例: 変数を使用してカスタム スチフナーのディテールを作成する
この例では、スチフナーの形状と位置を制御する変数を使用して、カスタム スチフナーのディテールを作成する方法を示します。
基本的なカスタム スチフナーのディテールを作成する
この例では、基本的なスチフナーのディテールを作成する方法を示します。
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2 つのスチフナー付きの梁を作成します。
ヒント:
スチフナーを作成するには、スチフナー (1003) コンポーネントを使用して、コンポーネントを分解します。
- サイド パネルで [アプリケーションとコンポーネント] ボタンをクリックして、[アプリケーションとコンポーネント] カタログを開きます。
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[高度な機能へのアクセス] ボタンをクリックして、[カスタムコンポーネントの定義...] を選択します。
[カスタムコンポーネントウイザード] ダイアログ ボックスが開きます。
- [タイプ] リストで、[ディテール] を選択します。
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[名前] ボックスに、「Stiffeners」と入力します。
- 次へ > をクリックします。
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カスタム コンポーネントを形成するオブジェクトとしてスチフナーと梁を選択します。
- 次へ > をクリックします。
- メイン部材として梁を選択します。
- 次へ > をクリックします。
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参照点として梁の中心点を選択します。
ヒント:
平面ビュー に切り替えると、中心点をより簡単に選択できます。
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[仕上げ] をクリックして、スチフナーのディテールの作成を終了します。
Tekla Structures に新しいカスタム コンポーネントのコンポーネント シンボルが表示され、スチフナーのディテールがコンポーネント カタログに追加されます。
スチフナーの形状を制御する拘束を作成する
この例では、スチフナーの形状を制御する平面にカスタム コンポーネントのハンドルを拘束する方法を示します。
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カスタム コンポーネント エディターでスチフナーのディテールを開きます。
- モデル内のカスタム コンポーネントを右クリックします。
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[カスタムコンポーネントを編集] を選択します。
カスタム コンポーネント エディターが開き、カスタム コンポーネント エディター ツールバー、カスタム コンポーネント ブラウザー、およびカスタム コンポーネントの 4 つのビューが表示されます。
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[ビュー] タブで、[レンダリング] > [部材 ソリッド] をクリックします。
部材の表面と使用可能な平面は、レンダリングされている場合にのみ選択できます。
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[カスタムコンポーネントエディタ] ツールバーで、リストから [囲い平面] を選択します。
- カスタム コンポーネント ビューで右側のスチフナーを選択します。
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スチフナーの 2 つの内側のハンドルを梁ウェブに拘束します。
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梁ウェブの横にある 2 つのハンドルを選択します。
- 右クリックして [平面に拘束] を選択します。
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ポインターをウェブの面上に移動してハイライトします。
- ウェブをクリックしてハンドルを拘束します。
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梁ウェブの横にある 2 つのハンドルを選択します。
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スチフナーの 2 つの外側のハンドルを上フランジの面に拘束します。
手順 5 と同じ方法を使用します。
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スチフナーの 2 つの下部ハンドルを下フランジの内面に拘束します。
手順 5 と同じ方法を使用します。
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スチフナーの 2 つの上部ハンドルを上フランジの内面に拘束します。
手順 5 と同じ方法を使用します。
- 左側のスチフナーに対して手順 4 ~ 11 を繰り返します。
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[カスタムコンポーネントエディタ] ツールバーで、[変数を表示する] ボタン をクリックします。
[変数] ダイアログ ボックスが開きます。
- [追加] をクリックし、新しいパラメーター変数 P1 を作成します。
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変数 P1 を次のように変更します。
- [式] ボックスに、「10」と入力します。
- [ラベル名] ボックスに、「Stiffener set back」と入力します。
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[式] ボックスで、ハンドルの拘束時に値が指定されたすべての変数に対して「=P1」と入力します。
次に例を示します。
これで、変数 P1 によってこれらの変数の距離が制御されます。
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[表示・非表示] リストで、変数 P1 を [表示]、他の変数を [非表示] に設定します。
スチフナー形状を制御する距離変数が作成されました。
スチフナーの位置を制御する拘束を作成する
この例では、スチフナーの位置を制御する平面にカスタム コンポーネントのハンドルを拘束する方法を示します。
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カスタム コンポーネント エディターでスチフナーのディテールを開きます。
- モデル内のカスタム コンポーネントを右クリックします。
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[カスタムコンポーネントを編集] を選択します。
カスタム コンポーネント エディターが開き、[カスタムコンポーネントエディタ] ツールバー、[カスタムコンポーネントブラウザー]、およびカスタム コンポーネントの 4 つのビューが表示されます。
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[カスタムコンポーネントエディタ] ツールバーで、リストから [コンポーネント平面] を選択します。
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両方のスチフナーのすべてのハンドルを選択します。
- 右クリックして [平面に拘束] を選択します。
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ハンドルを垂直のコンポーネント平面に拘束します。
スチフナーの位置を制御する距離変数が作成されました。
