自動プレキャスト制作用ツールの更新

Tekla Structures
2020
Tekla Structures

自動プレキャスト制作用ツールの更新

[エクスポートユニテクニック (79)]、[エクスポート:ELiPLAN]、[BVBSエクスポート]、[HMS エクスポート] には、いくつかの改良点が含まれています。

エクスポート ユニテクニック (79)

[エクスポートユニテクニック (79)] が次のように改良されました。

  • 以前のカット部材の埋込み材ポリゴンが、輪郭のポリゴン内にフィットするようにエクスポートされるようになりました。

  • 埋込み材のスキャンされた形状の Tekla Structures モデルにおけるビジュアル化が、それぞれの 2 重壁シェルに描画されるようになりました。

  • 一部のメッシュでは、STEELMAT の挿入点、長さ、幅が誤ってエクスポートされていました。この不具合は修正されました。

  • [主部材] タブ:

    • [出力ファイル構造][単一レイヤー、1 SLABDATE、n STEELMATS] に指定できるようになりました。この新しいオプションは、キャスト ユニットのメイン部材のみを SLABDATE および金網としてエクスポートし、キャスト ユニット全体から X 軸方向の 1 行に 1 mm のギャップで埋め込みます。

  • [SLABDATE ブロック データ仕様] タブ:

    • 円弧になっている点におけるトラス梁斜材ワイヤー鉄筋ハンドルは、曲げ鉄筋が除外されている場合、2 重壁の合計と製作上の厚さに影響を与えていました。この不具合は修正されました。

      また、[2 重壁の幅] という新しいオプションも設定 [総厚] と [製作上の厚さ] に追加されました。このオプションを選択すると、テンプレート レポート プロパティ CAST_UNIT.WIDTH がエクスポートされます。

  • [埋込み材] タブ:

    • 特殊な製品シンボル定義ファイルが、テンプレート プロパティ値または埋込み材部材名をサポートするようになりました。埋込み材のテンプレート プロパティ値または埋込み材名は、引用符で囲む必要があります。埋込み材のテンプレート プロパティ値または埋込み材名は、引用符で囲む必要があります。

    • 以前は、[製品をエクスポート] 設定で角シンボル オプションが選択されているときに、特殊なエクスポート製品ファイルが使用されていると、エクスポートで問題が発生していました。この不具合は修正されました。
    • 以前は、複数の部材から 2 重壁が作成され、[製品外形をカットする] 設定がオンに切り替えられると、特定の [エクスポート グループ] 設定を使用したエクスポートから副部材内の埋込み材がなくなっていました。この不具合は修正されました。
    • 電気チューブは、[製品外形をカットする] オプションを回転しない 2 重壁と同時に使用する場合、全長から除外されくなりました

  • [鉄筋] タブ:

    • 新しいオプション [フックなしすべて] が、フックなしで直線の鉄筋をエクスポートするために、鉄筋をエクスポート > 直線に追加されました。[すべて] オプションは、[フック付きを含むすべて] に変更されました。

      フックされた鉄筋は、[折り] 設定ではなく、[直線] 設定によって制御されることに注意してください。

    • トラス梁のクラスまたは名前: STEELMAT ブロック内で新しいオプション [STEELMAT ブロック内] を使用して、STEELMATブロック内にトラス梁をエクスポートできるようになりました。デフォルトでは、トラス梁は STEELMAT ブロックの外部にエクスポートされます。

    • 以前は、金網なしで STEELMAT ブロック内のトラス梁をエクスポートすると、トラス梁が除外されていました。また、より低いコンクリートかぶり厚を持つトラス梁が、親 STEELMAT ブロック座標に適用されていませんでした。これらの問題は、最終的な機能により修正されています。

    • [スペーサー タイプ] オプション [自動][自動、鉄筋タイプ 1] に変更され、要素が 100 mm より薄くなった場合にスペーサー タイプが常にエクスポートされるように動作が変更されました。新しい [スペーサー タイプ] オプション [自動、すべての鉄筋タイプ] が、すべての鉄筋タイプのスペーサー タイプをエクスポートするために追加されました。

