オートデフォルトの設定とルールの定義
既存のジョイントのプロパティを設定する場合は、オートデフォルトを使用します。オートデフォルトでは、部材接続タイプに基づいてジョイント・プロパティが選択されます。オートデフォルトでは、事前定義されたプロパティが使用される状況を定義するルールを作成できます。
構成済みのオートデフォルト設定とルールをジョイントに適用するには、「オートデフォルトを使用したジョイントの変更」を参照してください。
オートデフォルトの設定
[オートデフォルト設定] ダイアログ ボックスを開くには、[ ] をクリックします。
アイコン | 設定レベル | 説明 |
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ルール グループ | ルール グループを使用すると、さまざまな標準、プロジェクト、製造元、モデルに応じて設定を整理できます。ルール グループの作成、変更、削除を行うことができます。 |
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コンポーネント | コンポーネントのツリー構造には、Tekla Structures のコンポーネント ツールバーで使用可能なジョイントが表示されます。 |
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ルール セット | ルール セットは、特定の状況で使用するプロパティを制御します。追加のルール セットを作成できます。
Tekla Structures では、オートデフォルトのルール セットはツリーに表示されている順に処理されるため、プロパティの選択を制御できます。 |
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プロパティ ファイル | プロパティ ファイルはルール セットの下に表示されます。デフォルトでは、各ジョイントには標準プロパティを定義する標準プロパティ ファイルがあります (standard.j144 や standard.j1042 など)。
再度使用するプロパティの追加のプロパティ ファイルを作成し、判別しやすいファイル名を付けることができます。 |
defaults.zxt ファイル
オートデフォルトを使用すると、Tekla Structures により、現在のモデル フォルダーの下にある \attributes フォルダーの圧縮された defaults.zxt テキスト ファイルにオートデフォルト ルールが保存されます。
defaults.zxt ファイルをプロジェクト フォルダーや企業フォルダーにコピーすると、他のモデルでも使用できるようになります。ただし、オートデフォルト設定を変更するたびに、このファイルを企業フォルダーやプロジェクト フォルダーに再コピーする必要があります。他のモデルで変更した設定を使用するには、Tekla Structures を再起動します。
テキスト エディタを使用して defaults.zxt ファイルを編集することはお勧めできませんが、編集した場合は正しい構文を使用していることを確認してください。.zxt ファイルを解凍する最も簡単な方法は、ファイル拡張子 .zxt を txt.gz に変更してファイルを解凍することです。編集が完了したら、拡張子を .zxt に戻します。ファイルを編集した後に圧縮する必要はありません。Tekla Structures では、解凍されたファイルも読み取ることができます。
制限事項
オートデフォルトの適用対象は、ジョイント部材 (クリップアングル、せん断タブ、エンドプレートなど)、ボルト、および溶接に限られます。オートデフォルトを通じて梁プロファイルやジョイント番号を変更することはできません。
オートデフォルトのルール グループの作成
オートデフォルトにルール グループを定義して、さまざまな標準、プロジェクト、製造元などに基づいてルールをグループ化できます。
新しいルール グループを作成すると、Tekla Structures により既存コンポーネントがグループに自動的に追加されます。
オートデフォルトのルール セットの作成
ルール セットを作成して、モデルの特定の条件が満たされた場合に使用されるジョイント プロパティを定義できます。
ツリー構造に表示されるルールの順序は重要な意味を持ちます。Tekla Structures では、モデル内の条件に最初に一致したルールが使用されるため、最も制限の厳しいルールをツリーの最上位に配置し、最も一般的なルールを最下位に配置する必要があります。
ルール セットを右クリックし、[上] または [下] を選択すると、ルール セットの優先順位を変更できます。
オートデフォルトのジョイント プロパティの変更
各ジョイントには、そのジョイントのプロパティを定義する標準プロパティ ファイルがデフォルトで用意されています。標準ファイルが使用するプロパティを変更できます。使用するジョイント プロパティを保存し、オートデフォルト設定のこれらのプロパティを使用 するように標準ファイルを設定します。