板組H形鋼の大梁継手 作成方法
大梁のどちらか又は両方が板組(上下フランジとウェブを板材3枚の組み合わせで作成)としてモデル化したい場合に、大梁間のスプライス継手の作成方法を以下にご紹介いたします。
板組のH形鋼の作成方法
板組のH型鋼を作成は、カスタムコンポーネントの”TKK_BuiltH”(ウェブプレートを梁部材として作成)、または
”TKK_BH_1Hnc_1Sec”や”TKK_BH_1Hnc_3Sec”等 (ウェブプレートをポリゴンプレートとして作成)を使用します。
(以降の画像では、「赤:形鋼」、「緑:梁部材のウェブプレート」、「黄色:ポリゴンのウェブプレート」で表示しています。)
スプライスジョイント(77)が使用できるケース
板組の梁にハンチがない場合、以下の梁の組み合わせでスプライスジョイント(77)を適用することができます。コンポーネント実行時に、ウェブプレートを対象部材として選択します。
ウェブプレートが梁部材で作成されている場合、副部材が形鋼でも同じくウェブプレートが梁部材で作成されている板組のH形鋼でも、スプライスジョイント(77)で継手を作成することができます。
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| 梁部材のウェブプレートと形鋼 | 梁部材のウェブプレート同士 |
ウェブプレートがポリゴンプレートで作成されている場合、スプライスジョイント(77)の一般タブで、ジョイントの上方向を”+z”とし実行することで、継手を作成することができます。初期状態の”自動”では、継手は作成されません。
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| ポリゴンのウェブプレートと形鋼 | ポリゴンのウェブプレート同士 | ポリゴンのウェブプレートと 梁部材のウェブプレート |
板組の梁に垂直ハンチがある場合、以下の組み合わせでスプライスジョイント(77)を適用することができます。
垂直ハンチの場合には、ウェブプレートはポリゴンプレートで作成されています。この場合、親部材をウェブプレート、副部材として形鋼または梁部材で作成されたウェブプレートを選択することで、継手を作成することができます。副部材をハンチ梁のウェブプレートとした場合には、継手が作成されません。これらの詳細を作成する際にも、ジョイントの上方向を”+z”と設定する必要があります。
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| ポリゴンのウェブプレートと形鋼 | ポリゴンのウェブプレートと梁部材のウェブプレート |
プラグインコンポーネント”鉄骨ハンチ梁作成(HaunchedBeamsJP)”を使用して作成するケース
モデル上の任意の2点を指示して、2点間に両端板組のハンチ梁を含む大梁部材を一括して作成することができるプラグインコンポーネント” 鉄骨ハンチ梁作成(HaunchedBeamsJP)”があります。このコンポーネントでは、大梁継手も含めて作成することができます。
ただし、この大梁継手はシステムコンポーネントのスプライスジョイント(77)を使用していませんので、コンポーネントダイアログ上で個別に設定を作成する必要があります。