部材継手管理ツール

Tekla Structures
Not version-specific
Tekla Structures
Environment
Japan
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はじめに

部材継手管理ツールでは、作業中のモデルや、モデル上で使用する部材や基準線情報、継手に関する情報を管理することができるツールです。
本ツールは、用途別に[モデル情報]、[基準線情報]、[部材情報]、[継手情報]の各タブページから構成され、各タブページごとに以下の設定の作成・管理ができます。
各タブ上で設定した情報は、Tekla Structures上で利用できるパラメータファイル(プロパティファイル)として出力することができます。

2022年7月20日現在での本ツールの最新バージョンはVer.4.0になります。ダウンロードはこちらからできます。

[モデル情報]タブ:モデル情報に関する設定

プロジェクトプロパティに設定する情報を入力することができます。また、コンポーネントで使用される材質・ボルトセット・呼びの初期値(オプション設定)や、ボルトの首下長さを計算する際の設定(1捨2入等)を指定することができます。

 

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[基準線情報]:基準線のパラメータファイルの作成(Ver.2~)

基準線について、XYZの各軸単位に表形式で入力し、基準線プロパティのパラメータファイルを作成することができます。各軸での入力は、「間隔・階高入力」または「座標値・レベル入力」から選択することができます。

 

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[部材情報]:梁プロパティ・柱プロパティのパラメータファイルの作成

部材名やプロファイル名、材質、部材種別を表形式で入力し、一括して鉄骨梁、柱等の部材プロパティのパラメータファイルを作成することができます。

Ver. 2.1以降のバージョンでは、[仕上げ]、[クラス]、[製品マーク]、[部材マーク]の各情報の定義と、部材設定ファイルの書き出し時に、部材情報のチェック用のExcelシート(JP_AttributeManager_部材情報.xls)がモデルフォルダに作成されます。

 

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[継手情報]:コンポーネント等のパラメータファイルの作成、オートデフォルト設定の作成、継手基準図やExcelファイルの作成

柱梁間のスプライスや小梁ガセット、アングルブレース、柱ガセット等の継手について、ボルト本数や板厚等の詳細情報を入力することで、各継手に対応したコンポーネントのパラメータファイルやオートデフォルト設定を作成することができます。
また、入力された継手情報から、Tekla Structuresの一般図で継手基準図を作成することができます。

Ver.2以降のバージョンでは、梁スプライスとして定義された部材情報と継手情報を参照し、コンポーネントのパラメータファイルを作成する際に、あわせて大梁3断面コンポーネントのパラメータファイルも生成します。また定義された情報をExcelファイルとして出力して、各継手のコンポーネントパラメータを確認することができます。

 

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本ツールで管理できる継手の種類とコンポーネント

継手タイプコンポーネント名サムネイル
梁スプライススプライスジョイント(77)
(Ver.2以降)大梁3断面
(Ver.4以降)JpHスプライス(※)
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JpHsplice
柱スプライススプライスジョイント(77)
(Ver.4以降)JpHスプライス(※)
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JpHsplice
小梁1面せん断JP小梁ガセットBC(11)
シンプルシアープレート(146)
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小梁2面せん断JP小梁ガセットA(12)
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アングルブレースボルトガセット(11)
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柱ガセットシンプルシアープレート(146)
スチフナーコネクション柱1~4(182)(186)(187)(188)
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(※) JpHスプライスコンポーネントについては、スプライスジョイント(77)に準じた方式で定義されたパラメータファイルの読み込みと書き出しに対応しており、JpHスプライスコンポーネント固有の設定やオプションについては対応していません。

基本的な機能について

本ツールではダイアログ上の各タブページにあるボタンやリスト上での操作及メニューバー上のコマンドやツールバー上のボタンから必要な操作を行うことができます。

 

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[ファイル]メニュー > [新規作成]

マスターセットの新規作成を実施します。
すでに[部材情報]タブや[継手情報]タブ上に表示されている部材情報や継手情報が存在する場合は、すべて初期化されます。

[ファイル]メニュー > [マスタ―セットを開く]

