部材の短縮または延長
モデルで短縮表示機能を使用して、図面内の部材をモデル内の部材より延長したり短縮したりできます。 図面ビュー内の部材も短縮したり延長したりできます。
延長は、モデルを組み立てた状態にしたままで、キャスト条件内のプレキャスト コンクリート部材を延長するのに便利です。この最も一般的な使用方法は、プレストレスによる弾性短縮を考慮することです。これは、キャストおよび緊張材のカット後に部材が実際に何分の一インチか収縮するものです。
モデル内の部材の短縮表示
モデル内の部材は、短縮できます。 その際、図面で部材の実際の長さも短くなります。
- 部材をダブルクリックし、プロパティ パネルに部材プロパティを開きます。
- [変形] タブに移動します。
- [短縮表示] ボックスで短縮度を定義します。
- [変更] をクリックします。
図面を作成するときに、部材の実際の長さが [短縮表示] ボックスで定義された値の分だけ短縮されます。短縮表示は、図面の長さに沿って線形に適用されます。
短縮表示部材の寸法を図面に正しく表示するには、図面プロパティの [ビューの作成] パネルの [属性] タブで、[平面展開] を [はい] に設定します。図面で平面展開した部材の詳細については、「図面での変形部材の平面展開」を参照してください。
モデル内の部材の延長表示
モデル内の部材は、延長できます。 その際、図面で部材の実際の長さも長くなります。
キャスト ユニット図でコンクリート部材を延ばすには、部材プロパティで短縮表示の負の値を入力する必要があります。
図面ビュー内の部材の短縮表示
部材が長い場合、その部材に重要なディテールが含まれていなければ、カットすることにより図面ビュー内で短縮表示することができます。
部材は空白領域でのみカットされます。 部材にスチフナーなどの重要な要素がある場合、その領域は空白と見なされないため、その領域では部材はカットされません。
ビューごとに部材を短縮することもできます。詳細については、「ビューごとの部材の短縮表示」を参照してください。
関連する詳細設定
-
[
] で詳細設定XS_DRAW_VERTICAL_VIEW_SHORTENING_SYMBOLS_TO_PARTS
およびXS_DRAW_HORIZONTAL_VIEW_SHORTENING_SYMBOLS_TO_PARTS
をTRUE
に設定することにより、記号が短縮表示されたビューを表示できます。 -
さらに、詳細設定
XS_SHORTENING_SYMBOL_COLOR
、XS_SHORTENING_SYMBOL_LINE_TYPE
、XS_SHORTENING_SYMBOL_WITH_ZIGZAG
を使用して、記号が短縮表示されたビューの外観を制御することもできます。
例
短縮表示前と短縮表示後の部材の例を次に示します。短縮表示前と短縮表示後の幅が同じであることに注意してください。[適応の最小長] は 1' 4"、カット長さは 3/8" です。
次の例では、適応の最小長、短縮表示ギャップサイズ、および部材内に空白領域がないと見なされて部材が短縮表示されない領域について説明しています。[適応の最小長] は 650 に設定されています。これは、ビューで部材を 650 で短縮表示することを意味します。
- [短縮表示ギャップサイズ] は 1 に設定されています。これは、(モデル内ではなく) 図面上での短縮表示部材間の距離を示します。
- スチフナー間に十分な空白領域がないため、部材は適応の最小長で短縮表示されません。
詳細オプションXS_DRAW_VERTICAL_VIEW_SHORTENING_SYMBOLS_TO_PARTS
およびXS_SHORTENING_SYMBOL_WITH_ZIGZAG
の使用例を次に示します。
図面ビュー内の短縮表示した部材の延長表示
短縮表示図面ビューを図面の空白領域にちょうど収まるように拡大できます。
Tekla Structuresにより図面ビューの縮尺が自動設定され、図面サイズが自動選択された後、短縮表示部材を図面の空白領域にちょうど収まるように拡大することができます。
- [図面とレポート] タブで、[図面のプロパティ] をクリックし、図面タイプを選択します。
- 必要なものとできる限り近い図面プロパティを読み込みます。
- [レイアウト] をクリックし、[その他] タブに移動します。
- [短縮表示部材を用紙にフィット] を [はい] に設定します。
- 変更を保存するには、[保存する] をクリックします。
- [OK] をクリックし、図面を作成します。