NC ファイル

Tekla Structures
変更済み: 3 9月 2025
2025
Tekla Structures

NC ファイル

Tekla Structures では、DSTV形式でNCファイルが生成されます。NC ファイルと NC ファイル ヘッダーに含める情報を選択できます。また、必要なポップマークおよび罫書きのオプションを定義できます。DSTV 標準に従って、MIS (製作情報システム) リスト ファイルを生成することもできます。生成されたDSTVファイルをDXF形式に変換できます。

NC (数値制御) は、工作機械の動作をコンピューターで制御する方法を指します。NC データにより、CNC (コンピューター数値制御) 工作機械の動作が制御されます。製作工程では、工作機械や機械加工センターで、材質の穿孔、カット、または成形を行います。

Tekla Structures モデルの詳細設計が終了したら、Tekla Structures から NC データを NC ファイルとしてエクスポートして、CNC 工作機械で使用できます。部材の長さ、孔の位置、開先、ノッチ、およびカットは、Tekla Structures により座標値に変換されます。この座標値を工場の工作機械で使用して部材を作成できます。CNC 工作機械だけでなく、MIS および ERP ソフトウェア ソリューションでも NC ファイルを使用できます。

NC ファイルのデータは、Tekla Structures モデルから取得されます。NC ファイルを生成する前に、詳細設計を完了し、図面を作成しておくことをお勧めします。

Tekla Structures では、NC ファイルは DSTV (Deutscher Stahlbau-Verband) 形式で現在のモデルフォルダに生成されます。ほとんどの場合、部材ごとに独自のNCファイルがあります。DSTVファイルをDXFファイルに変換して、NCファイルをDXF形式で作成することもできます。

DSTV は数値制御を備えたポストプロセッサにおける鉄骨構造部材の幾何学的記述の標準的なインターフェースです。このインターフェースの基本的な目的は中立的であること、つまり、複数の異なる NC 機械を管理できる単一の標準的な記述であることです。このインターフェースは、CAD プログラムやグラフィック システムの間の接続を、NC 機械用の CAM ファイルによって標準化します。部材の形状は完全に中立的に導入され、NC 機械のパラメータが分かれば、ポストプロセッサはこの中立的な言語を NC 機械の言語に翻訳することができます。詳細については、「https://dstv.deutscherstahlbau.de/」を参照してください。

メモと制限:

  • 部材 重複するボルト(別のボルトと同じ位置にあるボルト)は、DSTV NCエクスポートではデフォルトで無視されます。重複とみなされるボルトの許容距離は、詳細設定 XS_BOLT_DUPLICATE_TOLERANCE で調整できます。

  • 曲線梁:DSTV 標準が梁 (曲) をサポートしていないため、Tekla Structures では、梁 (曲) の NC ファイルは作成されません。梁 (曲) の代わりに折れ梁を使用してください。

  • 短縮:のこぎりカット部材、または端部が斜めにカットされている部材には短縮を使用しないでください。短縮表示を使用した場合、DSTV ファイルが正しく表示されなくなります。

  • 罫書きとポップマークの設定 ナンバリングに影響するため、ナンバリングと図面作成の前に修正する必要があります。詳細については、サポート記事「罫書きが DSTV と図面のワークフローに与える影響」を参照してください。

  • DSTVファイルを作成する前に:
    • レポートまたはフィルターを使用して、重量がゼロの部材を確認します。これらの部材は展開できません。
    • 問題のあるソリッドは展開できないため、セッションログを確認してください。Tekla Warehouse で使用可能なソリッド エラー検出拡張機能、たとえば、ソリッド エラー検出器を使用することもできます。

DSTV 形式での NC ファイルの作成

DSTV (Deutsche Stahlbau-Verband) 形式は、German Steel Construction Association によって定義された工業規格です。DSTV ファイルは、ASCII 形式のテキスト ファイルです。ほとんどの場合、部材ごとに独自の DSTV ファイルがあります。
  1. [ファイル] メニューで、エクスポート > NCファイル をクリックします。
  2. 事前定義された設定を使用する場合は、上部の設定ファイル リストから設定を選択し、[読み込み(L)] をクリックします。
  3. [NCファイル] ダイアログで、[プレートの DSTV][プロファイルの DSTV] の横にある [作成] 列のチェックボックスをオンにします。
  4. NC ファイル設定を変更するには、NC ファイル設定の行を選択して [編集...] をクリックします。

    [NC ファイル設定] ダイアログで、[ファイルと部材選別]、[孔とカット]、[ハードスタンプ]、[詳細設定] の各タブの設定を変更します。[OK] をクリックして NC ファイル設定を保存し、[NC ファイル設定] ダイアログを閉じます。

    メイン部材と副部材の両方のハード スタンプを作成できます。デフォルトでは、Tekla Structures によりメイン部材のハード スタンプだけが作成されます。副部材のハード スタンプも作成するには、詳細設定 XS_SECONDARY_PART_HARDSTAMPTRUE に設定します。

    作成対象として、DSTV ファイルのみ、MIS ファイルのみ、両方、または MIS ファイルに埋め込まれた DSTV ファイルを選択できます。

    新しい NC ファイル設定を追加する場合、[追加...] をクリックします。[NC ファイル設定] リストに新しい行が追加され、[NC ファイル設定] ダイアログが表示されて、設定に新しい名前を付けることができるようになります。

    [名前を付けて保存] を使用して、設定の一意の名前を入力できます。設定は、Tekla Structures により現在のモデル フォルダーの下の ..\attributes フォルダーに保存されます。

    NC ファイル設定の詳細については、以下の「NC ファイル設定」を参照してください。

  5. NC ファイルに情報を表示する順序をカスタマイズしたり、NC ファイル ヘッダーに個々の部材の情報を追加したりできます。NC ファイル ヘッダーに含める情報を選択するには、[ヘッダー...] をクリックして情報を変更し、[OK] をクリックします。
    • [NCファイルヘッダー情報] ダイアログで、[マークの内容] リストに目的のファイル ヘッダー情報の項目を移動し、項目を選択して [] ボタンと [] ボタンを使用することにより、項目を目的の順序に並べ替えます。

      たとえば、ヘッダーにプロジェクト番号を追加するには、 順番の識別 要素を追加します。

    • 必要に応じて、個々の部材に関する情報を追加します。

      [部材1のテキスト情報] ~ [部材4のテキスト情報] の各ボックスにテキストを入力できます。必要なテンプレート属性を二重山括弧で囲んで入力します。たとえば、部材の重量を表示するには、「<<WEIGHT>>」と入力します。

    • プロファイル名の小数点以下の桁数を制御するには、詳細オプション XS_MAX_DECIMALS_IN_PROFILE_NAMEを使用します。
    • デフォルトのファイル ヘッダー情報に戻すには、[NCファイルヘッダー情報] ダイアログで [デフォルト] ボタンをクリックします。

