寸法の手動追加

Tekla Structures
2023
Tekla Structures

寸法の手動追加

図面の作成時に図面に定義された自動寸法以外に、開いている図面で寸法を手動で追加することもできます。3D ビューでは、手動寸法の作成はお勧めしません。

  1. [寸法] タブで、[Shift] キーを押したままいずれかのコマンドをクリックします。

    水平:寸法設定する点をピックすることで、x 方向の寸法を作成します。X は、現在の UCS によって異なります。

    垂直:寸法設定する点をピックすることで、y 方向の寸法を作成します。Y は、現在の UCS によって異なります。

    垂点:線に対して垂直な寸法を作成します。2 つの点を指示して寸法線の方向を設定することで、線を定義します。次に、寸法の対象となる点を指示します。

    直交:寸法を設定する点を指示して、x または y 方向の寸法を作成します。Tekla Structures では、全体の全体距離の方向が使用されます。X および y は、現在の UCS によって決まります。

    円弧寸法、直行参照線:円弧寸法 (直行参照線付き) を作成します。3 つの点を指示して円弧を定義し、寸法設定する点を指示します。線上の寸法テキストは距離値または角度値のどちらかになります。

    円弧寸法、放射参照線:円弧寸法 (放射参照線付) を作成します。3 つの点を指示して円弧を定義し、寸法設定する点を指示します。線上の寸法テキストは距離値または角度値のどちらかになります。

    自由:ピックした 2 点間の線に平行な寸法を作成します。

    COG:重心 (COG) に COG 寸法を作成して COG シンボルを追加することで、単品図、製品図、およびキャスト ユニット図に COG の位置を示します。COG 寸法は、断面図にも作成することができます。

    平行:線に平行な寸法を作成します。まず、2 つの点を指示して寸法線の方向を定義し、寸法設定する点を指示します。

    半径:半径寸法を作成します。3 つの点を指示して円弧を定義し、寸法の位置を指示します。

    角度寸法:角度寸法を作成します。頂点と 2 つの点をピックして角度を定義し、寸法を配置する側をピックします。

    図面プロパティ パネル オブジェクト リストから寸法タイプを選択して、寸法を作成することもできます。

  2. 事前定義された寸法プロパティを読み込んだり、プロパティを検索したりできます。
  3. 必要に応じて、寸法線と寸法値プロパティを変更します。
    たとえば、寸法線と矢印のプロパティを定義し、寸法値のフォント、位置、背景、枠、単位、書式、および精度を調整し、寸法の配置プロパティを設定します。
  4. 目的の内容を含む寸法注記を追加します。

    注記コンテナをクリックすると、[タグの内容] セクションの内容が表示されます。

    (1) 寸法線の周囲に使用できる注記コンテナ。注記コンテナをクリックして選択します。コンテンツを削除するには、コンテナの右上隅にある赤い削除ボタンを使用します。テキストを入力するか、 ボタンをクリックして、[要素] リストから必要な要素を選択できます。

    注記では、モデル全体を参照する MODEL_TOTAL などのテンプレート属性を使用することはできません。注記でチェックされるのは図面内のオブジェクトの情報だけで、モデル全体の情報はチェックされません。

    (2) [頭マーク] 注記

    (3) [接尾語] 注記

    (4) [二重寸法] タグ

    (5) [部材数] チェック ボックス:注記コンテナをクリックすると、[部材数] チェック ボックスが使用できるようになります。このチェック ボックスをオンにすると、選択した注記に部材数が表示されます。

    (6) [二重寸法] チェック ボックス:二重寸法注記のコンテナ (4) をクリックすると、[二重寸法] チェック ボックスが使用できるようになります。このチェック ボックスをオンにすると、二重寸法 が適用されます。

    (7) プロパティ ファイル:事前定義された一連の寸法注記の内容を読み込みます。

    (8) オブジェクトタイプ:寸法を作成する建築オブジェクトのタイプを定義します。オプションは、[部材]、[ボルト]、[鉄筋]、[仕上げ材]、および [現場打ちコンクリート] です。この設定は、開いている図面で寸法を選択した場合は使用できません。

    (9) 寸法注記にコンテンツを追加するためのビジュアル注記エディタ。1 つの注記コンテナ内の別の位置に要素をドラッグできます。右上隅の赤い 削除ボタンをクリックして、要素を削除します。

