例: オーガナイザーを使用してモデリングおよび計画を追跡する

Tekla Structures
2022
Tekla Structures

例: オーガナイザーを使用してモデリングおよび計画を追跡する

オーガナイザーを使用して、特定のプロパティが設定されたオブジェクトをハイライトできます。この機能は、詳細設計者や建設業者など、モデリング時や計画時に異常をチェックする必要があるユーザーにとって役立ちます。

例: オーガナイザーを使用した鉄筋の長さの追跡

この例では、ストックの鉄筋の最大長が12 mです。したがって、モデル内のすべての鉄筋が12 m以下であることが必要です。オーガナイザーを使用して、長さが12 mを超える鉄筋を追跡できます。

  1. 新しいカテゴリーを作成し、[カテゴリーのプロパティ]で「Rebar length over 12 m (長さが12 mを超える鉄筋)」という名前を付けます。[オブジェクトグループ]をクリックしてカテゴリーのフィルターを作成し、以下の図のように設定します。値はミリメートル単位で示されています。

  2. [名前を付けて保存]を使用して、一意の名前でフィルターを保存します。
  3. [カテゴリーのプロパティ]で、作成したフィルターをルールボックスと、必要に応じてオブジェクトブラウザーに追加します。[モデルに製品レベルの最上位を含めます]チェックボックスをオンにすると、12 mを超える鉄筋が含まれた製品とキャストユニットを取得できます。
  4. [変更]をクリックします。
    これで、12 mを超える鉄筋がカテゴリーに含まれました。この例では、12 mを超える鉄筋が208本あります。
  5. カテゴリーを選択し、オブジェクトブラウザーで内容を表示します。
    たとえば、長さまたは配置に基づいてカテゴリー内の鉄筋をグループ化できます。カテゴリーからモデル内の鉄筋を選択することも、オブジェクトブラウザーのリストで鉄筋を選択し、右クリックしてモデル内の鉄筋を選択することもできます。

  6. 階の製作に進む前に、最終チェックを行うことができます。[階2]カテゴリーと[Rebar length over 12 m (長さが12 mを超える鉄筋)]カテゴリーを選択すると、その階に長すぎる鉄筋がないかどうかを確認できます。この例では、このような鉄筋が9本あります。

考えられる他の使用例

鉄筋が含まれた参照モデルをチェックすることもできます。この例では、Tekla StructuresでIFCモデルが作成されています。

  1. まず、次の図のようにフィルターを作成します。 をクリックしてフィルタータイプをオーガナイザーに設定します。
  2. 次に、このフィルターを使用して新しいカテゴリーを作成します。
  3. カテゴリーに参照オブジェクトを含めることができるように、参照モデルが再分割されていることを確認します。

ヒント:

他のソフトウェアで作成された参照モデルがある場合、フィルター用の文字列を簡単に見つけるには、[情報]コマンドを使用します。オブジェクトを選択し、右クリックします。[情報]ダイアログボックスで目的の文字列値を見つけます。値をコピーし、フィルターダイアログボックスにプロパティとして貼り付け、プロパティ名の前にEXTERNAL.を追加します。

例: オーガナイザーを使用した参照モデルからの重すぎるプレキャスト要素の追跡

選択フィルターを作成して、オーガナイザーのプレキャスト要素の重量を追跡できます。

  1. 新しいカテゴリーを作成します。
  2. プレキャスト要素の重量を追跡するフィルターを作成します。
    1. 10トンを超える重量を追跡するフィルターを作成します。

    2. 1トン未満の重量を追跡するフィルターを作成します。

    3. 特定の制限内の重量を追跡するフィルターを作成します。

  3. カテゴリーとフィルターを作成したら、カテゴリープロパティのルールに適切なフィルターを追加し、カテゴリーを保存します。
注:

これと同様のプロセスをTekla Structuresオブジェクトに使用して、たとえば、1つのフィルターを使用して鉄骨製品とキャストユニットの重要の両方を追跡することもできます。そのようなフィルターの例を示します。

このフィルターでは、13トン未満の鉄骨製品とコンクリートキャストユニットがすべて選択されます。メイン製品の重量を取得するには、階層レベル属性が必要です。

例: オーガナイザーを使用したさまざまな重量を追跡するための重量グループカテゴリーの作成

オーガナイザーでさまざまな重量を追跡する選択フィルターを作成できます。

  1. 重量のカテゴリーを作成するための適切なフィルターを作成します。たとえば、次の図では、「Weight 5 - 10t (重量5~10t)」というフィルターを作成しています。 をクリックしてフィルタータイプをオーガナイザーに設定します。

  2. 重量の間隔のカテゴリーを作成し、位置を追跡できるようになりました。他のカテゴリーと同様のカテゴリーを使用できます(たとえば、1階の重量を追跡できます)。体積、長さ、面積など、他のプロパティでも同じロジックを使用できます。追跡対象に応じて、フィルタールールを調整します。

例: オーガナイザーを使用したコンクリートの大きい体積の追跡

モデル内の体積が誤って特定の上限を超えている場合があります。このような上限として、1日の現場打ちコンクリート部材の割合や搬入率などがあります。オーガナイザーを使用して上限を追跡できます。

  1. 新しいカテゴリーを作成し、カテゴリー名を「Pour volume over 140m3 (体積が140m3を超える現場打ちコンクリート部材)」に変更します。
  2. [カテゴリーのプロパティ]で、[オブジェクトグループ]をクリックし、1日の搬入の最大値を超える体積を選択するフィルターを作成して、以下の図のように設定します。この例では、1日の搬入の上限は140 m3です。単位はmm3です。

  3. カテゴリーのルーで作成したフィルターを追加し、[モデルに製品レベルの最上位を含めます]チェックボックスをオンにします。カテゴリーのプロパティを保存します。

    以下の図に示すように、現場打ちコンクリート部材オブジェクトでこれを行う場合、現場打ちコンクリート部材フィルターを使用し、[モデルに製品レベルの最上位を含めます]チェックボックスはオンにしないでください。

この結果に基づいて計画を開始できるようになりました。たとえば、大型のクレーンが必要な場合もあれば、要素を小さくすることが必要な場合もあります。場合によっては、4つの現場打ちコンクリート部材を小さな現場打ちコンクリート部材に分割しておく必要があります。また、現場に搬入するコンクリートを増やすことが必要になる場合もあります。
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