  6. ポップマークを作成し、ポップマーク設定を変更するには、[ポップマーク...] をクリックします。

    ポップマークの作成およびポップマーク設定の詳細については、以下の「NC ファイルでのポップマークの作成」を参照してください。

  7. 罫書きを作成し、罫書き設定を変更するには、[罫書き] をクリックします。

    罫書きの作成および罫書き設定の詳細については、以下の「NC ファイルでの罫書きの作成」を参照してください。

  8. 変更した設定を後で使用できるように別の名前で保存するには、[名前を付けて保存] の隣に新しい名前を入力し、[名前を付けて保存] をクリックします。
  9. [NCファイル] ダイアログで、[全部材] または [選択部材] を使用して、すべての部材の NC ファイルを作成するか、選択した部材の NC ファイルだけを作成するかを選択します。

    [選択部材] オプションを使用する場合は、モデルで部材を選択する必要があります。

  10. [作成] をクリックします。

    Tekla Structures により、定義した NC ファイル設定を使用して、部材の .nc1 ファイルが作成されます。デフォルトでは、NC ファイルは現在のモデル フォルダに作成されます。ファイル名は、部材マークと拡張子で構成されます .nc1

    DSTV ファイル名修飾子というツールを使用してファイル名をカスタマイズすることもできます。たとえば、プロジェクト名を含めることができます。

  11. [NCログを表示] をクリックして、エクスポートされた部材とエクポートされなかった部材を示すログ ファイル dstv_nc.log を作成して表示します。

    指定の部材の一部がエクスポートされていない場合は、エクスポートされなかった部材が、NC ファイル設定で設定されているプロファイル タイプ、サイズ、孔などの制限をすべて満たしていることを確認してください。

    NC ファイルは、作成されないことがあります。NC ファイルに書き込まれなかったことを示すメッセージがステータス バーに表示されます。考えられる原因の詳細については、「NC ファイルの作成時のトラブルシューティング」を参照してください。

    DSTV ファイルの説明については、[管理] の「DSTV ファイルの説明」を参照してくださいTekla Structures

    DTSV の構文に関する詳細については、『Standard Description for Steel Structure Pieces for the Numerical Controls』 (数値制御のための鉄骨構造部材の標準的な説明) を参照してください。

NC ファイル設定

[ファイルと部材選別] タブ

設定 説明

ファイル形式

使用可能な値は [DSTV] だけです。

ファイル配置

デフォルトのフォルダーは、現在のモデル フォルダーの下の \DSTV_Profiles または DSTV_Plates です。

MISファイルは、現在のモデルフォルダの下に作成されます。

NC ファイルの別の作成先フォルダーを定義するには、次のいずれかの方法を使用します。

  • [ファイル配置] ボックスにフォルダー パスを入力します。目的のパスをブラウズすることもできます。

    たとえば、「C:\NC」と入力します。

  • フィールドを空のままにした場合、NC ファイルは現在のモデル フォルダーに作成されます。
  • 現在のモデル フォルダー内の特定のフォルダーに NC ファイルを作成するには、.\<folder_name> という形式で入力します。

    たとえば、「.\MyNCFiles」と入力します。

  • モデル固有の詳細設定 XS_​MIS_​FILE_​DIRECTORY を使用して、エクスポートされた NC ファイルの作成先のフォルダーを定義します。[詳細設定] ダイアログ ボックスの [CNC] カテゴリーに移動し、詳細設定 XS_MIS_FILE_DIRECTORY の目的のフォルダーのパスを入力します。NC ファイルは、指定されたフォルダー内にある現在のモデル名と同じ名前のフォルダーの下に作成されます。

    たとえば、C:\NC と定義し、現在のモデルの名前が MyModel の場合、NC ファイルはフォルダー C:\NC\MyModel に作成されます。

ファイル拡張子

デフォルト値は .nc1 です。

ファイル名にリビジョンマークの追加

NC ファイル名にリビジョン マークを追加します。

この場合、ファイル名にファイルのリビジョンを示す番号が含まれるようになります。たとえば、P176.nc1P176_1.nc1 になります。

作成方法

作成するファイルのタイプを選択します。

[NCファイル] では、DSTV ファイルだけが作成されます。

[部材リスト] では、MIS リスト ファイル (.xsr) だけが作成されます。

MIS リスト ファイルを作成する場合は、[部材リストファイル名] ボックスにリストの名前を入力します。さらに、[部材リストファイル保存先] ボックスの横の [ブラウズ...]ボタンをクリックして、リストを保存する場所を参照する必要もあります。

NCファイルと部材リスト では、DSTV ファイルと MIS リストファイルの両方が作成されます。

NCと部材リスト では、DSTV ファイルが MIS リスト ファイル (.xsr ) に埋め込まれます。

最大サイズ

このオプションでは、工作機械が処理できる部材の最大長、最大幅、および最大高さを指定します。最大サイズを超える部材は他の機械に送られます。

プロファイルタイプ

[プロファイルタイプ] リストで [はい] に設定されているすべてのプロファイルを工作機械で処理できます。プロファイル タイプには、DSTV 標準に従って名前が付けられています。

I:I プロファイル

U:U および C プロファイル

L:L プロファイル

M:四角チューブ

R:棒鋼とラウンド チューブ

B:プレート プロファイル

CC:CC プロファイル

T:T プロファイル

SO:Z プロファイルと他のすべてのプロファイル タイプ

デフォルトでは、Tekla Structures はラウンド チューブをプレート プロファイルとして出力し、NC ファイル ヘッダー データのプレート プロファイル タイプ B を使用します。これを変更するには、詳細設定 XS_​TUBE_​UNWRAP_​USE_​PLATE_​PROFILE_​TYPE_​IN_​NC を使用します。

最大孔の設定

[最大孔の設定] オプションでは、工作機械が穿孔できる孔のサイズを指定します。部材に含まれる孔または部材の材質厚が指定した値よりも大きい場合、NC ファイルは作成されません。孔のサイズは材質厚 (または板厚) に接続されています。

各行には、最大孔径と材質厚が示されています。その両方の条件を満たさないと NC ファイルは作成されません。たとえば、値が 60 45 の行は、材質厚が 45 mm 以下で孔径が 60 mm 以下の場合に NC ファイルが作成されることを意味します。行は必要な数だけ追加できます。

次の例は、[最大孔の設定] を定義する方法を示しています。この例の状況は次のとおりです。

  • 厚さの異なる 3 つのプレート

  • 同じサイズの 2 つのボルト グループと、サイズが大きい 1 つのボルト グループ

[最大孔の設定] は、次のように定義されます。

Test1 では、モデル フォルダーの下に次の条件を満たすプレートのフォルダーを作成します。

  • 孔径:22

  • 板厚:10

Test2 では、モデル フォルダーの下に次の条件を満たすプレートのフォルダーを作成します。

  • 孔径:22

  • 板厚:20

プレートの NC ファイルを作成すると、Test1 フォルダーにプレート PL350*10 が格納され、Test2 フォルダーにプレート PL350*20 が格納されます。プレート PL350*15 は、孔のサイズの条件を満たしていないためどちらのフォルダーにも格納されません。

