マークの結合
マークを結合して図面内のマーク数を減らし、図面をより簡潔にすることができます。マークの内容が一致する場合、マークを結合できます。図面を作成する前に、開いている図面の図面プロパティでマークを自動的に結合できます。また、最終図面で手動でマークを結合することもできます。
自動結合の詳細については、「マークの自動結合」を参照してください。
結合設定などのマーク プロパティの詳細については、「マーク プロパティ - [内容]タブ、[一般]タブ、[結合]タブ、および [表示設定] タブ」を参照してください。
結合部材マーク
結合部材マークは、図面内の類似する部材に対して、各部材に別個のマークがあるのではなく、部材マークが 1 つしか使用されていないことを意味します。 結合部材マークには含まれている部材数が示され、定義した部材マークの内容、および手前側情報と向う側情報が含まれます。 マークは、メイン部材の X 方向でのみ結合されます。
Tekla Structures で図面に表示される部材のマークが結合されるのは、次のような場合です。
-
複数の副部材が同じメイン部材に溶接またはボルト接合される。
-
複数の部材が同一線上にある。
-
部材間の距離が等間隔である。
-
複数の部材に同じ部材マークが付けられている。
-
部材間の距離が、詳細設定 XS_PART_MERGE_MAX_DISTANCE で設定された距離よりも短い。
-
詳細設定 XS_MIN_MERGE_PART_COUNT で設定されている数と少なくとも同じ数の部材が配列に含まれている。
制限事項
-
同一製品の一部ではない部材マーク (製品マーク) を結合することはできません。
-
Tekla Structures では、隣接部材のマークは結合されません。
マーク結合の詳細設定
部材マークの結合には、以下の詳細設定が役立つ場合があります。
XS_MULTIPLIER_SEPARATOR_FOR_MERGED_PART_MARK
XS_NSFS_POSTIX_FOR_MERGED_PART_MARK
XS_NS_POSTIX_FOR_MERGED_PART_MARK
例
以下の例では、HEA300 梁 (メイン部材) の X 方向に部材マークが結合されています。
次の例では、左端の 2 つの部材マークが結合されていません。これは、これらのマーク間の距離が離れすぎているためです。
以下の例では、マークは X 方向 (この例では水平方向) にのみ結合されるため、Y 方向のマークは結合されません。
手動での部材マークまたはボルト マークの結合
何らかの理由で部材マークの結合に失敗した場合、ステータスバーに 「マーク プロパティが一致しないため、すべてのマークを結合できませんでした」というエラー メッセージ表示されます。
次の例では、[引出し線を一点に集中] が選択されており、引出し線がマーク枠から関連する各部材に引かれています。
また、結合する前に、部材マークの結合設定を変更することもできます。 これを行うには、[図面] タブで、 をクリックします。 必要に応じて [一般] タブでプロパティを調整して、[OK] をクリックします。
結合鉄筋マーク
Tekla Structures では、鉄筋の類似の鉄筋マークを自動的に結合できます。また、手動で鉄筋マークを結合することもできます。結合される鉄筋マークには、複数のブロックおよびその他の情報が含まれます。ブロックは類似した複数のマークを集約します。
図面内の鉄筋マークを結合するには、鉄筋をモデル内のコンクリート部材またはキャスト ユニットに接続する必要があります。
Tekla Structures によって、図面に表示される鉄筋のマークが結合されるのは、次のような場合です。
- 鉄筋が同じコンクリート部材またはキャスト ユニットに属している。
- 鉄筋の方向が同じである。
- 鉄筋マークが同じある。
- 鉄筋が互いに近い場所にある。
- すべての鉄筋を通って直線を引くことができる。
鉄筋マークの手動結合
- 鉄筋マークを結合する図面を開き、マークが表示されることを確認します。
- [図面] タブで をクリックします。
- 必要に応じて結合プロパティを変更し、[OK] をクリックします。
- 図面で結合する鉄筋マークを選択します。
- 右クリックで表示されるポップアップ メニューから [マージ] を選択します。
- 結合されたマークを分割する場合は、分割するマークを選択し、右クリックして [マークの分割] を選択します。
結合と互換性のない設定または設定の他のエラーが原因で鉄筋マークの結合が失敗する場合、 "すべてのマークを結合できませんでした。適用されている結合鉄筋マーク設定を確認してください" という新しいエラー メッセージが表示されます。
複数の鉄筋マークを結合するとき、マーク テキストが非常に長い場合はエラー メッセージが表示され、マークが結合されないことに注意してください。
図面プロパティの調整によるマークの結合
最終図面で、図面プロパティを調整してマークを結合することもできます。
図面プロパティを通じて結合を有効にするには、次のようにします。
- 図面を開きます。
- 図面の背景をダブルクリックして、図面プロパティを開きます。
- 図面タイプに応じて、次のいずれかを行います。
図面タイプ | マークの表示設定の調整 |
---|---|
キャスト ユニット図 |
|
一般図 |
|