイルの設定は無効になります。

展開パラメーターのプロパティ

以下では、unfold_corner_ratios.inpファイル内の展開パラメーターの例を示し、それらのパラメーターについて説明します。

1 HE300A S235JR 0 180 2 0 1000 .7

プロパティ

例で使用されている値

説明

タイプ

1

1は、折れ梁を表します。

2は、折れ梁としてモデリングされたプレート(PLTなど)を表します。

3折梁展開されず、古い折れ梁計算に従う部材を表します(たとえば、3 L* *という行は山形鋼の折梁展開を無効にします)。

プロファイル

HE300A

プロファイルでワイルドカードを使用することもできます(例: HE300*)。

材質

S235JR

材質でワイルドカードを使用することもできます(例:S235*)。

回転/厚さの最小値

0

折れ梁の場合: 長手軸を中心にプロファイルを回転させるときの最小角度。

プレートの場合: プレートの厚さの最小値。

回転/厚さの最大値

180

折れ梁の場合: 長手軸を中心にプロファイルを回転させるときの最大角度。

プレートの場合: プレートの厚さの最大値。

フラグ

2

このプロパティは、次の2つのプロパティの影響を受ける部材の種類を定義します。

1は鋭角折を表します。直線状の角処理がある折れ梁のみが影響を受けます。

2は曲線の曲げを表します。曲線状の角処理がある折れ梁のみが影響を受けます。

角度/半径の最小値

0

鋭角折の場合: 最小角度

曲線の曲げの場合: 最小半径

角度/半径の最大値

1000

鋭角折の場合: 最大角度

曲線の曲げの場合: 最大半径

比率

.7

展開時にプロファイルをどの程度拡大または縮小するかを定義します。

比率 = (1 - 中心軸の相対位置)。

プロファイルの内面のみを縮小する場合、比率は1です。プロファイルの外面のみを拡大する場合、比率は0です。デフォルトでは、長さの計算における比率は0.5、曲げ半径の計算における比率は0.0です。

Tekla Structuresは、プロファイルプロパティが最小および最大値の範囲内にある場合、展開比を適用します。

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