キャスト ユニットの作成
Tekla Structures では、モデル化された各コンクリート部材がそれぞれ独自のキャスト ユニットと見なされます。Tekla Structures でコンクリート部材をモデリングする場合 、複数のコンクリート部材を 1 つのキャストユニットに結合することが必要な場合があります。たとえば、柱と梁受けからの2部材から構成されるキャスト ユニットの場合です。キャスト ユニットには、製作用図面とその他の成果物を含めることができます。
キャスト ユニットのモデリングを開始するときは、次のことを考慮してください。
-
キャスト ユニットには常にメイン部材があります。通常、最もコンクリートの体積が大きい部材がキャスト ユニットのメイン部材になります。メイン部材は変更できます。キャスト ユニットのプロパティの多くがメイン部材から取られるため、必ずメイン部材が意図したものであることを確認してください。
-
キャスト ユニットは、ナンバリング設定に従って位置番号を取得します。同一のキャスト ユニットの位置番号は同じであり、同じ図面に含まれています。位置番号だけでなく、他の識別子を割り当てて、キャスト ユニットを同じ図面と位置番号で区別することもできます。
-
キャスト ユニット図には、キャスト ユニットに含まれるすべての階層コンテンツが含まれています。すべてのコンクリート部材、カット、鉄筋、仕上げ材が正しい部材に接続されていることと、キャスト ユニットにサブアセンブリとして埋込み材が追加されていることを必ず確認してください。これにより、すべてのオブジェクトが確実に図面に含められます。
さらに、次の操作も実行できます。
-
自動的に計算された体積や重量などのキャスト ユニットの一般的なプロパティを表示する
-
位置番号などのキャスト ユニット固有のプロパティを表示する
-
キャスト ユニットのメイン部材プロパティを表示する
-
キャスト ユニットのすべての部材、鉄筋、およびサブアセンブリをリストする
部材のキャスト ユニット種別の定義
コンクリート部材のキャスト ユニット種別を定義する必要があります。Tekla Structures では、キャスト ユニットを作成または編集するたびに、メイン部材のキャスト ユニット種別が確認されます。キャスト ユニット内にプレキャスト部材と現場打ち部材が混在することはありません。
ナンバリングなどの一部の機能はキャスト ユニット種別に基づいているため、適切なキャスト ユニット種別を使用することが重要となります。
キャスト ユニットの作成
どの部材がキャスト ユニットを構成するかは指定する必要があります。キャスト ユニットには、コンクリート部材の他に鉄筋を含めることができます。
- [コンクリート] タブで をクリックします。
- キャスト ユニットに含めるオブジェクトを選択します。
- マウスの中ボタンをクリックしてキャスト ユニットを作成します。