レイアウト データのレイアウト マネージャへのインポート

Tekla Structures
2022
Tekla Structures

レイアウト データのレイアウト マネージャへのインポート

レイアウトマネージャを使用すると、Trimble® LM80 などのレイアウト装置からモデルにレイアウト データをインポートして、施工完了時の状態を確認できます。

レイアウト データのインポート

インポートには 2 つのオプションがあります。

  • レイアウト データが含まれたファイルをフィールド データ コレクタからコンピュータにコピーし、後でそのファイルをレイアウトマネージャにインポートします。
  • ファイルを直接レイアウトマネージャにインポートします。USB 接続または Bluetooth 接続を使用してレイアウト デバイスをコンピュータに接続している場合もこれを行うことができます。
  1. [管理] タブで [レイアウトマネージャ] をクリックします。
  2. レイアウトマネージャで [インポート] をクリックします。
  3. 適切なインポート ファイル オプションを選択します。
    • 座標ファイル(.txt)のインポート: レイアウト ポイントをインポートします。

      サイトで測定されたかどうかに関係なく、点ファイル (.txt) は常に [設計ポイント] タブにインポートされます。

    • ジョブファイル(.cnx)のインポート: Trimble® LM80 ジョブ ファイル内のすべてのレイアウト データをインポートします。

      ジョブ ファイル (.cnx) は [測定されたポイント] タブにインポートされます。

    • フィールドリンクファイル(.tfl)のインポート: Trimble フィールド リンク ファイル内のすべてのレイアウト データをインポートします。

      Trimble フィールド リンク ファイル (.tfl) は、Tekla Structures から最初にエクスポートされた設計ポイントと、サイトで測定済みの測定されたポイントの両方をインポートします。インポート ダイアログ ボックスでは、ポイント名が既に存在している、つまりポイントが既に存在している場合は、設計ポイントにフラグ が設定されます。既存の設計ポイントはインポートしないことをお勧めします。インポートから既存のポイントを除外するには、フラグの横のチェックボックスをオフにします

  4. インポートするファイルを選択します。

    ファイルを選択すると、名前にファイル名を含む新しいグループが作成されます。レイアウトマネージャでは最大 255 個のグループを設定できます。

  5. レイアウト データがインポートされるグループを選択するか、[新規] をクリックして新しいグループを作成します。

    ジョブ ファイル (.cnx) と Trimble フィールド リンク ファイル (.tfl) には、レイアウト ポイント グループが含まれている場合があります。グループがこれらのファイルにある場合、グループは、[グループ] リストで選択可能なグループのリストに表示されます。

  6. グループ座標系を確認します。

    [ローカル座標系のグループ化] には、選択したグループ座標オプションが表示されます。リストから別のオプションを選択すると、座標を変更できます。

    インポート ファイル名を持つグループを選択した場合、[レイアウトマネージャのオブジェクトグループ] で定義されたグループのデフォルト座標系が使用されます。

  7. インポート ファイルの内容を表示するには、[表示] をクリックします。
  8. 必要に応じて、[テキストファイルのインポート - 列見出しのマッピング] ダイアログ ボックスで点ファイルの列を定義します。
  9. [OK] をクリックして、[テキストファイルのインポート - 列見出しのマッピング] ダイアログ ボックスを閉じます。

    インポート ダイアログ ボックスに点が表示されるようになりました。

  10. [インポート] をクリックします。

    インポートされた点はモデルで作成され、インポート ダイアログ ボックスで選択したグループの [レイアウトマネージャ] ダイアログ ボックスに表示されます。

注:

設計ポイントは、Tekla Structures モデルで作成されたレイアウト ポイントです。測定されたポイントは、施工現場で測定されたレイアウト ポイントです。

点ファイルの列の定義

レイアウト ポイント名と点の座標がリストされている点ファイル内のモデルにレイアウト ポイントをインポートできます。点ファイルにヘッダーがない場合、またはレイアウトマネージャがヘッダーを認識しない場合、[テキストファイルのインポート - 列見出しのマッピング] をクリックしてインポート ダイアログ ボックスにファイルの内容を表示すると、[表示] ダイアログ ボックスが表示されます。

ヘッダーのない点ファイルの例

[テキストファイルのインポート - 列見出しのマッピング] ダイアログ ボックスでは、下部に点ファイルの内容が表示され、上部に列見出しが表示されます。

  1. 点ファイルの内容が適切な列見出しの下部に表示されていることを確認します。
    • [名前列] には、レイアウト ポイントの名前が表示されます。
    • [X列] には、x 座標が表示されます。
    • [Y列] には、y 座標が表示されます。
    • [Z列] には、z 座標が表示されます。

  2. 必要に応じて、リストから適切な列を選択してダイアログ ボックスの上部にある列を変更します。
  3. 測定単位を選択します。
  4. [最初の線を処理] 設定で、点ファイルの 1 行目がヘッダー行であるかどうかを選択します。
    • [はい] は、1 行目がヘッダー行ではなく、レイアウト ポイント データが含まれていることを示します。

    • [いいえ] は、1 行目がヘッダー行であることを示します。

  5. [OK] をクリックします。

レイアウト マネージャにおける測定されたポイント

測定されたポイントは、レイアウト装置を使用して施工現場で測定され、Tekla Structures にインポートされたポイントです。測定されたポイントのプロパティは、レイアウトマネージャまたは [レイアウトポイント] ツール ダイアログ ボックスで表示できます。名前、直径、形状などの一般的なポイントのプロパティの他に、測定されたポイントには、Tekla Structures で変更できない測定されたポイントのプロパティがあります。

測定されたポイントのプロパティを表示するには、レイアウトマネージャでポイントを選択するか、モデル内のポイントをダブルクリックします。

測定されたポイントのプロパティを以下に示します。

プロパティ

説明

ステークアウトポイント

測定されたポイントが、モデル内に作成された対応するレイアウト ポイントからずれている場合、その測定されたポイントを Trimble® LM80 デバイスで確保されているものとしてラベル付けできます。

このプロパティは [レイアウトポイント] ツール ダイアログ ボックスに表示されます。

フィールドポイント

フィールド ポイントは、施工現場で測定され、Tekla Structures にインポートされています。

[フィールドライン] は、レイアウト ラインの、対応するプロパティです。

このプロパティは [レイアウトポイント] ツール ダイアログ ボックスに表示されます。

HR

バーの高さ (Height of Rod) は、柱の上の角柱の高さです。これは、機器の高さ、つまり、測定されたポイントの観測高度を決定するために使用されます。

HA

水平角 (Horizontal Angle) は、バックサイトまたは 0 角度から測定された角度です。

VA

鉛直角 (Vertical Angle) は、機器のスコープの水平位置からの角度測定における差です。

SD

斜距離 (Slope Distance) は、エレベーションの変化に関係のない実際の距離です。水平角は、水平面に沿った距離です。

PPM

百万分率 (Parts Per Million) は、天候条件と天候条件が光の射し方にどのように影響するかを考慮する測定を行うために使用される係数です。このプロパティは、測定値の計算上およびその精度を確保するうえで重要です。

ベンチマークオフセット

ベンチマーク オフセットは、エレベーションの測定値を計算する際の基準となるベンチマークを定義する測定値です。

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