プロファイルのインポートとエクスポート
プロファイルをインポートおよびエクスポートして、プロファイル カタログ間でプロファイルを結合します。
プロファイル カタログは .lis ファイル、スケッチ断面は .uel ファイル、ユーザー定義のパラメトリック プロファイルは .clb ファイルとしてインポートおよびエクスポートされます。
プロファイル カタログ全体をエクスポートすると、Tekla Structures により、次の 3 つの個別ファイルが作成されます。profiles.clb、profiles.lis、rules.lis の 3 つのファイルが作成されます。カタログ内のプロファイルでパラメトリック プロファイル定義が使用されている場合、.clb ファイルにこれらの定義が含まれます。それ以外の場合には、このファイルは空になります。profiles.lis には実際のプロファイル定義が含まれ、rules.lis ファイルにはグループ ルールが含まれます。プロファイル カタログのグループをエクスポートすると、グループ名がプレフィックスとしてファイル名に付加されます。
インポートとエクスポートは、次の場合に役立ちます。
-
新しいバージョンの Tekla Structures にアップグレードし、前のバージョンでカスタマイズしたプロファイル カタログを使用する場合。
-
さまざまな場所に保存されたプロファイル カタログを結合する場合
-
他のユーザーとプロファイル カタログ情報を共有する場合
-
異なる環境間でプロファイル カタログを結合する場合
プロファイルのインポートとエクスポートの 制限事項
-
PROFILE_ZZ、PROFILE_CC、PROFILE_CW などのハードコーディングされたプロファイルをインポートおよびエクスポートすることはできません。
-
断面が定義されていないプロファイルをインポートすることはできません。
-
固定プロファイルの断面としてスケッチ断面またはユーザー定義のパラメトリック プロファイルを使用している場合は、スケッチ断面またはユーザー定義のパラメトリック プロファイルも新しいモデルにインポートする必要があります。
Tekla Warehouse を使用して、プロファイルをダウンロードおよび共有することもできます。
プロファイル カタログの項目のインポート
Tekla Structures には、固定プロファイル、ハードコーディングされたパラメトリック プロファイル、スケッチ断面、ユーザー定義のパラメトリック プロファイル、ルールセットの 5 種類のプロファイル カタログに関する項目 (アイテム) があります。プロファイルとルール セットは .lis ファイル、スケッチ断面は .uel ファイル、ユーザー定義のパラメトリック プロファイルは .clb ファイルとして Tekla Structures モデルにインポートされます。
プロファイル カタログ全体またはグループをインポートする場合は、関連ファイルを個別のフォルダーに保存することをお勧めします。このようにすると、インポート プロセスが高速化されます。
- プロファイル カタログをインポートするモデルを開きます。
- [ファイル] メニューで、 をクリックして [プロファイル カタログの編集] ダイアログ ボックスを開きます。
- 1 つのファイルだけをインポートする場合は [インポート] をクリックし、ファイル フォルダーの内容をインポートする場合は [フォルダのインポート] をクリックします。
- インポート ファイルまたはインポート フォルダーを選択します。
-
[OK] をクリックします。Tekla Structures により、プロファイル カタログと比較してインポート ファイルにプロファイル名の重複があるかどうかがチェックされます。
- [OK] をクリックして、[プロファイルカタログの編集] ダイアログ ボックスを閉じます。
- [保存の確認] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックして、変更を保存します。
プロファイル カタログ全体のエクスポート
プロファイル カタログは、.lis、.uel、.clb の各ファイルとして Tekla Structures モデルからエクスポートされます。
プロファイル カタログの一部のエクスポート
