NC ファイル

Tekla Structures
2021
Tekla Structures

NC ファイル

Tekla Structures では、DSTV 形式で NC ファイルが生成されます。NC ファイルと NC ファイル ヘッダーに含める情報を選択できます。また、必要なポップマークおよび罫書きのオプションを定義できます。DSTV 標準に従って、MIS (製作情報システム) リスト ファイルを生成することもできます。

NC (数値制御) は、工作機械の動作をコンピューターで制御する方法を指します。NC データにより、CNC (コンピューター数値制御) 工作機械の動作が制御されます。製作工程では、工作機械や機械加工センターで、材質の穿孔、カット、または成形を行います。

Tekla Structures モデルの詳細設計が終了したら、Tekla Structures から NC データを NC ファイルとしてエクスポートして、CNC 工作機械で使用できます。部材の長さ、孔の位置、開先、ノッチ、およびカットは、Tekla Structures により座標値に変換されます。この座標値を工場の工作機械で使用して部材を作成できます。CNC 工作機械だけでなく、MIS および ERP ソフトウェア ソリューションでも NC ファイルを使用できます。

NC ファイルのデータは、Tekla Structures モデルから取得されます。NC ファイルを生成する前に、詳細設計を完了し、図面を作成しておくことをお勧めします。

Tekla Structures では、NC ファイルは DSTV (Deutscher Stahlbau-Verband) 形式で現在のモデル フォルダーに生成されます。ほとんどの場合、部材ごとに独自の NC ファイルがあります。DSTV ファイルを DXF ファイルに変換することで、NC ファイルを DXF 形式で作成することもできます。

DSTV は数値制御を備えたポストプロセッサにおける鉄骨構造部材の幾何学的記述の標準的なインターフェースです。このインターフェースの基本的な目的は中立的であること、つまり、複数の異なる NC 機械を管理できる単一の標準的な記述であることです。このインターフェースは、CAD プログラムやグラフィック システムの間の接続を、NC 機械用の CAM ファイルによって標準化します。部材の形状は完全に中立的に導入され、NC 機械のパラメータが分かれば、ポストプロセッサはこの中立的な言語を NC 機械の言語に翻訳することができます。詳細については、「https://dstv.deutscherstahlbau.de/」を参照してください。

メモと制限:

  • NC DSTV エクスポートでは、部材で重複するボルト (同じ位置にある別のボルト) がデフォルトで無視されます。重複とみなされるボルトの許容距離は、詳細設定 XS_BOLT_DUPLICATE_TOLERANCE で調整できます。

  • DSTV 標準が梁 (曲) をサポートしていないため、Tekla Structures では、梁 (曲) の NC ファイルは作成されません。梁 (曲) の代わりに折れ梁を使用してください。

DSTV 形式での NC ファイルの作成

  1. [ファイル] メニューで、エクスポート > NCファイル をクリックします。
  2. 事前定義された設定を使用する場合は、上部の設定ファイル リストから設定を選択し、[読み込み(L)] をクリックします。
  3. [NCファイル] ダイアログ ボックスで、[プレートの DSTV] や [プロファイルの DSTV] の横にある [作成] 列のチェック ボックスをオンにします。
  4. NC ファイル設定を変更するには、NC ファイル設定の行を選択して [編集...] をクリックします。

    [NC ファイル設定] ダイアログ ボックスで、[ファイルと部材選別]、[孔とカット]、[ハードスタンプ]、[詳細設定] の各タブの設定を変更します。 [OK] をクリックして NC ファイル設定を保存し、[NC ファイル設定] ダイアログ ボックスを閉じます。

    メイン部材と副部材の両方のハード スタンプを作成できます。 デフォルトでは、Tekla Structures によりメイン部材のハード スタンプだけが作成されます。 副部材のハード スタンプも作成するには、詳細設定 XS_SECONDARY_PART_HARDSTAMPTRUE に設定します。

    作成対象として、DSTV ファイルのみ、MIS ファイルのみ、両方、または MIS ファイルに埋め込まれた DSTV ファイルを選択できます。

    新しい NC ファイル設定を追加する場合、[追加...] をクリックします。[NC ファイル設定] リストに新しい行が追加され、[NC ファイル設定] ダイアログ ボックスが表示されて、設定に新しい名前を付けることができるようになります。

    [名前を付けて保存] を使用して、設定の一意の名前を入力できます。設定は、Tekla Structures により現在のモデル フォルダーの下の ..\attributes フォルダーに保存されます。

    NC ファイル設定の詳細については、以下の「NC ファイル設定」を参照してください。

  5. NC ファイルに情報を表示する順序をカスタマイズしたり、NC ファイル ヘッダーに個々の部材の情報を追加したりできます。 NC ファイル ヘッダーに含める情報を選択するには、[ヘッダー...] をクリックして情報を変更し、[OK] をクリックします。
    • [NCファイルヘッダー情報] ダイアログ ボックスで、[マークの内容] リストに目的のファイル ヘッダー情報のオプションを移動し、[] ボタンと [] ボタンを使用して、オプションを目的の順序に並べ替えます。
    • 必要に応じて、個々の部材に関する情報を追加します。

      [部材1のテキスト情報] ~ [部材4のテキスト情報] の各ボックスにテキストを入力できます。必要なテンプレート属性を二重山括弧で囲んで入力します。たとえば、部材の重量を表示するには、「<<WEIGHT>>」と入力します。

    • デフォルトのファイル ヘッダー情報に戻すには、[NCファイルヘッダー情報] ダイアログ ボックスで [デフォルト] ボタンをクリックします。

  6. ポップマークを作成し、ポップマーク設定を変更するには、[ポップマーク...] をクリックします。

    ポップマークの作成およびポップマーク設定の詳細については、以下の「NC ファイルでのポップマークの作成」を参照してください。

  7. 罫書きを作成し、罫書き設定を変更するには、[罫書き] をクリックします。

    罫書きの作成および罫書き設定の詳細については、以下の「NC ファイルでの罫書きの作成」を参照してください。

    罫書きの詳細については、サポート記事「鋼材の梁に罫書きを作成する方法」を参照してください。

  8. 変更した設定を後で使用できるように別の名前で保存するには、[名前を付けて保存] の隣に新しい名前を入力し、[名前を付けて保存] をクリックします。
  9. [NCファイル] ダイアログ ボックスで、[全部材] または [選択部材] を使用して、すべての部材の NC ファイルを作成するか、選択した部材の NC ファイルだけを作成するかを選択します。

