CAD
CAD インポートおよびエクスポート ツールでは、複数の形式でモデルをインポートおよびエクスポートできます。CAD インポートでは、最大 10,000 個の部材をインポートできます。部材数が最大数を超えると、Tekla Structures に警告メッセージが表示され、モデルはインポートされません。
CAD インポート形式とエクスポート形式
以下の表に、サポートされているインポートおよびエクスポート ファイル タイプを示します。
オプション | インポート | エクスポート | インポート元/エクスポート先 |
---|---|---|---|
SDNF |
✔ |
✔ |
SDNF (Steel Detailing Neutral File) は、さまざまな CAD システムでインポートとエクスポートに使用されます。 |
HLI |
✔ |
✔ |
HLI (High Level Interface)。IEZ AG Speedikon ソフトウェア |
プラントビュー |
✔ |
プラントビュー設計システム |
|
SDNF (PDMS) |
✔ |
✔ |
Plant Design Management System。Aveva 3Dプラント設計ソフトウェア。 データは、SDNF リンクを介して PDMS としてエクスポートされます。Tekla Structures では、部材クラス属性の仕上げフィールドの情報を書き込みますが、SDNF エクスポートではこのクラス情報は省略されます。 |
XML |
✔ |
✔ |
ArchiCAD モデリング システム。 このエクスポートには、以下の制限があります。
|
CAD インポート ツールに加えて、[新しいインポート モデル] ダイアログ ボックスで FEM インポートも使用できます。FEM インポートの手順は、CAD インポートの場合と同じです。
CAD モデルのインポート
SDNF のインポートでは、Tekla Structures 内の部材にはない情報をインポートする場合は、インポートする SDNF ファイル内で SDNF 拡張行を使用し、REVISION_NUMBER
内でユーザー定義情報を使用することができます。
SDNF の相互運用性の詳細については、「SDNF」を参照してください。
CAD インポートの設定
設定 | 説明 |
---|---|
[変換] タブ |
|
プロファイル変換 材質変換ファイル ツインプロファイル変換ファイル |
使用する変換ファイルを定義します。変換ファイル パスの最大長は、255 文字です。 変換ファイルでは、プロファイル名および材質名を Tekla Structures と他のソフトウェアの間でマッピングします。 変換ファイルの詳細については、「変換ファイル」を参照してください。 |
[パラメータ] タブ |
|
入力ファイル |
インポートするファイル。目的のファイルをブラウズすることもできます。デフォルト値は、import.lis です。 フォルダー パスの最大長は 255 文字です。 |
タイプ |
入力ファイルまたはモデル種別を定義します。 SDNF、HLI、プラントビュー、SDNF (PDMS)、XML |
原点X, 原点Y, 原点Z |
ファイルを特定の位置に配置する場合は、原点座標を定義します。 |
[SDNF] タブ |
|
マーク |
部材の頭マークと開始位置番号を入力します。 この設定は、[マークのタイプ] 設定に関連しています。 |
SDNFバージョン |
SDNF 形式のタイプを [2.0] または [3.0] に設定します。 通常は、SDNF 3.0 を選択します。ただし、StruCAD では、SDNF 2.0 ファイルを共有することをお勧めします。 |
カットとフィッティングを適用 |
[はい] (デフォルト) に設定すると、インポートでカットとフィッティングが適用されます。 カットとフィッティングが含まれるのは、SDNF ファイルにこれらが含まれている場合だけです。 |
オフセットを考慮する |
[はい] に設定すると、オフセットが作成されます。ほとんどの場合、[はい] を選択する必要があります。[いいえ] (デフォルト) を選択すると、部材の端点に部材作成点が配置されます。 ほとんどの場合、[はい] を選択する必要があります。[いいえ] (デフォルト) を選択すると、部材の端点に部材作成点が配置されます。 |
ログファイルを作成する |