>コマンドを選択すると、読み込み先のフォルダを指定するダイアログが表示されます。ダイアログ上でフォルダを選択すると、[部材情報]タブや[継手情報]タブに表示されている部材情報や継手情報は全て初期化され、選択されたフォルダ内に保存されている部材情報や継手情報等のマスターデータをすべて読み込みます。

[ファイル]メニュー > [上書き保存]

コマンドを選択すると、[部材情報]タブや[継手情報]タブに表示されている部材情報や継手情報がモデルフォルダ上にマスターデータとして保存します。

[ファイル]メニュー > [インポート]

[基準線情報]タブで定義された基準線情報、[部材情報]タブで登録~保存された部材情報、および[継手情報]タブで登録され、継手タイプ毎に保存されているマスターファイル(XML)の読み込みや、Tekla Structuresのプロパティダイアログ等で保存した基準線や部材、コンポーネントのパラメータファイルを読み込みます。

[ファイル]メニュー > [エクスポート]

[基準線情報]タブで登録された基準線情報、[部材情報]タブで登録された部材情報及び、[継手情報]タブで継手タイプ毎に登録された継手情報を、Tekla Structuresの基準線や部材、コンポーネントのパラメータファイルやオートデフォルトファイルとして保存します。

またVer.2以降では、ダイアログ上で設定された継手情報から生成されたパラメータの内容をExcel形式のファイルに出力することができ、パラメータのチェック等を行うことができます。

[ファイル]メニュー > [継手基準図の作成]

[継手情報]タブで継手タイプ毎に登録された継手情報から継手基準図を作成します。

[ファイル]メニュー > (継手基準図用の詳細テンプレート) (Ver. 2.1~)

継手基準図を作成する際の各継手詳細のテンプレートを選択することができます。

[ウィンドウ]メニュー > [最前面に表示]

本ツールのダイアログを、デスクトップ上で最前面に表示することができます。

[ウィンドウ]メニュー > [Excelの表示]

Excelファイルの作成時に、Excelを表示します。

[ヘルプ]メニュー > [ツールについて]

ツールのバージョン情報及び本ツールが起動されたTekla Structuresの情報を確認することができます。

[ヘルプ]メニュー > [ヘルプ]

Tekla User Assistance上で本ツールに関するヘルプを確認することができます。

各タブ上での機能概要

[モデル情報]タブ

[モデル情報]のタブでは、作業中のモデルについての情報の管理を行うことができます。
本タブページでは、Tekla Structures上でのプロジェクト情報、[オプション設定]内のコンポーネント部材の材質やコンポーネントが作成するボルトのボルトセットやボルトサイズに関する情報、及び[詳細設定]内のボルト首下長(環境変数:XS_BOLT_LENGTH_EPSILON)に関する設定ができます。

【注意事項】
[プロジェクト情報]と[オプション設定]については、それぞれダイアログ上の各ボタン操作でモデル上の設定を直接更新できますが、[詳細設定]については、モデルフォルダ上にoptions.iniファイルが作成され、次回のモデルのオープン時に設定内容が検証~反映されます。 [詳細設定]を変更した場合には、モデルを保存せずに、本モデル再オープンして、設定内容をモデルに反映してください。

[モデル情報] > [プロジェクト情報]

プロジェクトに関する設定内容の確認と更新を行うことができます。
ダイアログ上で情報を設定後、[プロジェクト情報の更新]ボタンを選択することで、作業中のモデルのプロジェクトプロパティの情報を更新することができます。

[モデル情報] > [オプション情報]

オプション設定に関する設定内容の確認と更新を行うことができます。
ダイアログ上で情報を設定後、 [オプションの更新]ボタンを選択することで、作業中のモデルのオプションの設定内容を更新することができます。

[モデル情報] > [詳細設定]

[詳細設定]内のボルト首下長(環境変数:XS_BOLT_LENGTH_EPSILON)に関する設定の確認と更新を行うことができます。ダイアログ上で情報を確認後、 [詳細設定の更新]ボタンを選択すると、作業中のモデルに、本環境変数が設定されたoptions.iniファイルが作成されます。
本ファイルは、モデルのオープン時にのみ読み込まれるファイルとなりますので、設定を更新した際にはモデルを保存せずに、再度モデルをオープンして設定内容を反映してください。

