IFC エクスポート用の追加のプロパティ セットの定義

Tekla Structures
2022
Tekla Structures

IFC エクスポート用の追加のプロパティ セットの定義

テンプレート属性およびユーザー定義情報から追加のプロパティ セットを作成し、それらの属性のプロパティを定義して、Tekla Structuresプロパティ セットを IFC エクスポート用の IFC エンティティにバインドします。Tekla Structures により、設定ファイルに追加のプロパティ セットが保存されます。複数の設定ファイルを複数の場所で保持できます。Tekla Structures によって IFC ファイルがエクスポートされるとき、事前定義プロパティ セットと追加プロパティ セットが読み込まれます。

注:

Tekla Structures 2022 より前の Tekla Structures のバージョンで追加プロパティ セットを作成した場合、[構造] エンティティ タイプ カテゴリーの IFC オブジェクトに対応するプロパティ セットのみが Tekla Structures 2022 以降で使用できます。他のエンティティ タイプのカテゴリーに含まれるオブジェクト タイプに対応するプロパティ セット ([共通] の IfcCovering など) は、再作成する必要があります。

新しい IFC プロパティ セット設定ファイルの追加

  1. [ファイル] メニューで、エクスポート > IFC または [IFC4] をクリックします。
  2. [追加プロパティセット] リストで [<新規作成>] を選択し、編集ボタン をクリックします。
    モデル フォルダーにある事前定義された設定ファイルの 1 つをコピーした場合は、代わりにそのファイルを開きます。
  3. [プロパティ セットの定義] ダイアログ ボックスで、[プロパティセットの構成ファイル名] ボックスに新しい設定ファイルの名前を入力します。
  4. 新しいプロパティ セットを追加するには、[プロパティ セット] で、追加ボタン をクリックします。

    既存の設定ファイルを使用している場合は、[プロパティ セット] リストでいずれかのプロパティ セットを選択することもできます。

    1 つの設定ファイルに複数のプロパティ セットを作成できます。たとえば、重心や、部材レベルの始点や終点、製品レベルのスケジュール情報を追加できます。

    プロパティ セットの名前と説明を編集したり、既存のプロパティ セットを削除したりすることもできます。これを行うには、 または をクリックします。

  5. 表示されたダイアログ ボックスで、プロパティ セットの名前と説明を入力し、[作成] をクリックします。
    プロパティ セット名には、スペースを含む任意のテキストを使用できます。プロパティ セット名の最大長は 255 文字です。名前の先頭を "Pset_" 頭マークにしないでください。この頭マークは、標準の BuildingSMART プロパティ セット用に予約されているためです。
  6. [エンティティ] リストで、目的のエンティティ タイプ カテゴリーを選択します。
    デフォルトのカテゴリーは [構造] です。カテゴリーを選択すると、[エンティティ タイプの選択] リストに関連する IFC エンティティが表示されます。
  7. [エンティティ タイプの選択] リストで、チェック ボックスをオンにしてタイプを選択します。

    すると、[属性の選択] リストに、選択したエンティティ タイプで使用可能な属性が表示されます。

  8. [属性の選択] リストから、属性名の隣のチェック ボックスをオンにして、使用する属性を追加します。

    選択した属性が、右側の [選択されたすべてのプロパティのリスト] に追加されます。このリストには、エクスポートされる属性と形式が示されます。

    • [プロパティの作成/変更] 領域の [属性] ボックスに属性名を入力し、[追加] ボタンをクリックすることで、新しい属性を追加できます。
    • リストで属性を選択して [変更] または [削除] をクリックすることで、リストの属性を変更または削除できます。
  9. [プロパティの作成/変更] で、次のように属性のプロパティを定義します。
    • 選択した属性について [プロパティ タイプ] を選択します。

      ここで、名前が 19 文字を超えるユーザー定義情報には、常に [テンプレート属性] を選択するようにしてください。たとえば、ASSEMBLY.USERDEFINED.PLANS_STATUS には [テンプレート属性] を選択します。

    • [名前] ボックスで、選択した属性の名前を入力または変更します。
    • 属性のタイプを選択します。タイプは、文字列 (文字の配列)、ブール (falseまたはtrue)、整数 (小数部のない数)、測定実数 (小数点表示のある数)、またはタイムスタンプです。
    • ユーザー定義情報のタイプが測定の場合:
      • 測定タイプ: [長さ][面積][体積][質量][プラスの長さ]、または [個数] を選択できます。
      • [変換] 係数と [精度] を選択できます。

