変数の式の例: カスタム コンポーネントの鉄筋セット モディファイアー

Tekla Structures
2021
Tekla Structures

変数の式の例: カスタム コンポーネントの鉄筋セット モディファイアー

カスタム コンポーネントでは、鉄筋セット モディファイアーを使用できます。パラメーター変数を使用して、鉄筋セットの鉄筋とモディファイアー プロパティを定義できます。

パラメーター化する各モディファイアー プロパティでは、対応する [適用] プロパティも必要になります。[適用] プロパティを使用すると、既存のプロパティ値を空の値で上書きできます。[適用] プロパティを使用しないと、既存の値を削除することはできません。

例: プロパティ モディファイアーを使用した鉄筋セットの鉄筋のクラスとサイズの定義

この例では、カスタム コンポーネントの特定の鉄筋セットの鉄筋のクラスとサイズを定義するために、鉄筋セットのプロパティ モディファイアーを使用する方法を示します。パラメーター変数と、モディファイアー固有の [適用] プロパティを使用してクラスとサイズを定義します。

クラスが 0 に設定されている場合、クラス値は適用されずに、鉄筋セットの元のクラスが使用されるように、クラスのパラメーター変数が定義されます。

  1. モデル内で、鉄筋セットとプロパティ モディファイアーを含む、以前に作成したカスタム コンポーネント を選択します。
    注:

    カスタム パーツのモデルにはコンポーネント シンボルがありません。

    カスタム コンポーネントを選択するには、[コンポーネントの選択] 選択スイッチ がアクティブであることを確認します。

  2. 右クリックして [カスタムコンポーネントを編集] を選択します。
  3. [カスタムコンポーネントエディタ] ツールバーで、[変数を表示する] ボタン をクリックします。

    [変数] ダイアログ ボックスが開きます。

  4. 変数 ] ダイアログ ボックスで、次のようにパラメーター変数を作成および定義します。
    1. [追加] を 3 回クリックして 3 つの新しい変数を作成します。

      変数名は、P1P2、および P3 とします。

    2. クラス番号入力の変数 [P1] を次のように変更します。
      • [値のタイプ] リストで、[] を選択します。
      • [ラベル名] ボックスに、「クラス」と入力します。
    3. [適用] プロパティ コントロールの変数 [P2] を次のように変更します。
      • [] ボックスに、「=if (P1==0) then 0 else 1 endif」と入力します。

        これは、P1 ([クラス]) が 0 に設定されている場合、カスタム コンポーネントを使用してもクラス プロパティは適用されないことを意味します。P1 がその他の値に設定されている場合、クラス プロパティが適用されます。

      • [値のタイプ] リストで、[はい/いいえ] を選択します。
      • [表示・非表示] リストで、[非表示] を選択します。

        つまり、カスタム コンポーネント ダイアログ ボックスに変数 [P2] が表示されなくなります。

      • [ラベル名] ボックスに、「クラスの適用」と入力します。
    4. 鉄筋サイズ入力の変数 [P3] を次のように変更します。
      • [名前] ボックスで、名前を「P3_size」に変更します。
      • [値のタイプ] リストで、[鉄筋径] を選択します。
      • [ラベル名] ボックスに、「鉄筋径」と入力します。
      • [] ボックスで、0 を有効な鉄筋径の値に置き換えます。

  5. カスタムコンポーネントブラウザー] で、パラメーター変数をプロパティ モディファイアーのプロパティにリンクします。
    1. [コンポーネントオブジェクト] > [鉄筋プロパティモディファイア] > [鉄筋基本プロパティ] を参照します。
    2. [クラス] を右クリックして [式の追加] を選択します。等号 (=) の後に「P1」を入力し、Enter キーを押します。

      同様に、他の変数やプロパティを次のようにリンクします。

      • クラス プロパティを適用 = P2
      • サイズ = P3_size
      • サイズ プロパティを適用 = 1

  6. 変更したカスタム コンポーネントを保存して閉じます

これで、カスタム コンポーネントのダイアログ ボックスで次のプロパティを使用できるようになり、プロパティ モディファイアーの影響を受ける鉄筋セットの鉄筋のクラスとサイズを変更できます。

