オブジェクトのコピー
さまざまな方法でオブジェクトをコピーできます。オブジェクトをコピーすると、Tekla Structures によってそのオブジェクトに接続されているすべてのオブジェクト (コンポーネントを含む) がコピーされます。
2 つの点をピックするコピー方法
モデルまたは図面内のオブジェクトをコピーする基本的な方法は、原点と 1 つまたは複数の目的地点を定義する方法です。
プレビューに表示されるオブジェクトの数を制限する場合は、詳細設定 XS_PREVIEW_LIMIT
を使用します。デフォルト値は 1000 です。値が 0 の場合、プレビューはオフになっています。
平行コピー
モデル内で、オブジェクトの複数のコピーを同じ方向に平行に作成することができます。
原点からの距離を指定するコピー方法
原点からの距離を指定して、モデルまたは図面の新しい位置にオブジェクトをコピーできます。[数値位置の入力] ダイアログ ボックスで距離を指定します。
ドラッグ アンド ドロップを使用したコピー方法
ドラッグ アンド ドロップを使用してオブジェクトをコピーすることができます。
図面内で基準線ラベルをコピーするには、基準線ラベルを選択してから、 [基準線(単独)の選択] 選択スイッチをアクティブにするか、基準線ラベルのハンドルを選択します。
別のオブジェクトへのオブジェクトのコピー
モデルでは、類似するオブジェクト間に鉄筋、仕上げ材、および単品溶接をコピーし、コピー先のオブジェクトに順応させることができます。たとえば、以前にモデリングした部材の詳細設計を行う場合などに役立ちます。コピー元のオブジェクトとコピー先のオブジェクトは、寸法、長さ、および回転が異なっていてもかまいません。製品またはキャスト ユニットからオブジェクトをコピーする場合は、可能であれば、製品構造も Tekla Structures によりコピーされます。たとえば、サブアセンブリは、コピー先で親オブジェクトが見つかればサブアセンブリとしてコピーされます。
オブジェクトを製品やキャスト ユニットから他の同一の製品またはキャスト ユニットにコピーする代わりに、[バッチエディタ] ツールを使用できます。[バッチエディタ] により、対象製品またはキャスト ユニットで一致するオブジェクトが検出され、その形状とプロパティが変更されて編集されます。
鉄筋や仕上げ材をコピーし、これらをコピー先の部材に適応させるには、次の制限に注意してください。
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鉄筋または仕上げ材のハンドルが、部材の角にある。
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コピー元の部材とコピー先の部材の、断面の角の数が等しい。
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円形部材の断面寸法が等しい。
- コピーするオブジェクトを選択します。
- [編集] タブで、 [ ] をクリックします。
- コピー元のオブジェクト (ソース オブジェクト) を選択します。
- コピー先のオブジェクト (ターゲット オブジェクト) を選択します。
すべての内容を別のオブジェクトにコピー
モデル内で、コピーする各オブジェクトを別個に選択せずに、製品またはキャスト ユニットから他の同様の製品またはキャスト ユニットにオブジェクトをコピーできます。これは、詳細設定済み製品のすべての詳細設定を同様の製品にコピーする場合などに役立ちます。
オブジェクトを製品やキャスト ユニットから他の同一の製品またはキャスト ユニットにコピーする代わりに、[バッチエディタ] ツールを使用できます。[バッチエディタ] により、対象製品またはキャスト ユニットで一致するオブジェクトが検出され、その形状とプロパティが変更されて編集されます。
- [ 製品の選択] 選択スイッチがアクティブになっていることを確認します。
- コピー元の製品またはキャスト ユニット (ソース オブジェクト) を選択します。
- [編集] タブで、 をクリックします。
- コピー先の製品またはキャスト ユニット (ターゲット オブジェクト) を選択します。
Tekla Structures によって、次のオブジェクトがコピーされます。
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副部材
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鉄筋、ボルト、および溶接
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カット、フィッティング、および角処理 (面取り)
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サブアセンブリ
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コンポーネント
製品メイン部材も作成したコンポーネントによって作成される打ち継ぎまたは副部材は、Tekla Structures によりコピーされません。コピーするオブジェクトの一部が既にコピー先の製品またはキャスト ユニットに存在する場合、Tekla Structures により複製オブジェクトが作成される可能性があります。Tekla Structures に、重複する副部材、鉄筋、サブアセンブリに関する警告は表示されますが、重複するボルト、溶接、カット、またはコンポーネントに関する警告は表示されません。
別の平面にコピー
モデル内で、オブジェクトを指定した最初の平面から、指定した 2 番目、3 番目などの平面にコピーできます。コピーしたオブジェクトの 2 番目、3 番目などの平面における相対的位置は、元のオブジェクトの最初の平面における相対的位置と同じに保たれます。
- コピーするオブジェクトを選択します。
- [編集] タブで [ ] をクリックします。
- 最初の平面の原点位置をピックします。
- 最初の平面上で正の x 軸方向に位置をピックします。
- 最初の平面上で正の y 軸方向に位置をピックします。
- 残りの面すべてについて、手順 3 ~ 5 を繰り返します。
別のモデルからコピー
フェーズ番号に基づいて別のモデルからオブジェクトをコピーできます。ただし副部材の場合、Tekla Structures は副部材がメイン部材と同じフェーズに属する場合にのみ、コピーします。これはコンポーネントオブジェクトにも当てはまります。
別のモデルから打ち継ぎをコピーした場合、コピーされた打ち継ぎはコピー先のモデルに自動的に適応します。コピーされた打ち継ぎが正しく適応したことを必ず確認してください。