    [選択部材] オプションを使用する場合は、モデルで部材を選択する必要があります。

  10. [作成] をクリックします。

    Tekla Structures により、定義した NC ファイル設定を使用して、部材の .nc1 ファイルが作成されます。 デフォルトでは、NC ファイルは現在のモデル フォルダーに作成されます。 部材番号に拡張子 .nc1 を付けたものが、これらのファイルの名前になります。

  11. [NCログを表示] をクリックして、エクスポートされた部材とエクポートされなかった部材を示すログ ファイル dstv_nc.log を作成して表示します。

    指定の部材の一部がエクスポートされていない場合は、エクスポートされなかった部材が、NC ファイル設定で設定されているプロファイル タイプ、サイズ、孔などの制限をすべて満たしていることを確認してください。

NCファイル設定

[ファイルと部材選別] タブ

設定 説明

ファイル形式

使用可能な値は [DSTV] だけです。

ファイル配置

デフォルトのフォルダは、現在のモデルフォルダの下の\DSTV_ProfilesまたはDSTV_Platesです。

NCファイルの別の作成先フォルダを定義するには、次のいずれかの方法を使用します。

  • [ファイル配置] ボックスにフォルダー パスを入力します。目的のパスをブラウズすることもできます。

    たとえば、「C:\NC」と入力します。

  • フィールドを空のままにした場合、NCファイルは現在のモデルフォルダに作成されます。
  • 現在のモデル フォルダー内の特定のフォルダーに NC ファイルを作成するには、.\<folder_name> という形式で入力します。

    たとえば、「.\MyNCFiles」と入力します。

  • モデル固有の詳細設定 XS_​MIS_​FILE_​DIRECTORY を使用して、NC ファイルと MIS ファイルの作成先のフォルダーを定義します。[CNC] ダイアログ ボックスの [詳細設定] カテゴリーに移動し、詳細設定 XS_MIS_FILE_DIRECTORY の目的のフォルダーのパスを入力します。NC ファイルは、指定されたフォルダー内にある現在のモデル名と同じ名前のフォルダーの下に作成されます。

    たとえば、C:\NCと定義し、現在のモデルの名前がMyModelの場合、NCファイルはフォルダC:\NC\MyModelに作成されます。

ファイル拡張子

デフォルト値は .nc1 です。

ファイル名にリビジョンマークの追加

NCファイル名にリビジョンマークを追加します。

この場合、ファイル名にファイルのリビジョンを示す番号が含まれるようになります。たとえば、P176.nc1P176_1.nc1になります。

作成方法

作成するファイルのタイプを選択します。

[NCファイル] では、DSTV ファイルだけが作成されます。

[部材リスト] では、MIS リスト ファイル (.xsr) だけが作成されます。

MIS リスト ファイルを作成する場合は、[部材リストファイル名] ボックスにリストの名前を入力します。さらに、[部材リストファイル保存先] ボックスの横の [ブラウズ...] ボタンをクリックして、リストを保存する場所を参照する必要もあります。

NCファイルと部材リスト では、DSTV ファイルと MIS リストファイルの両方が作成されます。

NCと部材リスト では、DSTV ファイルが MIS リスト ファイル (.xsr ) に埋め込まれます。

最大サイズ

このオプションでは、工作機械が処理できる部材の最大長、最大幅、および最大高さを指定します。最大サイズを超える部材は他の機械に送られます。

プロファイルタイプ

[[はい]] リストで プロファイルタイプ に設定されているすべてのプロファイルを工作機械で処理できます。プロファイル タイプには、DSTV 標準に従って名前が付けられています。

I:H形鋼・I形鋼

U:U断面と溝形鋼

L:山形鋼(アングル鋼)

M:角鋼管

R:棒鋼と丸鋼管

B:板プロファイル

CC:リップ溝形鋼

T:T形鋼

SO:Z形鋼と他のすべてのプロファイルタイプ

デフォルトでは、Tekla Structures はラウンド チューブをプレート プロファイルとして出力し、NC ファイル ヘッダー データのプレート プロファイル タイプ B を使用します。 これを変更するには、詳細設定 XS_​TUBE_​UNWRAP_​USE_​PLATE_​PROFILE_​TYPE_​IN_​NC を使用します。

最大孔の設定

[最大孔の設定] オプションでは、工作機械が穿孔できる孔のサイズを指定します。部材に含まれる孔または部材の材質厚が指定した値よりも大きい場合、NC ファイルは作成されません。孔のサイズは材質厚 (または板厚) に接続されています。

各行には、最大孔径と材質厚が示されています。その両方の条件を満たさないとNCファイルは作成されません。たとえば、値が60 45の行は、材質厚が45mm以下で孔径が60mm以下の場合にNCファイルが作成されることを意味します。行は必要な数だけ追加できます。

次の例は、[最大孔の設定] を定義する方法を示しています。この例の状況は次のとおりです。

  • 厚さの異なる3つのプレート

  • 同じサイズの2つのボルトグループと、サイズが大きい1つのボルトグループ

[最大孔の設定] は、次のように定義されます。

Test1では、モデルフォルダの下に次の条件を満たすプレートのフォルダを作成します。

  • 孔径:22

  • 板厚:10

Test2では、モデルフォルダの下に次の条件を満たすプレートのフォルダを作成します。

  • 孔径:22

  • 板厚:20

プレートのCNCファイルを作成すると、Test1フォルダにプレートPL350*10が格納され、Test2フォルダにプレートPL350*20が格納されます。プレートPL350*15は、孔のサイズの条件を満たしていないためどちらのフォルダにも格納されません。