コンポーネントが最初に作成された場所と同様の場所で、コンポーネントを使用できます。このコンポーネントは順応性がないため、モデル内の変更に合わせて Tekla Structures によってコンポーネントの寸法は調整されません。カスタム コンポーネントを順応させるには、カスタム コンポーネント エディターでコンポーネントを変更 する必要があります。

例: 端部ディテール モディファイアーを使用した鉄筋フックの作成および変更

この例では、カスタム コンポーネントの特定の鉄筋セットの鉄筋端部にフックを作成するために、鉄筋セットの端部ディテール モディファイアーを使用する方法を示します。パラメーター変数と、モディファイアー固有の [適用] プロパティを使用してフックのプロパティを定義します。

  1. モデル内で、鉄筋セットと端部ディテール モディファイアーを含む、以前に作成したカスタム コンポーネント を選択します。
    注:

    カスタム パーツのモデルにはコンポーネント シンボルがありません。

    カスタム コンポーネントを選択するには、[コンポーネントの選択] 選択スイッチ がアクティブであることを確認します。

  2. 右クリックして [カスタムコンポーネントを編集] を選択します。
  3. [カスタムコンポーネントエディタ] ツールバーで、[変数を表示する] ボタン をクリックします。

    [変数] ダイアログ ボックスが開きます。

  4. 変数 ] ダイアログ ボックスで、次のようにパラメーター変数を作成および定義します。
    1. [追加] を 4 回クリックして 4 つの新しいパラメーター変数を作成します。

      変数名は、P1P2P3、および P4 とします。

    2. フック タイプの入力については、変数 [P1] を次のように変更します。
      • [値のタイプ] リストで、[鉄筋のフックタイプ ]を選択します。
      • [ラベル名] ボックスに、「フック タイプ」と入力します。
      • [] ボックスに、カスタム フックの「4」を入力します。

        異なるフック タイプは番号で特定され、1 = 90 度フック、2 = 135 度フック、3 = 180 度フック、4 = カスタム フックと対応します。

    3. フック角度の入力については、変数 [P2] を次のように変更します。
      • [値のタイプ] リストで、[] を選択します。

        [角度] は値タイプとして使用できますが、フック角度には [数] オプションを使用する必要があることに注意してください。

      • [ラベル名] ボックスに、「カスタム フックの角度」と入力します。
    4. フック長の入力については、変数 [P3] を次のように変更します。
      • [値のタイプ] リストで、[] を選択します。
      • [ラベル名] ボックスに、「カスタム フック長」と入力します。
    5. フック半径の入力については、変数 [P4] を次のように変更します。
      • [値のタイプ] リストで、[] を選択します。
      • [ラベル名] ボックスに、「カスタム フック半径」と入力します。

  5. [カスタム コンポーネント ブラウザー] で、パラメーター変数を端部ディテール モディファイアーのプロパティにリンクします。
    1. [コンポーネント オブジェクト] > [鉄筋端部ディテール モディファイアーを追加] > [鉄筋基本プロパティ] を参照します。
    2. [フック角度] を右クリックして [式の追加] を選択します。等号 (=) の後に「P2」を入力し、Enter キーを押します。

      同様に、他の変数やプロパティを次のようにリンクします。

      • フック半径 = P4
      • 鉄筋のフック タイプ = P1
      • フック角度プロパティを適用 = 1
      • フック長 = P3
      • フック半径プロパティを適用 = 1
      • フック長さプロパティを適用 = 1
      • フック タイプ プロパティを適用 = 1

  6. 変更したカスタム コンポーネントを保存して閉じます

これで、カスタム コンポーネントのダイアログ ボックスで次のプロパティを使用できるようになり、端部ディテール モディファイアーの影響を受ける鉄筋セットの鉄筋のフックを変更できます。

コンポーネントが最初に作成された場所と同様の場所で、コンポーネントを使用できます。このコンポーネントは順応性がないため、モデル内の変更に合わせて Tekla Structures によってコンポーネントの寸法は調整されません。カスタム コンポーネントを順応させるには、カスタム コンポーネント エディターでコンポーネントを変更 する必要があります。

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