        ユーザー定義可能な精度を使用すると、IFC ファイル サイズがより最適化されます。

  10. [保存する] をクリックして変更を保存します。

1) エクスポートされた IFC ファイルにおいて Tekla Structures 属性が書き込まれているエンティティ グループ

2) 選択したエンティティについてエクスポートするテンプレート属性またはユーザー定義情報

3) 選択された属性を表示するリスト

4) 属性について定義できるプロパティ

ヒント:

UDA からプロパティ セットを定義する場合は、必ず適切な [タイプ] を選択してください。たとえば、ユーザー定義情報プロパティが通常のテキストの場合、[文字列] を選択します。ユーザー定義情報プロパティが整数の場合、[整数] を選択します。間違った [タイプ] を選択すると、プロパティ セットのエクスポートに失敗します。ユーザー定義情報の文字列値を取得してユーザー定義情報に接頭辞 USERDEFINED. を追加し、[プロパティ タイプ][テンプレート属性] に、[タイプ][文字列] に変更できる点に注意してください。

例:

Tekla Structures モデル オブジェクトおよび対応する IFC エンティティ

オブジェクト

IFC

Tekla Structures デフォルト オブジェクト

IfcBeam、(IfcMember)

ボルト孔

IfcMechanicalFastener

IFC2x3 Steel fabrication view: IfcOpeningElement

ボルト、ナット、ワッシャー

IfcMechanicalFastener

ブレース、ハンチ

IfcBeam、IfcPlate、(IfcMember*)

IfcColumn、(IfcMember)、(IfcPile)

ポリゴン プレート

IfcPlate

フーチング

IfcFooting

パネル

IfcWall

現場打ちコンクリート部材オブジェクト、打ち継ぎ

IfcBuildingElementProxy

鉄筋端部アンカーおよびカプラー

IfcMechanicalFastener、(IfcTendonAnchor)

鉄筋

IfcReinforcingBar

格子鉄筋

IfcReinforcingMesh

スラブ

IfcSlab

鉄骨製品/キャスト ユニット/現場打ちコンクリート ユニット

IfcElementAssembly

スチール/コンクリート アイテム

IFC2x3: IfcBuildingElementProxy

IFC4: IfcDiscreteAccessory

仕上げ材

IfcCovering

溶接

IfcFastener

共通作図オブジェクト

Chimney

IfcColumn、IfcBeam、IfcWall、(IfcChimney*)

IfcColumn、IfcBeam、(IfcPile*)

母屋、垂木

IfcBeam、IfcColumn、(IfcMember*)

手摺

IfcColumn、IfcBeam、(IfcRailing)

屋根パネル

IfcBeam、(IfcRoof*)

製品

Tekla Structures 製品 IfcFacilityPart (IfcBridgePartTypeEnum*)**

埋め込み定着材アンカー製品

IfcElementAssembly、(IfcTendonAnchor*)

床製品

IfcElementAssembly、(IfcSlab*)

手摺

IfcElementAssembly、(IfcRailing*)

傾斜路

IfcElementAssembly、(IfcRamp*)

屋根

IfcElementAssembly、(IfcRoof*)

階段

IfcElementAssembly、(IfcStair*)

壁製品

IfcElementAssembly、(IfcWall*)

鉄筋製品

IfcElementAssembly

製品副部材 (副部材)

このテーブルの対応する副部材に対して示されるエンティティに従ってエクスポートされます。IfcDiscreteAccessory としてエクスポートするには、.ini ファイル (teklastructures.ini など) で詳細設定 XS_IFC2X3_EXPORT_SECONDARY_AS_DISCRETEACCESSORYTRUE に設定します。

注:
  • 上の表でエンティティが括弧で囲まれていない場合、オブジェクトはそのエンティティ タイプとして自動的にエクスポートされます。エンティティが括弧で囲まれている場合、オブジェクトはそのエンティティ タイプとして自動的にエクスポートされません。それらのエンティティは、[IFC エクスポート] セクションでオブジェクトに対して選択できます。
  • *括弧内のエンティティがアスタリスク (*) でマークされている場合にお勧めします。
  • **IfcBridgePartTypeEnum は、プロパティ パネルの [(IFC) entity] リストでは IfcBridgePart と呼ばれています。
  • IfcBuildingElementPart および IfcBuildingElement エンティティも使用できます。IfcBuildingElement は、梁、柱などとは対応しますが、製品とは対応しません。
  • 折れ梁は、常に B-rep としてエクスポートされます。
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