鉄筋の長さの計算方法
Tekla Structuresで鉄筋の長さを計算するには、3つのオプションがあります。
- 中心線に沿って計算(デフォルトの方法)
- 脚の長さの合計を計算
- 式を使用して計算
中心線に沿って計算
中心線の長さ計算は、[XS_USE_USER_DEFINED_REBAR_LENGTH_AND_WEIGHT を FALSE
に設定している場合に、デフォルトで使用されます。
中心線の長さの計算では、鉄筋の実際の直径がデフォルトで使用されます。
以下の例では、中心線の長さが次のように計算されます。450 - (30 + 14) + 2*3.14*(30+14/2)*1/4 + 250 - (30 + 14) = 670.1
説明
30
= 曲げ半径14
= 実際の直径(公称径は12)
[脚の長さの合計] (SLL)
脚の長さの合計の計算は、直線の脚部の寸法に基づいて行われ、曲げ半径は考慮されません。
この計算は、[XS_USE_USER_DEFINED_REBAR_LENGTH_AND_WEIGHT および XS_USE_USER_DEFINED_REBARSHAPERULES を TRUE
に設定している場合に使用されます。
以下の例では、鉄筋の長さは450 + 250 = 700
です。
長さの値がレポートと照会に0と表示された場合、[鉄筋の形状管理]で形状ごとに長さを定義する必要があります。
[鉄筋の形状管理]で長さを定義するには、次のようにします。
- [鉄筋加工図フィールド]で、[L]セル内を右クリックし、ポップアップメニューから[SLL (脚の長さの合計)]を選択します。
- [更新]をクリックします。
- [上書き保存]をクリックします。
式を使用して計算
[鉄筋の形状管理]で式を使用して、鉄筋の合計長を計算することもできます。
[XS_USE_USER_DEFINED_REBAR_LENGTH_AND_WEIGHT および XS_USE_USER_DEFINED_REBARSHAPERULES を TRUE
に設定する必要があります。
たとえば、曲げ半径を考慮に入れ、鉄筋の外面に沿った長さを計算するには、次の操作を行います。
- [鉄筋加工図フィールド]で、[L]セル内を右クリックし、ポップアップメニューから[(式)]を選択します。
- 長さの計算を行う次の式を入力します。
S1 + S2 + 2*3.14*(RS + DIA)*1/4
説明
S1
= 直線の脚部の長さ1 (406
)S2
= 直線の脚部の長さ2 (206
)RS
= 切欠半径(30
)- DIA = 実際の直径(
14
)
精度
鉄筋の長さの精度は、rebar_config.inpファイルで定義されます。値は、環境によって異なる場合があります。
たとえば、以下に示す値は rebar_config.inp ファイルにあります。このファイルは、デフォルト環境では ..\ProgramData\Trimble\Tekla Structures\<version>\Environments\default\system\ フォルダーに格納されています。
次の設定では、脚の長さの精度と丸めが定義されます。
ScheduleDimensionRoundingAccuracy
=1.0
ScheduleDimensionRoundingDirection
="DOWN"
次の設定では、鉄筋の全体の長さの精度と丸めが定義されます。
ScheduleTotalLengthRoundingAccuracy
=10.0
ScheduleTotalLengthRoundingDirection
="DOWN"
XS_USE_ONLY_NOMINAL_REBAR_DIAMETERは鉄筋の長さの計算に影響を及ぼすことにも注意してください。