勾配面梁移動ツール

Tekla Structures
Not version-specific
Tekla Structures
Environment
Japan

概要

水勾配など勾配面を指定して、その面に大梁、小梁を合わせるように投影移動するツールです。
<適用前>

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JpRoofSlope07.png

<適用後>

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JpRoofSlope08.png

動作環境

Tekla Structures バージョン :2019以降
環境:日本環境
ライセンス:エンジニアリング、鉄骨詳細設計、RC詳細設計、PCa詳細設計

使い方

1. ツールを起動

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JpRoofSlope01.png

2. パラーメータをセット

1. 移動モード:

柱(ダイア)を考慮しない:梁の始終端点を勾配面上に鉛直方向に移動します。

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JpRoofSlope10.png

柱(ダイア)を考慮する:
勾配面で柱の4つの外測面を切った場合、切り口の最も低い点を通る水平面を考え、この水平面と柱の外側面との交線上を梁の参照線が通過するように、梁端の参照点を鉛直方向に移動させます。柱の代わりにダイアフラムを指定することもできます。ダイアフラムは4頂点からなるポリゴンプレートであることが必要です。平面的に同じ位置にある柱とダイアフラムが選択されている場合、プログラムは平面外形が大きい部材を自動的に選択します。
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JpRoofSlope09.png

 

2. 梁軸まわり回転:

勾配面に合わせるよう回転:
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JpRoofSlope04.png

回転しない:
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JpRoofSlope05.png

 

3. 柱の伸縮:

はい:柱の上端を勾配面に合わせるよう伸縮します。
いいえ:柱部材は変更されません。
 

3. 移動させたい梁部材と柱部材を選択

移動対象として:梁材(形鋼部材:H断面に限りません。水平面に対する勾配が30度以内である必要があります。)と 大梁3断面コンポーネント を選択することができます。大梁3断面コンポーネントはコンポーネントシンボルを選択するようにしてください。

位置計算用として:移動モードで「柱(ダイア)を考慮する」にしている場合、柱材(鉛直に配置されている角鋼管材かH形鋼材)もしくはポリゴンプレートでできているダイアフラムを選択します。柱としてH形鋼を選択した場合、H断面を包含する4角形の柱として配置位置計算を行います。
 

4. 実行する

選択が終わったら、実行ボタンを押してください。

するとコマンドプロンプトに、
「勾配方向を示す2点または、勾配面上の3点を指示して中ボタンを押してください」と表示されます。

勾配方向を示す2点(勾配面上にあって最急勾配方向の2点)、もしくは、勾配面上の3点 を指示してマウスの中ボタンを押して下さい。指示された位置に面オブジェクトを作成、各梁の移動を行います。

移動直後であれば、Ctrl + Z キー を2回押すことで処理を取り消すことができます。

また、本ツールは指示した勾配面に面オブジェクトを作成しますので、不要であれば削除してください。

 

5. ご注意点

パラメータの梁軸まわり回転回転しないを選択した場合、梁の移動は参照点の移動だけを行います。したがって各オフセット値や寄りはそのまま維持されます。一方、勾配面に合わせるよう回転にした場合は参照点の他に、軸まわりの回転が変更されます。

ダイアフラムを選択した場合で、パラメータの柱の伸縮はいにした場合でもダイアフラムの移動は行いません。これはダイアフラムはコンポーネントで作成されることが一般的であることや、少し下の階の確定しているダイアフラムを使うことを想定しているためです。

パラメータの梁軸まわり回転回転するにした場合でも、大梁3断面コンポーネントは軸まわりの回転は行いません。

 

以上、
 
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