FEM
Tekla Structures の FEM インポートおよびエクスポート ツールでは、複数の形式をサポートしており、モデルをインポートおよびエクスポートするためのオプションがいくつか用意されています。
FEM (有限要素法) は、構造エンジニアリングで使用される解析計算法です。この要素法では、ターゲットを節点と呼ばれる点で相互に接続された適切な有限要素に分割します。
FEM インポート ツールを使用して、次の形式を Tekla Structures にインポートできます。
オプション |
ソフトウェア |
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DSTV |
DSTV (Deutsche Stahlbau-Verband) 形式のデータ。RSTAB 静的ソフトウェアや Masterseries 解析システムなどの各種システム。 DSTV 製作形式は、NC (数値制御) 機械で鉄骨コンポーネントの製作に使用される標準形式です。DSTV には、解析モデルを 3D 物理モデルに転送する際に使用される解析形式もあります。 プログラムによってそれぞれ異なる DSTV ファイルが生成されます。たとえば、RSTAB 静的ソフトウェアで生成される DSTV ファイルには、静的モデルだけが含まれます。Tekla Structures では、静的モデル (CROSS_SECTION) 、CAD モデル (MEMBER_LOCATION) のどちらか一方がエクスポートされます。 |
SACS |
SACS モデリング/解析ソフトウェア。 |
S-Frame |
FASTSOLVE などの解析ソフトウェア。 |
Monorail |
Monorail システム。 |
STAAD |
STAAD (Structural Analysis And Design) 形式のデータ。STAAD モデリング/解析システム。 FEM インポートは STAAD データをインポートする古い方法です。Tekla Warehouse で使用できる、ISM または STAAD.Pro への直接リンクを使用することをお勧めします。Tekla Structures と STAAD.Pro または ISM が同じコンピューターに読み込まれている場合、直接リンクを使用できます。 Tekla Structures の STAAD インポートと互換性のある STAAD 入力ファイルを作成するには、STAAD で [Joint coordinate format (Single)] オプションを使用して入力ファイルを保存します。これにより、座標を 1 行に 1 つずつ記述した入力ファイルが作成されます。 |
STAN 3D |
STAN 3D 解析ソフトウェア。 |
BUS |
BUS 2.5 解析ソフトウェア。 |
FEM のインポート
FEM のエクスポート
サポートされている DSTV エンティティ
DSTV エンティティを以下に示します。Tekla Structures でサポートされているエンティティには、アスタリスク (*) が付けられています。詳細については、DSTV規格『Stahlbau - Teil 1. März 2000』を参照してください。
静的データ:
vertex (*)
polyline
substructure (*)
node (*)
element (*)
element_eccentricity (*)
raster
boundary_condition
elastic_support
nodal_reaction
element_reaction
一般データ:
material (*)
cross_section (*)
CAD データ:
member (*)
member_location (*)
construction-data
cutout
hole
STAAD テーブル タイプの仕様
Tekla Structures でサポートされている STAAD テーブル タイプの仕様は、以下のとおりです。
-
ST (標準の組み込みテーブルから取得した単一の断面)
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ST PIPE (パラメトリック)
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ST TUBE (パラメトリック)
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RA (Y_Z 軸が反転したシングル アングル)
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D (ダブル チャンネル)
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LD (長い脚、ツイン アングル)
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SD (短い脚、ツイン アングル)
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TC (上面カバー プレート付きの梁)
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BC (下面カバー プレート付きの梁)
-
TB (上下面カバー プレート付きの梁)
上記のほか、タイプ CM および T、ユーザー定義の鋼テーブル タイプ (UPT)、その他の非標準プロファイルも、プロファイル変換ファイルで定義しておけばインポートが可能です。STAAD名ではアンダースコアを使用する必要があります(例: UPT_1_W10X49)。Tekla Structures では、このインポート ルーチンでツイン プロファイルが自動的に変換されます。