管理者向けの会社の設定
会社レベルの設定は主に、会社全体ですべてのプロジェクトに使用される設定です。これらの設定は、XS_SYSTEM
と XS_FIRM
を使用して設定されます。
系列会社のある大きな企業の場合、設定を次のように使用できます。
XS_SYSTEM
には、複数のパスが含まれている場合があり、社内の全般的な設定を指定します。たとえば、会社のロゴ、レポート、プリンター設定、図面設定、テンプレートなどの設定が該当します。これらの設定は、変更されることがほとんどなく、全員が利用できるサーバーに保存されます。たとえば、会社のロゴを更新する場合には、1 つの場所で置き換えるだけで済みます。XS_FIRM
は、会社または系列会社により設定される企業フォルダを指定します。このフォルダには、特定のオフィスで使用されるすべての会社の設定が含まれています。たとえば、ロゴ、図面設定、テンプレート、レポート、プリンター設定などの設定が該当します。企業フォルダには、プロパティ ファイルを保存するためのユーザー定義サブフォルダを作成することもできます。XS_PROJECT
は、プロジェクト フォルダを指定します。このフォルダには、建設業者や工場のロゴ、図面設定などのプロジェクト設定が含まれています。プロジェクト フォルダには、プロジェクト固有のプロパティ ファイルを保存するためのユーザー定義サブフォルダを作成することもできます。
フォルダの検索順序の詳細については、「フォルダの検索順序」を参照してください。
独自のネットワークで、Tekla Warehouse の会社固有のコレクションをオンラインまたはオフラインで利用することもできます。詳細については、「Tekla Warehouse 入門ガイド」を参照してください。
オフライン コレクションのアクセスは、ネットワーク内のフォルダ権限と、各ユーザーのコンピューターにある collections.json ファイルのコレクション レベルに基づいて管理されます。
"collections"
"\\\\server-A\\company\\Tekla Structures collection"
collections.json ファイルは、C:\Users\Public\Documents\Tekla\Tekla Warehouse\ フォルダにコピーすることによって、選択したユーザー間で共有できます。
モデル テンプレートのカスタマイズ
カスタマイズした設定をモデルに保存し、そのモデルを、新しいモデルを作成する際のテンプレートとして使用することができます。モデル テンプレートを使用すると、駐車場、オフィス ビル、橋、工業用など、さまざまな種類のプロジェクトがある場合に便利です。
モデル テンプレートを作成するには、「モデル テンプレートの作成」を参照してください。
デフォルトでは、モデル テンプレート フォルダは環境フォルダ (..ProgramData\Trimble\Tekla Structures\<version>\environments\<your environment>\) の下にあります。フォルダの正確な場所は、環境と役割によって異なることがあります。詳細設定 XS_MODEL_TEMPLATE_DIRECTORY を使用して、別の場所を定義します。
Tekla Warehouse で、モデルテンプレートをダウンロード、共有、および保存できます。この図は、Tekla Warehouse 内のモデル テンプレートの例を示しています。
Tekla Warehouse の [モデルに挿入] ボタンを使用すると、XS_MODEL_TEMPLATE_DIRECTORY
で定義されたフォルダにモデル テンプレートが直接インストールされます。新しいモデルを作成する際にこのテンプレートをすぐに使用できます。
モデル テンプレートの更新
Tekla Structures をアップグレードする際に、モデル テンプレートを更新することを強くお勧めします。
モデル テンプレートは、XS_MODEL_TEMPLATE_DIRECTORY
によって定義された場所に保存されます。
モデル テンプレートのサンプル イメージが利用できるようになりました。また、[アプリケーションとコンポーネント] カタログが整理され、使いやすくなりました。
レポートと図面のカスタマイズ
DXF、DWG、または DGN 形式のグラフィック テンプレートが既にある場合、これらのテンプレートを Tekla Structures プロパティ テンプレートに変換できます。
詳細な手順については、Template Editor User's Guide の AutoCAD および Microstation ファイルに関する情報を参照してください。
独自のテンプレートとレポートを作成する方法については、「Template Editor User's Guide」、「レポート」、「テンプレート」を参照してください。
図面複製テンプレートの作成
図面複製テンプレートを作成することで、既存の図面を基にして類似した部材、製品、またはキャスト ユニットの新しい図面を作成できます。元の図面とは異なる複製された図面の部材のみを変更する必要があります。
図面の複製を検討する場合:
- 類似した部材、製品、またはキャスト ユニットがモデルに複数存在する場合。
- 類似した部材、製品、またはキャスト ユニットの、単品図、製品図、またはキャスト ユニット図を作成する必要がある場合。
- 図面に多くの手動による編集が必要な場合。
たとえば、1 つのトラスの図面を作成して編集した後、その図面を複製して他の類似したトラスに使用することができます。その場合、複製した図面をトラスの違いに応じて一部変更するだけで済みます。
複製した図面には、元の図面より多くの部材を設定できます。部材プロパティ、マーク、アソシエート マーク、および関連するテキスト オブジェクトが、元の図面の類似した部材から複製されます。
[マスター図面カタログ] テンプレートを使用して図面を複製できます。[マスター図面カタログ] の図面複製テンプレートは、他のモデルでも使用できます。図面が同じタイプのプロジェクトでは、図面複製テンプレートを使用できます。
- [ドキュメント管理] で、図面を選択します。
- 右クリックして [マスター図面カタログへの追加] を選択してから、目的のプロパティを設定します。
図面複製テンプレートは、[マスター図面カタログ] の [図面複製テンプレート] にあります。他のモデルで図面複製テンプレートを使用するには、そのモデルの [マスター図面カタログ] を開き、ツールバーの ボタンをクリックし、そのテンプレートが保存されているモデルを追加します。
[マスター図面カタログ] および図面複製テンプレートの詳細については、「マスター図面カタログでの図面の作成」を参照してください。