条件を入力するときは、最も限定的な条件から順番に入力することが重要です。条件を定義する順序を変更すると結果も変わります。

[孔とカット] タブ

XS_​DSTV_​CREATE_​NOTCH_​ONLY_​ON_​BEAM_​CORNERS」も参照してください。

設定 説明

内角の形状

[内角の形状] オプションでは、梁端部のウェブ ノッチやフランジ カットなどの形状を指定します。

[内角の形状] オプションは、フランジのカットにも影響します。

[内角の形状] オプションは、部材の中央にある四角形の開口部には適用されません。

[内角の形状] オプションは、モデルで既に丸みが付けられている穴カットには適用されません。モデルの元の値が維持されます。

次の例は、内角の形状の各種オプションを指定した場合に NC ファイルの部材にどのように影響するかを示しています。次のように、モデル内の元の部材はフランジが完全にカットされ、ウェブがノッチ処理されています。

オプション [0]: 半径

内角が、指定された半径の孔のような形状になります。NC ファイルに個別の BO ブロックは書き込まれません。

オプション [1]: 接線

[半径] ボックスの値に基づいて、内角に丸みが付けられます。

オプション [2]: 四角形

角の形状はモデル内の形状と同じになります。

オプション [3]: ドリル孔

内角にドリル孔が追加されます。孔径は [半径] ボックスの値と同じです。孔は個別の BO ブロックとして NC ファイルに書き込まれます。

オプション [4]: ドリル孔 (接線)

内角に接するドリル孔が追加されます。孔径は [半径] ボックスの値と同じです。孔は個別の BO ブロックとして NC ファイルに書き込まれます。

設定された内角半径が大きすぎる場合、製作エラーを回避するための NC ファイルは作成されません。モデル フォルダー内の dstv_nc.log ファイルにエラー メッセージが表示され、エラーの発生した部材と許容される最大内角半径が示されます。

有効な半径にするには、孔 (角度を含む) を半径 x 2 以上にする必要があります。たとえば、角度が指定された孔は、溶接開先領域にぶつからないように、半径 x 2よりも小さくする必要があります。

機械処理不可能のウェブ範囲(フランジから)

[機械処理不可能のウェブ範囲(フランジから)] オプションでは、フランジのクリアランス領域の高さが定義されます。クリアランス チェックは、IUCL の各 DSTV プロファイル タイプにのみ影響します。

モデルで部材のカット部分がクリアランスよりもフランジに近い位置にある場合、そのクリアランスの内側にあるカット点は、NC ファイルに書き込まれるときにクリアランス領域の境界に移動されます。

モデリングされた部材の状態。カット部分が、NC ファイル設定で定義されているフランジ クリアランスよりも上部フランジに近い位置にあります。

NC ファイルに書き込まれた部材の状態。寸法はクリアランスを示しています。元のカット部分の上端が、クリアランス領域が確保されるように移動されています。カット部分の下端は移動されません。

長孔処理方法

[長孔処理方法] オプションでは、長孔の作成方法が定義されます。

無視:NC ファイルに長孔は作成されません。

長孔の中心に一つの孔:長孔の中心に孔を 1 つあけます。

角に四つの小さい孔:コーナーごとに計 4 つの小さい孔を加工します。

長孔を開口に変換:孔を開口としてフレーム切断します。

長孔:長孔を元の状態のままにします。

穿孔対処の最大径

[穿孔対処の最大径] オプションでは、最大孔径が定義されます。最大孔径よりも大きい孔や長孔は開口として製作されます。

ドリルする円カットの最大径

[ドリルする円カットの最大径] では、最大円カット部材が定義されます。設定で定義された値よりもカットの径が小さい場合、これらのカットは孔として書き込まれます。小さい内部円カットは孔に変換されます。

[ハード スタンプ] タブ

設定 説明

ハードスタンプの作成

選択すると、ハード スタンプが作成されます。

ハードスタンプ内容

[項目] リストでは、ハード スタンプに含める項目と、ハード スタンプに項目を表示する順序を指定します。[テキスト高さ] と [文字変換] を指定することもできます。

プロジェクト番号:ハード スタンプにプロジェクト番号を追加します。

ロット番号:ハード スタンプにロット番号を追加します。

フェーズ:ハード スタンプにフェーズ番号を追加します。

部材マーク:部材の頭マークと位置番号。

製品マーク:製品の頭マークと位置番号。

材質:部材の材質。

仕上げ:仕上げのタイプ。

ユーザー定義情報:マークにユーザー定義情報 (ユーザー フィールド 1~4) を追加します。

テキスト:ハード スタンプにユーザー定義のテキストを追加できるダイアログ ボックスを開きます。

ハード スタンプに部材マークや製品マークを含めると、次のように NC ファイル名に反映されます。

  • [部材マーク]: P1.nc1, P2.nc1

  • [製品マーク]: A1.nc1, A2.nc1

  • [製品マークと部材マーク]: A1-P1.nc1, A2-P2.nc1

次の例では、[フェーズ]、[部材マーク]、[材質]、[テキスト] の各要素を含むハード スタンプを示します。

Hハードスタンプ配置

オプション [方向マーク基準] を [はい] に設定した場合、L プロファイル、四角チューブ、および棒鋼についてはデフォルトの面が下面 (u) から上面 (o) に変更されます。

[] オプションでは、ハード スタンプを配置する部材の側面を定義します。

[部材軸方向の位置] オプションと [部材デプス内の位置] オプションでは、部材上のハード スタンプの位置を指定します。

これらのオプションでは、ハード スタンプを作成時と同じ面で移動できますが、別の面に移動することはできません。たとえば、面が下フランジである場合、ハード スタンプを下フランジの異なる位置に移動することはできますが、上フランジに移動することはできません。

各種プロファイルのデフォルトの面:

I プロファイル: 下フランジ (u)

U および C プロファイル: ウェブの背面 (h)

L プロファイル: 背面 (h) または下面 (u)

四角チューブ: 下フランジ (u)

棒鋼: 下フランジ (u)

丸鋼管: 前面 (v)

T プロファイル: ウェブの背面 (h)

プレート プロファイル: 前面 (v)

XS_​SECONDARY_​PART_​HARDSTAMP」も参照してください。

ハードスタンプのカスタム位置の詳細については、 DSTVハードスタンプのカスタム位置を参照してください。

[詳細設定] タブ

設定 説明

小数点以下の桁数

NC ファイルに表示される小数点以下の桁数を定義します。

外部ポリゴン(AKブロック)の半径記号の変更

上面 (o) と背面 (h) での AK ブロック (曲) の半径記号を変更します。この変更は上面 (o) と背面 (h) のみに適用されます。

[外部ポリゴン(AKブロック)の半径記号の変更] が選択されていない例を以下に示します。

[外部ポリゴン(AKブロック)の半径記号の変更] が選択されている例を以下に示します。

内部ポリゴン(IKブロック)の半径記号の変更

上面 (o) と背面 (h) での IK ブロック (曲) の半径記号を変更します。この変更は上面 (o) と背面 (h) のみに適用されます。

曲線検出:

弦許容値:

[曲線検出:] は、3 つの点を 2 本の直線ではなく曲線として読み取るかどうかを制御します。[曲線検出:] が [はい] に設定されている場合、Tekla Structures は、エッジにより記述された仮想曲線に対してソリッドのエッジを確認し、[弦許容値:] の値に基づいてエッジが曲線か直線かを調べます。[弦許容値:] 値をミリメートル単位で入力します。[曲線検出] はデフォルトで有効になっています。

