印刷の改良点
Tekla Structures 2023 には、印刷をより細かく制御できる重要な改良点が導入されています。
図面のバッチ印刷ワークフローの改良
一度に数多くの図面を印刷するプロセスの信頼性が向上し、印刷をより細かく制御できるようになりました。印刷対象の図面のリストに、ナンバリングまたは更新が必要な図面が含まれている場合、印刷の開始前に表示される別個のダイアログ ボックスにそのことが表示されます。中断の原因となる可能性のある図面に対して実行する操作を既に選択しているため、これによりすべての図面を一度に印刷できるようになります。必要な場合は、夜間を通じて印刷することもできます。
図面を印刷するには、[ドキュメント管理] で目的の図面を選択し、 [印刷(P)] をクリックします。ナンバリングまたは更新する必要のある図面を選択している場合、新しいダイアログ ボックスが表示されます。いずれかのオプションを選択します:
- [最新状態の図面のみ印刷する (推奨)]: これはデフォルトのオプションです。
- 図面を印刷する前にナンバリングして更新する
- 更新せずに図面を印刷
- プロセス全体をキャンセルする
[印刷] をクリックすると、印刷結果と注意が必要な図面に関する概要が表示されます。
マルチバイト文字の印刷
PDF への出力時に、必要なマルチバイト文字が含まれている Unicode 文字の正しいフォントが (たとえば、マークで) 選択されている場合、フォントを埋め込まなくてもフォントが正しく表示されるようになりました。選択されたフォントのテキストに一部の文字が含まれていない場合、新しい詳細設定 XS_DEFAULT_UNICODE_FONT_DRAWING_PRINTING に定義されているフォントが使用されます。デフォルトでは、値は Arial Unicode MS に設定されています。このフォントは、デフォルトではコンピューターにインストールされない場合があり、インストールが必要な場合があります。必要な文字が含まれていて、コンピューターにインストールされている別のフォントを定義することもできます。
変更前:
変更後:
印刷のその他の改良点
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以前は、Tekla Structures では常にデフォルトのトレイに印刷されていました。今後は、プリンターのプロパティからトレイを変更できるようになり、トレイの選択内容が保存されるようになりました。バイパス トレイの使用もサポートされます。
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PDF-Xchange プリンターを使用したウォーターマークの印刷が再び機能するようになりました。ウォーターマークの印刷の詳細については、「図面にウォーターマークを追加する方法」を参照してください。
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図面ファイル名に無効な文字が含まれている場合、ファイルを印刷できませんでした。この特定の事例では、適用された詳細設定に含まれる改行文字 "\n" によって問題が発生していました。Tekla Structures によりアンダースコアで置き換えられる文字のリストが拡張されました。改行文字が "_" に置き換えられ、PDF の作成に成功するようになりました。Microsoft の「ファイル、パス、および名前空間の名前付け」(http://msdn.microsoft.com/en-us/library/aa365247.aspx) で示されている命名規則を確認してください。
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太字フォントを使用して再びレポートを印刷できるようになりました。
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Tekla Structures 2017 以降のスナップショットが機能するようになりました。以前は、古いスナップショットの変換がなく、新しい Tekla Structures バージョンでは以前のスナップショットを開くことができませんでした。
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スナップショット、プレビュー、印刷における配置が正しく機能するようになりました。