管理者向けの環境、企業、プロジェクトの設定

Tekla Structures
2018
Tekla Structures

管理者向けの環境、企業、プロジェクトの設定

環境設定

一般設定

すべての環境に共通する設定とファイルはすべて \Tekla Structures\ <version> \Environments\common フォルダーにあります。環境に固有のファイルと設定は、個別の環境フォルダーにあります。

env_global_default.ini ファイルは、 \common フォルダーにもあります。このファイルは標準設定を決定するもので、最初に読み込まれます。このファイルの後に、他の 初期化ファイル が読み込まれ、他のファイルに同じ設定が含まれている場合は、その設定が以前の設定よりも優先されます。

国固有の設定

国固有の設定は環境フォルダーにあり、地域の Trimble オフィスまたは販売店がローカライズします。国によって環境の フォルダー構造 が異なる場合がありますが、同じ種類の設定が含まれています。たとえば、ローカライズされる設定には、プロファイル データベース、材質データベース、レポート、選択フィルター、表示フィルター、コンポーネントとカスタム コンポーネント、マクロ、ユーザー定義情報、図面の設定が含まれます。

企業フォルダー

会社レベルの設定は主に、会社全体ですべてのプロジェクトに使用される設定です。これらの設定は、 XS_SYSTEMXS_FIRM を使用して設定されます。

系列会社のある大きな企業の場合、設定を次のように使用できます。

  • XS_SYSTEM には、複数のパスが含まれている場合があり、社内の全般的な設定を指定します。たとえば、会社のロゴ、レポート、プリンター設定、図面設定、テンプレートなどの設定が該当します。これらの設定は、ほとんど変更されることがなく、全員が利用できるサーバーに保存されます。たとえば、会社のロゴを更新する場合には、1 つの場所で置き換えるだけで済みます。
  • XS_FIRM は、会社または系列会社により設定される企業フォルダーを指定します。このフォルダーには、特定のオフィスで使用されるすべての会社の設定が含まれています。たとえば、ロゴ、図面設定、テンプレート、レポート、プリンター設定などの設定が該当します。
  • XS_PROJECT は、プロジェクト フォルダーを指定します。このフォルダーには、建設業者や工場のロゴ、図面設定などのプロジェクト設定が含まれています。

フォルダーの検索順序の詳細については、「 フォルダの検索順序 」を参照してください。

独自のネットワークで、 Tekla Warehouse の会社固有のコレクションをオンラインまたはオフラインで利用することもできます。オンライン コレクションからのダウンロードまたはインストールには、 Trimble Identity を使用します。「 Tekla オンライン サービス用 Trimble Identity 」も参照してください。

オフライン コレクションのアクセスは、ネットワーク内のフォルダー権限と、各ユーザーのコンピューターにある collections.json ファイルのコレクション レベルに基づいて管理されます。

 "collections" 
"\\\\server-A\\company\\Tekla Structures collection" 
		

collections.json ファイルは、 C:\Users\Public\Documents\Tekla\Tekla Warehouse\ フォルダーにコピーすることによって、選択したユーザー間で共有できます。

モデル テンプレート

必要な設定をモデルに保存し、そのモデルを、新しいモデルを作成する際のテンプレートとして使用することができます。これは、駐車場、オフィス ビル、橋、工業用など、さまざまな種類のプロジェクトがある場合に非常に便利です。

モデル テンプレートを作成するときは、何も設定されていない新規モデルを使って作成してください。これは、実際のプロジェクトで使用した古いモデルから情報を完全に削除することができないためです。古いモデルからすべてのオブジェクトおよび図面を削除したとしても、モデルのサイズを増加させる余分な情報が含まれている可能性があります。

モデル テンプレートを作成するには、次のようにします。

  1. 新しいモデルを作成し、そのモデルに固有の名前を付けます。
  2. 必要なプロファイル、カスタム コンポーネント、他の必要なアイテムをモデルに追加します。
  3. [ ファイル ] メニューで、[ 名前を付けて保存 > モデルテンプレートとして保存 ] をクリックします。
  4. XS_MODEL_TEMPLATE_DIRECTORY 詳細設定で指定された場所にモデル フォルダー全体を移動します。デフォルトでは、詳細設定は \TeklaStructures\ <version> \Environments\default\model_templates\ フォルダーを指定します。
  5. 新しいモデル テンプレート フォルダーで、標準のテキスト エディターを使用して TeklaStructuresModel.xml ファイルを開きます。
  6. <IsTemplate> 要素を TRUE に設定します。デフォルト値は、 FALSE です。
  7. ファイルを保存します。

Tekla Warehouse 内のモデル テンプレートを検索することもできます。下の図は、 Tekla Warehouse 内のモデル テンプレートの例を示しています。

[モデルに挿入] ボタンを使用すると、 XS_MODEL_TEMPLATE_DIRECTORY で指定されたフォルダーにモデル テンプレートが直接インストールされます。新しいモデルを作成する際にこのテンプレートをすぐに使用できます。

Note:

Tekla Structures のバージョンをアップグレードする際に、モデル テンプレートを更新することを強くお勧めします。詳細な手順については、「 管理者向けリリース ノーツ: バージョン更新でのモデル テンプレート 」を参照してください。

レポートと図面のカスタマイズ

DXF、DWG、または DGN 形式のグラフィック テンプレートが既にある場合、これらのテンプレートを Tekla Structures プロパティ テンプレートに変換できます。これを行う詳細な手順については、テンプレート エディターのヘルプで AutoCAD および Microstation ファイルの情報を参照してください。

