フェーズ管理
フェーズ管理を使用してモデルをセクションに分解します。
フェーズは、建方の順序を示すのにもよく使用されます。フェーズ番号に基づいて、レポートおよびビューの作成、オブジェクトの非表示およびロック、他のモデルからのオブジェクトのコピー などを行うことができます。
たとえば、大規模なプロジェクトで数人のユーザーがシングル ユーザー モードで同時に作業しているとします。このような場合、まず最初に、柱などを含む基本的なモデルを作成します。これがフェーズ 1 です。次に、この基本モデルをすべてのユーザーにコピーします。
各ユーザーは、建物の部材ごとに作業を開始します。モデルの部材が完成すると、完成した部材をフェーズ 2、3 など別のフェーズとして基本モデルにコピーして戻します。
フェーズを使用してモデル間でオブジェクトをコピーする場合、コピー先のモデルは、コピー元のモデルが作成されたものと同じか、それより新しいバージョンの Tekla Structures を使用して作成されている必要があります。新しいバージョンから古いバージョンへのコピーはできません。
フェーズへのモデルの分割
特定のフェーズのオブジェクトのロックとロック解除
誤って変更されたり削除されたりしないようにオブジェクトを保護するため、オブジェクトをロックすることができます。たとえば、フェーズに基づいて、Tekla Structures モデルの部材、ボルト、溶接、および参照モデルをロックすることができます。
オブジェクトをロックすると、そのプロパティを変更したりオブジェクトを削除したりすることはできません。オブジェクトの、ナンバリングに影響しないユーザー定義情報のみを変更できます。ロックされたオブジェクトを変更または削除しようとした場合、Tekla Structures は次の警告メッセージを表示します。
"ロックされているオブジェクトがあるため、この操作を実行できませんでした。"
マルチユーザー モード時に誤って変更されないようにオブジェクトを保護する方法については、「マルチユーザー モードのアクセス権」を参照してください。
カスタム フェーズ プロパティの定義
カスタム フェーズのプロパティは追加できます。追加したプロパティは、[フェーズ管理] ダイアログ ボックスに列が追加され、そこに表示されます。
objects.inp ファイルでフェーズ プロパティの名前を定義します。フェーズのプロパティをレポートやテンプレートで使用するには、フェーズ プロパティのフィールド名に PHASE.ATTRIBUTE_NAME
の構文を使用してください。
デフォルトの objects.inp ファイルには、構文の例が記載された「フェーズ属性」セクションがあります。詳細については、「objects.inp ファイルのプロパティ」と「ユーザー定義情報 (UDA) の定義と更新」を参照してください。