詳細設定では、左側のオプションリストから標準的な設定値を選択することも、右側の数値入力にて、直接設定値を定義することができます。

リスト上でのオプション選択設定される値
0捨1入0.001
1捨2入0.51
2捨3入1.01
3捨4入1.51

[基準線情報]タブ(Ver.2~)

基準線情報のタブでは、基準線情報の作成を行うことができます。
本タブページではXYZの各軸単位に原点座標と各基準線の名前や位置等の情報を表形式で入力することができます。
入力方法は、軸単位に"間隔・階高入力"または"座標値・レベル入力"を切り替えて入力することができます。
また本タブ上で登録した基準線情報はメニュー[ファイル] > [エクスポート] > [基準線情報の書き出し]または、ツールバー上のボタンを使って、作業中のモデルのattributesフォルダに基準線オブジェクトのパラメータファイルとして書きだすことができます。

 

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基準線情報の入力・編集方法

リスト上での直接入力・編集

新規入力する場合には、表内の最下段の行を、設定済みの基準線情報を編集する場合には、編集対象となる行を選択後、編集対象のセルを直接選択することで、入力することができます。入力モードを切り替えると、"間隔・階高"列または"座標・レベル"列のいづれかの列がグレーアウトしますが、もう一方の列で値を入力することで、内部で計算された値が自動的に表示されます。

基準線のパラメータファイルを使った基準線情報の入力

メニュー[ファイル] > [インポート] > [基準線情報の読み込み]またはツールバー上のボタンを選択することで、attributesフォルダに保存された基準線のパラメータファイルを読み込むことができます。

マスターファイルを使った基準線情報の新規入力

本ツールでは、他のモデル上で、作成した基準線情報のマスターファイル(XML)を読み込むことができます。
メニュー[ファイル] > [インポート] > [マスターファイルの読み込み(XML)]コマンドを選択後、本ツールで作成された基準線マスターファイルを選択することで読み込みができます。

【注意事項】
マスターファイルとして読み込み可能なXMLファイルは本ツールで作成されたXMLファイルになります。

リスト上での行の挿入操作

リスト上で挿入位置となる行を選択後、行ヘッダをダブルクリックするかダイアログ上部の [挿入]ボタンを選択することで、選択された行の下側に行を追加することができます。

リスト上での行の削除操作

リスト上で削除対象の行を選択後、ダイアログ上部の [削除]ボタンまたはキーボードの[Delete]キーを押すことで、行の削除ができます。削除操作については、複数行を選択して実施することができます。

[部材情報]タブ

部材情報のタブでは、[継手情報]タブ上の各継手で適用する継手部材の登録を行うことができます。また本タブ上で登録した部材情報については、メニュー[ファイル] > [エクスポート] > [部材設定ファイルの書き出し]または、ツールバー上のボタンを使って、作業中のモデルのattributesフォルダに部材のパラメータファイルとして書きだすことができます。

Ver. 2.1以降のバージョンでは、[仕上げ]、[クラス]、[製品マーク]、[部材マーク]の各情報を定義することができます。
また、部材設定ファイルの書き出し時には、定義された情報について、チェック用のExcelシート(JP_AttributeManager_部材情報.xls)がモデルフォルダに作成されます。

 

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部材情報の入力・編集方法

リスト上での直接入力・編集

新規入力する場合には、表内の最下段の行を、設定済みの部材情報を編集する場合には、編集対象となる行を選択後、編集対象のセルを直接選択することで、入力することができます。

カタログダイアログでの選択入力

プロファイル名や材質名については、作業中のモデルのプロファイルカタログや材質カタログから選択入力することができます。カタログからの選択を行う場合には、新規入力の場合は、最下段の行を、設定済みの部材情報を編集する場合には、編集対象となる行を選択します。
行を選択すると、ダイアログ上部の[選択された部材情報]欄に選択中の部材に関する情報が表示されます。プロファイル名及び材質名の右隣の[選択]ボタンで、作業中のモデルで使用できるプロファイルカタログや材質カタログが表示され、そこから選択することができます。

