コンクリート製作用のツールの更新

Tekla Structures
2018
Tekla Structures

コンクリート製作用のツールの更新

[ エクスポートユニテクニック (79) ] および [ エクスポート:エリプラン ] には複数の新しい便利な機能が追加され、HMS エクスポートも改良されました。

エクスポートユニテクニック (79)

ユニテクニック エクスポートが更新され、次のように改良されました。

  • 鉄筋の角度に制限のある折れ溶接金網を正しい原点でエクスポートできるようになりました。

  • パレット幅を超過した場合は 90° 回転させるオプションが正しく機能するようになりました。

  • エクスポート ダイアログ ボックスで手動回転を定義するときに、線属性の上書きで回転が考慮されるようになりました。

  • テンプレート変数を使用しているとき、エクスポートは contentattribute_xxx.lst ファイルを自動的に確認してテンプレート変数の単位を取得し、その値をユニテクニック エクスポートで使用されている精度レベルに変更するようになりました。精度レベルのデフォルト値は contentattribute_xxx.lst ファイルから取得されるようになりました。

  • ユニテクニック 6.1.0 仕様に従って、ケージ鉄筋の外形寸法がパレットの座標系ではなくケージ座標系でエクスポートされるようになりました。

  • 次のオプションでは、値 テキスト [テンプレート]#カウンタ を使用できます。

    • Order名

    • コンポーネント名

    • 図面番号

    • プロジェクト テキスト 1 ~ 4 行目

    • スラブ番号

    • SLABDATE の 情報テキスト 1 ~ 4

    • 取り付け部材の 情報テキスト 1 ~ 2

  • 鉄骨部材およびアイテムで、ユーザー定義情報ダイアログ ボックスに新しい [ユニテクニック取り付け部材] タブが追加されました。このタブでは、 [取り付け部材データ仕様] タブで定義された設定を上書きするデータを指定できます。また、 [ユニテクニック取り付け部材] タブでは、新しいオプション [エクスポートから除外] を使用してエクスポートから取り付け部材を除外できるようになりました。

  • ユニテクニック仕様に従って、SLABDATE ブロックでエクスポートされる項目またはレイヤの最大数が 99 に制限されるようになりました。この上限を超えた場合は、コンソールとログ ファイルにメッセージが表示されます。

  • [ TS コンフィギュレーション ] タブ:

    • ポリゴンを、周囲ボックスとしてエクスポートできるようになりました。このオプションは [メイン] タブで [単一レイヤ、1 SLABDATE、n部材] に設定されているファイル構造と合わせて使用することをお勧めします。
    • 新しい設定 [ 切り取り部を結合 ] を使用して、切り取り部をマージできるようになりました。複数の小さな切り取り部から作成された大きな切り取り部を別個の切り取り部としてエクスポートすることができます。次のオプションがあります。

      1 つの切り取り部に結合する

      切り取り部を結合せずに重ねる

      切り取り部を結合せずに重ねない

    • 新しいオプション [切り取り部エクスポート] で切り取り部のエクスポートを防止できるようになりました。
  • [ 埋込み材 ] タブ:

    • 鉄筋を取り付け部材としてエクスポートできるようになりました。 通常埋込み材 で使用できる新しいエクスポート オプション [ 選択対象 (鉄筋を含む) + 鋼材 ] が追加されました。このオプションを選択すると、[ 埋込み材クラス ] ボックスに表示されるすべての鉄筋が埋込み材と見なされ、線としてプロットされます。また、周囲ボックスも使用できます。すべての鉄骨部材も埋込み材と見なされます。 [製品外形をカットする] オプションを使用して鉄筋を取り付け部材としてエクスポートすると、鉄筋の形状が正しくエクスポートされるようになりました。
    • クラスで指定されたカットを [ 以前のカット部材 ] オプションで MOUNPART ブロックにエクスポートできるようになりました。

  • [ 鉄筋コンクリート ] タブ:

    • スペーサー タイプに加えて、新しい設定 [ スペーサー開始位置 ] と [ スペーサー ピッチ ] を使用してスペーサー開始位置とスペーサー ピッチ情報をエクスポートできるようになりました。

    • 新しい [最初の曲げ角度] オプションにより、特定のインターフェイスで必要とされるように曲げ自在 RODSTOCK の最初の曲げ角度をマイナスに設定することができます。

  • [ 鉄筋データ仕様 ] タブ: 交差ワイヤーに溶接された脚が 1 本のみの場合は、新しいオプション [ 溶接された脚の指定 ] を使用して折れ溶接金網の溶接された脚を指定できます。[ はい ] を選択すると、溶接された脚の指定に関する情報がエクスポートされます。

  • [ データ仕様 ] タブは、[ SLABDATE ブロック データ仕様 ] および [ HEADER ブロック データ仕様 ] という 2 つのタブに分けられました。

