一般的な初期化ファイル (.ini ファイル) とそれらの読み取り順序

Tekla Structures
2022
Tekla Structures

一般的な初期化ファイル (.ini ファイル) とそれらの読み取り順序

以下は、Tekla Structures の起動時に読み取られるすべての一般的な初期化ファイルのリストです。数字は起動時の読み取り順序を示しています。競合する設定がある場合、後に読み取られた設定が前に読み取られた設定よりも優先されます。

警告:

モデル フォルダー以外にある .ini ファイル内の詳細設定の値を変更しても、既存のモデルには影響しません。詳細設定は、[詳細設定] ダイアログ ボックスまたはモデル フォルダーにある options.ini ファイルでのみ更新することができます。詳細設定は XS_​FIRM または XS_​PROJECT で定義されているフォルダー内にある options.ini ファイルからは更新できません。.ini ファイルは既存のモデルを開いたときにも読み取られますが、options_model.db または options_drawings.db に存在していない新しい詳細設定のみが挿入されます。これには、たとえば、[詳細設定] ダイアログ ボックスにはまだ表示されていないが、ソフトウェアでは追加されているオプションがあります。

注:

.ini ファイルで詳細設定用のスイッチを定義する場合、二重のパーセント記号でスイッチを囲む必要があります (%%xxx%%)。[詳細設定] ダイアログ ボックスでスイッチを定義する場合、単一のパーセント記号でスイッチを囲みます (%xxx%)。たとえば、.ini ファイルで定義する場合は詳細設定 XS_​BOLT_​MARK_​STRING_​FOR_​SIZE%%BOLT_NUMBER%%*D%%HOLE.DIAMETER%% と入力します。

読み取られたファイルとその読み取り順序を確認するには、ファイル メニュー > ログ > セッション履歴ログ にアクセスします。

ファイルと読み取り順序

説明

1.fonts_<lang>.ini

このファイルはオプションであり、特殊文字を使用する言語でのみ必要です。一例としては、日本語用の fonts_jpn.ini ファイルがあります。

このファイルは Tekla Structures\<version>\bin\ から読み取られます (ファイルが存在する場合)。このファイルは、Tekla Structures がインストールされるときに、..\bin フォルダーにインストールされます。

注意: これらの設定は変更しないでください。

2.teklastructures.ini

ファイル teklastructures.iniTekla Structures を起動します。このファイルは ..\Program Files\Tekla Structures\<version>\bin\ から読み取られます。

このファイルには、ソフトウェア ファイルや環境ファイルの場所などの、基本的なシステム設定が含まれます。このファイルは、Tekla Structures がインストールされるときに、..\bin フォルダーにインストールされます。このファイルは常に、Tekla Structures の起動時に読み取られます。

注意: これらの設定は変更しないでください。

3.lang_<lang>.ini

このファイルには言語設定が含まれます。このファイルは ..\Program Files\Tekla Structures\<version>\bin\ から読み取られます。

このファイルは、Tekla Structures がインストールされるときに、..\bin フォルダーにインストールされます。

..\bin フォルダーにどの lang_<lang>.ini ファイルが存在するかは、ソフトウェアのインストール時にインストールすることを選択した言語によります。

読み取られる言語は、前の Tekla Structures セッションにおいて、[ファイル] メニュー > [設定] > [言語の変更] で選択した言語によって決まります。

注意: これらの設定は変更しないでください。

4.env_global_default.ini

このファイルはすべての環境のデフォルトとして使用されます。このファイルには、グローバルな設定が含まれます。env_global_default.ini ファイル内の設定は、すべての環境設定の基礎をグローバルに提供します。このファイル内の設定は、このファイルよりも後に読み取られる環境固有の初期化ファイルでローカライズし、異なる設定にすることができます。

このファイルは、共通環境インストール パッケージから ..\ProgramData\Trimble\Tekla Structures\<version>\environments\common\ にインストールされ、Tekla Structures の起動時にそこから常に読み取られます。

