標準ファイル
標準ファイルは、コマンドを適用するときに Tekla Structures がデフォルトで使用するプロパティ ファイルです。
標準プロパティは、さまざまなモデル オブジェクト (梁、柱、プレートなど) のプロパティ パネルか、図面オブジェクトなどのダイアログ ボックスに表示されます。
標準ファイルを使用する方法
- プロパティ パネルを使用する場合: プロパティ パネルの上側にある [standard] オプションを選択すると、プロパティが読み込まれます。プロパティはすぐに使用できます。
読み込んだ値が前の値と異なる場合、プロパティ パネル上で変更したプロパティがハイライトされます。
- ダイアログ ボックスを使用する場合: [読み込み(L)] ボタンの横にあるリストで [standard] オプションを選択し、[読み込み(L)] ボタンをクリックすると、プロパティが読み込まれます。
標準ファイルには standard.* という名前が付けられます (記号 * はファイル名拡張子)。たとえば、鉄骨柱のプロパティには standard.clm ファイルが使用されます。ユーザー定義情報は、standard ファイルを使用した *.more ファイルという名前で保存されます。たとえば、鉄骨柱のユーザー定義情報には standard.clm.more ファイルが使用されます。
Tekla Structures では、環境のシステム フォルダーから、デフォルトの standard ファイルが読み込まれます。
一連の標準ファイルの保存
必要に応じて、一連の standard ファイルを、現在のモデルの \attributes フォルダーに保存できます。
保存した standard ファイルは、後で使用する (作業方法に合わせて Tekla Structures をセットアップする) ために、プロジェクト フォルダーまたは企業フォルダーにコピーできます。
- 一連の標準ファイルを保存するには、[クイック起動] に移動します。
- 「現在の設定を登録する」と入力します。
- リストから [現在の設定を登録する] コマンドを選択します。
Tekla Structures では、以下に列挙する standard ファイルおよび *.more ファイルを ..\TeklaStructuresModels\<model_name>\attributes フォルダーに保存します。
ファイル
プロパティ
standard.bpl
standard.bpl.more
折れ板プロパティ
standard.clm
standard.clm.more
鉄骨柱プロパティ
standard.cpl
standard.cpl.more
ポリゴン プレート プロパティ
standard.crs
standard.crs.more
梁 (直交) プロパティ
standard.dia
standard.dia.more
ツイン プロファイル プロパティ
standard.fms
standard.fms.more
フレームの図面出力
standard.fpl
standard.fpl.more
折板プロパティ
standard.ipc
standard.ipc.more
コンクリート アイテム プロパティ
standard.ips
standard.ips.more
アイテム プロパティ
standard.ler
standard.ler.more
レイヤ プロパティ
standard.mvi
standard.mvi.more
モデル ビュー プロパティ
standard.num
standard.num.more
ナンバリングの設定
standard.prf
standard.prf.more
プロジェクトプロパティ
standard.prt
standard.prt.more
鉄骨梁プロパティ
standard.scr
standard.scr.more
ボルト プロパティ
standard.wld
standard.wld.more
溶接プロパティ
- attributes フォルダーに保存されている standard ファイルからデフォルトのプロパティ設定を読み込む場合、[クイック起動] に移動して、[デフォルトを読み込む] コマンドを使用します。
ユーザー定義標準ファイルの作成
独自の standard ファイルを作成することもできます。Tekla Structures では、ユーザー定義標準ファイルを、現在のモデルの \attributes フォルダーに保存します。
- ユーザー定義 standard ファイルを保存するには、standard ファイルを使用した名前を付けて保存するプロパティのダイアログ ボックスまたはプロパティ パネルを開きます。
- プロパティを変更または入力します。
- プロパティを上書き保存します。
- プロパティ パネルを使用する場合: standard を名前として入力し 、 をクリックします。
- ダイアログ ボックスを使用する場合: [名前を付けて保存] ボタンの横にあるボックスに、standard を名前として入力し 、[名前を付けて保存] をクリックします。
Tekla Structures では、standard ファイルと関連する *.more ファイルを、現在のモデルの \attributes フォルダーに保存します。同じファイル名拡張子が付いた standard ファイルが \attributes フォルダーにある場合、Tekla Structures では以前のファイルが上書きされます。
- standard ファイルを読み込む場合、プロパティ パネルまたはダイアログ ボックスにあるプロパティ ファイルのリストからそのファイルを選択します。
または、attributes フォルダーに保存されている standard ファイルからデフォルトのプロパティ設定を読み込む場合、[クイック起動] に移動して、[デフォルトを読み込む] コマンドを使用します。