ジョイント設計における Excel スプレッドシート
ジョイント ダイアログ ボックスに [設計] タブまたは [設計] タブがあるすべての鉄骨ジョイントのジョイント設計で Excel スプレッドシートを使用できます。
[Excel] タブまたは [外部設計リンク] タブで、[設計] オプションの [設計] を選択することで、ジョイントを Excel スプレッドシートにリンクできます。ジョイント情報は、必要な計算が行われるジョイント タイプ固有のスプレッドシートに転送されます。計算されたプロパティは出力ファイルに保存され、変更されたコンポーネント プロパティ値はジョイントに戻されます。変更内容に従ってジョイントが変更されます。
..\Tekla Structures\<version>\Environments\common\exceldesign にある component_template.xls ファイルを使用してジョイント タイプ用の Excel スプレッドシートを作成するか、事前定義されたファイルを使用することができます。
Excel スプレッドシートのジョイント設計で使用されるファイル
Excel スプレッドシートを使用したジョイント設計では、次のファイルが使用されます。
ファイル | 説明 |
---|---|
Visual Basic スクリプト ファイル | Excel.vb ファイルは、Tekla Structures と外部ソフトウェアをリンクし、Excel スプレッドシートのファイル名と場所を定義します。このファイルは、..\Tekla Structures\<version>\Environments\common\exceldesign フォルダー内にあります。 |
コンポーネント タイプ固有の Excel スプレッドシート | コンポーネント タイプ固有のスプレッドシートには、事前定義の計算が含まれています。ジョイント設計を実行すると、メイン部材および副部材のジョイントプロパティと情報が Excel スプレッドシートの [Input] シートと [Component] シートに転送されます。 Excel は、関連するスプレッドシート ファイルを以下の順序で検索します。
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ジョイント固有の結果ファイル |
結果ファイルには、変更されたジョイント プロパティが含められます。
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テンプレート スプレッドシート | ..\Tekla Structures\<version>\Environments\common\exceldesign フォルダーには、Tekla Structures コンポーネントで使用するユーザー独自のスプレッドシート アプリケーションを作成するために使用する component_template.xls スプレッドシートがあります。 |
ジョイント設計における Excel スプレッドシートの例
この例のイメージは、[エンド プレート (144)] ジョイントに使用される Excel スプレッドシートの例を示しています。
サンプル スプレッドシートには、次のシートがあります。
[Calculation] シートには、計算レポートが含まれています。
[Inputs] シートには、ジョイント ダイアログ ボックスからのジョイントのプロパティが含まれています。
[Outputs] シートには、設計結果が含まれています。これらの値はコンポーネントに転送されます。モデル内のジョイントは、これらの値に従って変更されます。
[Component] シートには、計算内容、計算形状に関する情報、メイン部材と副部材に関する情報が含まれています。スプレッドシート内のコンポーネント属性は、対応する .inp ファイル内の属性と同じです。.inp ファイルの詳細については、「入力ファイル (.inp ファイル)」を参照してください。
次のシートもあります。
- [Data] には、カタログ情報が示されます。
- [Norm] には、コード選択内容やコードの参照が示されます。
- [Language] には、翻訳が示されます。
Excel ジョイント設計プロセスの表示例
Excel.vb ファイルでは、Excel ジョイント設計プロセスの表示方法を定義できます。Excel.vb ファイルは、Tekla Structures と外部ソフトウェアをリンクし、Excel スプレッドシートのファイル名と場所を定義します。
外部設計リンクでジョイントの状態の表示
ジョイント設計で Excel スプレッドシートを使用する場合、Tekla Structures では色分けされたコンポーネント シンボルを使用して、モデル内のコンポーネントの状態が示されます。
これは、コンポーネントの Excel スプレッドシートの [Outputs] シートにエラー属性を含めることで行うことができます。属性のタイプは int
です。
有効な値は以下のとおりです。
値 | 色 | 状態 |
---|---|---|
1 |
緑 |
ボルト縁端距離が十分にあります。
ジョイントは、システムに搭載された英国および米国の設計基準を使用したジョイント設計チェックに合格しています。 |
2 |
黄 |
[コンポーネント] 設定で定義された値によると、ボルト縁端距離が不十分です。 | ] の [
3 |
赤 |
Tekla Structures がコンポーネント プロパティを計算できません。以下のような理由が考えられます。
|
コンポーネント シンボルの色では、システム コンポーネントの色のみを制御でき、カスタム コンポーネントの色は制御できません。