弦許容値を次の図に示します。

フランジが見つからない場合、IプロファイルをTプロファイルに変換

フランジがない場合に I プロファイルを T プロファイルに変換するかどうかを選択します。[はい] または [いいえ] のいずれかを選択できます。

不必要な点のスキップ

ほぼ同一直線上にある点を維持するか、スキップするかを選択します。

ポリゴン プレートの作成点と直線とのずれが 0.3 mm 以内の場合、この設定を選択していると NC ファイルでは作成点がスキップされます。設定が選択されていない場合は、プレートの作成点が NC ファイルに書き込まれます。

不必要な点のスキップが選択されていない:

不必要な点のスキップが選択されている:

次に対する KA ブロックの作成

NC ファイルの KA ブロックの折れ板または折れ梁プレートの曲げ線情報を表示するには、[展開した折れ板] および [展開した折れ梁プレート] オプションを選択します。

XS_​DSTV_​DO_​NOT_​UNFOLD_​POLYBEAM_​PLATES」も参照してください。

NC ファイルでのポップマークの作成

ポップマークは、工場で個々の部材を取り付けて製品を形成するときに役立つ小さな孔です。Tekla Structures では、製品のメイン部材に手動で溶接する部材の配置に役立つポップマーク情報を NC ファイルに書き込むことができます。 通常、ポップマークは材質の表面に小さな孔をあける穿孔機械を使用して作成されます。

制限事項: Tekla Structures のポップマークは、折れ梁では機能しません。

Tekla Structures では、ポップマーク設定が定義されている部材にのみ、ポップマークが作成されます。 ポップマーク設定は、.ncp ファイルに保存できます。このファイルは、Tekla Structures によりデフォルトで現在のモデル フォルダーの下の ..\attributes フォルダーに保存されます。

Note:

ポップマークはナンバリングに影響します。 2 つの部材の間でポップマークが異なっている場合や、一方だけにポップマークがあり、もう一方にはポップマークがない場合、Tekla Structures により、それらの部材に異なる番号が付けられます。

  1. [NCファイル] ダイアログ ボックスで、[ポップマーク] 列の対応するチェック ボックスをオンにして、ポップマークを作成する部材を選択します。
  2. [ポップマーク...] ボタンをクリックします。
  3. [ポップマーク設定] で、[追加] をクリックして新しい行を追加します。
  4. ポップマークを作成する部材とポップマークを作成する場所を定義するには、行の各項目に情報を入力するか、選択します。

    [ポップマーク設定] ダイアログ ボックスでは、行の順序が重要となります。 最も限定的な定義を最初に入力し、最も汎用的な定義を最後に入力します。

    まず、[ポップマーク対象の部材] タブでポップマーク設定を定義します。

    設定 説明
    メイン部材プロファイルタイプ ポップマークを作成するメイン部材を選択します。 このリストには、DSTV 標準に対応するプロファイルが含まれています。
    メイン部材名 メイン部材プロファイルの名前を入力します。 複数の部材名をカンマで区切って入力できます (例: COLUMN, BEAM)。

    ワイルドカード (* ? [ ]) を使用できます。 [ ] ). たとえば、HE* は、プロファイル名が "HE" で始まるすべての部材に対応します。

    部材名には、カンマ区切りで複数の名前を含めることができます。

    副部材プロファイルタイプ 副部材のプロファイル タイプを選択します。
    副部材名 副部材プロファイルの名前を入力します。 複数の部材名をカンマで区切って入力できます。

    ワイルドカード (* ? [ ]) を使用できます。 [ ] ).

    部材名には、カンマ区切りで複数の名前を含めることができます。

    ポップマーク位置 副部材をメイン部材に投影する方法を選択します。
    • 左側: 副部材の左側面をメイン部材にマークします。 左側面は、副部材の側面の中でメイン部材の始点に最も近い側面です。

    • 右側: 副部材の右側面をメイン部材にマークします。

    • 両側: [左側] を [右側] を結合します。

    • 中心: 副部材の中心。

    • 孔位置・部材の左側: 副部材の左側面にある孔の位置でメイン部材をマークします。

    • 孔位置・部材の右側: 副部材の右側面にある孔の位置でメイン部材をマークします。

    • 孔位置・部材の両側: [孔位置・部材の左側] を [孔位置・部材の右側] を結合します。

    • 中心線: 副部材の X 軸の中央線上の 2 点をマークします。

    フランジに出力 ポップマークをメイン部材のフランジのどの部分に移動するかを選択します。 オプションは [なし]、[両フランジ]、[上フランジ]、および [下フランジ] です。
    縁端距離 ポップマークからメイン部材の縁端までの最小距離を入力します。この距離の内側には、Tekla Structures によってポップマークが作成されません。

    指定した縁端距離の範囲内にポップマークがある場合、Tekla Structures によってそのポップマークは移動されます。ただし、[ポップマーク位置] が [中心] に設定されている場合を除きます。

    副部材のポップマーク ポップマークを副部材に作成するかどうかを選択します。

    ポップマークを現場溶接部材に追加

    現場溶接部材にポップマークを作成するかどうかを選択します。

    次に、[ポップマークのオプション] タブでポップマーク設定を定義します。

    Table 1.
    設定 説明
    裏面のポップマーク

    いずれかのオプションを選択します:

    裏面にポップマークまたは他のアイテムのみがある場合に部材を回転

    裏面に他のアイテムまたは他のポップマークのみがある場合に部材を回転して、回転後の裏面ポップマークを貫通孔に変換. [ 孔径] も設定します。

    ポップマーク以外の裏面データがない場合に裏面ポップマークを貫通孔に変換. [ 孔径] も設定します。

    重なる孔にポップマークを作成しない 重なる孔にポップマークを作成しない場合に選択します。
    スタッドの中心にポップマークを追加 スタッドの中心にポップマークを作成する場合に選択します。
    モデル上に表示 モデル上にポップマークを表示する場合に選択します。
    孔径0をポップマークと見なす ゼロ径のボルト孔をポップマークとして書き込みます。
  5. [OK] をクリックします。
  6. モデルで部材を選択し、NC ファイルを作成します。

DSTV ファイルの BO ブロックに、径が 0 mm の孔としてポップマークが書き込まれます。

必要に応じて、ポップマークを図面に表示することもできます。 図面で、[ポップマーク] を選択します。 ポップマークを表示するには、部材プロパティでチェック ボックスをオン/オフします。

ポップマークのデフォルト シンボルは、xsteel@0 です。 必要に応じて、詳細設定 XS_​POP_​MARK_​SYMBOL を使用して記号を変更します。

Tekla Structures により、太い赤ラインで更新されたモデル ビューにポップマーク ペアが表示されます。

Tekla Structures によりメイン部材のすべての棒鋼副部材の中心点にポップマークが作成され、メイン部材の縁端まで 10 mm 未満の領域にはポップマークは作成されません。

