カスタム コンポーネント処理の改良点
Tekla Structures 2021 では、カスタム コンポーネントに多くの興味深い機能強化が加えられています。
データ ルックアップ ファイル fVF の改良点
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データ ルックアップ ファイルの各行の末尾にスペースまたは区切り文字を使用する必要がなくなりました。データの最後の列は、余分なスペースがなくても正しく取得されるようになりました。
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データ区切りの文字を指定できるようになりました。
fVF(data file, lookup value, column#[, separator character])
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好きな列区切り文字を使用できるようになりました。以前は、区切り文字としてスペースのみを使用できました。
これにより、名前、プロファイル、形状などでスペースがサポートされるのに加えて、入力として距離リストを使用できるようになります。
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入力として空白または空の文字列を使用することもできます。
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先頭と末尾の空白は削除されます。
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区切り文字として使用できるのは 1 文字だけです。たとえば、
"/+/"
などの複雑な区切り文字を使用することはできません。最初の文字のみが列区切り文字と見なされるためです。
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データ ファイルがカスタム コンポーネントで公開されるようになりました。
カスタム コンポーネントで使用されるデータ ファイルは、データ ファイルがモデル フォルダーの下にある場合、エクスポートされた .uel ファイルに含められるようになりました。
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fVF
関数で直接指定されているファイルだけがエクスポートされます。例:=fVF("myData.dat", ...)
はファイルを直接指定しますが、=fVF(P1, ...)
は指定しません。 -
モデル フォルダーまたは CustomComponentDialogFiles サブフォルダーにあるデータ ファイルのみがエクスポートされます。
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データ ファイルを含む .uel ファイルをインポートすると、データ ファイルがモデルの CustomComponentDialogFiles フォルダーにコピーされます。既存のデータ ファイルと競合がある場合は、警告メッセージが表示されます。
カスタム コンポーネントのパスワード保護の強化
カスタム コンポーネントのパスワード保護が強化されました。[カスタムコンポーネントエディタ] では、カスタム コンポーネントを右クリックすると、ショートカット メニューに新しいコマンドが表示されます。パラメーターを使用したコンポーネントの分解.
[カスタムコンポーネントエディタ] で、パスワード保護されたカスタム コンポーネントを分解すると、新しい [パラメーターを使用したコンポーネントの分解] コマンドによりパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。正しいパスワードを入力した場合のみ、コンポーネント分解され、コンポーネント パラメーターとマッピングが作成されます。
既存の [コンポーネントの分解] コマンドを使用してパスワード保護されたカスタム コンポーネントを分解した場合、コンポーネント パラメーターとマッピングが作成されずにカスタム コンポーネントが分解されます。
カスタム コンポーネント ダイアログ エディターの改良点
[カスタム コンポーネント ダイアログ エディター] ツールでは、カスタム コンポーネント プロパティで使用できる値のタイプと同じすべての値のタイプがサポートされるようになりました。つまり、たとえば、形状として変数値のタイプを指定できるようになったので、コンポーネント ダイアログ ボックスで形状カタログにアクセスできます。
変数名の制限
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PI
やe
などの算術定数をカスタム コンポーネントでパラメーター名として使用することはできなくなりました。 -
算術演算子 (
+,-,*,/
) を含む変数名は、カスタム コンポーネント エディターでは使用できなくなりました。