• Tekla Structures 2019 では、スナップが改良され、[ Ortho ] ツールとの連携が強化されています。

  以前は、[ Ortho ] をオンにすると、 Tekla Structures で最後の平面が記憶され、最後にピックした点が参照点として使用されて、最後に点をピックした平面へのスナップが続行されていました。これにより、部品が想定とは別の平面に作成されるなど、スナップの結果が目的とは異なるものになっていました。

  現在はコマンドを中断すると、参照点情報がクリアされます。これにより、参照点情報、つまり直交スナップで使用できる最後にピックした点がなくなります。そのため、スナップがより正確になります。

  参照点を使用する必要がある場合は、コマンドを実行するときに Ctrl キーを押しながら点をピックして、参照点を手動で設定します。

• 以前は、[ Ortho ] ツールがアクティブな場合、スナップ距離の切り上げが正しくありませんでした。この不具合は修正されました。
• 直交スナップを使用するときに、スナップ ポイントが垂直スナップ シンボルで表示されるようになりました。

[ ボルト ] プロパティ に、どの接続部材に孔を作成しないかを指定できる新しいオプションが追加されました。

これを行うには、次のようにします。

1. [ ボルト ] プロパティ パネルの [ 孔 ] セクションに移動します。
2. [ 長孔対象部材 ] の横にある、目的の [ 特殊孔 ] チェック ボックスをオンにします。
3. [ 特殊孔タイプ ] リストで、[ 孔なし ] を選択します。
4. [ 変更 ] をクリックします。

[ 孔なし ] オプションは、システム コンポーネントおよびカスタム コンポーネントのボルトにも使用できます。

溶接に関する ISO 標準 (2553) に従っており、詳細設定 XS_AISC_WELD_MARK が FALSE に設定されている場合、すみ肉溶接サイズによって脚の長さまたはのど厚のどちらが決まるかを指定できるようになりました。

新しい詳細設定 XS_​​ISO_​LEG_​​LENGTH_​​AS_​​WELDSIZE を次のように設定します。

• TRUE に設定して、すみ肉溶接の脚の長さ (z) に溶接サイズを使用します。
• FALSE に設定して、溶接サイズをすみ肉溶接ののど厚 (a) に使用します。

この詳細設定はモデル固有であり、設定はオプションデータベースに保存されます。 この詳細設定は、混合溶接のすみ肉溶接にも適用されます。

溶接サイズに影響する溶接の頭マークを設定すると、 XS_ISO_LEG_LENGTH_AS_WELDSIZE に設定された値よりも優先されることに注意してください。

[ 現場打ちコンクリート > 現場打ちコンクリート ユニットに追加 ] および [ 現場打ちコンクリート > 現場打ちコンクリート ユニットから削除 ] コマンドがコンテキスト メニューに表示される際に、右クリックで表示される選択オブジェクトの組み合わせ数が多くなりました。

[ クイック起動 ] では次のコマンドも使用できます。これらのコマンドにはキーボード ショートカットを割り当てることができます。

• [ 現場打ちコンクリート ユニットに追加 ]
• [ 選択したオブジェクトを現場打ちコンクリート ユニットに追加 ]
• [ 現場打ちコンクリート ユニットから削除 ]
• [ 現場打ちコンクリート ユニットから選択したオブジェクトを削除 ]

これらのコマンドを使用すると、現場打ちコンクリート ユニットに追加できないオブジェクトも含むオブジェクトのセットを選択している場合でも、 現場打ちコンクリート ユニット への許可されたオブジェクトの追加、またはこれらのオブジェクトの削除を、これまでより簡単に行うことができます。

[ 現場打ちコンクリートを計算 ] コマンドおよび/または [ 現場打ちコンクリート ユニットに追加 ] コマンドを使用して定義された現場打ちコンクリート ユニットの内容および関係をリセットする必要がある場合、[ クイック起動 ] で次のコマンドを使用できます。

• [ すべての現場打ちコンクリート ユニットの関係をリセット ]
• [ 手動で割り当てたすべての現場打ちコンクリート ユニットの関係をリセット ]
• [ 手動で割り当てた以外のすべての現場打ちコンクリート ユニットの関係をリセット ]

モデル内の アイテム をカスタム パーツと同じ方法で追加および移動したり、軸および回転ハンドルを使用してアイテムの位置および回転を調整しやすくなりました。

以前にインポートした 図形 の一部によってアイテムや図面の面や縁端が欠落した場合、新しい [ Shape cleaner ] アプリケーション を使用して Tekla Structures モデルの形状をクリーニングできます。クリーニングとは、 Tekla Structures が形状を調査して修正し、ソリッド オブジェクトを作成することを意味します。これは、バージョン 2018i より前の Tekla Structures モデルにインポートされ、バージョン 2018i 以降に移行される形状で役立ちます。[ Shape cleaner ] には、形状ファイルのバックアップを作成し、クリーニングの結果に満足できない場合は元のファイルに戻すオプションがあります。

[ 形状クリーナー ] は、[ アプリケーションとコンポーネント ] カタログで使用できます。

[ ナンバリング設定 ] ダイアログ ボックスで、[ フェーズ ] が [ 製品フェーズ ] に変更されました。[ 製品フェーズ ] の設定は、部材ではなく、製品のナンバリングにのみ影響するようになっています。つまり、ナンバリングでは、部材フェーズや部材の製品フェーズではなく、製品の製品フェーズのみが比較されます。