プロファイル カタログ全体をエクスポートする必要がない場合は、プロファイル ツリーのグループ (1 つのルールの下でグループ化されたすべてのプロファイル) または 1 つのプロファイルだけをエクスポートできます。プロファイルとルール セットは .lis ファイル、スケッチ断面は .uel ファイル、ユーザー定義のパラメトリック プロファイルは .clb ファイルとして Tekla Structures モデルからエクスポートされます。
プロファイル エクスポート ファイルの例
エクスポート .lis ファイルは特定のセクションに分かれています。
ファイルの最初の行は PROFILE CATALOG EXPORT VERSION = n
です。ここで、n
はバージョン番号です。
この行は削除しないでください。この行がファイルにない場合、インポートはキャンセルされます。
次のセクションでは、カタログのコンテンツを表示するために使用する階層ツリー構造が定義されます。
その後のセクションには、プロファイルが含まれています。
固定プロファイル
PROFILE_NAME = "HEA120";
{
TYPE = 1; SUB_TYPE = 1001; COORDINATE = 0.000;
{
"FLANGE_SLOPE_RATIO" 0.000000000E+000
"ROUNDING_RADIUS_2" 0.000000000E+000
"ROUNDING_RADIUS_1" 1.200000000E+001
"FLANGE_THICKNESS" 8.000000000E+000
"WEB_THICKNESS" 5.000000000E+000
"WIDTH" 1.200000000E+002
"HEIGHT" 1.140000000E+001
固定ユーザー定義プロファイル
固定ユーザー定義プロファイルでは、複数の断面を使用できます。固定ユーザー定義プロファイルのプロファイル タイプは 998 です。SUB_TYPE
は、断面の定義の名前を意味します。固定ユーザー定義プロファイルをインポートする場合、関連する断面の定義はプロファイルと同じインポート ファイルにある必要があります。
PROFILE_NAME = "TAN_HK_TEST_2_CS";
{
TYPE = 998; SUB_TYPE = 253; COORDINATE = 0.000;
{
"EQUIVALENT_TYPE" 11
"FLANGE_SLOPE_RATIO" 0.000000000E+000
"ECCENTRICITY_Y" 0.000000000E+000
"ECCENTRICITY_X" 0.000000000E+000
"ROUNDING_RADIUS_2" 0.000000000E+000
"FLANGE_THICKNESS_2" 0.000000000E+000
"WEB_THICKNESS_2" 0.000000000E+000
断面の定義
CROSS_SECTION_NAME = "MY_OWN_PROFILE
POINT_NUMBER = 1;
POINT_X = 200.00;
POINT_Y = -200.00;
CHAMFER_TYPE = 0;
CHAMFER_X = 0.00;
CHAMFER_Y = 0.00;
POINT_NUMBER = 2;
POINT_X = 200.00;
POINT_Y = 200.00;
CHAMFER_TYPE = 0;
CHAMFER_X = 0.00;
CHAMFER_Y = 0.00;
インポートとエクスポートで使用される単位
次の表に、プロファイルカタログと材質カタログをインポートおよびエクスポートする際に Tekla Structures で使用される単位を示します。
Type |
単位 (空白の場合は単位なし) |
---|---|
ブール |
|
整数 |
|
文字列 |
|
比率 |
|
ひずみ |
|
角度 |
度 |
長さ |
mm |
変移・変形 |
mm |
寸法 |
mm |
断面二次半径 |
mm |
面積 |
mm2 |
補強面積 |
mm2 |
横方向補強エリア |
mm2/m |
面積/単位長 |
mm2/m |
体積 |
mm3 |
断面係数 |
mm3 |
断面二次モーメント |
mm4 |
ねじり係数 |
mm4 |
曲げねじり抵抗 |
mm6 |
力 |
N |
重量 |
kg |
面荷重 |
N/m |
バネ定数 |
N/m |
質量/長さ |
kg/m |
当分布面荷重 |
N/m2 |
力 |
N/m2 |
応力 |
N/m2 |
ヤング係数 |
N/m2 |
比重 |
kg/m3 |
モーメント |
Nm |
分布モーメント |
Nm/m |
回転バネ定数 |
Nm/rad |
温度 |
K (°C) |
温度膨張係数 |
1/K (1/°C) |
係数 |