鉄筋の長さの計算方法

Tekla Structures
2021
Tekla Structures

鉄筋の長さの計算方法

Tekla Structuresで鉄筋の長さを計算するには、3つのオプションがあります。

  • 中心線に沿って計算(デフォルトの方法)
  • 脚の長さの合計を計算
  • 式を使用して計算

中心線に沿って計算

中心線の長さ計算は、[ファイル メニュー > 設定 > 詳細設定] で、XS_​USE_​USER_​DEFINED_​REBAR_​LENGTH_​AND_​WEIGHTFALSE に設定している場合に、デフォルトで使用されます。

中心線の長さの計算では、鉄筋の実際の直径がデフォルトで使用されます。

以下の例では、中心線の長さが次のように計算されます。450 - (30 + 14) + 2*3.14*(30+14/2)*1/4 + 250 - (30 + 14) = 670.1

説明

  • 30 = 曲げ半径
  • 14 = 実際の直径(公称径は12)

[脚の長さの合計] (SLL)

脚の長さの合計の計算は、直線の脚部の寸法に基づいて行われ、曲げ半径は考慮されません。

この計算は、[ファイル メニュー > 設定 > 詳細設定] で、XS_​USE_​USER_​DEFINED_​REBAR_​LENGTH_​AND_​WEIGHT および XS_​USE_​USER_​DEFINED_​REBARSHAPERULESTRUE に設定している場合に使用されます。

以下の例では、鉄筋の長さは450 + 250 = 700です。

長さの値がレポートと照会に0と表示された場合、[鉄筋の形状管理]で形状ごとに長さを定義する必要があります。

[鉄筋の形状管理]で長さを定義するには、次のようにします。

  1. [鉄筋加工図フィールド]で、[L]セル内を右クリックし、ポップアップメニューから[SLL (脚の長さの合計)]を選択します。
  2. [更新]をクリックします。
  3. [上書き保存]をクリックします。

式を使用して計算

[鉄筋の形状管理]で式を使用して、鉄筋の合計長を計算することもできます。

[ファイル メニュー > 設定 > 詳細設定] で、XS_​USE_​USER_​DEFINED_​REBAR_​LENGTH_​AND_​WEIGHT および XS_​USE_​USER_​DEFINED_​REBARSHAPERULESTRUE に設定する必要があります。

たとえば、曲げ半径を考慮に入れ、鉄筋の外面に沿った長さを計算するには、次の操作を行います。

  1. [鉄筋加工図フィールド]で、[L]セル内を右クリックし、ポップアップメニューから[(式)]を選択します。
  2. 長さの計算を行う次の式を入力します。S1 + S2 + 2*3.14*(RS + DIA)*1/4

説明

  • S1 = 直線の脚部の長さ1 (406)
  • S2 = 直線の脚部の長さ2 (206)
  • RS = 切欠半径(30)
  • DIA = 実際の直径(14)

精度

鉄筋の長さの精度は、rebar_config.inpファイルで定義されます。値は、環境によって異なる場合があります。

たとえば、以下に示す値は rebar_config.inp ファイルにあります。このファイルは、デフォルト環境では ..\ProgramData\Trimble\Tekla Structures\<version>\Environments\default\system\ フォルダーに格納されています。

次の設定では、脚の長さの精度と丸めが定義されます。

  • ScheduleDimensionRoundingAccuracy=1.0
  • ScheduleDimensionRoundingDirection="DOWN"

次の設定では、鉄筋の全体の長さの精度と丸めが定義されます。

  • ScheduleTotalLengthRoundingAccuracy=10.0
  • ScheduleTotalLengthRoundingDirection="DOWN"

XS_​USE_​ONLY_​NOMINAL_​REBAR_​DIAMETERは鉄筋の長さの計算に影響を及ぼすことにも注意してください。

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