部材のパラメータファイルを使った部材情報の新規(追加)入力

メニュー[ファイル] > [インポート] > [部材設定ファイルの読み込み]またはツールバー上のボタンを選択することで、attributesフォルダに保存された部材のパラメータファイルを読み込むことができます。

【注意事項】
部材のパラメータファイルの読み込みは同じファイルを複数回読み込む操作が許可されています。前回読み込んだファイルと同じファイルを選択した場合には、新規の部材として追加されます。
部材種別については、選択された部材のパラメータファイルと関連付けられているユーザー定義情報のファイル(拡張子:moreのファイル)上で、部材種別が定義されている場合には、その情報が参照されます。
なお、選択されたファイルに関するユーザー定義情報が確認できない場合や、設定されていない場合には、選択されたファイルの拡張子が”clm(鉄骨柱)”の場合には、「柱」として、拡張子が”crm(鉄骨梁(垂直))”の場合には、「間柱」が設定され、それ以外の場合には、「未定義」となります。

マスターファイルを使った部材情報の新規入力

本ツールでは、他のモデル上で、作成した基準線情報のマスターファイル(XML)を読み込むことができます。
メニュー[ファイル] > [インポート] > [マスターファイルの読み込み(XML)]コマンドを選択後、本ツールで作成された部材マスターファイルを選択することで読み込みができます。

【注意事項】
マスターファイルとして読み込み可能なXMLファイルは本ツールで作成されたXMLファイルになります。
マスターファイルの読み込みは、マスターファイルの内容とダイアログ上で定義されているの部材についての詳細情報を比較して追加入力します。同じマスターファイルを複数回選択しても、そのマスターファイルに含まれる部材は1回しか追加されません。

リスト上でのコピー操作

リスト上でコピー対象となる行を選択後、ダイアログ上部の [コピー]ボタンを選択することで、選択された部材情報を新規の部材情報としてコピーすることができます。コピー操作については、[Shift]または[Ctrl]または[Alt]キーを押しながら、 ボタンを選択することで連続コピーできます。(リスト上で複数行を選択した状態でもコピー操作は可能ですが、その場合は最終行のデータのみがコピーされます。)

リスト上での削除操作

リスト上で削除対象の行を選択後、ダイアログ上部の [削除]ボタンまたはキーボードの[Delete]キーを押すことで、行の削除ができます。削除操作については、複数行を選択して実施することができます。

部材のパラメータファイルの出力

[部材情報]タブで定義された部材情報は、メニュー[ファイル] > [エクスポート] > [部材設定ファイルの書き出し]または ツールバー上のボタンから、作業中のモデルのatrributesフォルダに出力することができます。
作成される部材のパラメータファイルは、部材種別に応じて、鉄骨柱、鉄骨梁、ツイン部材、鉄骨梁(垂直)の各部材オブジェクトのファイルとして、「(部材種別)_(部材名)_(材質)_(プロファイル名)」の形式で各情報が連結されたファイル名で保存されます。

Ver. 2.1以降のバージョンでは、[仕上げ]、[クラス]、[製品マーク]、[部材マーク]の各情報を定義するこができますが、各情報が設定されていない場合には、以下の条件で各プロパティ情報が設定されます。

  • クラス
    未定義の場合、下表に従ってクラス情報が設定されます。
  • 製品マーク
    未定義の場合、頭マークは"部材名"の情報がが、開始番号は"1"が設定されます。
  • 部材マーク
    未定義の場合、頭マークは”P”が、開始番号は"1"が設定されます。
部材種別クラス鉄骨柱鉄骨梁ツインプロファイル鉄骨梁(垂直)
未定義1  
2  
大梁4   
片持梁4   
ブラケット梁4   
小梁5   
水平ブレース8  
鉛直ブレース7  
水平ターンバックル12   
鉛直ターンバックル12   
間柱9  
母屋11
胴縁11

 

