Tekla Structures オンプレミス ライセンス

Tekla Structures
2021
Tekla Structures

Tekla Structures オンプレミス ライセンス

このページの情報は、オンライン ライセンスには当てはまりません。

オンプレミス ライセンスは、デフォルトのオンライン ライセンス方式の代わりに使用されます。ライセンスがオンプレミスかオンラインかにかかわらず、ライセンスを購入した場合は、2 つの配布方式の間でライセンスを切り替えることはできません。オンプレミス ライセンスは、社内のコンピュータ ハードウェアにインストールしたライセンス サーバー上で認証します。1 人または複数のユーザーが使用する Tekla Structures のインストールが、ライセンス サーバーに接続してライセンスを予約します。

オンプレミス ライセンス テクノロジ

オンプレミス ライセンスでは、Tekla Structures が Flexera Software の FlexNet (FlexNet Publisher License Management) ライセンス システムを使用します。一般的な FlexNet プラットフォームでライセンスを管理するための独自の Tekla 専用ツールが用意されており、ライセンス管理に FlexNet を使用する他のソフトウェア製品を使用する際に利用する可能性がある一部の標準ツールの代わりとなります。

ライセンス サーバーのソフトウェアは Tekla Structuresの複数のバージョンと互換性があります。Tekla Structures の現在のバージョンで使用するライセンス サーバー バージョンを確認するには、「Tekla 2020 ライセンス サーバーのハードウェア推奨事項」を参照してください。ライセンスは、ライセンスに記載の許容される最高バージョンの他に、Tekla Structures の旧バージョンとも互換性があります。ライセンスは、エンタイトルメント証明書 HTML ファイルとして電子メールに添付のうえ送信されます。

注:

ライセンス エンタイトルメント証明書のバックアップ コピーを安全な場所に保存しておいてください。

ワークステーションのローカル ライセンス

組織にほとんどユーザーがおらず、ユーザー間で同一のライセンスを共有する必要がない場合、Tekla Structures ワークステーションにライセンス サーバーを直接インストールします。ローカル ライセンス サーバー上でライセンスを認証すると、Tekla Structures は常にそのライセンスを使用します。また、Tekla Structures をオフラインで起動でき、ライセンスを持ち出す必要はありません。このタイプの設定を使用しない場合は、「インストールおよびライセンス ワークフロー」を参照してください。

組織にユーザーが多数いる場合は、各ワークステーションにライセンス サーバーをインストールして管理することはお勧めできません。関連作業が増加し、可視性が失われるほか、ユーザー間でライセンスを柔軟に共有できないためです。こうした状況では、組織内ネットワークに一元的なライセンス サーバーを設定することをお勧めします。

ローカル エリア ネットワーク内のライセンス サーバー (ネットワーク ライセンス)

次の図は、集中管理されたライセンス サーバーでライセンスが認証され、オンプレミス ライセンスとオンライン ライセンスの使用が混在している典型的な企業セットアップにおけるライセンスのしくみを示しています。

  1. 管理者 (メイン ユーザーまたは IT 管理者) は、最新の FlexNet ライセンス用のエンタイトルメント証明書を電子メールの添付ファイルで受信します。

  2. 管理者は、組織にインストールしたライセンス サーバー上の Tekla License Administration Tool で FlexNet ライセンスを認証し、管理します。

    認証を実施するには、システムと Trimble のオンライン ライセンス認証サービスが接続可能である必要があります。

  3. 管理者は、組織にユーザーを追加し、Tekla Online Admin tool にある購入済みオンライン ライセンスへのアクセスを許可します。

    ただし、Tekla Campus サイトの無料学習ライセンスについては、ユーザーが各自で取得する必要があります。

  4. エンドユーザーのワークステーションに Tekla Structures をインストールすると、ユーザーが Tekla Structures を起動するか、Tekla Model Sharing に接続する際に、ライセンス サーバーまたはクラウドのライセンスが予約されます。ユーザーが Tekla Structures の使用を中止すると、ライセンスの予約は失効します。

    • ユーザーは管理者の裁量により、一定期間、ライセンスを持ち出すことができます。これにより、ユーザーはネットワーク上でライセンス サーバーにアクセスしなくても、Tekla Structures を起動できます。ライセンスの持ち出しには、ワークステーションに License Borrow Tool をインストールする必要があります。

