複製機能も改良され、より適切な結果が自動的に生成されるようになりました。その結果、プロジェクト更新時に製作図をより安定した状態に維持できます。

単品図に最適な図面テンプレート (W)

[スマートクリエイト] では、選択した単品図にも最適な図面テンプレートを提案できるようになりました。

以前は、製品とキャスト ユニットに対してのみ最適な図面テンプレートが提案されていました。

すべての製作図タイプに最適な保存された設定 (A、C、W)

[スマートクリエイト] では、選択した単品、製品、キャスト ユニットについて、最適な保存された図面設定を提案できるようになりました。[スマートクリエイト] ではまず、最適な図面テンプレートが検索され、見つかった場合、そのテンプレートを作成するために使用された、保存された設定が使用されます。見つからない場合は、オブジェクト名に基づいて最も一致する保存された設定が使用されます。最も一致するものが見つからない場合は、適用された設定が使用されます。保存された設定は、環境フォルダー、モデル フォルダー、企業フォルダー、プロジェクト フォルダー、企業フォルダーから検索されます。

以前は、最適な図面テンプレートのみ提案されていました。

新しい直感的なスマート クリエイト スイッチを使用した図面のすばやい作成

Tekla Structures 2025 では、モデル オブジェクトや図面タイプごとに必要となるさまざまな作成方法をすばやく切り替えることができます。作成方法は、[製作図の作成] リボン メニューおよび [作成レビュー] ダイアログのスイッチとしてすぐに選択できるようになりました。これで、利用可能な方法と選択した方法を明確に確認することができます。

新しいスイッチである [テンプレートの提案] スイッチが追加された、新しくなった [製作図の作成] リボン メニューは、デフォルトで有効になっています。

新しいスイッチのある [作成レビュー] ダイアログの新しい外観:

• 図面を作成するには、モデル オブジェクトを選択し、[製作図の作成] リボン メニューで [作成レビュー] を有効にし、目的の [スマートクリエイト] スイッチを有効にします。次に、[製作図の作成] コマンドをクリックします。[作成レビュー] ダイアログで、選択範囲を絞り込んで、準備ができたら [作成] をクリックします。

• [スマートクリエイト] 作成方法を変更するには、[スマートクリエイト] 列で別のスイッチをクリックします。[作成元] 列の選択内容はそれに応じて変化し、表示される情報に、選択した作成方法が示されます。

  [スマート クリエイト] 列	[作成元] 列
  テンプレートの提案	Template drawing name [テンプレートの提案] は、製品の形状とプロパティに基づいて、最適な図面テンプレートを検索します。これはデフォルトの [スマートクリエイト] オプションです。 図面テンプレートを使用して図面を作成すると、新しい [ドキュメント管理] 列の [図面複製元] に、どの図面が図面テンプレートとして使用されたかが示されます。
  設定の提案	Settings file name 設定の提案では、最適な図面テンプレートが検索され、見つかった場合は、そのテンプレートの作成に使用された保存された設定が使用されます。見つからない場合は、オブジェクト名に基づいて最も一致する保存された設定が使用されます。
  手動選択	Applied settings [手動選択] では、デフォルトで適用された設定が使用されます。

• プロジェクトの開始時に使用可能な図面テンプレートがない場合は、テンプレート提案を使用できます。これは、一致するテンプレートがない場合、保存された設定に一致するテンプレートが自動的に検索されるためです。

  以前は、[スマートクリエイト] ではプロジェクトの最初に作成ソースを提案できず、[作成レビュー] ダイアログの設定リストを調べることによりソース設定を手動で選択する必要がありました。

• 一致する図面テンプレートが見つからない場合、システムは最も一致する保存された設定を自動的に検索し、一致する保存済み設定が見つからない場合は、適用されている設定が提案されます。

上位 3 つの一致を提案

[スマートクリエイト] には、選択したモデル オブジェクトに最適な図面テンプレートと最適な保存された設定が最大 3 件一覧表示されるようになりました。

最適な 3 つの図面テンプレート:

3 件の最適な保存された設定:

以前は、最適な図面テンプレート 1 件のみ提案されていました。

新しい図面テンプレートのプレビュー

新しい図面テンプレートのプレビューでは、提案された図面テンプレートのどれがニーズに最も合っているかをより適切に評価できます。プレビューを表示するための前提条件は、テンプレート図面のスナップショットを保存していることです。他のモデルの図面テンプレートのプレビューも表示されるため、モデルを開かなくても図面テンプレートをプレビューできます。

• プレビューを表示するには、[作成元] 列内にある図面テンプレートの アイコンにマウス ポインターを合わせます。
• スナップショット ウィンドウでプレビューを開くには、 アイコンをクリックします。そこでは、プレビューをズームできます。

  プレビュー:

  

  スナップショット ウィンドウ:

  

設定ファイルは、図面ではないためプレビューできません。

[作成レビュー] ダイアログにおける他の改良点

• [作成レビュー] ダイアログが開いているときに、オブジェクトのリストにモデル オブジェクトをさらに追加できるようになりました。これを行うには、モデル内の目的のオブジェクトを選択し、新しい [選択オブジェクトの追加] ボタンをクリックします。新しいオブジェクトの図面作成オプションがすぐに提案されます。オブジェクト リストからオブジェクトを削除するには、オブジェクト行を選択し、新しい 削除ボタンをクリックします。

• [作成レビュー] ダイアログで、オブジェクトを何も選択していない場合、または選択内容が有効でない場合、[作成] ボタンが無効化されるようになりました。
• [作成レビュー] ダイアログで、既に図面があるオブジェクトの [作成] 列にステータス アイコン と、図面が既に存在することを示すツールティップが表示されるようになりました。