  • [ SLABDATE ブロック データ仕様 ] タブ:[ 輸送杭レベル数 ] を指定できるようになりました。要素が縦に並んでいて、同じレベルで重ねる必要がある場合は、パイル レベルを使用します。たとえば、パイルに 6 つのスラブが含まれている場合、それぞれに連続したパイル レベル番号 (1、2、3..) が付けられます。6.[ 輸送杭レベル数 ] は、部材のユーザー定義情報で定義できます。

  • [ HEADER ブロック データ仕様 ] タブ:

    • 建築現場、建物オーナーの名前、住所、郵便番号、および市町村を指定できるようになりました。

    • データ フィールド テンプレート単位における小数点以下の桁数を指定できるようになりました。

ユニテクニック エクスポート設定の詳細については、以下のトピックを参照してください。

ユニテクニックエクスポート: [メイン]タブ

ユニテクニックエクスポート: [TS コンフィギュレーション]タブ

ユニテクニックエクスポート: [埋込み材]タブ

ユニテクニックエクスポート: [鉄筋]タブ

ユニテクニックエクスポート: [検証]タブ

ユニテクニック エクスポート: [鉄筋データ仕様] タブ

ユニテクニック エクスポート: [HEADER ブロック データ仕様] タブ

ユニテクニック エクスポート: SLABDATE ブロック データ仕様

ユニテクニックエクスポート: [取り付け部材データ仕様]タブ

ユニテクニックエクスポート: [ラインプロパティ]タブ

ユニテクニックエクスポート: [パレット]タブ

ユニテクニックエクスポート: [ログファイル]タブ

エクスポート:エリプラン (68)

エリプラン エクスポートにモデルを大幅に変更せずにプロットを詳細に制御できる次の新しい設定が追加されました。

  • 指定した場合、エクスポートではすべての部材の [ キャストユニット上面の設定 ] 設定がチェックされます。

  • カットして狭めたスラブがモデリング方向に関係なく適切にエクスポートされるようになりました。カットして狭めたスラブは整然と方向が整えられるようになり、それに伴って他のカットやプロットも正しく配置されるようになりました。片側の幅が狭くなっている場合、その側の長さが L2 になります。

  • [ プロッタデータ ] タブ:

    • [ フルデプスカットのみ ] オプションで切り取り部プロット データをエクスポートすると、実際のフルデプス カットの形状のみがリセスなしでエクスポートされます。

    • 新しい設定 [ 埋込み材を除外 ] を使用して、エクスポートしたプロット データから埋込み材をクラス、名前、材質に基づいて除外できるようになりました。

    • また、新しい設定 [ 上の Z 位置の除外 ] を使用して、エクスポートされたプロット データから、指定した Z 位置より上にある埋込み材またはカットを除外できるようになりました。Z 位置は、パレット上の要素の深さ (埋込み材の最下部の点がキャスト テーブルから何ミリメートル上側にあるか) を示しています。

  • [ データ内容 ] タブ:

    • [ 小数点以下の桁数 ] で、小数点以下 3 桁を設定できるようになりました。デフォルトは 1 桁です。このオプションは、体積、総面積、純面積に影響します。

    • [ 純面積の計算 ] では、エクスポートで純面積の計算からすべてのカットを除外するか、フルデプス カットのみを除外するか、または総面積を純面積としてエクスポートするかを選択できるようになりました。製品全体がチェックされます。
    • [ 重量計算 ] で、エクスポートする重量を選択することができます。

    • [ 小数点 ] では、小数点としてピリオド (.) またはカンマ (,) を設定できます。

エリプラン エクスポート設定の詳細については、「 エリプランのエクスポート設定 」を参照してください。

HMS エクスポート

HMS エクスポートには次の新しい機能が追加されました。

  • [ ベイ番号 ] のユーザー定義情報ソースを [ スラブデータ ] タブで指定できるようになりました。値は整数である必要があります。

  • HMS エクスポートには、次の機能を含む新しいタブ [ 鉄筋 ] があります。

    • HMS エクスポートでは、緊張材の引張荷重がエクスポートされるようになりました。新しい [ ] タブに [ 鉄筋 ] オプションが追加されました。

    • [ 緊張材コードをエクスポート ] オプションは新しい [ 鉄筋 ] タブに移動されました。

  • 境界線をスラブのカット側またはカットなし側に沿ってエクスポートできるようになりました。[ オプション ] タブに 2 つのオプションがあります。

  • HMS エクスポートで、両長手方向側でカットされた部材のエクスポートを防止できるようになりました。境界線は設定できません。

  • エクスポートされたスラブの回転に従って、溶接されたプレート、塗りつぶし、およびフック ボックスが正しくエクスポートされるようになりました。

HMS エクスポートの詳細については、「 HMSエクスポート設定 」を参照してください。

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