注意: これらの設定は変更しないでください。

5.ショートカット/コマンド ラインで -I <name>.ini を使用して定義されているすべての .ini ファイル

通常はありません。

6.env_<environment>.ini

env_<environment>.ini ファイルには、環境固有の設定を定義するすべての詳細設定が含まれます。このファイルは環境フォルダー ..\ProgramData\Trimble\Tekla Structures\<version>\environments\ から読み取られます。正確な場所は環境によって異なることがあります。

コンピューター上に存在する env_<environment>.ini ファイルは、インストールした環境パッケージによって異なります。どの env_<environment>.ini ファイルが読み取られるかは、Tekla Structures の起動ダイアログ ボックスで選択する環境によって異なります。

注意: これらの設定は変更しないでください。

7.role_<role>.ini

role_<role>.ini ファイルには、一般的な役割固有の設定を定義するすべての詳細設定が含まれます。このファイルは環境フォルダー ..\ProgramData\Trimble\Tekla Structures\<version>\environments\ から読み取られます。正確な場所は環境によって異なることがあります。

利用可能な役割は、インストールした環境によって異なります。

Tekla Structures の起動ダイアログ ボックスで役割を選択できます。

たとえば、このファイルには、米国フィート インチ環境設定では、フィート インチ単位を使用すること、分数を正しく表示すること、および入力をフィート インチとして解釈することが定義されます。米国メートル法環境設定ではメートル単位が使用されます。

注意: これらの設定は変更しないでください。

8.ショートカット/コマンド ラインで -i <name>.ini を使用して定義されているすべての .ini ファイル

通常はありません。

9.company.ini

company.ini ファイルは、特定の企業レベルの設定を統一したい大きな会社の場合に特に便利です。このファイルは、詳細設定 XS_​COMPANY_​SETTINGS_​DIRECTORY で指定されたフォルダーから読み取られます。このファイルは、詳細設定 XS_COMPANY_SETTINGS_DIRECTORY が設定されている場合にのみ読み取られます。

このファイルは必要に応じてシステム管理者が作成します。インストールによって作成されることはありません。

10.user.ini

user.ini ファイルは、個人のユーザー設定を保存できる場所です。

このファイルは、ユーザー固有の options.bin ファイルと同じ場所 (たとえば、C:\Users\<user>\AppData\Local\Trimble\Tekla Structures\<version>\UserSettings) にあります。

user.ini は、Tekla Structures を初めて起動し、現在のバージョンを使用してモデルを作成および保存したときに、前述の場所に作成されます。このファイルは、Tekla Structures の起動時に読み取られます。

[詳細設定] ダイアログ ボックスで行う詳細設定の変更は、その他すべての初期化ファイル内の設定よりも優先されます (その詳細設定が両方の場所に存在する場合)。

user.ini にシステム オプションが含まれている場合、Tekla Structures を開いたときにそれらが常に読み取られます。

user.ini にモデル固有のオプションが含まれている場合、新しいモデルが作成されるときにそれらが使用されます。

user.ini にユーザー固有のオプションが含まれている場合、Tekla Structures が初めて使用されるときにそれらが使用されます。

11.システム フォルダー内の options.ini

フォルダーは、詳細設定 XS_​SYSTEM で指定されます。

12.options.ini、企業固有 (存在する場合)

13.options.ini、プロジェクト固有 (存在する場合)

企業固有またはプロジェクト固有のモデル設定が含まれる option.ini ファイルは、ユーザーが詳細設定 XS_​FIRM および XS_​PROJECT で指定した場所に保存され、そこから読み取られます。これらのファイルは、これらの場所から設定を読み取るようにモデルが設定されている場合、およびユーザーが options.ini ファイルをこれらの場所に手動で移動した場合に、対象の企業または指定されたプロジェクト向けに指定された方法で機能します。options.ini は、企業フォルダーまたはプロジェクト フォルダーにコピーまたは移動すると、それらのフォルダーで作成されます。

モデル固有およびユーザー固有の詳細設定の更新は、[詳細設定] ダイアログ ボックスまたはモデル フォルダーにある options.ini ファイルからのみ実行できます。企業固有またはプロジェクト固有の options.ini ファイルからは更新できません。

企業フォルダーまたはプロジェクト フォルダー内の options.ini は、Tekla Structures を起動するか、モデルを開くときに読み取られます。

14.options.ini、モデル固有

モデル フォルダー内の options.ini

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