Tekla Structures により副部材のプレートの孔の位置がメイン部材に投影されます。

NC ファイルでの罫書きの作成

Tekla Structures では、NCファイルにポリゴンマークを生成できます。つまり、溶接される部材とその位置に関する情報を NC ファイルに追加し、工作機械に渡すことができます。

制限事項: Tekla Structures ポリビームのポリゴンマーキングは、すべての場合に機能するわけではありません。折れ梁の罫書きの視覚的な配置が改善されています。

Tekla Structures ではポリゴンマーク設定を定義した部材にのみポリゴンマークが作成されます。罫書き設定は、.ncs ファイルに保存できます。このファイルは、Tekla Structures によりデフォルトで現在のモデル フォルダーの下の ..\attributes フォルダーに保存されます。

罫書きは、メイン部材と副部材の両方に追加できます。

Note:

罫書きはナンバリングに影響します。たとえば、2つの部材のポリゴンマークが異なる場合や、一方の部材にはポリゴンマークがあり、もう一方にはない場合、 Tekla Structures 各部材に異なる番号が付けられます。

  1. [NCファイル] ダイアログ ボックスで、[罫書き] 列の対応するチェック ボックスをオンにして、ポリゴン マークを作成する部材を選択します。
  2. [NCファイル] ダイアログ ボックスで、[罫書き...] ボタンをクリックします。
  3. [罫書き設定] ダイアログ ボックスで、[追加] をクリックして新しい行を追加します。
  4. 罫書きを作成する部材と罫書きの作成方法を定義するには、行の各項目に情報を入力するか選択します。
    オプション 説明
    メイン部材プロファイルタイプ 罫書きを作成するメイン部材プロファイル タイプを選択します。このリストには、DSTV 標準に対応するプロファイルが含まれています。
    メイン部材名 メイン部材プロファイルの名前を入力します。複数の部材名をカンマで区切って入力できます (例: COLUMN, BEAM)。

    ワイルド カード (* ? [ ] ).たとえば、HE* は、プロファイル名が "HE" で始まるすべての部材に対応します。

    部材名には、カンマ区切りで複数の名前を含めることができます。

    副部材プロファイルタイプ 副部材のプロファイル タイプを選択します。このリストには、DSTV 標準に対応するプロファイルが含まれています。
    副部材名 副部材プロファイルの名前を入力します。複数の部材名をカンマで区切って入力できます。

    ワイルドカード (* ? [ ]) を使用できます。[ ] ).

    部材名には、カンマ区切りで複数の名前を含めることができます。

    副部材の罫書き 副部材に罫書きを作成するかどうかを選択します。
    孔あけまたは粉砕 リストで、部材に罫書きを作成する方法を選択します。
    • 孔あけ:部材に孔をあけます。

    • 粉砕:部材に粉砕マークを付けます。

    • 両方:両方の方法を使用します。

    ハードスタンプ ハード スタンプを作成するかどうかを選択します。
    現場溶接部材をマーク 溶接される部材をマークするかどうかを選択します。
    縁端距離 罫書きからメイン部材の縁端までの最短距離を定義します。この距離の内側には、Tekla Structures によって罫書きが作成されません。
  5. [OK] をクリックし、NC ファイルを作成します。

DSTV ファイルの PU ブロックと KO ブロックに、罫書きが書き込まれます。

Tekla Structures ではポリゴンマークはモデル ビューにマゼンタの細い線として表示されます。

NC ファイルでのフィッティングとライン カット

DSTV 形式の NC ファイルを作成する場合、梁端部のカットに使用する方法が NC ファイル内の梁の長さに影響します。

  • フィッティングは、NC ファイル内の梁の長さに影響します。

  • ラインカットは、NC ファイル内の梁の長さに影響しません。

梁端部をカットする場合は、NC ファイル内の梁の長さが正しい長さになるフィッティング方法を使用します。

フィッティングを適用した状態での梁の純長さが梁の全長になります。 これは、Tekla Structures で梁の長さを計算するときにフィッティングが考慮されることを意味します。

ライン、ポリゴン、または部材カットでは、カットが梁の長さに影響することはありませんが、NC ファイル内の全体の長さは梁の総長さ (最初にモデリングされた長さ) になります。

  1. フィッティング

  2. ライン カット

  3. ポリゴンまたはライン カット

  4. フィッティング

最小の長さ

NC ファイル内で可能な限り短い長さを使用する場合は、詳細設定 XS_DSTV_NET_LENGTH を使用します。

純長さと総長さ

純長さと総長さの両方を NC ファイル ヘッダー データに含める場合は、詳細設定 XS_DSTV_PRINT_NET_AND_GROSS_LENGTH を使用します。

ラウンド チューブの NC ファイルの作成

チューブの NC ファイルを作成できます。これにはまず、特定のチューブ コンポーネントを使用してジョイントを作成する必要があります。

チューブとチューブの接続およびチューブとプレートの接続を作成します。

コンポーネントを使用したら、データ エクスポート用の NC ファイルを作成できます。チューブの NC ファイルを作成すると、モデル データを含む XML ファイルが作成されます。

制限事項:

チューブの NC エクスポートで正しい結果を得るために、次の制限事項に注意してください。

  • 手動または他のコンポーネントを使用して作成したライン カットとフィッティングは、単純な角処理としてエクスポートされます。

  • HGG Tube NC ファイルへの XML エクスポートでは、部材カットはサポートされていません。

  • ボルトによって作成された孔はサポートされていないため、エクスポートされません。

  • 梁 (曲) はサポートされていません。

  • 正方形または長方形チューブの場合、ファイル > エクスポート > NCファイル を使用して DSTV ファイルを作成します。

  1. [ファイル] メニューで、エクスポート > Tube NCファイル をクリックします。
  2. [丸鋼管のNCファイルの作成] ダイアログ ボックスで、エクスポート ファイルの名前を入力し、ファイルの保存先をブラウズします。

    デフォルトでは、ファイルはモデル フォルダーに保存されます。

  3. ファイルを選択した部材について作成するかすべての部材について作成するかを選択します。
  4. [作成] をクリックします。

    Tekla Structures により指定した場所に XML ファイルとログ ファイルが作成されます。

DSTV から DXF への変換

DSTV ファイルを、製作生産ソリューション (プレートのネスティングや生産管理など) で使用できる DXF 形式ファイルに簡単に変換するには、DSTV から DXF への変換ツールを使用します。多くの製作自動化ソリューション (特に一部のプレートのネスティング ソリューション) では、DXF ファイルのインポートのみサポートされており、DSTV NC ファイルはサポートされていません。

DSTV から DXF への変換ツールでは、主なレイヤーおよび数量情報が、製作ソリューションで求められる形式で提供されます。この変換ツールでは、コマンド プロンプトとマクロ テンプレートを通じた変換プロセスの自動化もサポートされており、自動化ルーチンを設定およびカスタマイズできます。

DSTV から DXF への変換ツールを使用した変換

  1. [DSTV から DXF への変換ツール] を開くには、サイド パネルで [アプリケーションとコンポーネント] ボタンをクリックし、[DSTV から DXF への変換ツール] を探して、[DSTV から DXF への変換ツール] ボタンをダブルクリックします。