    (10) [要素] リスト。 ボタンをクリックして要素リストを開き、現在の注記コンテナに追加する要素を選択します。

    (11) [%] ボタンをクリックすると、プレビューに現在のズームレベルが表示されます。マウスの中ボタンをスクロールすることで、ズームインまたはズームアウトすることができます。ボタンをクリックすると、最適サイズにズームできます。

    (12) 要素の検索用の検索ボックス。配置する要素を入力します。要素を検索することもできます。リストに目的のユーザー定義情報が見つからない場合は、検索ボックスに属性の名前を入力し、Enter キーを押して追加することができます。

    (13) 注記に要素をすでに追加している場合は、[要素] リストにテキスト [使用中] でマークされます。

  5. 寸法注記のプロパティを定義します。
    • 注記に部材数を表示する場合は、[部材数] チェック ボックスを選択します。
    • 注記の枠の種類と色、およびテキストの色、フォント、高さを選択します。枠は、注記コンテナ全体または単一の注記要素の周囲に追加できます。
    • 注記の回転を選択します。各注記には独立した回転設定があるため、一部の注記を回転させたり、他の注記を非表示にしたりできます。[寸法線に平行] では注記が回転しませんが、[寸法線に垂直] では注記が回転します。
    • 自動作成された注記の内容の一部を除外するには、[除外されるタグ] を使用して、事前定義された図面ビュー フィルターを選択します。
  6. 寸法誇張と寸法補助記号の設定を定義します。
  7. 寸法点を選択して寸法を追加します。

    寸法を追加しながら、ステータス バーのメッセージに従って寸法を作成します。

    寸法を正確にするには、正しいスナップ スイッチを使用することが非常に重要です。右クリックして目的に最も適したスイッチを選択し、スイッチを一時的に変更できます。

    寸法の作成では、マウスの中ボタンを押して寸法線を配置する場合、配置の設定が結果に影響します。[配置方法] を [固定] に 設定している場合、マウスの中ボタンでクリックした位置が寸法線の位置になります。[配置方法] を [移動] に設定している場合、マウスの中ボタンのクリックで、オブジェクトのどちら側に寸法線を配置するかが定義され、Tekla Structures により寸法線が配置されます。

    Tekla Structures では、現在の寸法プロパティを使用して寸法が追加されます。

  8. 寸法の追加を中止するには、Esc キーを押します。

    寸法が適切でない場合は、その後に自動寸法と手動寸法 の両方を変更できます。ドラッグによって寸法位置を変更することもできます。寸法をドラッグすると、[位置付け] 設定がデフォルトで固定に変更されます。寸法マークはドラッグすることができ、ドラッグすると引出し線が自動的に作成されます。

不要な寸法の削除

  • 寸法を選択し、キーボードの Delete キーを押すか、右クリックして [削除] を選択します。

手動寸法の例

コマンドと設定

平行寸法の作成

(1) 平行寸法線の方向を定義するために選択した縁端点を示します。

(2) 指示した寸法点を示します。

前の部材と同じ。ただし、[垂直寸法の作成] を使用して寸法を作成

(1) 垂直寸法線の方向を定義するために選択した縁端点を示します。

(2) 指示した寸法点を示します。

円弧寸法(直行参照線付き)の作成

線上の寸法マークは距離値です。

曲線梁または折れ梁の端部がカットまたはフィッティングされている場合は、梁の端部の点が梁の実曲線上に存在していなくてもかまいません。これは、曲線梁の作成に直線セグメントが使用されるためです。点は、(2) で示されます。

曲線寸法が不正確になるのを回避するには、(1) で示される 3 つの点を使用して、円弧を定義する 3 つの点を選択します。

端点スナップを使用します。

円弧寸法(放射参照線付)の作成

[円弧寸法] を [距離] に設定します。

線上の寸法マークは距離値です。

円弧寸法(放射参照線付)の作成

[円弧寸法] を [角度] に設定します。

線上の寸法注記は角度値です。

角度寸法の作成

[角度寸法] を [頂点の角度] に設定します。

角度寸法の作成

[角度寸法] を [片側の角度を表示] に設定します。

角度寸法の作成

[角度寸法] を [三角形] に設定します。

[三角のベース数値] を 100 に設定します。

半径寸法の作成

回転していない寸法注記
回転している寸法注記
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