[継手情報]タブ

[継手情報]タブでは、継手情報の管理を行うことでき、タブページ内には、登録されている継手のリストと、継手タイプ毎のタブページから構成されています。
継手情報の新規作成時は、継手タイプのタブページは自由に移動できますが、リスト上で継手を選択した場合には、自動的に対応する継手タイプのタブページが表示され継手タイプのタブページは移動することができません。
また本タブ上で登録した継手情報については、メニュー[ファイル] > [エクスポート] > [コンポーネントパラメータファイル・オートデフォルトの書き出し]または、ツールバー上のボタンを使って、作業中のモデルのattributesフォルダにコンポーネントのパラメータファイルやオートデフォルトのファイルとして書きだすことができます。

Ver.2以降では、メニューメニュー[ファイル] > [エクスポート] > [Excelファイルの作成]または、ツールバー上のボタンを使ってタブ上で定義された各継手情報を継手の種別及びコンポーネント単位に各コンポーネント上での設定値をExcel形式のファイルとして出力することができます。

 

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ジョイントコードとジョイントリスト

タブページの左側にはジョイントコードとジョイントリスト及びリストに対する操作部から構成されており、登録されているジョイントの選択ができます。

ジョイントコード

ジョイントコードの管理を行います。リスト上で継手を選択している場合には、選択された継手のジョイントコードが表示されます。

 

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  • [登録]ボタン

現在表示されている継手の詳細が登録されます。リスト上で継手が選択された状態で、本ボタンを選択すると、現在選択されている継手が新しい継手として、追加登録されます。

  • [更新]ボタン

現在選択されている継手の詳細を更新します。リスト上で継手を選択後、ジョイントコードや継手の詳細値を更新後、本ボタンを選択すると、現在リスト上で選択されている継手の情報が更新されます。

  • [削除]ボタン

リスト上で選択された継手情報を削除します。リスト上で複数選択後の一括削除に対応しています。

  • [クリア]ボタン

ジョイントリスト上での継手選択や、継手の詳細設定値がクリアされ、新規入力が可能な状態になります。

ジョイントリスト

リスト上でジョイントを選択すると、右側の継手詳細のタブページが対象の継手に切り替わり、継手の詳細値の確認ができます。下段の[リスト表示]ボタンで、表示モードを切り替えることができます。継手の詳細値にて対象となる継手部材が設定されいる場合には、マウスカーソルを合わせることで、継手部材の情報を確認することができます。  

リスト/プレビュー

ジョイントリストやリスト上で選択されたジョイントの詳細について操作ができます。

 

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  • [リスト表示]ボタン

ジョイントリストの表示モードを切り替えることができます。

  • [プレビュー]ボタン

リスト上で選択された継手についてプレビューウィンドウを表示します。継手部材が登録されている場合には、継手のコマ図を含むプレビューが表示されますが、継手部材が登録されていない場合は、継手の諸元情報のみが表示されます。

 

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  • [解説図の表示]オプション

選択された継手タイプに応じた解説図が表示されます。

継手情報の入力・編集方法

ダイアログ上での直接入力・編集

ジョイントコードの [クリア]ボタンを使って、ジョイントリスト上での継手選択のリセットと、ジョイントコード欄を空欄にすることで新規入力が可能な状態になります。[クリア]ボタンの選択後、右側のタブページから登録する継手のタイプを選択し、詳細値の入力を実施します。
継手詳細とジョイントコードの入力後、 [登録]ボタンで継手を登録します。
([クリア]ボタンの代わりに、ジョイントリスト上の空欄部をクリックすることでも、新規入力が可能な状態にすることができます。)

パラメータファイルを使った継手情報での直接入力・編集

メニュー[ファイル] > [インポート] > [コンポーネントパラメータファイルの読み込み]または ツールバー上のボタンを選択することで、attributesフォルダに保存されたコンポーネントのパラメータファイルを読み込むことができます。ファイル選択のダイアログ上で、読み込むパラメータファイルのタイプ(継手タイプ)と読み込み対象のパラメータファイルを指定することで、選択されたパラメータファイルが指定された継手タイプの情報として読み込まれます。

 