独自のテンプレートおよびレポートを作成する方法については、テンプレート エディターのヘルプ、「 レポート 」、および「 テンプレート 」を参照してください。

図面のテンプレートの複製

以下のような場合には、図面の複製を検討してください。

  • 類似した部材、製品、またはキャスト ユニットがモデルに複数存在する場合。
  • 類似した部材、製品、またはキャスト ユニットの、単品図、製品図、またはキャスト ユニット図を作成する必要がある場合。
  • 図面に多くの手動による編集が必要な場合。

たとえば、1 つのトラスの図面を作成して編集した後、その図面を複製して他の類似したトラスに使用することができます。その場合、複製した図面をトラスの違いに応じて一部変更するだけで済みます。

複製した図面には、元の図面より多くの部材を設定できます。部材プロパティ、マーク、アソシエート マーク、および関連するテキスト オブジェクトが、元の図面の類似した部材から複製されます。

マスター図面カタログの図面複製テンプレート

[マスター図面カタログ] テンプレートを使用して図面を複製できます。 [マスター図面カタログ] の図面複製テンプレートは、他のモデルでも使用できます。これらは、同じ種類の図面を含むプロジェクトで使用できます。

図面複製テンプレートを作成するには、次のようにします。

  1. [図面リスト] で図面を選択します。
  2. 右クリックして [マスター図面カタログへの追加] を選択してから、目的のプロパティを設定します。

図面複製テンプレートは、 [マスター図面カタログ][図面複製テンプレート] にあります。他のモデルで図面複製テンプレートを使用するには、そのモデルの [マスター図面カタログ] を開き、ツールバーの ボタンをクリックし、そのテンプレートが保存されているモデルを追加します。

[マスター図面カタログ] および図面複製テンプレートの詳細については、「 マスター図面カタログでの図面の作成 」を参照してください。

プロジェクト設定

独自のコンポーネント フォルダーを作成する

通常、1 つのプロジェクトでは、数個の異なるジョイントやコンポーネントのみが使用されます。プロジェクトの全員が同じコンポーネントを確実に使用し、コンポーネントを素早く見つけられるようにするには、独自のコンポーネント フォルダーを作成することをお勧めします。

  1. サイドパネルで [アプリケーションとコンポーネント] ボタン をクリックし、 [アプリケーションとコンポーネント] カタログを開きます。
  2. プロジェクト用に新しいグループを作成する: カタログ内で右クリックし、 [新規グループ] を選択します。
  3. コンポーネントをグループに追加する: カタログでコンポーネントを選択し、右クリックして [グループに追加] を選択します。次に、コンポーネントを追加するグループを選択します。選択したコンポーネントを別のグループにドラッグすることもできます。
  4. 不要なグループを非表示にする: グループを選択し、右クリックして [表示/非表示] を選択します。
Tip:

[アプリケーションとコンポーネント] カタログで、 [高度な機能へのアクセス] > [カタログ管理] のコマンドを使用すると、カタログ定義を変更できます。詳細については、「 Applications & components catalog for administrators 」および「 XS_​COMPONENT_​CATALOG_​ALLOW_​SYSTEM_​EDIT 」を参照してください。

[アプリケーションとコンポーネント] カタログの詳細については、「 [アプリケーションとコンポーネント]カタログの使用方法 」を参照してください。

プロジェクト プロパティを定義する

[プロジェクト情報] は、プロジェクトの途中で何度も必要になります。プロジェクトの開始時にプロジェクト情報を定義して、レポートおよび図面に正しい情報が自動的に表示されるようにします。プロジェクトの途中で、プロジェクト プロパティを更新することもできます。

  1. [ ファイル ] メニューで、[ プロジェクトプロパティ ] をクリックします。
  2. [編集] を選択します。
  3. プロジェクト プロパティを定義し、 [適用] をクリックして変更を保存します。

テンプレートおよびレポートを作成・変更する

テンプレート エディタを使用して、既存のレポートまたはテンプレートを変更したり、独自の テンプレート を作成したりできます。テンプレート エディタを開くには、[ ファイル > エディタ > テンプレートエディタ ] をクリックするか、開いている図面にある既存のテーブルをダブルクリックして、ツールを開きます。詳細については、『 テンプレート エディタ ユーザーズ ガイド 』を参照してください。

テンプレートが保護されたフォルダーにある場合、テンプレートは読み取り専用であることに注意してください。保護されたフォルダーに変更したテンプレートを保存することはできません。 その場合、管理者として Tekla Structures にログインしてください。

プリンターを設定する

Tekla Structures は、Windows ドライバーを通じて、Windows の出力デバイス インターフェイスにデータを直接書き込みます。PDF ファイルとして 図面を出力 したり、プリンター/プロッターで印刷できるようにプロット ファイル ( .plt ) として保存したり、選択したプリンターで印刷したりすることができます。複数の用紙サイズに印刷するには、 drawingsizes.dat ファイルを変更する必要があります。詳細については、「 印刷で使用される設定ファイル 」を参照してください。出力した図面の線幅を変更することもできます。詳細については、「 .pdfファイル、プロットファイル(.plt)、またはプリンタへの出力 」と「 図面での線の太さ 」を参照してください。

特定の図面タイプに固有の詳細設定を使用することで、 Tekla Structures.pdf ファイルとプロット ファイルに自動的に名前が付けられる方法を変更できます。詳細については、「 印刷出力ファイル名のカスタマイズ 」を参照してください。

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