解析モデルプロパティ

Tekla Structures
2021
Tekla Structures

解析モデルプロパティ

[解析モデルプロパティ] ダイアログ ボックスを使用して、解析モデルのプロパティを定義、表示、および変更します。これらのプロパティは、解析モデルのすべての部材に適用されます。

[解析モデル]タブ

オプション

説明

解析アプリケーション

解析モデルの解析に使用される解析アプリケーション または形式。

同じアプリケーションや形式を他の新しい解析モデルでもデフォルトとして使用するには、[規定値に設定] チェック ボックスをオンにします。

Tekla Structuresと解析アプリケーションのリンク」も参照してください。

解析モデル名

解析モデルの一意の名前。 ユーザーが定義できます。

たとえば、物理モデルの解析する部分を表す名前を使用できます。

解析モデルのエクスポート フォルダを定義するには、[エクスポートフォルダを参照] をクリックします。

解析モデル フィルター

利用可能な選択フィルターを基に、解析モデルに含めるオブジェクトを定義します。

解析モデルでのフィルター」も参照してください。

ブレースの部材フィルター

含まれるオブジェクトのうち、ブレースとして処理するオブジェクトを定義します。解析モデルを作成するときは、ブレースの解析節点をメイン解析部材の解析節点よりも自由に移動させることができます。

副部材フィルター

含まれるオブジェクトのうち、副解析部材として処理するオブジェクトを定義します。解析モデルを作成するときは、副解析部材の節点をメイン解析部材の節点よりも自由に移動させることができます。

解析モデル内容

解析モデルに含めるオブジェクトを定義します。

オプションとして、

  • 選択部材と荷重

    解析モデル フィルターに一致する場合は、選択した部材と荷重、およびコンポーネントによって作成された部材のみを含めます。

    後で部材と荷重を追加または削除するには、[[選択オブジェクトの追加]] ダイアログ ボックスの [選択オブジェクトを削除] ボタンまたは 解析モデル ボタンを使用します。

  • モデル全体

    すべてのメイン部材と荷重を含めます (解析クラス[無視] に設定されている部材を除く)。物理オブジェクトが作成され、それらが解析モデル フィルターに一致する場合は、Tekla Structures により自動的に解析モデルに追加されます。

  • 選択部材と荷重のフロアモデル

    解析モデル フィルターに一致する場合は、選択した柱、スラブ、床梁、および荷重のみを含めます。Tekla Structures により、物理モデルの柱は支持に置き換えられます。

解析モデル内容」も参照してください。

剛結リンク

解析モデルでの剛結リンクを有効または無効にします。

以下のオプションがあります。

  • 有効

    解析部材の接続に必要な場合は、剛結リンクが作成されます。

  • 無効-部材軸を保持: デフォルト

    剛結リンクは作成されません。解析部材の[部材軸を保持]設定は変更されません。

  • 無効-部材軸を保持: なし

    剛結リンクは作成されません。接続された解析部材の[部材軸を保持]設定は[なし]に変更されます。

Tekla Structural Designer を解析アプリケーションとして使用する場合は、コンクリート部材に [有効] オプションを使用できます。鉄骨部材の場合は、[無効-部材軸を保持: デフォルト] オプションが自動的に使用されます。

解析モデルルール

Tekla Structuresでの解析モデルの個々の部材の取り扱い方法と、解析で部材間を相互に接続する方法を定義するルールを作成する場合にクリックします。

梁(曲)

梁を曲線梁として解析するか、一直線のセグメントとみなして解析するかを指定します。 次のいずれかを選択します。

  • [直線セグメントに分割]

  • [曲線部材使用]

曲線梁を直線セグメントで処理する場合、どの程度まで近似するかは、[ファイル] メニュー > [設定] > [詳細設定] > [解析]の詳細設定 XS_​AD_​CURVED_​BEAM_​SPLIT_​ACCURACY_​MM で指定します。

ツインプロファイルを考慮

解析でツイン部材を1つの部材と見なすか([有効])、2つの部材と見なすか([無効])を定義します。

部材軸の位置

対応する物理部材との関連における各解析部材の位置を定義します。

オプションとして、

  • 中心軸

    中立軸がすべての部材に対する解析軸になります。 部材のプロファイルが変わると、解析軸の位置が変わります。

  • 参照線軸 (中立軸で偏心)

    部材参照線がすべての部材に対する解析軸になります。 中立軸の位置によって軸の偏心量が定義されます。

  • 参照線軸

    部材参照線がすべての部材に対する解析軸になります。

  • モデルデフォルト使用

    各部材の解析軸は、解析部材プロパティに従って個々に定義されます。

    特定の部材の軸の位置を定義するには、該当する解析部材プロパティダイアログボックスの[位置]タブを使用します。

[中立軸]を選択した場合、Tekla Structuresにより節点の作成時に部材位置とオフセットが考慮されます。いずれかの[参照線軸]オプションを選択すると、Tekla Structuresにより節点が部材参照点に作成されます。

