詳細なオブジェクト レベル設定

Tekla Structures
2023
Tekla Structures

詳細なオブジェクト レベル設定

自動図面マークとオブジェクトのプロパティを定義するのに加えて、図面でマークおよび建築オブジェクトの特別な表示を設定して、これらの詳細なオブジェクト レベル設定を特定の目的で使用できます。たとえば、特定の一般図のすべての柱が特定の色で表示され、他のすべての一般図ではデフォルトの部材の色で表示されるように定義することができます。

詳細なオブジェクト レベル設定を作成するには、まず部材プロパティおよびフィルターを定義する必要があります。たとえば、部材プロパティで、部材の色を青色に設定し、プロパティを保存します。

詳細なオブジェクト レベル設定を作成するには、次のものが必要です。

  • 設定を適用するオブジェクトを選択するフィルター
  • オブジェクトに適用するオブジェクト プロパティ

詳細なオブジェクト レベル設定をビュー レベルで適用する場合、図面ビュー プロパティの図面ビュー レベルでオブジェクト プロパティを作成します。一般図など、図面レベルで詳細なオブジェクト レベル設定を適用する場合、図面プロパティの図面レベルでオブジェクト プロパティを作成します。

一般図での詳細なオブジェクト レベル設定の作成

一般図の図面レベルでの詳細なオブジェクト レベル設定を作成するには、次のようにします。

  1. [図面とレポート] タブで、[図面のプロパティ > 一般図] をクリックします。
  2. [部材] をクリックし、必要なオブジェクト表示設定を定義する部材プロパティを作成します。
  3. 部材プロパティを保存するために、[名前を付けて保存] ボタンの横にあるボックスに一意の名前を入力して、ボタンをクリックします。
  4. [キャンセル] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。
  5. 図面プロパティ ダイアログ ボックスで [フィルター] をクリックし、特別な表示を設定するオブジェクトを選択する図面フィルターを作成します。

    例えば、柱を選択するフィルターを作成します。

  6. 名前を入力してフィルターを保存し、[名前を付けて保存] をクリックします。
  7. [キャンセル] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。
  8. 図面プロパティ ダイアログ ボックスで [設定の編集...] をクリックします。
  9. [一般図のオブジェクトレベル設定] ダイアログ ボックスで、[行の追加] をクリックし、使用するフィルター、図面オブジェクト タイプ、および使用する図面オブジェクト プロパティを選択します。

    この操作により、フィルター、オブジェクトタイプ、およびオブジェクトプロパティ設定を組み合わせて、詳細なオブジェクトレベル設定を作成します。

    詳細なオブジェクトレベル設定には複数の行を追加できます。

  10. オブジェクト レベル設定の名前を入力し、[名前を付けて保存] を使用して保存します。

    名前にはスペースや特殊文字を含めることはできません。

  11. [キャンセル] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

これで、図面に適用する新しい詳細なオブジェクト レベル設定が作成されました。

例: 一般図の図面レベルでの詳細なオブジェクト レベル設定の適用

これを行う前に、梁、柱、ブレースの図面オブジェクト プロパティが異なる色になるように作成され、一意の名前で図面部材プロパティ ダイアログ ボックスに保存されます。図面部材プロパティの作成の詳細については、上記の手順を参照してください。

まず、一般図でフィルターを作成し、次に詳細なオブジェクト レベル設定を設定ファイルとして保存して、最後にこの新しい詳細なオブジェクト レベル設定を図面レベルで適用します。

この例では、モデリング フィルターと同じように、モデルに定義された部材名がフィルターにより使用されます。

  1. [図面とレポート] タブで、[図面のプロパティ > 一般図] をクリックします。
  2. 図面プロパティ ダイアログ ボックスで [フィルター] をクリックします。
  3. 柱、梁、およびブレースに [部材] - [名前] によるフィルターを作成し、[名前を付けて保存] を使用して、ts_columnts_beamts_brace などの異なる名前で設定を保存します。

  4. [キャンセル] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

    目的の部品を選択するために必要なフィルターの作成が終了しました。

  5. [一般図プロパティ] ダイアログ ボックスで、[設定の編集...] をクリックします。

  6. [図面のオブジェクトレベル設定] ダイアログ ボックスで、使用するフィルター、図面オブジェクト タイプ、および使用する図面オブジェクト プロパティを選択します。
    1. [行の追加] をクリックして、[モデルオブジェクト(図面ビューフィルター)] として ts_column を、[図面オブジェクトタイプ] として [部材] を、[使用された設定] としてを選択します。
    2. [行の追加] をクリックして、[モデルオブジェクト(図面ビューフィルター)] として ts_beam を、[図面オブジェクトタイプ] として [部材] を、[使用された設定] としてを選択します。
    3. [行の追加] をクリックして、[モデルオブジェクト(図面ビューフィルター)] として ts_brace を、[図面オブジェクトタイプ] として [部材] を、[使用された設定] としてブレースを選択します。
  7. [名前を付けて保存] を使用して、詳細なオブジェクト レベル設定を gatype1 として保存します。

    同じ詳細なオブジェクトレベル設定を、他の一般図プロパティとともに使用できます。新しいオブジェクトレベル設定を作成する必要はありません。

  8. [キャンセル] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。
  9. 作成された一般図を開き、図面の背景をダブルクリックして図面プロパティを開きます。
  10. [設定の編集...] をクリックします。
  11. 作成したオブジェクト レベル設定 (この例では gatype1) を読み込み、[読み込み] をクリックします。
  12. [OK]をクリックします。
  13. [OK] をクリックします。
  14. [詳細なオブジェクトレベル設定の使用] が [はい] に設定されていることを確認します。
  15. 図面に変更を適用するには、[変更] をクリックします。
  16. [オブジェクトレベル設定が変更されました.] メッセージ ボックスで [はい] をクリックして、オブジェクト レベルの変更の詳細を確認します。

