部材の方向の表示
部材の方向マークは、製品およびキャスト ユニットの架設方向を示します。 部材の方向は、多くの方法で示すことができます。 たとえば、部材マークを使用したり、マーク内に方位を含めたり、方向マークや接合面記号を表示したりできます。
マークの配置設定、引出し線のタイプ、事前定義されたマーク位置と部材の方向設定、部材のモデリング方向、図面保護設定がマークの位置に与える影響を確認するには、「マーク配置」を参照してください。
一般図での方向マークとしての部材マークの使用
一般図では、製品図と同じ端部に部材マークが表示されます。同じ製品位置の部材は、常に同じ端部にマークが表示されます。
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一般図では、キャストユニットマークは製品マークと同様に動作します。ただし、部材の[ユーザー定義情報]ダイアログボックスの[パラメータ]タブで、[図面の固定メインビュー]が[正面]または[背面]に設定されている場合を除きます。これらが設定されていると、部材マークが端部に配置されます。
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部材のもう一方の端部にもマークが配置されるように製品図を更新した場合は、対応する一般図内のマークを必ず手動で更新してください。 Tekla Structuresでは、この更新は自動的には行われません。
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詳細設定
XS_UPSIDE_DOWN_TEXT_ALLOWED
をTRUE
に設定した場合、テキストの読み方向が部材の取り付け方向になります。
例
次のように、部材マークはスチフナー側に配置されます。
次のように、梁の方向に関係なく、マークは同じ側に配置されます。
部材マークへの方位の表示
部材マークに正面の方位情報を含めることができます。 マークをどこに追加または移動しても、正面の方位は変わりません。 正面の方位は、マークが表示される正面の方位 (北、東、南、西) を示します。
制限事項: Tekla Structures では、同一の製品位置番号またはキャスト ユニット位置番号を持つすべての製品またはキャスト ユニットの方向が同じ場合のみ、正面の方位が示されます。
これで、製品図またはキャスト ユニット図で部材マークに正面の方位が表示されるようになります。
一般図で方位を表示するには、[一般図の柱マークを中心に配置] を [いいえ] に設定します。
] に移動し、[方向マーク (北マーク) の表示
方向マークまたは北マークを使用して、製品の架設方向を示すことができます。 三角形を円で囲んだマークがデフォルトの方向マークとして使用されます。
各部材に対して、Tekla Structures は次のように方向マークを作成します。
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梁の上フランジの、最も北または
XS_ORIENTATION_MARK_DIRECTION
で定義された方向に近い端部 (下図の部材 1 および 2 を参照) -
柱の下端で、最も北または
XS_ORIENTATION_MARK_DIRECTION
で定義された方向に近い端部 (下図の部材 4 を参照) -
ブレースのフランジの、最も北または
XS_ORIENTATION_MARK_DIRECTION
で定義された方向に近い端部 (下図の部材 3 A および B を参照)
製品図に含まれる単品ビューで方向マークを表示するには、詳細設定 XS_SINGLE_ORIENTATION_MARK を TRUE
に設定します。
接合面記号の表示
製品図で記号を使用して、部材が接合される部材の側面を示すことができます。
接合面記号は、図面ビュー エレベーション プロパティから副部材に対してのみ設定できます (通常は、下図の例に示されるようなせん断プレート) だけを設定できます。 製品のメイン部材への接続面記号は、図面部材プロパティにおいてオブジェクト レベルで設定できます。
必要に応じて、詳細設定 XS_CONNECTING_SIDE_MARK_SYMBOL で接合面記号を変更し、XS_MIN_DISTANCE_FOR_CONNECTING_SIDE_MARK で接合面記号を描くかどうかを制御できます。