[作成] を選択すると、モデルをインポートするたびに新しいログ ファイルが作成され、以前のログ ファイルが削除されます。 インポートが失敗した場合は、ログ ファイルをチェックすると、失敗の原因を調べることができます。インポートが成功したように思われる場合でも、ログ ファイルを確認してください。 [追加] (デフォルト) を選択すると、ログ ファイルの情報が既存のログ ファイルの末尾に追加されます。 ログ ファイルが不要な場合は、[いいえ] を選択します。 |
ログファイルを表示する |
[外部ビューワーで] を選択すると、テキスト エディターにログ ファイルが表示されます。 [ダイアログ上で] を選択すると、ログ ファイルの表示だけが可能な別のリスト ダイアログ ボックスが作成されます。 ファイルを表示しない場合は、[いいえ] を選択します。 |
ログファイル名 |
ログ ファイルの名前を入力するか、既存のログ ファイルをブラウズします。 |
マークのタイプ |
SDNF ファイルには、部材のユーザー定義情報に含めたり、部材の位置番号として使用したりできる識別子が含まれています。 識別子を部材の位置番号として使用する場合は、[部材マーク] を選択します。[マーク] オプションをこのオプションと併用しないでください。 識別子を部材のユーザー定義情報に含める場合は、[ユニバーサルID] を選択します。 PDS または PDMS からファイルをインポートする場合は、通常、ユニバーサル ID オプションを選択します。 各ダイアログ ボックスでユーザー定義情報が表示されるようにするには、ユーザー定義情報を objects.inp ファイルに追加する必要があります。 |
[プラントビュー] タブ |
|
材質 |
材質を選択します。 |
[レポートの作成] タブ |
|
レポートの作成 |
[はい] に設定すると、レポートが作成されます。 |
レポートを表示する |
[はい] に設定すると、レポートが表示されます。 |
レポートテンプレート |
レポート テンプレートを選択します。 |
レポートファイル名 |
レポート ファイルの名前を入力するか、レポート ファイルをブラウズします。 レポートに名前を指定しないと、レポートは import_revision_report.rpt という名前でモデル フォルダーに保存されます。 |
[詳細設定] タブ |
|
...の際に実行する オブジェクトの状態は (比較すると) |
[前回] [インポート] には、インポートするファイル内のオブジェクトと比較したモデル内のオブジェクトの状態が示されます。[新規]、[変更された]、[削除済み]、[同一の] の 4 つに分類しています。 Tekla Structures により、インポートするオブジェクトの状態がモデル内のオブジェクトの状態と比較されます。[モデルにはない]、[異なる]、[同一の] の 3 つに分類しています。 [モデルにはない]、[異なる]、および [同一の] の下にあるオプションを使用して、変更されたオブジェクトをインポートするときの処理を指定します。指定可能なオプションは、[実行しない]、[コピー]、[変更]、または [削除] です。 通常は、デフォルト値を変更する必要はありません。 |
FEM インポートの設定
設定 | 説明 |
---|---|
[変換] タブ |
|
プロファイル変換 材質変換ファイル ツインプロファイル変換ファイル |
使用する変換ファイルを定義します。 変換ファイルでは、プロファイル名および材質名を Tekla Structures と他のソフトウェアの間でマッピングします。 変換ファイルの詳細については、「変換ファイル」を参照してください。 |
[パーツ] タブ |
|
部材 マーク 製品 マーク |
頭マークと開始位置番号を入力します。 |
[パラメータ] タブ |
|
入力ファイル |
インポートするファイルの名前。目的のファイルをブラウズすることもできます。 |
タイプ
|
入力ファイル タイプ (DSTV、SACS、Monorail、Staad、STAN 3D、BUS) を選択します。 |
原点X, 原点Y, 原点Z |
ファイルを特定の位置に配置する場合は、原点座標を定義します。 |
標準降伏応力度 降伏応力が限度以上の場合の標準材質 降伏応力が限度より小さい場合の標準材質 |
[降伏応力が限度より小さい場合の標準材質] 設定は、SACS インポート ファイルに使用されます。降伏応力が制限値を下回る場合に使用する材質を定義します。 [降伏応力が限度以上の場合の標準材質] 設定は、SACS または DSTV インポート ファイルに使用します。SACS の場合、このフィールドで降伏応力が制限値以上の場合に使用する材質を定義します。DSTV の場合、インポート ファイルに材質が含まれていない場合に、ここで材質を入力できます。 |