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【注意事項】
継手タイプはファイルの選択時のファイルタイプと連動しています。”スプライスジョイント(77)”等のパラメータファイルについては、[梁スプライス]の[柱スプライス]の双方の継手タイプで選択することができますので、必ずファイル選択のダイアログ上の継手タイプ(ファイルタイプ)を確認してからファイルを選択しください。
ファイル選択のダイアログ上でのファイルタイプのデフォルト値は、ダイアログ上で選択されている継手タイプと連動しています。 [クリア]ボタンで初期化してからファイルを選択する際は、事前に継手タイプに応じてタブページを切替えることで、ファイルタイプのデフォルト値を切替えることができます。
ボルトの縁端距離等がシステムデフォルトの状態になっているパラメータファイルを読み込んだ場合には、プレビューや継手基準図の作成時に必要な縁端距離等を追加入力する必要があります。

マスターファイルを使った部材情報の新規(追加)入力

本ツールでは、他のモデル上で、作成した継手情報のマスターファイル(XML)を読み込むことができます。
メニュー[ファイル] > [インポート] > [マスターファイルの読み込み(XML)]コマンドを選択後、本ツールで継手タイプ毎に作成されたマスターファイルを選択することで読み込みができます。

【注意事項】
マスターファイルとして読み込み可能なXMLファイルは本ツールで作成されたXMLファイルになります。
マスターファイルの読み込みについては、マスターファイルや定義済みの継手情報の詳細な情報を比較して追加入力します。同じマスターファイルを複数回選択しても、マスターファイルに含まれる継手は1回しか追加されません。

継手詳細の入力・編集方法

ジョイントリスト上での、ジョイントコードの選択すると、対応する継手タイプのタブページが表示され、詳細値の確認や入力を行うことができます。また、新規入力時には、入力する継手タイプに対応したタブぺージを選択することで入力操作を実施することができます。

入力画面の基本操作

各継手のタブページでは、上段から、「継手を適用する継手部材の入力部」、「継手の基本情報の入力部」と「継手部の部材やボルトの入力部」に分かれています。

 

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  • 継手部材の入力

継手部材の入力ができます。右側から部材名、プロファイル名、材質名を定義することができ、下段の[選択]ボタンを利用することで、[部材情報]タブで定義された部材情報やプロファイルカタログ、材質カタログを参照することができます。また、継手部材の各フィールドは[TAB]キーでフィールドを移動でき、新規入力時には、簡易入力の支援機能を起動することができるようになっています。

 

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【簡易入力の支援機能】

< [梁スプライス]、[柱スプライス]の場合 >
[端部材]または[下部柱材]の入力完了時に、設定値を[中央材]または[上部柱材]に適用するオプションが起動します。また、[中央材]または[上部柱材]の入力完了時に、継手諸元値の自動入力のオプションが起動します。

< [小梁1面せん断]、[小梁2面せん断]、[アングルブレース]、[柱ガセット]の場合 >
各継手部材の入力完了時に、継手諸元値の自動入力のオプションが起動します。 

  • 継手部の部材及びボルトの入力

継手部の部材入力は、部材の基本情報の入力部とマーク関係の詳細情報の入力部から構成されています。材質フィールドの右隣の[選択]ボタンで、材質カタログを起動でき、 [マーク]ボタンで部材名や部材マークに関する情報を設定することができます。
ボルトについては、作業中のモデルのボルトカタログを参照して入力することができます。ボルトタイプが未定義の場合は、ボルトサイズを直接入力して指定することもできます。

 

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コンポーネントパラメータ及びオートデフォルトの出力

[継手情報]タブで定義された継手情報は、メニュー[ファイル] > [エクスポート] > [コンポーネントパラメータ・オートデフォルトの書き出し]または ツールバー上のボタンで、作業中のモデルのatrributesフォルダに出力することができます。
コンポーネントパラメータについては、「(継手タイプ)_(ジョイントコード)_(継手部材名1)_ (継手部材名2)」の形式で各情報が連結されたファイル名で保存されます。

Ver.2以降のバージョンでは、梁スプライスとして定義された部材や継手の情報から大梁3断面コンポーネントのパラメータファイルも作成されます。
(大梁3断面のパラメータについては、[部材情報]で定義されているマーク関係や仕上等の情報は反映されませんので、ご利用時には、設定内容を確認~更新するようにしてください。)

