例: オーガナイザーで、オブジェクト タイプおよびプロジェクト ステータスに基づいて面積を計算し、レポートする
この例では、プロジェクト ステータスに基づいてプロパティ カテゴリーを作成します。プロジェクト進行中に、オブジェクトをカテゴリー間で移動させて、オブジェクトの現在の状態を反映するようにします。選択したオブジェクト グループの面積計算をレポートする、プロパティ カテゴリーを作成します。
プロジェクト ステータスと面積計算のプロパティ カテゴリーがオブジェクトに追加する、プロパティを結合します。レポートは、デリバリー チェーンの早いフェーズにあるオブジェクトの面積については値を示さず、デリバリー チェーンの後のフェーズにある残りのオブジェクトのオブジェクト タイプ固有の面積を示します。
面積値をレポートするには、特殊な面積のレポートの 2 つの条件を設定します。
- プロジェクト ステータスが [製作を承認された] である場合はオブジェクトの面積を表示しないが、プロジェクト ステータスがそれ以外であれば面積を表示する。
- オブジェクトの事前定義されたカテゴリー設定に基づいて、面積を計算する。
- [オーガナイザー] を開くには、リボンの [管理] をクリックし、[オーガナイザー] をクリックします。
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プロジェクト ステータスのルールを設定します。
最初に、オブジェクトのプロジェクト ステータスを定義する、プロパティ カテゴリーを作成します。次に、これらのカテゴリーに追加する、特定のレポート フィールドに値を入力するかどうかを定義するプロパティを、作成します。
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プロジェクト ステータスのプロパティ カテゴリーを作成します。
すべてのモデル オブジェクト、またはオブジェクトの小さいセットを、ルートレベルのカテゴリーに追加して、プロジェクト ステータスに基づいてサブカテゴリーを作成します。
必要に応じて、オブジェクト または製品 タイプのカテゴリーを使用できます。製品を使用するには、カテゴリー プロパティで [モデルに製品レベルの最上位を含めます] オプションを選択します。
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計算用のプロパティを作成します。
[オーガナイザー] で [設定] ダイアログ ボックスを開きます。
次の設定を使用してプロパティを作成します。
- 名前: Quantity_output
- プロパティ: Quantity_output
- 単位タイプ: 単位なし
- データ タイプ: 単位なし数値
- プロパティ タイプ: ユーザー定義情報
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作成したプロパティを [プロジェクト ステータス] カテゴリーに追加して、値をモデル オブジェクトに書き込みます。これらの値は、さらなる計算で使用できます。
- [Quantity_output] プロパティを、ルートレベルの [プロジェクト ステータス] カテゴリーのカテゴリー プロパティに追加します。
[オブジェクトプロパティ] のプロパティを検索して、プロパティを選択し、[変更] をクリックします。
- それぞれの最下位サブカテゴリーのカテゴリー プロパティの、プロパティ値を追加します。
[値] ボックスで、出力の必要がないものに 0 の値を、出力の必要があるものに 1 の値を追加します。それぞれの最下位サブカテゴリーの値を設定する必要があります。
- [Quantity_output] プロパティを、ルートレベルの [プロジェクト ステータス] カテゴリーのカテゴリー プロパティに追加します。
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プロジェクト ステータスのプロパティ カテゴリーを作成します。
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面積計算のルールを設定します。
最初に、異なる領域の計算を必要とするオブジェクトのグループを定義するためのプロパティ カテゴリーを作成します。次に面積計算の式を作成し、最後にそれらの計算式を対応するカテゴリーに追加して、計算結果をモデル オブジェクトに書き込みます。
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面積計算のプロパティ カテゴリーを作成します。
カテゴリーに、[プロジェクト ステータス] カテゴリーに追加したのと同じモデル オブジェクトを追加します。面積計算タイプに基づいてサブカテゴリーを作成します。[プロジェクト ステータス] カテゴリーにならい、同じタイプのカテゴリー、オブジェクト または製品 を使用します。
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計算された面積をレポートするプロパティを作成します。
[オーガナイザー] で [設定] ダイアログ ボックスを開きます。
次の設定を使用してプロパティを作成します。
- 名前: Area_calculated
- プロパティ: Area_calculated
- 単位タイプ: 面積
- データ タイプ: 単位付き数値
- プロパティ タイプ: ユーザー定義情報
使用するプロパティ テンプレートにプロパティを追加して、[オブジェクトブラウザー] でプロパティが列としても表示されるようにし、[変更] をクリックします。
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すべての異なる面積計算に個別の式を作成します。
すべてのオブジェクト タイプに特殊な計算を必要とするわけでない場合、オブジェクトのデフォルトの面積プロパティを使用して、簡単な式を作成する必要があります。
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Area_calculated プロパティと式を、[面積定義] カテゴリーに追加して、値をモデル オブジェクトに書き込みます。
- ルートレベルの [面積定義] カテゴリーのカテゴリー プロパティの、プロパティを追加します。
[オブジェクトプロパティ] のプロパティを検索して、プロパティを選択し、[変更] をクリックします。
- それぞれの最下位サブカテゴリーのカテゴリー プロパティで、プロパティに値を追加します。
- タイプ: 式
- 値: 前に作成した式を選択します。
- ルートレベルの [面積定義] カテゴリーのカテゴリー プロパティの、プロパティを追加します。
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面積計算のプロパティ カテゴリーを作成します。
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面積計算を [プロジェクト ステータス] カテゴリーに追加します。
[面積定義] カテゴリーからオブジェクトに書き込まれた Area_calculated プロパティと、[プロジェクト ステータス] カテゴリーからオブジェクトに書き込まれた Quantity_output プロパティを使用する式を作成します。
使用するプロパティ テンプレートに新しい式を追加して、[オブジェクトブラウザー] で式が列として表示されるようにし、[変更] をクリックします。
式は、[オブジェクトブラウザー] の Area_for_project_status 列に表示されるプロパティ値を計算します。式の Quantity_output が 1 の場合、[オブジェクトブラウザー] にプロパティ値が表示されます。Quantity_output が 0 の場合、[オーガナイザー] はオブジェクト プロパティに値を追加しません。Quantity_output の値が 0 の場合、Area_for_project_status の式は
Area_calculated/0
と同じになります。 -
[オーガナイザー] を同期し、新しいユーザー属性値を計算してモデル オブジェクトに書き込みます。
[オーガナイザー]を同期するか、プロパティ カテゴリーのツリーだけを同期することができます。
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[オブジェクトブラウザー] でレポートを参照してください。
次の図では、[オブジェクトブラウザー] で選択された 5 つのオブジェクトに、[構造領域] カテゴリーでの定義に基づいて計算された面積値が表示されています。
[製作を承認された] カテゴリーでは、オブジェクトが [Area_for_project_status] 列に面積値を持たないため、合計は 0 です。
注:カテゴリーをグループとして表示するには、[オブジェクトブラウザー] メニューの [別のカテゴリー] オプションを選択します。
[オーガナイザー] によって追加されたユーザー定義情報も、[オブジェクト情報] ダイアログ ボックスに表示されます。