    • 2 つの弦のみを使用してモデル化されたトラス梁が正しく認識され、エクスポートされるようになりました。

    • 新しい [コンクリート カバーなし] オプションを使用して、トラス梁の Z 座標を0 としてエクスポートできるようになりました。

    • BRGIRDER ブロックが STEELMAT ブロック内にエクスポートされると、梁の最小座標点が金網の外側にある場合に備えて、STEELMAT 挿入座標が正しく調整されるようになりました。

  • [TS ライセンス] タブ:

    • [ポリゴンのエクスポート][簡略] に設定すると、要素の 4 つの x、y 角の点を使用して簡略化されたポリゴンをエクスポートできます。

    • [ポリゴンを拡張して型枠を追加] 設定が強化されました。同じ形状を持つ埋込み材が既に存在する場合、型枠は追加されなくなりました。さらに、ポリゴンは、電気チューブの埋込み材では拡張されません。

    • 以前は、[2 重壁 - 回転][いいえ、シェル固有の座標系です] に設定されている場合、2 重壁の 2 番目のシェルの線属性がエクスポートされませんでした。この不具合は修正されました。

    • [2 重壁 - 回転] 設定が強化されました。[いいえ] オプションの名前がオプション [いいえ、1 つの座標系です] に変更され、パレットの下から Z (上) 方向に 2 番目のシェルをエクスポートするため、新しいオプション [いいえ、シェル固有の座標系です] が追加されました。

エクスポート: EliPlan (68)

[エクスポート:ELiPLAN] が次のように改良されました。

  • プロッター ブロックと部品ブロックを持つすべての形状データが、メートル環境で最も近いミリメートルに丸められた値でエクスポートされるようになりました。

  • 以前は、特定のプロファイルを持つ中空プロファイル角処理に配置されたフル デプス カットが、正しくないジオメトリでエクスポートされていました。この不具合は修正されました。

  • 特定のプロファイルを持つ中空スラブの縁端にある長方形の開口部は、ボックス形状ではなく細い線としてエクスポートされる場合があります。この問題が修正されました。

  • 新しいタブ [データ設定] が追加され、一部の設定が [データ内容] タブから新しいタブに移動されました。

  • 中空スラブ厚が、(上面または下面全体がカットされた場合に) 幾何学的な厚さではなくプロファイルから読み取られるようになりました。

  • 線としてエクスポートされたカットおよびリセスのプロッタ データに、カットが均一なデプスである場合、厚さ/深さの値が含められます。

  • 要素の領域全体をカットするリセスがプロットされるようになりました。

  • [パラメーター] タブ:

    • EliPlan エクスポートで、エクスポート バージョン [3.0 (FloorMES)] がサポートされるようになりました。新しいバージョンは、[エクスポートバージョン番号] リストにあります。[3.0 (FloorMES)] バージョン ファイル形式は、新しい Elematic FloorMES バージョンとのインターフェイスを目的としており、GUID に基づいています。ファイル形式は、追加のデータ フィールドによって拡張されているため、下位互換性がありません。

    • バージョン 3.0 のエクスポートでは、アクセサリ コードをプロッタ データにエクスポートできます。

    • エクスポート バージョン 3.0 では、開口部のアクセサリ コードのエクスポートがサポートされています。

    • [部材によるフィルター] 設定に、要素データ、材料、または副コンクリート要素をフィルター処理する選択フィルターを使用する、新しいオプション [選択フィルター] が追加されました。

  • [プロッタデータ] タブ:

      • 新しい設定 [水抜き孔のエクスポート]: バージョン 3.0 のエクスポートでは、水抜き孔のエクスポートがサポートされています。
      • 設定 [プロット追加鉄筋] または [プロット切り取り/線として埋め込み] を使用して、追加鉄筋のプロットを周囲ボックスまたは線として指定できるようになりました。
  • [データ内容] タブ:

    • 新しい EliPlan エクスポート バージョン 3.0 では、スタック結果のエクスポートがサポートされています。ユーザー定義情報をメイン部材から読み取るか、キャスト ユニットから読み取るかを選択できます。

    • 鉄骨部材などの標準埋込み材のアクセサリー コードを指定できるようになりました。これは、#Plotter ブロック (該当する場合) および #Materials ブロックの各埋込み材に書き込まれるコードであり、選択したオプションは、さらにデータ変換マッピングのベースとして使用する必要があります。既定のオプションは NAME|PROFILE-LENGTH|MATERIALGRADE です。
  • [データ設定] タブ:

    • 緊張材コードを読み取る UDA を指定できるようになりました。[デフォルト] は、UDA TS_STRAND_CODE から値を読み取ります。カスタム プロパティなどのテンプレート属性から緊張材コードをエクスポートすることもできます。

    • [リフターのタグ] 設定が強化され、クラスまたは名前を使用してリフターとして鉄筋を指定できるようになりました。[リフターのタグ] には、リフターの形状をアウトラインまたは中心点としてプロットする方法を指定するオプションも追加されました。

    • [リフターのタグ] 設定に複数のクラスまたは名前を指定することができるようになりました。名前が複数の単語で構成されている場合は、引用符で囲む必要があります。

HMS エクスポート

[HMS エクスポート] が次のように改良されました。

  • トラス梁の高さが、より正確に計算されるようになりました。高さが、上下のロッドの中心線の点間の距離として測定されるようになりました。

  • 鉄筋緊張材は、緊張材オブジェクトからのみエクスポートされるようになりました。

  • [鉄筋] タブ:

    • [鉄筋] タブに、スラブ交差鉄筋をエクスポートに含めるための新機能が追加されました。新しい設定 [カスタム上部緊張材][カスタム下部緊張材] では、数量、直径、距離、および引張荷重を入力します。新しい設定 [追加緊張材] と [鉄筋] には、名前、クラス、UDA、またはテンプレート属性を入力します。

      カスタム緊張材設定は、緊張材がモデリングされていない場合に使用されます。モデリングされた緊張材がある場合、カスタム緊張材が含められます。デフォルトでは緊張材オブジェクトのみがエクスポートに含められるため、[追加緊張材] を使用して緊張材としてエクスポートされる他の特定の鉄筋オブジェクトを指定できます。鉄筋は、[鉄筋] 設定で指定することで交差鉄筋としてエクスポートに含めることができます。

BVBS エクスポート

[BVBSエクスポート] が次のように改良されました。

  • 円形鉄筋グループと同じ方法で、円形鉄筋セットをエクスポートできるようになりました。

  • 新しい [設定] タブ:

    • グループ [図面データ][鉄筋位置] が [パラメーター] タブから新しい [設定] タブに移動されました。

    • 次のオプションを使用する新しい設定 [プロジェクト番号] が追加されました。

      • プロジェクト プロパティ: エクスポートは、Tekla Structures で設定されたプロジェクト プロパティからプロジェクト番号情報を取得します。

      • プロジェクト プロパティ UDA: エクスポートでは、[ユーザー定義プロジェクト番号] ボックスに入力された UDA 名が使用されます。

      • 固定テキスト:エクスポートでは、[ユーザー定義プロジェクト番号] に入力されたテキストが使用されます。

  • [詳細設定] タブ:

    • [内縁端] と [中心線] オプションを使用して、新しい設定 [折れ脚の円弧半径] が追加されました。

      この新しい設定では、円弧の長さの計算に使用する曲げ半径を定義します。つまり、ほとんどのインターフェイスのデフォルトである鉄筋の中心線への曲げ半径、または鉄筋の内縁端への曲げ半径です。この場合、曲げ半径は、鉄筋の公称直径の半分で短縮されます。

      BVBS エクスポートでは、次の 2 つの場合に円弧形状が使用されます。

      • スパイラルやフープなどの円形鉄筋の場合。

      • 曲げ鉄筋に複数の曲げ半径がある場合、半径が大きい方の曲げが円弧断面としてエクスポートされます。

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