複合要素 複合の際の最大長さ |
FEM モデルの複数の要素を Tekla Structures で 1 つの部材に結合し、[複合要素] を [はい] に設定します。 たとえば、ファイル内の梁が複数の要素で構成されている場合、[はい] を選択すると、要素が結合されて Tekla Structures モデルで 1 つの梁を形成します。 [いいえ] を選択すると、Tekla Structures によって FEM モデルの要素ごとに梁が作成されます。 [複合の際の最大長さ] は、[複合要素] を [はい] に設定した場合にのみ適用されます。この設定を使用して複合要素の最大長を定義します。要素を結合したときの長さがここで入力した値よりも短い場合にのみ、Tekla Structures により要素が 1 つの部材に結合されます。 |
[Staad] タブ |
|
材質 |
材質を選択します。 |
[レポートの作成] タブ |
|
レポートの作成 |
[はい] に設定すると、レポートが作成されます。 |
レポートを表示する |
[はい] に設定すると、レポートが表示されます。 |
レポートテンプレート |
レポート テンプレートを選択します。テンプレートをブラウズすることもできます。 |
レポートファイル名 |
レポート ファイルの名前を入力するか、レポート ファイルをブラウズします。 レポートに名前を指定しないと、レポートは import_revision_report.rpt という名前でモデル フォルダーに保存されます。 |
[DSTV] タブ |
|
バージョン |
DSTV のバージョンを選択します。 |
スタティック部材のインポート その他の部材のインポート |
インポートする DSTV ファイルに静的モデルと CAD モデルが含まれている場合、インポートするモデルを選択できます。 [スタティック部材のインポート] で [はい] を選択すると、静的モデルがインポートされます。 [その他の部材のインポート] で [はい] を選択すると、CAD モデルがインポートされます。 |
[Stan 3d] タブ |
|
縮尺 |
インポート モデルの縮尺を指定します。Tekla Structures モデルとインポート モデルがどちらもミリメートル単位であれば、縮尺を指定せずに STAN 3D をインポートできます。STAN 3D ファイルがミリメートル単位の場合は、縮尺 1 を使用します。STAN 3D ファイルがメートル単位の場合は、縮尺 1000 を使用します。 |
材質 |
インポートする部材の材質を入力します。 |
[Bus] タブ |
|
マーク |
インポートする梁、柱、ブレース、および片持ち梁の [マーク] を指定します。 |
材質 |
インポートする部材の材質を入力します。 |
名前 |
インポートする部材の名前を入力します。 |
クラス |
インポートする部材のクラスを入力します。 |
梁上面をフロアーレベルに配置 |
[はい] を選択すると、すべての梁の上面が床面レベルで揃えられます。 |
[詳細設定] タブ |
|
...の際に実行する オブジェクトの状態は (比較すると) |
[前回] [インポート] には、インポートするファイル内のオブジェクトと比較したモデル内のオブジェクトの状態が示されます。[新規]、[変更された]、[削除済み]、[同一の] の 4 つに分類しています。 Tekla Structures により、インポートするオブジェクトの状態がモデル内のオブジェクトの状態と比較されます。[モデルにはない]、[異なる]、[同一の] の 3 つに分類しています。 [モデルにはない]、[異なる]、および [同一の] の下にあるオプションを使用して、変更されたオブジェクトをインポートするときの処理を指定します。指定可能なオプションは、[実行しない]、[コピー]、[変更]、または [削除] です。 通常は、デフォルト値を変更する必要はありません。 |
CAD モデルの再インポート
既にインポートしているモデルを変更したために、モデルを再インポートすることが必要な場合があります。
プロファイル変換ファイルと材質変換ファイルは、元のモデルインポートで定義されたものと同じである必要があります。
以下の手順は、CIMsteel (cis/2) モデルにも適用されます。
