ユーザー定義情報 (UDA) の定義と更新

Tekla Structures
2022
Tekla Structures

ユーザー定義情報 (UDA) の定義と更新

ユーザー定義情報 (UDA) は、モデルまたは図面のオブジェクトに設定できる属性です。UDA は、フィルター、図面、レポート、エクスポート、インポート、製作、建方、およびリビジョン処理などさまざまな用途に使用できます。

プロパティ パネルおよび多くのダイアログボックスには、梁、柱、ボルト、図面などのさまざまなオブジェクトのユーザー定義情報 (UDA) が含まれています。プロパティ パネルの [その他] ボタンをクリックするか、ダイアログボックスの [ユーザー定義情報] ボタンをクリックすると、Tekla Structures にこれらのフィールドが表示されます。たとえば、コメント、ロック状態、および架設状況はユーザー定義情報です。

新しいユーザー定義情報を定義する場合

ユーザー定義情報は、objects.inp ファイルで管理されます。新しいユーザー定義情報を定義するには、モデルフォルダ、プロジェクトフォルダ、または企業フォルダに独自の objects.inp ファイルを作成します。独自のユーザー定義情報を追加したら、[属性定義のエラーチェックと変更] コマンドを実行してモデルの定義を更新します。

新しいユーザー定義情報を定義する場合は、19 文字を超える属性名は使用しないでください。Tekla Structures では、最初の 19 文字だけが検索されます。たとえば、Tekla Structures では「TEST_ATTRIBUTE_OBJECT」と「TEST_ATTRIBUTE_OBJECX」が異なるものであると認識しません。

ユーザー定義情報を一意に定義します。ユーザー定義情報では、梁や柱などのオブジェクトタイプごとに異なる定義を設定できません。

object.inp ファイルは、ユーザー定義情報がいずれかのファイルにある場合、ユーザー インターフェイスで表示されるようにマージされます。Tekla Structures では、情報が重複しないようにファイルがマージされます。Tekla Structures が、異なる objects.inp ファイルで同一の属性名を検出した場合、最初に読み込まれた objects.inp ファイルの情報が使用されます。

同じフォルダーに複数の objects.inp ファイルを配置する必要がある場合は、ファイル名にサフィックスを使用して、すべてのファイルを使用することができます。こうすることで、同じフォルダー内に複数の objects_<suffix>.inp ファイルを置くことができます。たとえば、ファイル名を objects_precast.inp とすることができます。

警告:

objects.inp ファイルを ..\environments\common\inp\ フォルダにコピーしないでください。ファイルをコピーすると、不要な重複が作成され、以後の Tekla Structures による objects.inp の更新が失われる場合があります。

Tekla Structures は、次のフォルダーから次の順序で objects.inp ファイルを読み込みます。

  1. モデル フォルダ
  2. プロジェクト フォルダー
  3. 企業フォルダー
  4. システム フォルダ
  5. inpフォルダー

既存のユーザー定義情報定義を変更する必要がある場合

value_type を変更するなど、既存のユーザー定義情報を変更する必要がある場合、objects.inp ファイルで現在の属性を変更する代わりに、新しいユーザー定義情報を作成します。たとえば、value_typestring から option に変更した場合、以前の値のタイプで指定されたプロパティを持つ部材の値は変更できず、その値は、レポートに、またはオブジェクトを照会したときに誤って表示されます。

詳細設定 XS_DIAGNOZE_AND_REPAIR_WRONG_UDA_TYPETRUE に設定されている場合、エラーチェックと修復 > 属性定義のエラーチェックと変更を使用して、値のタイプをデフォルト値に戻すことにより、誤ったユーザー定義情報の値のタイプを検出および修復できます。このコマンドは、stringoption など、objects.inp ファイルで定義されているユーザー定義情報の値のタイプが、environment.db で定義されている値と一致することを確認します。ユーザー定義情報の値が割り当てられた後に値のタイプを変更した場合、不一致が発生することがあります。

役に立ちましたか?
前へ
次へ