また継手タイプや継手部材毎にオートデフォルトのルールセットが保存されます。

 

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ルールセットと書き出し方法の選択

オートデフォルトのルールセットについては、Ver. 2以前のバージョンでは、「部材継手管理ツール」の固定名で上書き保存されます。
Ver. 2.1以降では、ダイアログ上で選択されたルールセットに対して、[上書き(新規)]または[マージ(追記)]の各方法を選択し書き出すことができます。

 

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  • [上書き(新規)]
    選択されたルールセット内の各コンポーネントについて、本ツールで設定された情報で上書き保存します。
    既存のルールセットを選択した場合には、本ツールで設定された内容で上書き保存されます。
  • [マージ(追記)]
    選択されたルールセット内の各コンポーネントについて、本ツールで設定された内容が最上位のルールとして追記されます。
    既存のルールセットを選択した場合には、本ツールで設定された内容が書き出した後、元のルールも書きだされます。

【注意事項】
オートデフォルトのルールセットについては、モデルの再オープンまたは[登録した設定を読み込む]コマンドを利用して、ツール側で更新されたオートデフォルトの情報を読み込む必要があります。
各継手について、継手部材が全て未登録のものについては、オートデフォルトのルールが作成されませんが、部材名や部材サイズのいずれかが定義されているものについてはルールが作成されます。

 

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Excelファイルの作成

[継手情報]タブで定義された継手情報は、メニュー[ファイル] > [エクスポート] > [Excelファイルの作成]または ツールバー上のボタンで、Excelファイルとして出力することができます。Excelファイルは、作業中のモデルのexceldesignフォルダに継手タイプ及びコンポーネントタイプ毎に出力されます。
作成されたExcelファイルには、ダイアログ上で定義された情報から生成された、各コンポーネントのパラメータ情報が出力され、各継手のコンポーネントパラメータの確認ができます。

 

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【参考】
作成されたExcelファイルは、ルール等の詳細を追加することで、各コンポーネントの実行時に外部設計リンクのデータとして活用することができます。
外部設計リンクについては、テクラ・ユーザー・アシスタンスの[製品の基本情報] >[鉄骨ジョイントの基本] > [接合部設計におけるExcelスプレッドシート]や[外部設計リンクの活用方法]などの記事で確認してください。

継手基準図の作成

本ツールで定義された継手情報について、Tekla Structuresの一般図を用いて継手基準図を作成することができます。
[継手情報]タブで継手情報を入力後、メニュー[ファイル] > [継手基準図の作成]または ツールバー上のボタンを選択すると、継手基準図に関するダイアログが表示されます。

 

 

 

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作図対象の継手及びオプションを設定後、作成ボタンを選択すると、Tekla Structuresの一般図として継手基準図が作成されます。

 

 

 

 

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[改シート]ボタン

Ver. 2.1以降では、作画対象のリストに「改シート」コマンドが追加され、新しい図面シートに切り替えて作図することができます。
改シートの削除はリスト上で項目を選択後[←]ボタンを選択することで削除できます。

オプション設定

スプライスボルト片側本数表記

梁及び柱のスプライス接続について、使用するボルトの本数が梁単位での本数(片側本数)で表記されます。

材質情報の表記

継手詳細に使用する部材及び、継手部材についての材質情報を表記します。

プロファイル名・ボルト本数の”X”表記

ボルト本数及び部材サイズの表記する際の区切り符号”*”を”X”に置換して表記します。

図面作成時の表示

Tekla Structures上で図面が表示された状態で、継手基準図を作成します。

モデル上での適用箇所数の書き出し(Ver.2.2~)

継手基準図上で、モデル上で当該継手の使用箇所数を表記します。

(1面せん断)ガセット形状表記(Ver.3.0~)

1面せん断の継手について、継手基準図上で、大梁及びガセット形状を表記します。大梁側の断面サイズについては、小梁サイズから自動的に決定されます。

継手情報リスト(Excel)の作成(Ver.3.0~)

継手基準図に含まれる継手の詳細情報(図面上でテキストで表記される情報)について、Excel形式のファイル(JP_AttributeManager_継手情報.xls)を作成します。