    DSTVからDXFへの変換 ダイアログが表示されます。

  2. 各種タブで必要な設定を定義し、[追加] ボタンを使用して .nc ファイルを追加します。

    これらの設定については、このページの「DSTVからDXFへの変換設定」で説明します。

  3. [変換] ボタンをクリックします。

    指定したフォルダに DXF ファイルが作成されます。

    [出力フォルダを開く] ボタンをクリックすると、出力フォルダを開くことができます。変換ログを確認するには、[ログの表示] ボタンをクリックします。

変換ツール テンプレートを使用した DSTV から DXF への変換

変換ツール テンプレート使用すると、変換プロセスを自動化できます。テキスト エディターでテンプレート ファイルに必要な情報を入力するだけでかまいません。設定すると、[DSTV から DXF への変換ツール] ダイアログを開いて設定を読み込む必要はなく、ボタンを 1 つダブルクリックするだけで変換することができます。
  1. [アプリケーションとコンポーネント] で、[DSTV から DXF への変換ツールのテンプレート] ボタンを右クリックし、[編集] をクリックして、適切なテキスト エディターを選択します。

    これにより、..\TeklaStructures\<version>\bin\<Env>\Common\macros\modeling フォルダに ある DSTVtoDXFConverterTemplate.cs テンプレートが開きます。

  2. 下にスクロールし、ローカル環境とユーザー設定に合わせて文字列を変更します。

    /**** Modify these strings to suit local environment and user preferences. ****/

    private static string attributeFile = @"standard";

    private static string inputFolder = @"./DSTV_Profiles";

    private static string outputFolder = @"./NC_dxf";

    private static string files = @"PL*.nc1, BPL*.nc1, FLT*.nc1";

    private static bool overwrite = true;

    • standard: 変換に使用する属性ファイル名
    • ./DSTV_Profiles: 個々のファイルとバッチ ファイルを検索する入力フォルダ
    • ./NC_dxf: *.dxf ファイルを作成する出力フォルダ
    • PL*.nc1, BPL*.nc1, FLT*.nc1: 引用符またはワイルド カードで囲まれたファイル名のリスト
    • true: 既存の * dxfフ ァイルを上書きする/しないオプション
  3. テンプレート ファイルを保存します。
  4. テンプレートを使用して変換を実行するには、[アプリケーションとコンポーネント] で、[DSTV から DXF への変換ツールのテンプレート] ボタンをダブルクリックします。

    プロセスが終了すると、変換に関する情報がメッセージに示されます。

DSTV から DXF への変換設定

[一般] タブ
出力フォルダDSTV ファイル
  • 目的の設定ファイルを選択します。[.def のインポート] ボタンを使用して、設定ファイルをインポートできます。
  • 出力フォルダを定義します。デフォルトでは、出力フォルダはモデル フォルダの下の \NC_dxf です。
  • .nc ファイルを追加するには、[追加] ボタンを使用します。
  • [削除] ボタンをクリックすると、ファイルを削除できます。一度にすべてのファイルを削除するには、[すべてクリア] ボタンを使用します。
[環境] タブ
工場データ セクションを含める 工場データ システムにより記述された CNC ソフトウェアに DXF ファイルをより適切にインポートできるように、DXF ファイルに特殊なデータ セクションを含めるかどうかを定義します。この特殊なデータ セクションを DXF ファイルに含めると、AutoCAD で DXF ファイルを判読できなくなります。デフォルト値は [いいえ] です。
出力ファイルに入力ファイル拡張子がありません 入力ファイル拡張子を出力ファイルで使用するかどうかを指定します。
  • [はい]: p1001.dxf.デフォルト値は [はい] です。
  • いいえ: p1001.nc1.dxf
十字の表示

孔と長孔に十字を描画するかどうかを選択します。

[孔] (デフォルト):

長孔:

[両方]:

[なし]:

変換する側面

DXF ファイルに表示する部材面を定義します。[正面] (デフォルト)、[上][背面][下] のいずれかです。

プレートで [戻る] を選択した場合、NC ファイルを作成するには詳細設定 XS_DSTV_WRITE_BEHIND_FACE_FOR_PLATETRUE に設定する必要があります。これにより、プレートの背面データが NC ファイルに含められます。

ポリゴンの出力形式 ポリゴンを [ポリライン] (デフォルト) または [ラインと円弧] として変換します。
ポリゴン方向

ポリゴン方向を定義します。このオプションを選択すると、頂点の座標と、DXF ファイルにおけるその順序が変更されます。次のオプションがあります。

反転 (時計回り、デフォルト)

前方 (反時計回り)

孔をポリラインに変換 孔をポリラインに変換します。デフォルト値は [はい] です。
点に変換する孔の最大径 径が定義された値より小さい孔を点に変換し、[孔のポイントのスタイル][孔のポイントのサイズ] の設定に従います。デフォルト値は 10.00 mm です。
孔のポイントのスタイル

孔のポイントのスタイルを設定します。以下のいずれかの値を入力します。

2

3

4

33

34

35

36

孔のポイントのサイズ 孔のポイントのサイズを入力します。デフォルト値は 1.00 mm です。
DSTV 倍率 DSTV ファイルの値を調整します。
  • メートル単位の場合は 1.00000 (デフォルト)
  • フィート・インチ単位の場合は 0.03937

注意: Scale DSTV の値が小さい (1.00 未満) ために、要素が .dxf ファイル内で正しく変換されない場合があります。この場合、[小数点以下の桁数] の値や [縮尺 DSTV] の値を増やすと、.dxf ファイル内の要素が適切に作成されます。

外側丸めの追加

孔を丸めに追加します。デフォルト値は [いいえ] です。

この設定が丸めに影響するのは、NCファイルの作成時に、 内角の形状 ダイアログの 孔とカット タブで NC ファイル設定 設定が1にセットされている場合のみです。

孔のサイズの情報は、[NC ファイル設定] ダイアログの [半径] 値から DSTV ファイルに送られ、DSTV から DXF への変換ツールで調整することはできません。

はい

いいえ

孔間の最小材質サイズ 長孔変換で孔どうしをどこまで近づけることができるかを定義します。デフォルト値は 2.00 mm です。
罫書きのハードスタンプ NC ファイルの作成時に作成されたハードスタンプの変換を有効にします。[NC ファイル設定] の [罫書き設定] で、[ハードスタンプ] オプションを [はい] に設定する必要があります。デフォルト値は [いいえ] です。
小数点以下の桁数 DXF ファイルの値の小数点以下の桁数を設定します。デフォルト値は、3 です。
NC ファイルのヘッダー行から部材マークを読み取る

部材マーク情報を読み込むための NC ファイル ヘッダーの行番号を設定します。

次のオプションがあります。

  • 3 - NC ファイル ヘッダーの 3 行目から部材マーク情報を読み込みます。これがデフォルト値です。
  • 4 - NC ファイル ヘッダーの 4 行目から部材マーク情報を読み込みます。
止まり穴の描画 DXF ファイルに止まり穴を含めるか除外するかを指定します。デフォルト値は、[いいえ] です。
皿穴の外径を描画

