新しい止まり穴と、ボルト孔の改良点

Tekla Structures 2021 には、止まり穴機能が導入されています。止まり穴は、部材や壁など、オブジェクトの材質を完全には貫通しない孔です。つまり、行き止まりのある孔です。Tekla Structures の止まり穴機能は、部材に部分的なデプス孔を作成する簡単な方法です。アルミ幕板および軽量鉄骨建築などの場合に、止まり穴は重要な役割を果たします。

新しいボルト孔タイプ: 止まり穴

部分的デプス孔をモデリングするには、[鋼材] タブの [ボルト] コマンドを使用するか、プロパティパネルの [ボルト] プロパティで [孔タイプ] を [止まり穴] に設定します。次に、孔の深さを定義するための新しい [孔の深さ] ボックスが表示されます。

止まり穴のデプスは、ボルト/孔の参照点から測定され、最小デプスは 0.1 mm になります。

材質の層を貫通する止まり穴を作成する場合で、層の間にギャップがある場合 (部材の 2 つのフランジ) は、ボルトの場合と同様に、[ボルト] セクションで [カット長さ] の値を調整します。

Tekla Structures 2021 では、次の機能も使用できます。

止まり穴は、カスタムコンポーネントで使用できます。
止まり穴は、他のボルトと同じようにナンバリングに影響を与えます。
止まり穴は、IFC2x3、IFC4、NC/DSTV エクスポートなどのさまざまな Tekla Structures エクスポートでサポートされています。
ボルトマークの新しい [孔の深さ] 要素を使用して、図面に止まり穴のデプスを表示できます。
孔の深さの値をレポートに表示するには、HOLE コンテンツタイプ行で新しいテンプレート属性 DEPTH を使用します。

ボルト孔の修正点

以前は、ボルト孔の IFC4 エクスポートではボルトもエクスポートされていました。この不具合は修正されました。
IFC にエクスポートすると、ボルトの長さが異なる場合があります。この不具合は修正されました。
エクスポートされたボルト孔のボルト軸が表示されなくなりました。
部分孔を IFC にエクスポートできるようになりました。