コンクリート螺旋梁の作成
螺旋階段、駐車の傾斜路などの複雑な建築形状をモデリングする必要がある場合には、[コンクリート螺旋梁の作成] コマンドを使用します。
螺旋梁に関連する基本概念
次の図では、螺旋梁の作成に関連するいくつかの基本概念を説明します。位置を変更した場合、螺旋梁全体の形状が変更されることに注意してください。
(1) 始点 (最初にピックされた点)
(2) 中心点 (2 番目にピックされた点)
(3) 回転軸の方向 (オプションで 3 番目にピックされた点)
(4) 中心軸
(5) 全体の上がり: 中心軸に対して平行な、始点から終点までの距離
(6) 回転角度: 度単位で入力される、螺旋梁の回転角度。注記: 正の値 = 反時計回り回転、負の値 = 時計回り回転。
(7) 半径: 中心軸に対して垂直な、始点から中心点までの距離
螺旋梁の作成
制限事項
- 螺旋梁は、一定の半径を 1 つだけ持ちます。
- 全体の上がりが 0.00 より大きい螺旋梁を展開する場合、図面で完全にまっすぐにはなりません。部材プロファイルのアウトラインと部材の長さの偏差の大きさは、複数の要因によって決まります。要因には、プロファイルのタイプ、サイズ、長さ、全体の上がりの量、回転角度の大きさ、使用されるディテールなどがあります。
- 螺旋梁は、必ずしもねじれのない状態に展開されません。始点と終点のねじれが異なる場合、展開図面には、展開されているがねじれた部材が表示されます。
- 螺旋梁では、ジョイントとディテールが正常に機能しないことがあります。
- 螺旋梁の DSTV エクスポートを行うと、正しい結果が生成されないことがあります。
- IFC エクスポート時に螺旋梁を部材としてエクスポートすることはできません。螺旋梁を使用した現場打ち構造をモデリングする場合は、形状を現場打ちコンクリートとして IFC にエクスポートできます。
コンクリート螺旋梁のプロパティ
プロパティ パネルの [コンクリート螺旋梁] プロパティを使用して、コンクリート螺旋梁のプロパティを表示および変更します。 螺旋梁をダブルクリックして、プロパティを開きます。 コンクリート螺旋梁のプロパティ ファイルのファイル名拡張子は、*.csb です。
プロパティ パネル レイアウトをカスタマイズした場合は、プロパティのリストが異なる場合があります。
設定 |
説明 |
---|---|
一般 |
|
名前 |
ユーザー定義可能な梁の名前。 Tekla Structures では、部材名は、レポートと [ドキュメント管理] で使用されるほか、同じタイプの部材の識別にも使用されます。 |
プロファイル |
梁のプロファイル。 |
材質 |
梁の材質。 |
仕上げ |
仕上げのタイプ。 仕上げは、ユーザーが定義できます。 部材の表面がどのように処理されているかを示します。 |
クラス |
梁のグループ化に使用されます。 たとえば、部材をクラス別に異なる色で表示できます。 |
位置 |
|
平面上 |
梁の参照線を基準とする作業平面上の梁の位置。 |
回転 |
作業平面上の軸を中心とした梁の回転。 |
デプス |
梁の位置デプス。 位置は作業平面に対して常に垂直になります。 |
形状 |
|
回転角度 |
度単位で入力される、螺旋梁の回転角度。 |
全体の上がり |
中心軸に対して平行な、始点から終点までの距離。 |
始点側ねじれ角度 終点側ねじれ角度 |
梁の始点/終点での螺旋梁のねじれ +/- 角度。 |
キャスト ユニット |
|
キャスト ユニットのナンバリング |
部材マークの頭文字と開始番号。 |
キャストユニット |
柱がプレキャストされるか、現場打ちされるかを示します。 |
現場打ちコンクリート フェーズ |
現場打ちコンクリートの現場打ちコンクリート フェーズ。 現場打ちコンクリートをそれぞれ区別する場合に使用します。 |
鉄筋セットのコンクリートかぶり厚 |
|
座標系 |
全体座標系または部材のローカル座標系で、部材の鉄筋セットのコンクリートかぶり厚を定義するかどうかを選択します。 デフォルトのグローバルおよびローカルかぶり厚の値は、[オプション] ダイアログ ボックスで定義されています。 空のオプションを選択すると、Tekla Structures によりグローバルな値が使用されます。 |
上面, 下面, 側面, 前面, 背面, 始端, 終端 |
[オプション] ダイアログ ボックスのグローバルまたはローカル デフォルト値を変更するには、必要な各部材面のかぶり厚を定義します。 |
その他 |
|
UDA |
[ユーザー定義情報] をクリックし、部材のユーザー定義情報 (UDA) を開きます。ユーザー定義情報には、部材に関する追加情報が含まれています。 |