条件を入力するときは、最も限定的な条件から順番に入力することが重要です。条件を定義する順序を変更すると結果も変わります。

[孔とカット] タブ

XS_​DSTV_​CREATE_​NOTCH_​ONLY_​ON_​BEAM_​CORNERS」も参照してください。

設定 説明

内角の形状

[内角の形状] オプションでは、梁端部のウェブ ノッチやフランジ カットなどの形状を指定します。

[内角の形状] オプションは、フランジのカットにも影響します。

[内角の形状] オプションは、部材の中央にある四角形の開口部には適用されません。

[内角の形状] オプションは、モデルで既に丸みが付けられている穴カットには適用されません。モデルの元の値が維持されます。

次の例は、内角の形状の各種オプションを指定した場合に NC ファイルの部材にどのように影響するかを示しています。次のように、モデル内の元の部材はフランジが完全にカットされ、ウェブがノッチ処理されています。

オプション [0]: 半径

内角が、指定された半径の孔のような形状になります。NC ファイルに個別の BO ブロックは書き込まれません。

オプション [1]: 接線

[半径] ボックスの値に基づいて、内角に丸みが付けられます。

オプション [2]: 四角形

角の形状はモデル内の形状と同じになります。

オプション [3]: ドリル孔

内角にドリル孔が追加されます。孔径は [半径] ボックスの値と同じです。孔は個別の BO ブロックとして NC ファイルに書き込まれます。

オプション [4]: ドリル孔 (接線)

内角に接するドリル孔が追加されます。孔径は [半径] ボックスの値と同じです。孔は個別の BO ブロックとして NC ファイルに書き込まれます。

機械処理不可能のウェブ範囲(フランジから)

[機械処理不可能のウェブ範囲(フランジから)] オプションでは、フランジのクリアランス領域の高さが定義されます。クリアランス チェックは、IUCL の各 DSTV プロファイル タイプにのみ影響します。

モデルで部材のカット部分がクリアランスよりもフランジに近い位置にある場合、そのクリアランスの内側にあるカット点は、NC ファイルに書き込まれるときにクリアランス領域の境界に移動されます。

モデリングされた部材の状態。カット部分が、NC ファイル設定で定義されているフランジ クリアランスよりも上部フランジに近い位置にあります。

NC ファイルに書き込まれた部材の状態。寸法はクリアランスを示しています。元のカット部分の上端が、クリアランス領域が確保されるように移動されています。カット部分の下端は移動されません。

長孔処理方法

[長孔処理方法] オプションでは、長孔の作成方法が定義されます。

無視:NC ファイルに長孔は作成されません。

長孔の中心に一つの孔:長孔の中心に孔を 1 つあけます。

角に四つの小さい孔:コーナーごとに計 4 つの小さい孔を加工します。

長孔を開口に変換:孔を開口としてフレーム切断します。

長孔:長孔を元の状態のままにします。

穿孔対処の最大径

[穿孔対処の最大径] オプションでは、最大孔径が定義されます。最大孔径よりも大きい孔や長孔は開口として製作されます。

ドリルする円カットの最大径

[ドリルする円カットの最大径] では、最大円カット部材が定義されます。設定で定義された値よりもカットの径が小さい場合、これらのカットは孔として書き込まれます。小さい内部円カットは孔に変換されます。

[ハード スタンプ] タブ

設定 説明

ハードスタンプの作成

選択すると、ハード スタンプが作成されます。

ハードスタンプ内容

[項目] リストでは、ハード スタンプに含める項目と、ハード スタンプに項目を表示する順序を指定します。[テキスト高さ] と [文字変換] を指定することもできます。

プロジェクト番号:ハード スタンプにプロジェクト番号を追加します。

ロット番号:ハード スタンプにロット番号を追加します。

フェーズ:ハード スタンプにフェーズ番号を追加します。

部材マーク:部材の頭マークと位置番号。

製品マーク:製品の頭マークと位置番号。

材質:部材の材質。

仕上げ:仕上げのタイプ。

ユーザー定義情報:マークにユーザー定義情報 (ユーザー フィールド 1~4) を追加します。

テキスト:ハード スタンプにユーザー定義のテキストを追加できるダイアログ ボックスを開きます。

ハードスタンプに部材マークや製品マークを含めると、次のようにNCファイル名に反映されます。

  • 部材マーク: P1.nc1P2.nc1

  • 製品マーク:A1.nc1A2.nc1

  • 製品マークと部材マーク: A1-P1.nc1A2-P2.nc1

次の例では、[フェーズ]、[部材マーク]、[材質]、[テキスト] の各要素を含むハード スタンプを示します。

Hハードスタンプ配置

オプション [方向マーク基準] を [はい] に設定した場合、L プロファイル、四角チューブ、および棒鋼についてはデフォルトの面が下面 (u) から上面 (o) に変更されます。

[] オプションでは、ハード スタンプを配置する部材の側面を定義します。

[部材軸方向の位置] オプションと [部材デプス内の位置] オプションでは、部材上のハード スタンプの位置を指定します。

これらのオプションでは、ハードスタンプを作成時と同じ面で移動できますが、別の面に移動することはできません。たとえば、面が下フランジである場合、ハードスタンプを下フランジの異なる位置に移動することはできますが、上フランジに移動することはできません。

各種プロファイルのデフォルトの面:

H形鋼・I形鋼:下フランジ(u)

U断面と溝形鋼:ウェブの背面(h)

山形鋼(アングル鋼): 背面(h)または下面(u)

四角チューブ:下フランジ(u)

棒鋼:下フランジ(u)

丸鋼管:正面(v)

T形鋼:ウェブの背面(h)

板プロファイル: 正面(v)

XS_​SECONDARY_​PART_​HARDSTAMP」も参照してください。

[詳細設定] タブ

設定 説明

小数点以下の桁数

NC ファイルに表示される小数点以下の桁数を定義します。

外部ポリゴン(AKブロック)の半径記号の変更

上面 (o) と背面 (h) での AK ブロック (曲) の半径記号を変更します。この変更は上面 (o) と背面 (h) のみに適用されます。

[外部ポリゴン(AKブロック)の半径記号の変更] が選択されていない例を以下に示します。

[外部ポリゴン(AKブロック)の半径記号の変更] が選択されている例を以下に示します。

内部ポリゴン(IKブロック)の半径記号の変更

上面 (o) と背面 (h) での IK ブロック (曲) の半径記号を変更します。この変更は上面 (o) と背面 (h) のみに適用されます。

曲線検出:

弦許容値:

[曲線検出:] は、3 つの点を 2 本の直線ではなく曲線として読み取るかどうかを制御します。[曲線検出:] が [はい] に設定されている場合、Tekla Structures は、エッジにより記述された仮想曲線に対してソリッドのエッジを確認し、[弦許容値:] の値に基づいてエッジが曲線か直線かを調べます。[弦許容値:] 値をミリメートル単位で入力します。[曲線検出] はデフォルトで有効になっています。

弦許容値を次の図に示します。

フランジが見つからない場合、IプロファイルをTプロファイルに変換

フランジがない場合に H 形鋼・I 形鋼を T 形鋼に変換するかどうかを選択します。[はい] または [いいえ] のいずれかを選択できます。

不必要な点のスキップ

ほぼ同一直線上にある点を維持するか、スキップするかを選択します。

ポリゴン プレートの作成点と直線とのずれが 0.3 mm 以内の場合、この設定を選択していると NC ファイルでは作成点がスキップされます。設定が選択されていない場合は、プレートの作成点が NC ファイルに書き込まれます。

不必要な点のスキップが選択されていない:

不必要な点のスキップが選択されている:

次に対する KA ブロックの作成

NC ファイルの KA ブロックの折れ板または折れ梁プレートの曲げ線情報を表示します。 [展開した折れ板] および [展開した折れ梁プレート] のいずれかを選択します。

XS_​DSTV_​DO_​NOT_​UNFOLD_​POLYBEAM_​PLATES」も参照してください。

NC ファイルでのポップマークの作成

ポップマークは、工場で個々の部材を取り付けて製品を形成するときに役立つ小さな孔です。Tekla Structures では、製品のメイン部材に手動で溶接する部材の配置に役立つポップマーク情報を NC ファイルに書き込むことができます。 通常、ポップマークは材質の表面に小さな孔をあける穿孔機械を使用して作成されます。

制限事項: Tekla Structures のポップマークは、折れ梁では機能しません。

Tekla Structures では、ポップマーク設定が定義されている部材にのみ、ポップマークが作成されます。 ポップマーク設定は、.ncp ファイルに保存できます。このファイルは、Tekla Structures によりデフォルトで現在のモデル フォルダーの下の ..\attributes フォルダーに保存されます。

Note:

ポップマークはナンバリングに影響します。 2 つの部材の間でポップマークが異なっている場合や、一方だけにポップマークがあり、もう一方にはポップマークがない場合、Tekla Structures により、それらの部材に異なる番号が付けられます。

  1. [NCファイル] ダイアログ ボックスで、[ポップマーク] 列の対応するチェック ボックスをオンにして、ポップマークを作成する部材を選択します。
  2. [ポップマーク...] ボタンをクリックします。
  3. [ポップマーク設定] で、[追加] をクリックして新しい行を追加します。
  4. ポップマークを作成する部材とポップマークを作成する場所を定義するには、行の各項目に情報を入力するか、選択します。

    [ポップマーク設定] ダイアログ ボックスでは、行の順序が重要となります。 最も限定的な定義を最初に入力し、最も汎用的な定義を最後に入力します。

    まず、[ポップマーク対象の部材] タブでポップマーク設定を定義します。

    設定 説明
    メイン部材プロファイルタイプ ポップマークを作成するメイン部材を選択します。 このリストには、DSTV 標準に対応するプロファイルが含まれています。
    メイン部材名 メイン部材プロファイルの名前を入力します。 複数の部材名をカンマで区切って入力できます (例: COLUMN, BEAM)。

    ワイルドカード (* ? [ ]) を使用できます。 [ ] ). たとえば、HE* は、プロファイル名が "HE" で始まるすべての部材に対応します。

    部材名には、カンマ区切りで複数の名前を含めることができます。

    副部材プロファイルタイプ 副部材のプロファイル タイプを選択します。
    副部材名 副部材プロファイルの名前を入力します。 複数の部材名をカンマで区切って入力できます。

    ワイルドカード (* ? [ ]) を使用できます。 [ ] ).

    部材名には、カンマ区切りで複数の名前を含めることができます。

    ポップマーク位置 副部材をメイン部材に投影する方法を選択します。
    • 左側: 副部材の左側面をメイン部材にマークします。 左側面は、副部材の側面の中でメイン部材の始点に最も近い側面です。

    • 右側: 副部材の右側面をメイン部材にマークします。

    • 両側: [左側] を [右側] を結合します。

    • 中心: 副部材の中心。

    • 孔位置・部材の左側: 副部材の左側面にある孔の位置でメイン部材をマークします。

    • 孔位置・部材の右側: 副部材の右側面にある孔の位置でメイン部材をマークします。

    • 孔位置・部材の両側: [孔位置・部材の左側] を [孔位置・部材の右側] を結合します。

    • 中心線: 副部材の X 軸の中央線上の 2 点をマークします。

    フランジに出力 ポップマークをメイン部材のフランジのどの部分に移動するかを選択します。 オプションは [なし]、[両フランジ]、[上フランジ]、および [下フランジ] です。
    縁端距離 ポップマークからメイン部材の縁端までの最小距離を入力します。この距離の内側には、Tekla Structures によってポップマークが作成されません。

    指定した縁端距離の範囲内にポップマークがある場合、Tekla Structures によってそのポップマークは移動されます。ただし、[ポップマーク位置] が [中心] に設定されている場合を除きます。

    副部材のポップマーク ポップマークを副部材に作成するかどうかを選択します。

    ポップマークを現場溶接部材に追加

    現場溶接部材にポップマークを作成するかどうかを選択します。

    次に、[ポップマークのオプション] タブでポップマーク設定を定義します。

    Table 1.
    設定 説明
    裏面のポップマーク

    いずれかのオプションを選択します:

    裏面にポップマークまたは他のアイテムのみがある場合に部材を回転

    裏面に他のアイテムまたは他のポップマークのみがある場合に部材を回転して、回転後の裏面ポップマークを貫通孔に変換. [ 孔径] も設定します。

    ポップマーク以外の裏面データがない場合に裏面ポップマークを貫通孔に変換. [ 孔径] も設定します。

    重なる孔にポップマークを作成しない 重なる孔にポップマークを作成しない場合に選択します。
    スタッドの中心にポップマークを追加 スタッドの中心にポップマークを作成する場合に選択します。
    モデル上に表示 モデル上にポップマークを表示する場合に選択します。
    孔径0をポップマークと見なす ゼロ径のボルト孔をポップマークとして書き込みます。
  5. [OK] をクリックします。
  6. モデルで部材を選択し、NC ファイルを作成します。