また作成対象の継手が定義された状態で、ダイアログボックスを閉じると、現在の設定内容の保存確認のダイアログが表示され、次回、継手基準図を作成する際には、本設定の読み込みについての確認ダイアログが表示されます。

継手基準図用のテンプレートの選択 (Ver. 2.1~)

Ver. 2.1以降のバージョンでは、[ファイル]メニュー内のリストから、継手基準図内の各継手詳細に使用するテンプレートを指定することができます。

 

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【注意事項】
作成された継手基準図上で、寸法等のテキストの位置や、ボルトマークのシンボルの位置がずれてしまう場合には、テキストオブジェクト、シンボルオブジェクトのプロパティダイアログ上で、Standardの設定を確認してください。
Standard設定の[位置]オプションが"移動"となっている場合、テキストやシンボルオブジェクトは他のオブジェクトの近傍または重ねならないように自動調整されますので、 [位置]オプションを"固定"にした状態でStandardの設定を上書き保存してから図面を作成してください。

継手基準図用のコマ図のカスタマイズ方法 (Ver. 2.1~)

継手基準図用の各継手詳細のテンプレートについては、Tekla Structuresの2Dライブラリを使って作成することができます。2Dライブラリで所定のルールに基づいて作成し、保存されたアイテム(拡張子ddf)を本ツールのインストールフォルダ
(C:\ProgramData\Tekla Structures\バージョン\Environments\japan\macros\JP_AttributeManager)
に保存し、本ツールを起動することで、リストから選択できます。

本ツールでサポートされている図面オブジェクト

本ツールでは、以下の図面オブジェクトがサポートされています。

  • ライン
  • 四角形
  • テキスト
  • シンボル(ただし、シンボルオブジェクトは1つだけ挿入することができ、シンボルの挿入位置がコマ図の基準点となります。)


本ツールが独自解釈するテキストオブジェクト

本ツールでは、挿入されているテキストオブジェクトの内、下記のテキスト情報については、継手等の情報に置き換えて出力されます。

#JOINT_CODE#ジョイントコード
#JOINT_TYPE#ジョイントタイプ
#NAME_M#メイン部材
#NAME_S#副部材
#BLT_FT#フランジボルトタイプ(ボルトセット)
#BLT_WT#ウェブボルトタイプ(ボルトセット)
#BLT_FS#フランジボルトサイズ
#BLT_WS#ウェブボルトサイズ
#HOLE_FS#フランジボルト孔径(Ver.4.0~)
#HOLE_WS#ウェブボルト孔径(Ver.4.0~)
#HOLE_BR#ブレースボルト孔径(Ver.4.0~)
#SPL_FO#フランジ外側スプライスプレート
#SPL_FI#フランジ内側スプライスプレート
#SPL_W#ウェブスプライスプレート
#GST#ガセットプレート
#FIL_F#フランジフィラー
#FIL_W#ウェブフィラー
#MODEL_TOTAL#ジョイントの摘要箇所数(Ver.2.2~)
  

【注意事項】
2Dライブラリを使って、コマ図テンプレートを編集する際には、以下の点に留意してください。
1. 既存のコマ図を図面上に挿入する際には、[必要な場合はビューを作成]するオプションをOFFにしてください。
2. コマ図の挿入時には、図面ビューの範囲外(図面上に直接)挿入します。(1/1のスケールで作成します。)

 

継手基準図上でのボルト表記(ボルトシンボル)

継手基準図上でのボルト表記(シンボル表記)は、下記のファイルを編集することで追加・更新ができます。

 
C:\ProgramData\Trimble\Tekla Structures\<バージョン>\Environments\Japan\macros\JP_AttributeManager\
JP_AttributeManager.bsym
 
記載方法については、ボルトタイプ サイズ シンボルファイル名 Index番号をTAB区切りで指定します
設定のないものは先頭のDEFで設定されたシンボルが適用されます。
なお、本設定は継手基準図で適用されますが、プレビュー表示では、●の固定表示となっています。
【注意事項】
このファイルを編集された際には、本ツールを利用者全員に配布・更新してもらうようにしてください。

 

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