各部材の支持条件による

部材([いいえ])またはジョイント([はい])のどちらの支持条件を使用するかを定義します。

自動更新

物理モデルでの変更に応じて解析モデルを更新するかどうかを定義します。

オプションとして、

  • はい - 物理モデルの変更を考慮

  • いいえ - 物理モデルの変更を無視

外部解析モデルとのマージ

解析アプリケーションに既にエクスポート済みの Tekla Structures 物理モデルまたは解析モデルで変更が発生した場合は、SAP2000 でしか使用できません。

変更した解析モデルを、解析アプリケーションに以前にエクスポートしたモデルと結合するかどうかを定義します。

オプションとして、

  • 無効

    モデルは結合されません。 解析アプリケーションで以前にエクスポートされたモデルに対して実行した追加は失われます。 解析モデルを解析アプリケーションにエクスポートするたびに新しいモデルが作成されます。

  • 無効

    モデルは結合されます。 解析モデルを解析アプリケーションに再エクスポートするときに、解析アプリケーションで以前にエクスポートされたモデルに対して実行した追加は保持されます。 解析アプリケーションのモデルは、Tekla Structuresにおける変更に応じて更新されます。

[解析]タブ

オプション

説明

解析計算方法

2次応力を考慮するかどうかを定義します。

オプションとして、

  • 1次解析(線形)

    線形の解析方法。

  • P-Delta(微小変形)

    簡略化された2次解析方法。 たわみが小さい場合、この方法で正確な結果が得られます。

  • 非線形解析

    非線形の解析方法。

繰り返しの最大回数

Tekla Structuresにより、これらのいずれかの値に達するまで、2次反復が繰り返されます。

繰り返しの精度

振動モード解析モデル

振動モード解析モデルを作成し、静的な荷重組み合わせの代わりに振動モード解析プロパティを使用するには、[はい]を選択します。

[プロジェクト]タブ

STAAD.Proレポートのプロジェクト情報を定義します。

[出力]タブ

STAAD.Pro解析結果ファイルの内容を定義します。

[地震力]タブ

[地震力] タブを使用し、地震力解析で順守する建築基準と地震力解析で必要となるプロパティを定義します。これらのプロパティは、選択した建築基準によって異なります。

オプション

説明

タイプ

地震荷重の生成に使用する建築基準。

オプションとして、

  • [なし]: 地震力解析は実行されません。

  • [UBC 1997]: Uniform Building Code 1997

  • [UBC 1994]: Uniform Building Code 1994

  • [IBC 2000]: International Building Code 2000

  • [IS 1893-2002]: インドの基準。 構造の耐震設計の基準。

  • [IBC 2003]: International Building Code 2003

  • [IBC 2006]: International Building Code 2006

  • [IBC 2006 (ZIP)]: International Building Code 2006。プロパティにZip-Code(郵便番号)を追加するオプションがあります

  • [IBC 2006 (経度/緯度)]: International Building Code 2006。プロパティに経度および緯度情報を追加するオプションがあります

  • [AIJ]: 日本の基準

  • [応答スペクトル]: 応答スペクトル仕様

地震力プロパティ

選択する基準に応じて、さまざまな地震力プロパティを定義できます。

[地震力]タブ

地震力解析に含まれる荷重および荷重グループ。

[振動モード解析]タブ

[振動モード解析] タブを使用し、振動モード解析で必要となるプロパティを定義します。

オプション

説明

モード数

構造に含まれる固有モード形状の数。

最大周期

構造の最大固有共振周波数。

振動モード解析質量

振動モード解析に含まれる荷重および荷重グループ。

[設計]タブ

鋼材、コンクリート、および木材の各[設計]タブを使用して、構造設計で使用する基準と方法を定義します。 使用できる設計オプションは、材質によって異なります。

オプション

説明

設計基準

さまざまな材質の設計基準。

使用できる設計基準オプションは、使用する解析アプリケーションによって異なります。

設計チェック方法

応力と材質の能力を比較するために使用される材質固有の原則。

オプションとして、

  • [なし]

    Tekla Structuresにより、構造解析のみが実行され、応力、力、および変位のデータが作成されます。

    鋼材、コンクリート、および木材で使用できます。

  • 設計計算チェック

    Tekla Structuresにより、構造が設計基準の条件を満たすかどうか(断面が適切かどうかなど)が確認されます。

    鋼材および木材で使用できます。

  • 必要面積を計算

    Tekla Structuresにより、補強に必要な面積が定義されます。

    コンクリートで使用できます。

設計プロパティ

解析モデルのすべての部材に適用される、解析モデルの設計基準および設計方法固有の設計プロパティ。

材質の設計基準と設計法を選択すると、Tekla Structures[設計基準]タブの下部に設計プロパティが表示されます。

特定のプロパティの値を変更するには、[値]列のエントリをクリックします。

単位は、ファイル メニュー > 設定 > オプション > 単位と小数点 の設定によって異なります。

特定の部材の設計プロパティを変更するには、適切な解析部材プロパティダイアログボックスの[設計]タブを使用します。

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