DWG ファイルからの表題欄の作成

Tekla Structures 図面テンプレートに DWG 表題欄をインポートできます。この方法では、テンプレートエディタ内ですべてを再描画する必要はありません。

DWG表題欄をインポートする前に

CAD ソフトウェアで、ラインワークが用紙スペースではなくモデル空間にあることを確認します。Tekla Structures では、用紙スペースからは情報が読み取られません。
表題欄の CAD ファイルを古い DWG 形式 (可能であれば AutoCAD2000) で保存する必要が生じることがあります。これにより、プロキシグラフィックが削除され、ほとんどのバージョンの Tekla Structures との互換性が確保されます。
表題欄を0,0,0座標に移動します。
CAD ソフトウェアで DWG ファイルをクリーンアップすることにより、ファイルに表題欄のみ含めます。また、表題欄に不要なテキストもすべて削除します。
CADソフトウェアでDWGファイルから余分なデータをクリーンアップする必要がある場合があります (オブジェクトを非表示にせずにWBLOCK、PURGE、またはFLATTENを試してください)。

DWG表題欄のインポートおよび変更

テンプレートエディターを開くには、Tekla Structures で [ファイル] メニューに移動し、エディタ > テンプレートエディタを選択します。
テンプレートエディターで、ファイル > 新規をクリックします。
[グラフィックテンプレート] を選択します。
[OK] をクリックします。

テンプレート作業領域に空のテンプレートが開きます。
事前定義された余白設定をすべて削除し、後でページサイズを調整することができます。
1. テンプレートをダブルクリックして、テンプレートページプロパティダイアログを開きます。
2. 余白領域で、すべての余白ボックスの値を空にします。
3. [OK] をクリックして変更を保存します。
すべてのテンプレートはテンプレート行内に作成する必要があるため、次に、テンプレート内の図面表題欄の行を追加します。
1. 挿入 > コンポーネント > 行をクリックします。
2. 行のコンテンツタイプとして DRAWING を選択し、[OK] をクリックします。
  
  選択したコンテンツタイプは、値フィールドに追加できるテンプレート属性に影響を与えます。
挿入 > ファイルを選択し、DWGファイルを参照します。
目的の表題欄の DWG ファイルを選択し、[OK] をクリックします。
行内をクリックしてDWGファイルを挿入します。
表示された [インポート方法の選択] ダイアログで、[縮尺] を 1 に設定し、[OK] をクリックします。
この値は、DWGとテンプレートエディタの単位によって異なります。DWGを挿入したら、サイズが正しいことを確認できます。多くの場合、必要な変換値は 25.4 (ミリメートルとインチの変換係数) です。これについては、「DWG/DXF の図面エクスポート縮尺倍率」で説明されています。
DWGファイルがインポートされると、すべての要素がデフォルトでグループ化されます。グループまたはブロックを選択し、右クリックして [グループ化解除] を選択します。
これで、挿入したDWG表題欄のコンテンツを編集または削除できます。
テキストのプロパティを変更するには、テキストをダブルクリックします。
表題欄には、CADソフトウェアで追加されたテキストラベルが既にいくつか含まれています。たとえば、テキストのフォント、色、サイズを変更できます。
Tekla Structures モデルまたは図面からデータを取得するには、必要な値フィールドを追加する必要があります。
1. 挿入 > 値フィールドを選択し、行内をクリックして値フィールドをテンプレートに配置します。
2. 目的の属性を選択します。
  リンクするデータを選択します。このようなデータは、モデルまたは図面のプロパティに対応します。アイテムをダブルクリックして、値フィールドのプロパティを変更できます。
3. [OK] をクリックします。
4. 値フィールドのプロパティを変更するには、フィールドをダブルクリックします。
5. 必要に応じてフィールドを追加します。
テンプレートサイズを調整するには、行を選択して右クリックし、必要な切り抜きオプションを使用して余分なスペースを削除します。
表題欄テンプレートを、現在のモデルフォルダー、プロジェクト/企業フォルダー、またはシステムフォルダーに保存します。

これで、新しい表題欄テンプレートを目的の図面レイアウトに追加可能になりました。