DSTV ファイルの BO ブロックに、径が 0 mm の孔としてポップマークが書き込まれます。

必要に応じて、ポップマークを図面に表示することもできます。 図面で、[ポップマーク] を選択します。 ポップマークを表示するには、部材プロパティでチェック ボックスをオン/オフします。

ポップマークのデフォルト シンボルは、xsteel@0 です。 必要に応じて、詳細設定 XS_​POP_​MARK_​SYMBOL を使用して記号を変更します。

Tekla Structures により、太い赤ラインで更新されたモデル ビューにポップマーク ペアが表示されます。

Tekla Structures によりメイン部材のすべての棒鋼副部材の中心点にポップマークが作成され、メイン部材の縁端まで 10 mm 未満の領域にはポップマークは作成されません。

Tekla Structures により副部材のプレートの孔の位置がメイン部材に投影されます。

NC ファイルでの罫書きの作成

Tekla Structures では、NC ファイルに罫書きを定義して生成できます。つまり、溶接される部材とその位置に関する情報を NC ファイルに追加し、工作機械に渡すことができます。

制限事項: Tekla Structures の罫書きは、折れ梁では機能しない場合があります。折れ梁の罫書きの視覚的な配置が改善されています。

Tekla Structures では、罫書き設定が定義されている部材にのみ、罫書きが作成されます。罫書き設定は、.ncs ファイルに保存できます。このファイルは、Tekla Structures によりデフォルトで現在のモデル フォルダーの下の ..\attributes フォルダーに保存されます。

罫書きは、メイン部材と副部材の両方に追加できます。

Note:

罫書きはナンバリングに影響します。たとえば、2 つの部材の罫書きが異なる場合や、一方の部材には罫書きがあり、もう一方にはない場合には、Tekla Structures によって各部材に異なる番号が付けられます。

  1. [NCファイル] ダイアログ ボックスで、[罫書き] 列の対応するチェック ボックスをオンにして、ポリゴン マークを作成する部材を選択します。
  2. [NCファイル] ダイアログ ボックスで、[罫書き...] ボタンをクリックします。
  3. [罫書き設定] ダイアログ ボックスで、[追加] をクリックして新しい行を追加します。
  4. 罫書きを作成する部材と罫書きの作成方法を定義するには、行の各項目に情報を入力するか選択します。
    オプション 説明
    メイン部材プロファイルタイプ 罫書きを作成するメイン部材プロファイル タイプを選択します。このリストには、DSTV 標準に対応するプロファイルが含まれています。
    メイン部材名 メイン部材プロファイルの名前を入力します。複数の部材名をカンマで区切って入力できます (例: COLUMN, BEAM)。

    ワイルドカード (* ? [ ]) を使用できます。[ ] ).たとえば、HE* は、プロファイル名が "HE" で始まるすべての部材に対応します。

    部材名には、カンマ区切りで複数の名前を含めることができます。

    副部材プロファイルタイプ 副部材のプロファイル タイプを選択します。このリストには、DSTV 標準に対応するプロファイルが含まれています。
    副部材名 副部材プロファイルの名前を入力します。複数の部材名をカンマで区切って入力できます。

    ワイルドカード (* ? [ ]) を使用できます。[ ] ).

    部材名には、カンマ区切りで複数の名前を含めることができます。

    副部材の罫書き 副部材に罫書きを作成するかどうかを選択します。
    孔あけまたは粉砕 リストで、部材に罫書きを作成する方法を選択します。
    • 孔あけ:部材に孔をあけます。

    • 粉砕:部材に粉砕マークを付けます。

    • 両方:両方の方法を使用します。

    ハードスタンプ ハード スタンプを作成するかどうかを選択します。
    現場溶接部材をマーク 溶接される部材をマークするかどうかを選択します。
    縁端距離 罫書きからメイン部材の縁端までの最短距離を定義します。この距離の内側には、Tekla Structures によって罫書きが作成されません。
  5. [OK] をクリックし、NC ファイルを作成します。

DSTV ファイルの PU ブロックと KO ブロックに、罫書きが書き込まれます。

Tekla Structures では、罫書きはモデル ビューにマゼンダの細線として表示されます。

NC ファイルでのフィッティングとライン カット

DSTV 形式の NC ファイルを作成する場合、梁端部のカットに使用する方法が NC ファイル内の梁の長さに影響します。

  • フィッティングは、NC ファイル内の梁の長さに影響します。

  • ラインカットは、NC ファイル内の梁の長さに影響しません。

梁端部をカットする場合は、NC ファイル内の梁の長さが正しい長さになるフィッティング方法を使用します。

フィッティングを適用した状態での梁の純長さが梁の全長になります。 これは、Tekla Structures で梁の長さを計算するときにフィッティングが考慮されることを意味します。

ライン、ポリゴン、または部材カットでは、カットが梁の長さに影響することはありませんが、NC ファイル内の全体の長さは梁の総長さ (最初にモデリングされた長さ) になります。

  1. フィッティング

  2. ライン カット

  3. ポリゴンまたはライン カット

  4. フィッティング

最小の長さ

NC ファイル内で可能な限り短い長さを使用する場合は、詳細設定 XS_DSTV_NET_LENGTH を使用します。

純長さと総長さ

純長さと総長さの両方を NC ファイル ヘッダー データに含める場合は、詳細設定 XS_DSTV_PRINT_NET_AND_GROSS_LENGTH を使用します。

DSTV ファイルの説明

Tekla Structures では、DSTV 形式で NC ファイルが生成されます。DSTV (Deutsche Stahlbau-Verband) 形式は、German Steel Construction Association によって定義された工業規格です。DSTV ファイルは、ASCII 形式のテキスト ファイルです。ほとんどの場合、部材ごとに独自の DSTV ファイルがあります。

DTSV の構文に関する詳細については、『Standard Description for Steel Structure Pieces for the Numerical Controls』 (数値制御のための鉄骨構造部材の標準的な説明) を参照してください。

