コンポーネントの改良点

Tekla Structures
2022
Tekla Structures

コンポーネントの改良点

Tekla Structures 2022 では、コンクリート コンポーネントと鉄骨コンポーネントに複数の改良点があります。

Tekla Structures 2021 サービス パックには、コンポーネントの改良点も導入されています。「2021 SP7: 重要な改善点と修正点」、「2021 SP6: 新機能と改良点」、「2021 SP5: 新機能と改良点」、「2021 SP4: 新機能と改良点」、「2021 SP3: 新機能と改良点」、「2021 SP2: 新機能と改良点」、「2021 SP1: 新機能と改良点」を参照してください。

コンクリート コンポーネント

テーパー I 梁 (81) - 新しいコンクリート コンポーネント

[テーパー I 梁 (81)] では、複数のタイプの断面と高さバリエーションを持つ梁が作成されます。コンポーネントには、次のように多くの便利な機能があります。

  • 複数の断面タイプ: I、T、逆 T、長方形

  • 寸法入力の複数のオプション

  • 端部ディテールを使用可能

  • ユーザー定義情報を定義可能

[テーパー I 梁 (81)] は、Tekla Structures 2022 の [アプリケーションとコンポーネント] カタログでは使用できなくなった [コンクリート変形梁 (S52)] コンポーネントを置き換えるものです。モデルで [コンクリート変形梁 (S52)] を使用していた場合でも、モデル内のコンポーネントをダブルクリックしてコンポーネント プロパティ ダイアログボックスを開き、必要に応じてプロパティを変更できる点に注意してください。

コンポーネント 説明

フロア レイアウト

  • 許容カット ゾーンを使用すると、各プロファイル タイプのカットを作成できる位置を定義できます。これらの設定は、FloorLayout.ini ファイルで定義されます。

    [アドバンスド] タブでは、[スラブ幅とカット ゾーンの設定] を使用して、コンポーネントで使用される FloorLayout.ini を選択できるようになりました。リストには、使用可能なすべての FloorLayout.ini ファイルが含まれています。

    [デフォルト] オプションは、FloorLayout.ini という名前のファイルです。複数の設定を作成し、それらの設定を独自の xxxx.FloorLayout.ini ファイル (例: MyOtherSetting.floorlayout.ini) に保存できます。

  • FloorLayout.ini ファイルで、許容スラブ幅と、カットと長さの許容位置を定義できるようになりました。これを行うには、FloorLayout.ini ファイルに、キーワード CUT_ZONES で始まる行を追加します。たとえば、次のようにします。

    SLAB_WIDTH P32(320X1200) 380-560 660-860 930-1110
    .
    .
    .
    CUT_ZONES P32(320X1200) 360-580 640-880 910-1130

    特定のスラブ プロファイルに対して CUT_ZONES が定義されていない場合 、以前と同様に、SLAB_WIDTH 行で指定されたゾーンが、スラブ幅と開口部カットのどちらの整列にも使用されます。

  • [フロア レイアウト] コンテキスト ツールバーに新しいボタンが追加されました。

    このボタンは、[] ボタンを選択してシーム ギャップまたはスラブ方向を変更すると表示されます。新しい ボタンをクリックして、すべてのシーム ギャップとスラブ分布を、フロア レイアウトの作成時に使用された初期デフォルト値にリセットします。

  • フロア レイアウト円形の開口を追加するための新しいボタンがコンテキスト ツールバーに追加されました。開口を追加するには、中心点と半径をピックします。直接変更を使用して、開口と開口のオフセットを変更できます。

    [デフォルトのオフセット] タブで、[断面周囲] 設定を使用して、選択したレイヤーでの自動切り取り部の作成方法を制御できるようになりました ([長方形で] または [形状で])。[形状で] を選択した場合、カット形状は部材の形状と同じになります。たとえば、柱が丸の場合、ラウンド カットが作成されます。

    カットを作成しないことも選択できます。[生成しない] を選択した場合、自動切り取り部はレイヤーに作成されません。

  • スラブ幅に制約があるために実際の幅が必要な幅と異なる場合、実際のスラブ幅とシームの中心からのオフセットが [フロア レイアウト] に表示されるようになりました。

  • [レイヤー] タブで、左端のチェック ボックスを使用して、[フロア レイアウト] コンポーネントの変更時にレイヤーの数およびレイヤーの順序を変更するかどうかを制御できるようになりました。

[鉄筋カプラー][鉄筋端部アンカー][鉄筋の分割とカプラー]

[パラメーター] タブに、新しい [鉄筋製品に追加] 設定が追加されました。

鉄筋製品にカプラーをサブアセンブリとして追加するには、[はい、メインの鉄筋製品に対して] または [はい、セカンダリの鉄筋製品に対して] を選択します。

まず鉄筋製品を作成する必要がある点に注意してください。そうしないと追加できません。

デフォルト値は [いいえ] です。

[鉄筋の分割とカプラー] で、[はい] オプションのいずれかを使用すると、分割コマンドによって作成された新しい鉄筋の新しい鉄筋製品が作成されます。

[連続梁鉄筋][中空版吊りループ][中空版開口ツール][異径溶接金網][シーム アプリケーター]

デフォルトの部材マーク頭文字と番号がすべての部材に正しく設定されるようになりました。

[ハンチ接合 (14)][位置決めピン付きシーティング (75)][両面位置決めピン付きシーティング (76)][位置決めピン付きフランジシーティング (77)][両面位置決めピン付きフランジシーティング (78)][埋込み材 (1008)][アンカー (10)][壁-壁接合 (12)][コンクリ-ト柱-梁 (110)][コンクリート柱-梁 (111)][コンクリート梁-梁 (112)]