内径に加えて、皿穴の外径を作成する場合に はい を選択します。

いいえ を選択すると、内径のみが作成されます。いいえ がデフォルト値です。

タップ孔の作成 次のいずれかのオプションを選択します。
  • コア穴サイズ:中空孔サイズ変換とレイヤーを使って、タップ孔をマッピングおよび描画します。
  • 公称サイズ:公称サイズ(DSTV値)を使用してタップ孔を描画します。タップ孔は、新しい タップ孔 タブで定義したレイヤーと色にマッピングされます。
  • いいえ: タップ孔は無視され、DSTV出力に描画されません。
[テキスト仕様] タブ、[テキスト プロパティ]
テキストの作成 手動のテキストプロパティを使用するか、NCファイルのハードスタンプを使用するかを選択します。
  • [手動]: テキスト設定を定義します。これがデフォルト値です。
  • NC ファイルから: すべてのテキスト設定が無効になり、DSTV ファイルで定義された情報が使用されます。
テキスト配置 テキストを手動で配置するか、適切な場所を自動的に見つけます。次のオプションがあります。
  • 固定: DXF ファイルの原点 0,0 からの、テキストの最後の行の左下隅を示す点の X 座標と Y 座標を設定します。
  • [自動]: テキストは、外側と内側のポリゴン、孔、罫書きとの干渉を考慮に入れて自動的に配置されます。適切な位置が見つからない場合、デフォルト値 (X 30.00、Y 30.00) が使用されます。
テキスト高さ テキストの高さを指定します。デフォルト値は、10.00 です。
テキスト行配置 テキスト オプションを個別の線または結合された線に書き込みます。
  • 個別の線: 各テキスト オプションは、個別の行に書き込まれます。これがデフォルト値です。
  • プロジェクト番号と部材マークは個別に、他は結合
  • すべてを 1 つの線にする: すべてのテキスト オプションが 1 つの線に連結されます。
最後の 2 つのオプションのうちいずれかを選択した場合、頭マークは自動的に削除されますが、追加し直すと、最初のオプションと同様に機能します。
区切り文字 結合テキスト配置オプションのいずれかを使用する場合、[テキスト オプション] で使用する区切り文字を入力します。文字は、複数指定することができます。デフォルトの区切り記号は、プラス (+) です。
[テキスト仕様] タブ、テキスト オプション

テキストオプションの項目を有効/無効に する

変換されたテキスト オプションのオプションを有効または無効にします。オプションを無効にすると、右側の関連する プレフィックス ボックスも無効になります。

作成されたDXFファイル内のテキストオプションの順序は、 テキストオプションのアイコンを使用して行をドラッグすることで変更できます。

プレフィックスでは空白が考慮されることに注意してください。

[プロジェクト番号]: プロジェクト番号の頭マークを入力します。[プロジェクト番号:] がデフォルトです。デフォルトでは、このオプションは無効です。

部材マーク: 部材マークの頭マークを入力します。[部材:] がデフォルトです。デフォルトでは、このオプションは有効です。

側面記号: 側面記号の頭マークを入力します。[側面:] がデフォルトです。デフォルトでは、このオプションは無効です。

[材質]: 材質の頭マークを入力します。[材質:] がデフォルトです。デフォルトでは、このオプションは有効です。

数量: 数量の頭マークを入力します。[数量:] がデフォルトです。デフォルトでは、このオプションは有効です。

厚さ: 厚さの頭マークを入力します。[厚さ:] がデフォルトです。デフォルトでは、このオプションは無効です。

プロファイルの説明: プロファイルの説明の頭マークを入力します ([説明:] がデフォルトです)。デフォルトでは、このオプションは有効です。

[その他のレイヤ] タブ

レイヤー名の最大長は 100 文字です。

レイヤー名に特殊文字 (<、>、/、\、:、?、!、*、|、;、スペースなど) を使用した場合、拡張子はアンダースコア文字「_」に置き換えられます。

部材マーク 部材マーク レイヤーの名前と色を定義します。デフォルトの名前は、SCRIBE です。
疑似 疑似レイヤーの名前と色を定義します。デフォルトの名前は、LAYOUT です。
NS ポップマーク 手前側のポップマーク レイヤーの名前と色を定義します。デフォルトの名前は NS_POP_MARK です。ポップマーク タイプとしてポップ円 (デフォルト) またはポップ点のどちらを使用するかを定義することもできます。DXF 径も定義します (デフォルトでは 2.00 mm)。
FS ポップマーク 向う側のポップマーク レイヤーの名前と色を定義します。デフォルトの名前は FS_POP_MARK です。径 (デフォルトでは 1.00 mm) と、ポップマーク タイプとしてポップ円 (デフォルト) またはポップ点のどちらを使用するかを定義することもできます。DXF 径も定義します (デフォルトでは 2.00 mm)。
テキスト テキスト レイヤーの名前と色を定義します。デフォルトの名前は、TEXT です。
外側 外側レイヤーの名前と色を定義します。デフォルトの名前は、CUT です。
内側 内側レイヤーの名前と色を定義します。デフォルトの名前は、CUTOUT です。
孔あけの罫書き 孔あけの罫書きレイヤーの名前と色を定義します。デフォルトの名前は PUNCH_CONTOUR_MARKING です。
粉砕の罫書き 粉砕の罫書きレイヤーの名前と色を定義します。デフォルトの名前は POWDER_CONTOUR_MARKING です。
エルボー エルボー レイヤーの名前と色を定義します。デフォルトの名前は BENDS です。エルボー レイヤーは、有効または無効にできます。エルボーが有効になっている場合 (デフォルト)、曲げ線の情報が DXF ファイルに書き込まれます。エルボーが無効になっている場合、この情報は書き込まれません。
[色]

レイヤーで使用できる色と色番号。

[孔のレイヤー] タブ:

  • 孔のレイヤーの場合、孔のレイヤー名、孔の最小径、孔の最大径、レイヤーの色を変更するには、セルをダブルクリックして新しい値を入力するか、リストから新しい値を選択します。

  • 新しい行を追加するには、右クリックして [新しい行の追加] を選択します。

  • 行を削除するには、行を選択して右クリックし、[選択した行を削除] を選択するか、キーボードで Delete キーを押します。

  • すべての行をクリアするには、右クリックして [すべての行をクリア] を選択します。

[長孔レイヤー] タブ:

  • 長孔レイヤーの場合、値(孔レイヤー名、孔の最小直径、孔の最大径、最小幅、最大幅、最小高さ、最大高さ、タイプ、レイヤーの色、およびファントムタイプ)を変更するには、セルをダブルクリックして新しい値を入力するか、リストから新しい値を選択します。

  • 新しい行を追加するには、右クリックして [新しい行の追加] を選択します。

  • 行を削除するには、行を選択して右クリックし、[選択した行を削除] を選択するか、キーボードで Delete キーを押します。

  • すべての行をクリアするには、右クリックして [すべての行をクリア] を選択します。

擬似タイプの例

以下に、疑似タイプの異なるいくつかの例を示します。使用される他の設定は、[長孔タイプ] = 1、[孔のポイントのスタイル] = 33、[孔のポイントのサイズ] = 1 です。