ブロック

DSTV ファイルは、ファイルの内容を記述するブロックに分割されます。

DSTV ブロック

説明

ST

ファイルの先頭

EN

ファイルの末尾

BO

ホール

SI

ハード スタンプ

AK

外側輪郭

IK

内側輪郭

PU

粉砕

KO

マーク

KA

曲げ

プロファイル タイプ

プロファイル タイプには、DSTV 標準に従って名前が付けられています。

DSTV プロファイル タイプ

説明

I

I プロファイル

U

U および C プロファイル

L

L プロファイル

M

四角チューブ

RO

棒鋼

RU

ラウンド チューブ

B

プレート プロファイル

CC

CC プロファイル

T

T プロファイル

SO

Z プロファイルと他のすべてのプロファイル タイプ

部材面

DSTV ファイルでは、部材面が 1 文字で示されます。

文字

部材面

v

前面

o

上面

u

下面

h

背面

DSTV の DXF 変換マクロを使用して、NC ファイルを DXF 形式で作成する

[DSTVのDXF変換] マクロを使用して、作成した NC ファイルを DXF 形式に変換できます。

制限事項: このマクロは、シンプルな形状の板用に設計されています。そのため、梁、柱、および曲げられたポリビームについては正しい変換結果が得られない場合があります。

  1. DSTV形式でNCファイルを作成します。
  2. サイド パネルで [アプリケーションとコンポーネント] ボタン をクリックし、[アプリケーションとコンポーネント] カタログを開きます。
  3. アプリケーション リストを開くには、[アプリケーション] の横にある矢印をクリックします。
  4. [DSTVのDXF変換] リストに [アプリケーション] が表示されていない場合は、非表示アイテムの表示 カタログの下部にある [[アプリケーションとコンポーネント]] チェック ボックスをオンにします。
  5. [DSTVのDXF変換] をダブルクリックして [DSTVのDXF変換] ダイアログ ボックスを開きます。
  6. DXFファイルに変換するNCファイルが格納されたフォルダを参照します。
  7. NC ファイルを選択し、[開く] をクリックします。

    Tekla Structures によりモデル フォルダーに NC_dxf フォルダーが自動的に作成され、このフォルダーに DXF ファイルが作成されます。

tekla_dstv2dxf.exeを使用したDXF形式のNCファイルの作成

別のTekla Structuresプログラムであるtekla_dstv2dxf.exeを使用して、DSTVファイルをDXF形式に変換できます。部材の1つの側面(前面、上面、背面、または下面)だけがファイルに書き込まれるので、このエクスポート形式はプレートに最も適しています。

このプログラムは、..\Tekla Structures\<version>\nt\dstv2dxfフォルダにあります。

  1. NC ファイル用のフォルダー (c:\dstv2dxf など) を作成します。

    フォルダー パスにスペースを使用しないでください。たとえば、\Program Files フォルダーの下の Tekla Structures フォルダーなどのように、フォルダー パスにスペースが含まれるフォルダーにファイルを保存しないでください。

  2. C:\Program Files\Tekla Structures\<version>\nt\dstv2dxfから作成したフォルダ(C:\dstv2dxf)にすべてのファイルをコピーします。
  3. DSTVファイルを作成し、作成したフォルダ(C:\dstv2dxf)にファイルを保存します。
  4. 適切な dstv2dxf_conversion.bat ファイルをダブルクリックします。

    同じフォルダ内のファイルがDXF形式に変換されます。

    変換設定を調整する必要がある場合は、該当する tekla_dstv2dxf_<env>.def ファイルで設定を変更し、変換を再開します。詳細については、以下の tekla_dstv2dxf_<env>.def ファイルの記述を参照してください。

    変換ファイルについて説明された PDF ファイルは、tekla_dstv2dxf.exe プログラムと同じフォルダーに置かれています。

tekla_dstv2dxf_<env>.def ファイルの説明

tekla_dstv2dxf_<env>.def ファイルは、tekla_dstv2dxf.exe を使用して DSTV を DXF 形式に変換する際に使用されます。 これには、必要な変換設定がすべて含まれています。 .def ファイルは、..\Tekla Structures\<version>\nt\dstv2dxf フォルダー内にあります。

DSTV から DXF への変換設定について説明します。

環境設定 [ENVIRONMENT]

INCLUDE_SHOP_DATA_SECTION=FALSE

工場データ システムにより記述された CNC ソフトウェアに DXF ファイルをより適切にインポートできるように、DXF ファイルに特殊なデータ セクションを含めるかどうかを定義します。 この特殊なデータ セクションを DXF ファイルに含めると、AutoCAD で DXF ファイルを判読できなくなります。

オプション: TRUE, FALSE

NO_INFILE_EXT_IN_OUTFILE=TRUE

入力ファイルの拡張子を出力ファイルに追加する場合に使用します。

オプション:

TRUE: p1001.dxf

FALSE: p1001.nc1.dxf

DRAW_CROSSHAIRS=HOLES

孔および長孔に十字を表示します。

オプション: HOLES, LONG_HOLES, BOTH, NONE

HOLES:

LONG_HOLES:

BOTH:

NONE:

SIDE_TO_CONVERT=FRONT

部材のどちら側を変換するかを定義します。

オプション: FRONT, TOP, BACK, BELOW

どの部材面を DXF ファイルに表示するかを定義します。 この設定は、本来プレート用に設計されています。

最も一般的なオプションは、FRONT です。 プレートをさらに回転する必要がある場合は、この設定を BACK に変更してみてください。 SIDE_TO_CONVERT 設定に加えて、NC ファイルを作成する際に、詳細設定 XS_DSTV_WRITE_BEHIND_FACE_FOR_PLATETRUE に設定して、プレートの背面データを NC ファイルに含める必要があります。

OUTPUT_CONTOURS_AS=POLYLINES

ポリゴンをポリラインまたはラインと円弧として変換します。

オプション: POLYLINES, LINES_ARCS

Note:

OUTPUT_CONTOURS_AS=LINES_ARCS に設定した場合:

  • 長孔のラインと円弧の間にギャップ/オフセットが生じる場合があります。
  • 2D DXF の代わりに 3D DXF が生成されることがあります。

OUTPUT_CONTOURS_AS=POLYLINES に設定した場合、NC を作成する際に Inner corner=0 が設定されていると、DXF ファイルが正しくないことがあります。