    • オンライン ライセンスは持ち出すことができません。オンライン ライセンスを使用する場合は、インターネットにアクセスして Tekla Structures を起動する必要があります。オンライン ライセンスに関する詳細については、「Trimble Identity および Tekla Online ライセンスの管理」を参照してください。

Tekla Structures では、トラステッド ストレージ内にライセンスが保持されます。これは、ライセンスがライセンス ファイルに保持される 3 つのサーバーの冗長性は Tekla Structures によりサポートされないことを意味します。ただし、任意の数のライセンス サーバーをインストールし、それらのサーバーを定義および検索するための検索パスを使用することができます。

1 つの会社内で複数のライセンス サーバーを使用する

社内の複数のサーバーにライセンス プールを展開したい場合があるかもしれません。多数の都市にオフィスがあり、各オフィスに個別のライセンス サーバーがある場合や、サーバーのダウンタイムによる混乱を最低限に抑えるためにライセンス プールを分割したいという場合もあります。

同一のエンタイトルメント証明書に基づいたライセンスであっても、同一のライセンス サーバーですべてのライセンスを認証する必要はありません。たとえば、あるサーバーでライセンスの半分を認証し、別のサーバーでライセンスの残りの半分を認証することによって、ライセンス エンタイトルメントを複数のサーバーに簡単に分割できます。また、一部のライセンスを共通サーバーで認証し、残りを各ユーザーのコンピューターのローカルで認証することもできます。あるライセンス サーバーでライセンスを返却し、別のライセンス サーバーで認証することでライセンスの場所を簡単に変更できるため、ユーザー基盤の経時的な変化に合わせてライセンスの数を調整することができます。

Tekla Structures では、セミコロン (;) で区切ることで、2 つのサーバー アドレスを定義できます。これによりユーザーは、一方のサーバーでメンテナンスによる中断が発生した場合、もう一方のサーバーからライセンスを取得できます。

注:

複数のライセンス サーバーを指定すると、Tekla Structures の起動に時間がかかる場合があります。そのため、3 つ以上のサーバーを定義することはお勧めしません。

ライセンス サーバーのハードウェア

Tekla ライセンス サーバーでは、高性能のハードウェアを使用する必要はありません。ただし、ネットワーク接続とサーバー ハードウェアの信頼性を確保し、サーバー システムを注意深く管理することが重要です。

注:

ハードウェアに変更を加えたり、ライセンス サーバー コンピューターでオペレーティング システムの大規模なアップグレードを実行する前に、ライセンスを返却します。不測の事態に備えて、ライセンスのエンタイトルメント証明書のコピーを安全な場所に保存します。これにより、返却されたライセンスを、異なるシステムで迅速かつ容易に認証できます。異なるシステムでライセンスを再度認証する場合、そのライセンスは返却されたものと同一のライセンスである必要があります。ライセンスが依然認証されているにもかかわらず、ライセンス サーバー システムが全く機能しなくなった場合、お近くの Tekla サポートにご相談ください。

オペレーティング システムや仮想マシン プラットフォームについては、「Tekla ライセンス サーバー 2020 ハードウェア推奨事項」を参照してください。

オンプレミス ライセンスのライセンス機能

きめ細かい設定によりライセンスの使用を制御できます。

  • ライセンス タイプ (企業/個人) や Tekla Structures の設定に基づいて、ライセンスの使用を制御できます。

  • ユーザーやユーザー グループが利用できるライセンスの最小数および最大数を定義できます。

  • ユーザーやユーザー グループを指定して、ライセンスの持ち出しを許可したり、防止したりできます。

ホスト アドレス、個人のユーザー名、またはユーザー グループに基づいた設定を行うことができます。詳細については、「オンプレミス ライセンスのアクセス権の変更 (tekla.opt)」を参照してください。

オンプレミス ライセンスの実装にあたってのチェックリスト

FlexNet ライセンスを使用し始める前に管理者が考慮すべき複数の前提条件があります。次のリストを参照してください。

追加情報

インストールに際して提供されたドキュメントや Tekla Downloads から、Tekla Structures 固有のドキュメントのほか、FlexNet システムに関する有用な情報を入手することができます。Flexera Software が提供する、以下の『FlexNet ライセンス管理ガイド』では、ユーザー グループの作成方法やアクセス権の管理方法など、一般的な使用法について説明しています。

  • C:\Tekla\License\Server\fnp_LicAdmin.pdf
  • C:\Tekla\License\Server\LicenseAdministration.pdf
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