注:

[ビューのオブジェクトレベル設定] ダイアログ ボックスで行が赤で表示される場合、[使用された設定] で定義されたオブジェクト プロパティ ファイル、または [モデルオブジェクト(図面ビューフィルター)] で定義されたフィルター ファイルのいずれかが現在のモデル フォルダの \attributes フォルダに含まれていません。以下の例を参照してください。

キャスト ユニット図での詳細なオブジェクト レベル設定の作成

詳細なオブジェクト レベル設定を作成する前に、図面ビュー プロパティで部材プロパティと必要なフィルターを作成します。たとえば、鉄筋プロパティで、色を赤色に設定し、プロパティを保存します。単品図および製品図と同じ方法で詳細なオブジェクト レベル設定を作成します。

ビュー レベルで詳細なオブジェクト レベル設定を作成するには、次のようにします。

  1. [図面とレポート] タブで [図面のプロパティ > キャストユニット図] をクリックします。
  2. [ビューの作成] をクリックし、[ビュープロパティ] ボタンをクリックします。
  3. オプション ツリーの [部材] をクリックし、必要なオブジェクト表示設定を定義する部材プロパティを作成します。
  4. 部材プロパティを保存するために、[保存する] ボタンの横にあるボックスに一意の名前を入力して、ボタンをクリックします。
  5. オプション ツリーで [フィルター] をクリックし、特別な表示を設定するオブジェクトを選択するビュー フィルターを作成します。

    たとえば、クラス100と101の鉄筋を選択するフィルターを作成します。

  6. 上部のボックスに名前を入力し、[保存する] をクリックしてフィルターを保存します。
  7. オプション ツリーで [ビュープロパティ] をクリックし、[設定の編集...] をクリックします。
  8. [ビューのオブジェクトレベル設定] ダイアログ ボックスで、[行の追加] をクリックし、使用するフィルター、図面オブジェクト タイプ、および使用する図面オブジェクト プロパティを選択します。

    この操作により、フィルター、オブジェクトタイプ、およびオブジェクトプロパティ設定を組み合わせて、詳細なオブジェクトレベル設定を作成します。

    複数の行を追加できます。

  9. 詳細なオブジェクト レベル設定に名前 (ここでは「class_100」) を付け、[名前を付けて保存] を使用して保存します。

    名前にはスペースや特殊文字を含めることはできません。

  10. [キャンセル] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

これで、図面に適用する新しい詳細なオブジェクト レベル設定が作成されました。

例: キャスト ユニット図でのビュー レベルでの詳細なオブジェクト レベル設定の適用

この例では、キャスト ユニット図の吊りアンカーに詳細なオブジェクト レベル設定が設定されます。

これを行う前に、異なる色が使用されるように、吊りアンカーの図面オブジェクト プロパティが図面ビュー レベルで作成されます。図面オブジェクト プロパティの作成の詳細については、上記の手順を参照してください。

まず、キャスト ユニット図の表示フィルターを作成し、次に詳細なオブジェクト レベル設定を設定ファイルに保存して、最後に新しい詳細なオブジェクト レベル設定をビューに適用します。

  1. [図面とレポート] タブで [図面のプロパティ > キャストユニット図] をクリックします。
  2. [ビューの作成] をクリックし、[ビュープロパティ] ボタンをクリックします。
  3. オプション ツリーで [フィルター] をクリックします。

  4. [鉄筋] - [クラス] によるフィルターを作成し、値「100 101」を入力します。

  5. フィルターを「class100filter」という名前で保存し、[保存する] をクリックします。

    これで、鉄筋を選択するのに必要なフィルターが作成されました。

  6. オプション ツリーで [ビュープロパティ] をクリックし、[設定の編集...] をクリックします。

  7. [ビューのオブジェクトレベル設定] ダイアログ ボックスで、使用するフィルター、図面オブジェクト タイプ、および使用する図面オブジェクト プロパティを選択します。
    1. [行の追加] をクリックし、以下の値を定義します。

      モデルオブジェクト(図面ビューフィルター): class100filter

      図面オブジェクトタイプ: 鉄筋

      使用された設定: class100

  8. [名前を付けて保存] を使用して、詳細なオブジェクト レベル設定を class_100 として保存します。

    同じ詳細なオブジェクト レベル設定を、他のキャスト ユニット図プロパティとともに使用できます。新しいオブジェクト レベル設定を作成する必要はありません。

  9. [キャンセル] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。
  10. 吊りアンカーを含むキャスト ユニット図を作成して、図面を開きます。
  11. ビュー フレームをダブルクリックして、[ビュープロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
  12. [設定の編集...] をクリックします。
  13. 作成したオブジェクト レベル設定 (この例では class_100) を読み込み、[読み込み] をクリックします。
  14. [OK] をクリックします。
  15. [詳細なオブジェクトレベル設定の使用] が [はい] に設定されていることを確認します。
  16. ビューに変更を適用するには、[変更] をクリックします。
  17. [オブジェクトレベル設定が変更されました.] メッセージ ボックスで [はい] をクリックして、オブジェクト レベルの変更の詳細を確認します。

    吊りアンカーが異なる色 (赤) になります。

注:

[オブジェクト レベル設定] ダイアログ ボックスで行が赤で表示される場合、[使用された設定] ボックスで定義されたオブジェクト プロパティ ファイル、または [モデル オブジェクト (図面フィルター)] ボックスで定義されたフィルター ファイルのいずれかが現在のモデル フォルダの \attributes フォルダに含まれていません。以下の例を参照してください。

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