CONTOUR_DIRECTION=REVERSE

ポリゴン方向を定義します。 このオプションを選択すると、頂点の座標および書き込まれる順序が変更されます。 DXF ファイルをテキスト エディターで開くと、違いを確認できます。 "reverse" は時計回りで、"forward" は反時計回りです。

オプション: REVERSE, FORWARD

CONTOUR_DIRECTION は、OUTPUT_CONTOURS_AS=POLYLINES に設定している場合にのみ機能します。 LINES_ARCS を使用するように設定した場合、出力は常に FORWARD (反時計回り) になります。

CONVERT_HOLES_TO_POLYLINES=TRUE

孔をポリラインに変換します。

オプション: TRUE, FALSE

MAX_HOLE_DIAMETER_TO_POINTS=10.0

DXF ファイルで小さな孔を点に変換します。

MAX_HOLE_DIAMETER_TO_POINTS に値を設定すると、その値より直径が小さい孔が HOLE_POINT_SIZE および HOLE_POINT_STYLE 設定に従います。 この種の点のビジュアル化では、一方の孔が他方の孔よりも大きいか小さいかを示す孔シンボルは表示されなくなり、すべて同じサイズになります。

HOLE_POINT_STYLE=33 および HOLE_POINT_SIZE=5

孔のポイントのスタイルおよびサイズ。

1 は円です。ただし、この設定は使用されていません。

2 は + です。

3 は X です。

4 は短い線です。

33 は円です。

34 は + 付きの円です。

35 は X 付きの円です。

36 は短い線付きの円です。

SCALE_DSTV_BY=0.03937

0.03937 を使用してフィート・インチ単位に変換します。

1.0 を使用してメートル単位に変換します。

ADD_OUTER_CONTOUR_ROUNDINGS=FALSE

孔を丸めに追加します。 これは、[内角の形状] を使用して作成された丸めにのみ影響します ([NC ファイル設定] ダイアログ ボックスにある [孔とカット] タブの [1] 設定)。 孔のサイズの情報は、[NC ファイル設定] ダイアログ ボックスの [半径] 値から DSTV ファイルに取得されます。dstv2dxf コンバーターでは、孔のサイズを調整することはできません。

オプション: TRUE, FALSE

ADD_OUTER_CONTOUR_ROUNDINGS=FALSE:

ADD_OUTER_CONTOUR_ROUNDINGS=TRUE:

MIN_MATL_BETWEEN_HOLES=2.0

長孔変換で孔どうしをどこまで近づけることができるかを定義します。

INPUT_FILE_DIR= および OUTPUT_FILE_DIR=

入力および出力ファイル用のフォルダー。

DEBUG=FALSE

DOS ウィンドウで処理中のデータを表示します。

オプション: TRUE または FALSE

テキスト仕様 [TEXT_SPECS]

TEXT_OPTIONS=PQDG

DXF ファイルで使用するテキスト オプションを定義します。

S は、面記号を追加します (Side: v)。

P は、部材マークを追加します (Part: P/1)。

B は、部材マークおよび面記号を追加します (Part: P/1 Side: v)。

Q は、数量を追加します (Quantity: 5)

G は、鋼材の等級を追加します (Material: A36)。

T は、厚さを追加します (Thickness: 3)

D は、プロファイルの説明を追加します (Desc: FL5/8X7)。

TEXT_POSITION_X=30.0 および TEXT_POSITION_Y=30.0

DXF ファイルの原点 <0,0> を基点としたテキストの最初の行の左下隅の X/Y 位置。

TEXT_HEIGHT=0.0

TEXT_HEIGHT は使用されていません。テキスト高さは、テキスト レイヤーでも常に 10.0 です。

テキスト アイテムの頭マーク

テキスト アイテムにさまざまな頭マークを定義できます。 頭マークは、オプション CONCATENATE_TEXT0 に設定されている場合にのみファイルに書き込まれます。

次の頭マーク定義を使用することができます。

PART_MARK_PREFIX=Part:

SIDE_MARK_PREFIX=Side:

STEEL_QUALITY_PREFIX=Material:

QUANTITY_PREFIX=Quantity:

THICKNESS_PREFIX=Thickness:

DESCRIPTION_PREFIX=Desc:

CONCATENATE_TEXT=1

テキスト アイテム (部材マーク、数量、プロファイル、等級) を 1 行または 2 行に結合します。

オプション:

0: テキスト行は結合されません。 頭マークは、このオプションでのみ機能します。

1: 部品マーク テキストを 1 行に表示し、その他のテキストをもう 1 つの行に結合します。

2: すべてのテキストを 1 行に表示します。

CONCATENATE_CHAR=+

テキスト アイテムの区切り文字 (最大 19 文字) を定義します。

さまざまなテキスト仕様の例

下の例では、次の設定が使用されています。

TEXT_OPTIONS=PQDG

TEXT_POSITION_X=30.0

TEXT_POSITION_Y=30.0

TEXT_HEIGHT=0.0

PART_MARK_PREFIX=Part:

SIDE_MARK_PREFIX=Side:

STEEL_QUALITY_PREFIX=Material:

QUANTITY_PREFIX=Quantity:

THICKNESS_PREFIX=Thickness:

DESCRIPTION_PREFIX=Desc:

CONCATENATE_TEXT=1

CONCATENATE_CHAR=+

下の例では、次の設定が使用されています。 TEXT_OPTIONS=B, CONCATENATE_TEXT=0:

その他のレイヤー [MISC_LAYERS]

エンティティ レイヤー名 テキスト高さ 出力形式
TEXT TEXT 7 使用されていません。常に一般的なテキスト高さ定義 (10.0) と同じです。
OUTER_CONTOUR CUT 7
INNER_CONTOUR CUTOUT 4
PART_MARK SCRIBE 3 このオプションに値を設定しないでください。 値を設定すると、DXF ファイルは作成されません。
PHANTOM LAYOUT 4
NS_POP_PMARK NS_POP_MARK 5 POP_CIRCLE 2.0 (POP_CIRCLE または POP_POINT の後にサイズ)
FS_POP_PMARK FS_POP_MARK 6 1.0