疑似矢印
疑似外周
疑似矢印 + アウトライン
疑似なし

[タップ孔] タブ:

  • レイヤ名:タップ孔レイヤーの名前を定義します。
  • 直径:定義されたレイヤーにあるタップ孔のボルト孔径を設定します。これは、DSTV NCファイルで検出され、一致するサイズです。
  • 芯穴サイズ:定義されたレイヤーにあるタップ孔の中空孔サイズを設定します。これは、[タップ孔の描画] オプションで [中空孔サイズ] が選択されている場合に DXF 出力で使用されるサイズです。
  • カラー:定義されたレイヤーにあるタップ孔に新しい色を設定します。
  • 値を変更するには、セルをダブルクリックして新しい値を入力するか、リストから新しい値を選択します。

  • 新しい行を追加するには、右クリックして [新しい行の追加] を選択します。

  • 行を削除するには、行を選択して右クリックし、[選択した行を削除] を選択するか、キーボードで Delete キーを押します。

  • すべての行をクリアするには、右クリックして [すべての行をクリア] を選択します。

コマンド プロンプトを使用して DSTV から DXF に変換します。

  1. Tekla Structures モデルを開きます。
  2. コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
  3. DSTV から DXF への変換ツールを実行するには、コマンド プロンプトで、DSTVtoDXFConverter.exe コマンドのパスと必要なパラメータを入力します。

    デフォルトでは、このコマンドは ..\Tekla Structures\<version>\bin\applications\Tekla\Tools\DSTVtoDXFConverter フォルダにあります。

コマンド構文:

DSTVtoDXFConverter.exe [-cfg attributeFile] [-out outputFolder] [-in inputFolder] [-overwrite] [-f files]

パラメータ:

-cfg attributeFile

  • 変換に使用されるプロパティ ファイルを定義します。
  • 何も指定しない場合、standard プロパティ ファイルが使用されます。
  • フル パスと相対パスの両方を使用できます。
  • 相対パスは、モデル フォルダを基準としています。
  • パスを指定しない場合、設定ファイルは standard プロパティ ファイルの場所から読み込まれます。
  • プロパティ ファイルが存在しない場合、設定ファイルを指定し、[DSTV から DXF への変換ツール] ダイアログでプロパティ ファイルを作成するよう求める警告メッセージが表示されます。

-out outputFolder

  • 出力フォルダを指定します。
  • フル パスと相対パスの両方を使用できます。
  • 相対パスは、モデル フォルダを基準としています。
  • フォルダを指定しない場合、出力フォルダはプロパティ ファイルから読み取られます。
  • プロパティ ファイルでフォルダが指定されていない場合、出力フォルダは入力フォルダと同じになります。
  • 出力フォルダが存在しない場合は作成されます。
  • 出力フォルダ名にスペースが含まれている場合、引用符 ("") で名前を囲みます。

-in inputFolder

  • 個々のファイルとバッチ ファイルの検索元のフォルダです。
  • フル パスと相対パスの両方を使用できます。
  • 入力フォルダを指定しない場合、デフォルトではモデル フォルダになります。
  • 入力フォルダ名にスペースが含まれている場合、引用符 ("") で名前を囲みます。

-no_over_write

  • これを含めた場合、既存のファイルは上書きされません。
  • 指定しない場合、既存のファイルが上書きされます。

-f files

  • 1 ~ n のファイル名のリスト。それぞれ引用符で囲まれ、カンマで区切られています。
  • ワイルド カード * も使用できます。
  • 指定しない場合は、"*.nc1" がデフォルトとして使用されます。
  • 例:
    1. -fP1.nc1
    2. -f “*.nc1
    3. -f "P1.nc1, F2.nc1, P3.nc1, P5.nc1, P7.nc1"
    4. -fPL*.nc1, BPL*.nc1, FLT*.nc1

DSTV から DXT への変換ツールのコマンドの例

DSTVtoDXFConverter.exe

  • DSTVからDXFへのコンバーター ダイアログを開きます。

DSTVtoDXFConverter.exe -in “./NC Plates”

  • standard プロパティ ファイルが使用されます。
  • 入力フォルダは [modelFolder]\NC Plates です。
  • 出力フォルダは、standard プロパティ ファイルから読み取られます。
  • 拡張子が .nc1 のすべてのファイルが変換されます。
  • 選択した *.nc1 ファイルの既存の *.dxf ファイルが上書きされます。
DSTVtoDXFConverter.exe -cfg myPlateSettings -out “./Plate DXF” -in “./NC Plates” -f “P1.nc1”
  • myPlateSettings という名前のプロパティ ファイルが使用されます。
  • 入力フォルダは [modelFolder]\NC Plates です。
  • 出力フォルダは [modelFolder]\Plate DXF です。
  • ファイル P1.nc1 が変換されます。
  • 選択した *.nc1 ファイルの既存の *.dxf ファイルが上書きされます。
DSTVtoDXFConverter.exe -cfg myPlateSettings -out "./Plate DXF" -in "./NC Plates" -f "P1.nc1, F 2.nc1, P3.nc1, P5.nc1, P7.nc1"
  • myPlateSettings という名前のプロパティ ファイルが使用されます。
  • 入力フォルダは [modelFolder]\NC Plates です。
  • 出力フォルダは [modelFolder]\Plate DXF です。
  • ファイル P1.nc1F2.nc1P3.nc1P5.nc1P7.nc1 が変換されます。
  • 選択した *.nc1 ファイルの既存の *.dxf ファイルが上書きされます。
DSTVtoDXFConverter.exe -cfg myPlateSettings -in “./NC Plates” -no_over_write -out “./Plate DXF” -f “*.nc1”
  • myPlateSettings という名前のプロパティ ファイルが使用されます。
  • 入力フォルダは [modelFolder]\NC Plates です。
  • 出力フォルダは [modelFolder]\Plate DXF です。
  • 拡張子が .nc1 のすべてのファイルが変換されます。
  • 選択した *.nc1 ファイルの既存の *.dxf ファイルは上書きされません。
 DSTVtoDXFConverter.exe -cfg myPlateSettings -in “./NC Plates” -no_over_write -out “./Plate DXF” -f “PL*.nc1, BPL*.nc1, FLT*.nc1”
  • myPlateSettings という名前のプロパティ ファイルが使用されます。
  • 入力フォルダは [modelFolder]\NC Plates です。
  • 出力フォルダは [modelFolder]\Plate DXF です。
  • 頭マークとして PL、BPL、FLT が付いており、拡張子が .nc1 になっているすべてのファイルが変換されます。
  • 選択した *.nc1 ファイルの既存の *.dxf ファイルは上書きされません。

DSTVtoDXFConverter.exe では、次のパラメータも使用できます。

  • 変換ツールのバージョンを確認する場合: DSTVtoDXFConverter.exe -!
  • すべてのオプションとコマンドを表示する場合: DSTVtoDXFConverter.exe -?
  • 正しいテンプレートを使用する例を一覧表示する場合: DSTVtoDXFConverter.exe examples
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