CAD モデルのエクスポート
CAD モデルは複数の形式でエクスポートできます。
SDNF のエクスポートを開始する前に、[詳細設定] ダイアログ ボックスの [エクスポート] カテゴリーで、詳細設定 XS_SDNF_CONVERT_PL_PROFILE_TO_PLATE が設定されていないことを確認します。
CAD モデルのエクスポート設定
設定 |
説明 |
---|---|
[変換] タブ | |
プロファイル変換 材質変換ファイル ツインプロファイル変換ファイル |
使用する変換ファイルを定義します。 変換ファイルでは、プロファイル名および材質名を Tekla Structures と他のソフトウェアの間でマッピングします。 変換ファイルの詳細については、「変換ファイル」を参照してください。 |
[パラメータ] タブ | |
出力ファイル |
エクスポートするファイルのファイル名。目的のファイルをブラウズすることもできます。 |
タイプ |
エクスポート形式を次から選択します。HLI、SCIA、SDNF、PDMS、SDNF (PDMS)、XML |
原点X, 原点Y, 原点Z |
エクスポートしたモデルを特定の位置に配置する場合の原点座標を定義します。 |
[PML] タブ: この形式はサポートされなくなりました | |
[SDNF] タブ | |
SDNFバージョン |
エクスポートで使用する SDNF のバージョンを選択します。 StruCAD では、SDNF バージョン 2.0 を使用します。 |
カットとフィッティングを適用 |
[はい] (デフォルト) を選択すると、エクスポートでカットとフィッティングが適用されます。 |
マークのタイプ |
SDNF ファイルには、部材のユーザー定義情報に含めたり、位置番号として使用したりできる識別子が含まれています。次のオプションを使用できます。
ユーザー定義情報を表示可能にするには、それらを objects.inp ファイルに追加する必要があります。 |
オフセットを考慮する |
エクスポートの実行中に記録されたオフセットを無視するには [いいえ] を選択し、考慮する場合は [はい] を選択します。 この設定は、実際の始点情報と終点情報には無効で、オフセットに対してのみ有効です。Tekla Structures では、実際のソリッドオブジェクトに基づいて始点と終点が記述され、参照線は使用されません。 |
PDMS フェイズオフセット |
エクスポートする部材のフェーズ オフセットを指定します。たとえば、Tekla Structures モデルの最初のフェーズが 1 の場合にフェーズオフセットとして「10」を入力すると、他のソフトウェアにエクスポートした Tekla Structures 部材のフェーズは 11 から開始することになります。 |
設計 |
設計会社の名前を入力します。 |
顧客 |
客先の名前を入力します。 |
ストラクチャID |
エクスポートするモデルの一意の ID 番号を入力します。 |
プロジェクトID |
エクスポートするプロジェクトの一意の ID 番号を入力します。 |
修正番号 |
必要に応じてリビジョン番号を入力します。リビジョン番号は、Tekla Structures によってモデルのユーザー定義情報 (REVISION_NUMBER) から取得されます。このフィールドが空白の場合、Tekla Structures は、[CAD エクスポート] ダイアログ ボックス ([修正番号]) で指定されたリビジョン番号を使用します。 |
発行コード |
Tekla Structures では、発行コードが出力ファイルのヘッダー セクションに書き込まれます。PDMS では、この値は常に "Tekla Structures" です。 |
設計基準 |
構造設計に使用する設計基準を定義します。 |
[XML] タブ | |
単位 |
単位の変換 (MM、M、IN、FT) を指定します。たとえば、ミリメートル単位で作成された Tekla Structures モデルをエクスポートする場合は、[IN] を選択すると、すべての部材寸法をインチに変換して出力ファイルに書き込むことができます。 |
XML structure ID |
エクスポートするモデルの一意の ID 番号。ID は必ず入力する必要があります。Tekla Structures では、モデルを再エクスポートする場合に、この値を使用してモデルが識別されます。 |
XML structure Name |
エクスポートするモデルの一意の名前。 |