この "1.0" は、向こう側のポップマークに使用される孔の直径です。 この値は、machinex.ini ファイルの "drill thru" オプションの値と一致する必要があります。

POP_CIRCLE 2.0 (POP_CIRCLE または POP_POINT の後にサイズ)

カラー テーブル

1 = 赤

2 = 黄

3 = 緑

4 = シアン

5 = 青

6 = マゼンタ

7 = 白

8 = 濃い灰色

9 = 淡い灰色

孔レイヤー [HOLE_LAYERS]

レイヤー名 最小呼び径 最大呼び径
P1 8.0 10.31 7
P2 10.32 11.90 7
P3 11.91 14.0 7

長孔レイヤー [SLOT_LAYERS]

タイプと色はシンボルに影響を与えますが、長孔のアウトラインまたは矢印 (疑似矢印) の色は MISC_LAYERS 定義の PHANTOM レイヤー定義により定義されます。

レイヤー名 最小呼び径 最大呼び径 最小 "b" 最大 "b" 最小 "h" 最大 "h" タイプ 疑似
13_16x1 20.62 20.65 4.75 4.78 0.0 0.02 3 3 PHANTOM_OUTLINE
13_16x1-7_8 20.62 20.65 26.97 26.99 0.0 0.02 3 3 PHANTOM_OUTLINE

以下に、疑似タイプの異なる 4 つの例を示します。 その他の設定は、Slot type=1HOLE_POINT_STYLE=33、および HOLE_POINT_SIZE=1 です。

PHANTOM_ARROW:

PHANTOM_BOTH:

PHANTOM_OUTLINE:

PHANTOM_NONE:

寸法 "b" および "h" の説明については、以下の図を参照してください。

長孔タイプの例

以下の例では、異なる長孔タイプが使用されていますが、その他の設定は同じです。

  • 長孔レイヤーの色は 3 (緑) です。
  • 孔レイヤーの色は 6 (マゼンタ) です。
  • 疑似レイヤーの色は 1 (赤) です。
  • 長孔レイヤーの疑似タイプ: PHANTOM_OUTLINE
  • 孔のポイントの設定: HOLE_POINT_STYLE=35, HOLE_POINT_SIZE=10
長孔タイプ 説明
SLOT_TYPE_1

1 つの孔シンボルが長孔の中心に表示されます。 孔シンボルは、HOLE_POINT_STYLE および HOLE_POINT_SIZE 設定に従います。 長孔シンボルが選択した疑似設定 (この例では、PHANTOM_OUTLINE) に従って作成されます。 円の色は長孔レイヤーの色に従い、長孔の色は疑似レイヤーの色に従います。

SLOT_TYPE_2

2 つの孔シンボルが長孔に表示されます。 孔シンボルは、HOLE_POINT_STYLE および HOLE_POINT_SIZE 設定に従います。 長孔シンボルが選択した疑似設定 (この例では、PHANTOM_OUTLINE) に従って作成されます。 孔シンボルの色は孔レイヤーの色に従い、長孔の色は疑似レイヤーの色に従います。

SLOT_TYPE_3

1 つの円が長孔の中心に表示されます。 円のサイズは、実際の孔のサイズに対応しています。 円の色は長孔レイヤーの色に従い、長孔の色は疑似レイヤーの色に従います。 長孔シンボルが選択した疑似設定 (この例では、PHANTOM_OUTLINE) に従って作成されます。

SLOT_TYPE_4

2 つの円が長孔に表示されます。 円のサイズは、実際の孔のサイズに対応しています。 2 つの円が互いに接する場合は、1 つの円が長孔の中央に作成されます。 長孔シンボルが選択した疑似設定 (この例では、PHANTOM_OUTLINE) に従って作成されます。 円の色は孔レイヤーの色に従い、長孔の色は疑似レイヤーの色に従います。

SLOT_TYPE_5

孔シンボルが最初の長孔の中心点に表示されます。 孔シンボルは、HOLE_POINT_STYLE および HOLE_POINT_SIZE 設定に従います。 長孔シンボルが選択した疑似設定 (この例では、PHANTOM_OUTLINE) に従って作成されます。 孔シンボルの色は孔レイヤーの色に従い、長孔シンボルの色は疑似レイヤーの色に従います。

SLOT_TYPE_6

1 つの円が最初の長孔の中心点に表示されます。 長孔シンボルが選択した疑似設定 (この例では、PHANTOM_OUTLINE) に従って作成されます。 円の色は孔レイヤーの色に従い、長孔シンボルの色は疑似レイヤーの色に従います。

SLOT_TYPE_7

孔シンボルは作成されません。 長孔シンボルが選択した疑似設定 (この例では、PHANTOM_OUTLINE) に従って作成されます。 長孔の色は長孔レイヤーの色に従います。

ラウンド チューブの NC ファイルの作成

チューブの NC ファイルを作成できます。これにはまず、特定のチューブ コンポーネントを使用してジョイントを作成する必要があります。

チューブとチューブの接続およびチューブとプレートの接続を作成します。

コンポーネントを使用したら、データ エクスポート用の NC ファイルを作成できます。チューブの NC ファイルを作成すると、モデル データを含む XML ファイルが作成されます。

制限事項:

チューブの NC エクスポートで正しい結果を得るために、次の制限事項に注意してください。

  • 手動または他のコンポーネントを使用して作成したライン カットとフィッティングは、単純な角処理としてエクスポートされます。

  • ボルトによって作成された孔はサポートされていないため、エクスポートされません。

  • 梁 (曲) はサポートされていません。

  • 正方形または長方形チューブの場合、ファイル > エクスポート > NCファイル を使用して DSTV ファイルを作成します。

  1. [ファイル] メニューで、エクスポート > Tube NCファイル をクリックします。
  2. [丸鋼管のNCファイルの作成] ダイアログ ボックスで、エクスポート ファイルの名前を入力し、ファイルの保存先をブラウズします。

    デフォルトでは、ファイルはモデル フォルダーに保存されます。

  3. ファイルを選択した部材について作成するかすべての部材について作成するかを選択します。
  4. [作成] をクリックします。

    Tekla Structures により指定した場所に XML ファイルとログ ファイルが作成されます。

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