仕口継手自動作成(J)
Not version-specific
Tekla Structures
Environment
Japan
1. 概要
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2. 実行方法
2.1 起動
アプリケーションとコンポーネントから仕口継手自動作成をダブルクリックして起動します。
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2.2 実行
柱、大梁、小梁が配置されたモデルを開いた状態でツールの実行ボタンを押すと処理が始まり各コンポーネントが作成されます。
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3. パラメータ
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3.1 全ての部材/選択部材のみ:
対象とする部材を全部材にするか選択部材にするかを切り替えます。
3.2 対象部材の選択方法:部材種別(UDA)/クラス
部材種別(UDA)を選択した場合は下のリストでチェックされている部材を対象とします。
クラスを選択した場合は下のクラス入力フィールドに半角スペース区切りで入力されているクラス番号の部材を対象とします。
※部材種別とはUDAのパラメータ[UD]タブにある属性の一つです。
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3.3 継手設定
継手の種類ごとに、ON/OFF・コンポーネント・パラメータ の項目を指定することができます。
判別作成する継手の種類は次の6種類です。各コンポーネントごとに適用するパラメータファイル(プロパティ)を指定できます。
パラメータファイルの中でオートデフォルトを指定することができます。
3.3.1 継手コンポーネントのタイプ
柱-梁 剛接合:適用するコンポーネントは21 固定です。
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注意点) 本ツールでは梁ブラケットはあらかじめ配置されているという前提です。したがいましてパラメータのうち、設計寸法タブのブラケットの形式は常に片持ち梁として適用します。
柱-梁 ピン接合:適用するコンポーネントは182,146などを想定しています。
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柱継手:各種エレクションピース、77などを想定してます。
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大梁-小梁(小梁-小梁):ピン接合 JP小梁11などを想定しています。
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大梁-小梁 剛接合: 44 などを想定しています。
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大梁スプライス接合 77などを想定しています。
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4. 処理内容と判定ルール
4.1 処理対象部材の取得
全部材 or 選択部材 によるフィルタリングを行い、次に 指定した部材種別 or 指定したクラス による第2のフィルタリングを行います。ここまでで残った部材が処理対象になります。
注意)UDA部材種別で柱・ブラケット梁などを指定しますが、次の適用する継手の判定で、例えば柱や大梁として認識するものではありません。ただし、部材種別の大梁/小梁がピン接合か剛接合の判定に影響する場合があります。
4.2 適用する継手の判定
適用する継手コンポーネントはそれぞれの部材の配置関係および基準線に対する位置によって判別します。また、鉛直の部材を柱材、水平の部材を梁材として、お互いの位置関係から適用する継手タイプを判別します。
4.2.1 柱-梁 剛接合とピン接合
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鉛直方向の部材を柱(柱は基準線上にあること)の上端付近に、水平方向の部材を梁が交差する場所を見つけ柱-梁のコンポーネントを作成させます。
このとき、梁の柱に取り付く端のUDAのピン剛属性がピンでないときは場合剛接合とし、それ以外はピン接合とします。
| UDAピン剛属性 | 作成する継手タイプ |
| 無 | 剛接合 |
| ピン | ピン接合 |
| 剛 | 剛接合 |
4.2.2 柱継手
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基準線上にある柱1と柱2が連続して存在しており柱1の下端付近に梁があるとき、柱1と柱2の間に柱継手コンポーネントを作成します。
選択部材を対象にするときは、柱1、柱2と梁を少なくとも一つ選択する必要があります。
4.2.3 大梁-小梁ピン接合と大梁-小梁剛接合
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梁2のUDAの部材種別とピン剛属性とピン接か剛接判定
| UDA部材種別 | UDAピン剛属性 | 作成する継手タイプ |
| なし | 無 | ピン接合 |
| ピン | ピン接合 | |
| 剛 | 剛接合 | |
| 小梁 | 無 | ピン接合 |
| ピン | ピン接合 | |
| 剛 | 剛接合 | |
| 大梁 | 無 | 剛接合 |
| ピン | ピン接合 | |
| 剛 | 剛接合 | |
4.2.4 大梁スプライス
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基準線上にある柱とその柱の上端付近にある水平材の梁1と梁2、さらに梁3と梁3の端付近にある柱2があるとき、梁スプライス継手を作成します。
このとき柱側にある梁を継手の親部材にします。
以上、