選択ボタンを使用して、カスタム コンポーネントの保存されたプロパティ ファイルを選択できるようになりました。

[吊りアンカー (80)][壁の電気ボックス (84)]

選択ボタンを使用して、カスタム コンポーネントの保存されたプロパティ ファイルを選択できるようになりました。

下位互換性を確保するため、ファイルを更新する必要があることに注意してください。

ハンチ鉄筋 (81)

作成した鉄筋を鉄筋製品に結合し、この 2 つの領域交点に基づいてこの製品を別の鉄筋製品に追加できるようになりました。

[丸柱の鉄筋 (82)][正方形柱の鉄筋 (83)][長方形の鉄筋範囲 (94)]

[鉄筋製品] タブを使用して、作成された鉄筋の製品を定義できるようになりました。

トラス梁 (88、89)

[ピクチャー] タブで、トラス梁が鉄筋として作成される場合は、作成したトラス梁を鉄筋製品に追加できるようになりました。

[埋め込みアンカー (8)][埋込み材 (1008)]

[アドバンスド] タブで、アンカーの周囲に作成された鉄筋から鉄筋製品を作成できるようになりました。

溶接金網/溶接金網 (領域別)

[鉄筋製品] タブを使用して、作成された鉄筋の製品を定義できるようになりました。

スラブ鉄筋ツール

Tekla Structures 2022 以降、[スラブ鉄筋ツール] はデフォルトでは [アプリケーションとコンポーネント] カタログに表示されなくなりました。不規則な形状のコンクリート スラブに鉄筋を作成するには、[溶接金網] コンポーネントを使用することをお勧めします。

Tekla Structures 2021 SP4 以降、次のようになりました。

型枠配置ツール - 壁

[型枠配置ツール - 壁] のフィラー設定ファイル Fillers.csv が改良されました。幅が変化したりパラメトリックになったりする可能性があるフィラー (カスタム) 部材の使用方法を設定できるようになりました。次の新しい設定フィールドを使用します。

Part1LengthProperty – カスタム パーツの長さプロパティの名前。これは、入力点ではなくパラメーターによって長さ/幅が制御される場合にのみ必要です。

Part1LengthMin – 製品が適合可能な最小長/幅 (埋める自由ギャップ)。

Part1LengthMax – 製品が埋めることができる最大長/幅。

Part1HeightProperty – カスタム パーツの高さを制御するカスタム パーツ パラメーターの名前。

これらのフィールドは、Part2、Part3 などに対して設定できます。さらに、別個の追加行を持つ複数の部材を設定することもできます。その場合、供給元、ファミリー、名前を最初の行と同じに維持する必要があります。

Tekla Structures 2021 SP4 以降、次のようになりました。

[型枠配置ツール - スラブ] および [型枠配置ツール - 壁] が追加されました。

任意の型枠アクセサリーを、カスタム パーツ (以前と同様)、アイテム、または梁として作成できるようになりました。

アイテムまたは梁の場合、設定ファイルで新しい列を追加するか、Save as プロパティ ファイルを使用することにより、いずれかのアイテムまたは梁プロパティやユーザー定義情報を設定することもできます。

型枠配置ツール - スラブ

  • [パネル] タブには、新しい 2 つのプロパティ [パネル幅 (配列内)] および [パネルの長さ (配列内)] が追加されています。

    これらのオプションを使用して、パネル配列でパネル サイズを変更します。また、コンテキスト ツールバーの新しい [パネルの寸法を変更] ボタンを使用することもできます。

    さらに、境界、配列方向、ゼロ (始点) のいずれか (またはすべて) が変更されたときに、パネル配列のプレビューが正しく表示されるようになりました。

  • パネル、終端、および手摺について、TW_TYPE 属性が書き込まれるようになりました。

鉄骨コンポーネント

コンポーネント 説明

シーティング キャップ プレート (2)

[ボルト] タブで、長孔を作成する部材を定義できるようになりました。

[階段 (S71)][階段 (S82)]

その他のボルト プロパティを指定するために使用される steps.dat ファイルで、17 番目のパラメーターとしてボルト製品を、18 番目のパラメーターとしてボルトのカット長さを指定できるようになりました。

スチフナー付 (186)

コンポーネントを使用して副部材をメイン部材フランジに接続するときに、スチフナーがタブ プレートに接触すると、溶接 5 が作成されてスチフナーがタブ プレートに溶接されるようになりました。

階段ベース (1038)

[ボルト] タブで、ボルト付けの方向を定義できるようになりました。

U.S. ベースプレート (1047)

[パラメーター] タブおよび [アンカー バー] タブで、カスタム コンポーネントのコンポーネント属性ファイルを選択できるようになりました。これまでは、ファイル名を入力していました。

さらに、コンポーネント名と属性ファイル フィールドの文字数上限が引き上げられました。

Tekla Structures の管理の変更点」も参照してください。

[ベース プレート (1004)][補剛エンド プレート (1014)][補剛ウェブ エンド プレート (1016)][ベース プレート (1042)][U.S. ベース プレート (1047)][円形ベース プレート (1052)][テーパー柱ベース プレート (1068)]

[アンカー バー] タブで、グラウトを傾斜ありで作成するかどうかを定義できるようになりました。

混合溶接

システム コンポーネントで複合溶接を作成できるようになりました。コンポーネント プロパティ ダイアログ ボックスで [溶接] ボタンをクリックすると、溶接プロパティ ダイアログ ボックスが開きます。混合溶接 および では、2 つのサイズ値を入力できます。

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