図面へのシンボルの追加
シンボルは、図面でそのまま使用したり、マーク、オブジェクト表示、および引出し線の矢印で使用できます。 シンボルはシンボル エディター (SymEd) で作成および編集できます。 シンボルのファイル拡張子は .sym です。
図面でのシンボルの追加
開いている図面にシンボルを追加できます。
開いている図面に追加されるシンボルは、引出し線なし、引出し線あり、指定方向の 3 つの方法で表現できます。Tekla Structures では、シンボルの追加時に、[シンボルプロパティ] で定義されているプロパティが使用されます。どのタイプのマークでも、シンボルを追加できます。
マークへのシンボルの追加
使用するシンボル ファイルおよびマークに追加するシンボルを選択できます。
シンボルファイルのシンボルの変更
シンボルファイルでは、シンボルに変更を加えることができます。 これを行う場合、ファイルを別名で保存して別のフォルダ(モデルフォルダ、企業フォルダ、プロジェクトフォルダなど)に保存することをお勧めします。
シンボルエディタでは、シンボルファイル(*.sym)間でシンボルをコピーできます。まず、Ctrl + Cキーを押してコピーするシンボルを選択します。次に、コピー先のシンボルファイル(または新しいシンボルファイル)を開いて、シンボルの場所を選択し、Ctrl + Vキーを押します。
使用中のシンボルファイルの変更
現在のシンボルファイルに必要なシンボルが含まれていない場合、現在使用中のシンボルファイルを変更できます。
新しいシンボルファイルの作成
Tekla Structures に付属するデフォルトのシンボル ファイルに加えて、独自のシンボル ファイルを作成し、モデル フォルダー、企業フォルダー、プロジェクト フォルダーなどに保存できます。
独自のファイルを作成することにした場合、モデル フォルダーの options.ini ファイルに DXK_SYMBOLPATH を追加し、そこで独自のシンボル ファイルのフォルダー パスを定義できます。シンボル ファイルは特定の順序で検索されます。以下の「シンボル ファイルの検索順序」セクションを参照してください。
シンボルのプロパティの変更
開いている図面のシンボルのプロパティを変更できます。
シンボルのプロパティを変更するには、次のようにします。
引出し線の矢印シンボルのカスタマイズ
マーク プロパティの [矢印] リストで、引出し線の適切な矢印が見つからない場合は、独自の矢印を追加できます。
まず、シンボル エディターに矢印シンボルを作成し、作成したシンボルを arrow.sym
ファイルに保存します。次に、arrow.sym の新しいシンボルの位置を arrow.txt ファイル (設定ファイル) に追加して、現在の環境で使用できる矢印を示す必要があります。
新しいバージョンの Tekla Structures にアップグレードすると、デフォルトのフォルダーが上書きされるため、シンボル用の企業フォルダーを定義することをお勧めします。企業フォルダーを詳細設定 DXK_SYMBOLPATH に追加します。企業フォルダーの定義手順については、以下の関連項目を参照してください。
図面での仕上げ材シンボルの追加
[サーフェスシンボルの追加] マクロを使用して、キャスト ユニット図に仕上げ材シンボルを追加できます。
開始する前に、モデル内に仕上げ材を持つオブジェクトがあることと、そのオブジェクトのキャスト ユニット図を作成したことを確認します。さらに、仕上げ材のキャスト ユニット図プロパティで仕上げ材が [表示] に設定されていることも確認します。
Tekla Structures により、定義された設定に従って仕上げ材シンボルが作成されます。シンボルのプロパティとテキストは、シンボルをダブルクリックしたときに開く [テキストプロパティ] で後から変更できます。
シンボル エディター
シンボル エディターを開くには、[
] をクリックします。シンボル エディターでは、新しいシンボル ファイルの作成、およびシンボルの作成や変更を実行できます。図面モードの [シンボルファイル] ダイアログ ボックスでは、使用中のシンボル ファイルを変更できます。またこのダイアログ ボックスから、シンボル エディターにアクセスすることもできます。
新しいシンボルを作成したり、既存のシンボルを変更できるように、『Symbol Editor User's Guide』を参照することをお勧めします。
Tekla Structures アプリケーションに付属する元のシンボル ファイルは変更しないようにすることを強くお勧めします。シンボルを変更する必要がある場合は、元のシンボル ファイルをコピーし、そのコピーに対して変更を行ってください。元のシンボル ファイルは元のままにしておいてください。
シンボルが保護されたフォルダにある場合、シンボルは読み取り専用です。管理者でない場合、保護されたフォルダに変更したシンボルを保存することはできません。その場合、管理者として Tekla Structures にログインしてください。
シンボル ファイルの検索順序
シンボル ファイル (.sym) は、次のフォルダーから次の順序で検索されます。
-
すべての
DXK_SYMBOLPATH
フォルダー詳細設定 DXK_SYMBOLPATH は環境初期化ファイル <your_environment>.ini および Tekla Structures 初期化ファイル teklastructures.ini で定義されます。
別の方法として、モデル フォルダーの options.ini に独自の DXK_SYMBOLPATH を追加し、そこで独自のシンボル フォルダーを定義することもできます。 そこには、<your_environment>.ini ファイルに含まれているパス設定も追加する必要がある点に注意してください。
DXK_SYMBOLPATH
定義を含む .ini ファイルの読み取り順序は次のとおりです。1. teklastructures.ini
2. <your_environment> .ini
3. options.ini
-
現在のモデル フォルダー
必要な追加のシンボル ファイルをここに追加します。
見つかったすべてのシンボル ファイルを Tekla Structures で使用できます。 重複するファイル名が存在する場合、最初に見つかった名前が使用され、他は破棄されます。 モデル フォルダーに DXK_SYMBOLPATH
の他のシンボル ファイルと同じ名前を持つシンボル ファイルが含まれる場合、モデル フォルダーにあるシンボル ファイルが破棄されます。
シンボルを一時的に上書きする例
モデル フォルダーの options.ini ファイルに独自のシンボル パスを永久に追加する必要がない場合は、一時的にシンボルを上書きできます。 この例では、モデル フォルダーにあるカスタマイズしたシンボルで溶接記号を一時的に上書きします。
- 最初に ts_welds.sym にあるシンボルをカスタマイズします。
- モデル フォルダー C:\TeklaStructuresModels\ <mymodel> にある編集した ts_welds.sym をコピーします。
- モデル フォルダーにある options.ini ファイルを開き、行 DXK_SYMBOLPATH=C:\ TeklaStructuresModels\<mymodel>; C:\TeklaStructures\2017\Environments\common\symbols; およびローカル環境にある他のシンボル フォルダーを追加します。
イメージおよびシンボルの企業フォルダの定義
画像およびシンボルの検索先企業フォルダーを定義できます。Tekla Structures は、常にこのフォルダーから画像とシンボルを検索します。このフォルダーにイメージとシンボルを格納しておけば、新しいバージョンの Tekla Structures をインストールするときに、そのイメージやシンボルをフォルダー間で移動する必要がありません。新しいバージョンをインストールしても、企業フォルダー内のファイルが置き換わることはありません。
詳細設定 XS_FIRM
を使用してモデル フォルダーまたは user.ini の下の options.ini ファイルで企業フォルダーを定義します。
options.iniファイルで画像またはシンボルの企業フォルダを定義するには、次のようにします。