スチフナーの厚さ制御する変数を作成する
この例では、スチフナーの厚さが、最も近い使用可能なプレートの厚さに切り上げられたウェブ厚の 1.5 倍になるように制御する方法を示します。使用できる厚さの値は 10、12、および 16 mm です。
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カスタム コンポーネント エディターでスチフナーのディテールを開きます。
- モデル内のカスタム コンポーネントを右クリックします。
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[カスタムコンポーネントを編集] を選択します。
カスタム コンポーネント エディターが開き、[カスタムコンポーネントエディタ] ツールバー、[カスタムコンポーネントブラウザー]、およびカスタム コンポーネントの 4 つのビューが表示されます。
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[カスタムコンポーネントエディタ] ツールバーで、[変数を表示する] ボタン をクリックします。
[変数] ダイアログ ボックスが開きます。
- [追加] をクリックし、新しいパラメーター変数 P2 を作成します。
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変数 P2 を次のように変更します。
- [式] ボックスに、「=1.5*」と入力します。
- [表示・非表示] リストで、[非表示] を選択します。
- [ラベル名] ボックスに、「Plate calculation」と入力します。
- カスタム コンポーネント ビューで梁を選択し、[カスタムコンポーネントブラウザー] で梁 (メイン部材) をハイライトします。
- [カスタムコンポーネントブラウザー] で、メイン部材の [ウェブ厚] を選択します。
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右クリックして [参照のコピー] を選択します。
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参照値を [式] の =1.5* の後ろに貼り付けます。
注:
参照関数は、部材のウェブ厚など、オブジェクトのプロパティを参照します。オブジェクトのプロパティが変更された場合、参照関数の値も変更されます。
- [追加] をクリックし、新しいパラメーター変数 P3 を作成します。
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変数 P3 を次のように変更します。
- [値のタイプ] リストで、[数] を選択します。
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[式] ボックスに、「=if (P2 < 12 && P2 > 10) then 12 else if (P2 > 12) then 16 else 10 endif endif」と入力します。
これは、P2 が 12 未満で 10 よりも大きい場合は、厚さが 12 になることを意味します。P2 が 12 よりも大きい場合は、厚さは 16 になります。これらのいずれの条件も満たさない場合は、厚さは 10 になります。
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[カスタムコンポーネントブラウザー] で、変数 P3 を最初のポリゴン プレートの [プロファイル] プロパティにリンクします。
- 2 番目のポリゴン プレートに対して手順 11 を繰り返します。
ウェブ厚に応じてスチフナーの厚さを制御するすべての必要な変数が作成され、リンクされました。
スチフナー プレートの作成を制御する変数を作成する
この例では、どのスチフナー プレートが作成されるか、およびプレートのクラスは何かを制御する 5 つの変数を作成する方法を示します。
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カスタム コンポーネント エディターでスチフナーのディテールを開きます。
- モデル内のカスタム コンポーネントを右クリックします。
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[カスタムコンポーネントを編集] を選択します。
カスタム コンポーネント エディターが開き、[カスタムコンポーネントエディタ] ツールバー、[カスタムコンポーネントブラウザー]、およびカスタム コンポーネントの 4 つのビューが表示されます。
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[カスタムコンポーネントエディタ] ツールバーで、[変数を表示する] ボタン をクリックします。
[変数] ダイアログ ボックスが開きます。
- [追加] をクリックし、新しいパラメーター変数 P4 を作成します。
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変数 P4 を次のように変更します。
- [式] ボックスに、「2」と入力します。
- [値のタイプ] リストで、[数] を選択します。
- [表示・非表示] リストで、[表示] を選択します。
- [ラベル名] ボックスに、「Plates created」と入力します。
- [追加] をクリックし、新しいパラメーター変数 P5 を作成します。
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変数 P5 を次のように変更します。
- [式] ボックスに、「=if P4==0 then 0 else 1 endif」と入力します。
- [値のタイプ] リストで、[はい/いいえ] を選択します。
- [表示・非表示] リストで、[非表示] を選択します。
- [ラベル名] ボックスに、「Do not create right」と入力します。
- [追加] をクリックし、新しいパラメーター変数 P6 を作成します。
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変数 P6 を次のように変更します。
- [式] ボックスに、「=if P4==1 then 0 else 1 endif」と入力します。
- [値のタイプ] リストで、[はい/いいえ] を選択します。
- [表示・非表示] リストで、[非表示] を選択します。
- [ラベル名] ボックスに、「Do not create left」と入力します。
- [追加] をクリックし、新しいパラメーター変数 P7 を作成します。
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変数 P7 を次のように変更します。
- P7 の名前を「LeftC」に変更します。
- [式] ボックスに、「4」と入力します。
- [値のタイプ] リストで、[数] を選択します。
- [表示・非表示] リストで、[表示] を選択します。
- [ラベル名] ボックスに、「Left plate class」と入力します。
- [追加] をクリックし、新しいパラメーター変数 P8 を作成します。
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変数 P8 を次のように変更します。
- P8 の名前を「RightC」に変更します。
- [式] ボックスに、「5」と入力します。
- [値のタイプ] リストで、[数] を選択します。
- [表示・非表示] リストで、[表示] を選択します。
- [ラベル名] ボックスに、「Right plate class」と入力します。
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[カスタムコンポーネントブラウザー] で、変数 P5 と RightC を右側のスチフナー プレートにリンクします。
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変数 P6 と LeftC を左側のスチフナー プレートにリンクします。