ハンチ付きコンクリート梁への鉄筋の配置

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Q.
ハンチのあるコンクリート梁へ鉄筋を配置する方法を教えてください。

A.
ハンチの形状に合わせて、鉄筋の形状を変化させることは可能です。今回は、コンクリート梁の下端にハンチがある場合について、主筋、あばら筋の配置方法をご紹介します(水平方向にハンチがある場合も、基本操作は同じです)。

<主筋の配置>

メニュー「ディテール」>「鉄筋の作成」>「鉄筋グループ」または、アイコンをダブルクリックし、鉄筋プロパティダイアログボックスを開いて、主筋の設定を行います。設定後、「既定値に設定」または「OK」ボタンをクリックし、設定値を保存します。
鉄筋を配置する対象部材として、コンクリート梁を選択します。
鉄筋の形状を指定します。コンクリート梁下端の角をクリックし、鉄筋の曲げ形状を決定します。指定が終わりましたら、マウスのホイールボタンをクリックします。
鉄筋の配置対象範囲を指定します。コンクリート梁の両端(短手方向)をクリックします。

<あばら筋の配置>

主筋と同様、あばら筋のプロパティの設定を行い、設定値を保存します。
鉄筋を配置する対象部材として、コンクリート梁を選択します。
鉄筋の形状を指定します。今回は、最初に最大断面であばら筋の形状を指定します。コンクリート断面の4つの点を順にクリックして、形状を決定した後に、ホイールボタンをクリックします。
鉄筋の配置対象範囲を指定します。コンクリート梁の両端(長手方向)をクリックします。

配置された鉄筋を選択し、ダブルクリックして、鉄筋プロパティダイアログボックスを開きます。グループタブ内にある、「鉄筋グループ形状」を、「テーパーN」にし、「断面数」を変化断面の数に設定します(今回は両端の参照点2点+変化断面数2点=4にします)。次に、変更ボタンをクリックし、変更内容を反映させます。

鉄筋の参照点が等間隔に4箇所、合計16点作成されます。作成された鉄筋の参照点を、断面変化する位置へ移動させて、あばら筋の形状を変更します。

6-1.作業しやすい部材ビューを作成します。メニュー「ビュー」>「部材ビューの作成」>「4面ビュー」を選択します。次に、ビューを作成したいコンクリート部材を選択します。作成された4つのビューのうち、「(partfrontview)」(コンクリート梁を真横から見たビュー)を使用します。
6-2.中央部、2箇所の参照点のうち、左側の参照点をハンチ部に移動させます。上下の参照点をAltキーを押しながら範囲選択し、右クリックしてショートカットメニューから移動を選択して、実行します。

<6-2>

6-3.右側の2箇所の下側参照点をコンクリートの下端に移動させます。参照点をAltキーを押しながら範囲選択し、6-2.と同様の手順で移動させます。

<6-3>

6-4.中央部の参照点のうち、右側の参照点をハンチ部に移動させます。上下の参照点をAltキーを押しながら範囲選択し、6-2.と同様の手順で移動させます。

<6-4>

<完成図>

カテゴリー: モデリング