カスタム コンポーネントの定義
必要なディテールがすべて含まれたカスタム コンポーネントを定義できます。
最初に簡単なカスタム コンポーネントを定義し、後で変更することができます。簡単なカスタム コンポーネントの定義には通常、数分しかかかりません。以後のプロジェクトでの使用を計画している場合、より長い時間をかけてカスタム コンポーネントを定義することもあります。
より詳細にカスタム コンポーネントを編集することにより、モデル内の変更に自動的に対応する自動調整式のパラメトリック カスタム コンポーネントを定義できます。これには時間がかかりますが、パラメトリック カスタム コンポーネントのグループを複数のモデルまたはプロジェクトで使用できれば、結果として利点が得られます。
既存のコンポーネントの分解
カスタム コンポーネントの定義を始めるときは、最初にモデル内の類似したシステム コンポーネントを適用し、その後に分解することをお勧めします。 分解とは、既存のコンポーネントのオブジェクトのグループ化を解除することです。 オブジェクトを切り離したら、必要に応じてオブジェクトを変更、削除、または追加し、これらのオブジェクトを使用して新しいカスタム コンポーネントを作成できます。 コンポーネントを分解し、切り離したオブジェクトを新しいカスタム コンポーネントの基礎として使用すると、カスタム コンポーネントをすばやく作成する必要がある場合に便利です。
別の方法として、部材、カット、フィッティング、ボルトなど、カスタム コンポーネントに必要なコンポーネント オブジェクトを個別に作成することもできます。
カスタム コンポーネントの定義
次の例では、単純なカスタム ジョイントを定義する方法を示します。
定義されたカスタム コンポーネントはインテリジェントでないため、Tekla Structures はモデル内の変更に合わせて寸法を調整しません。 コンポーネントをモデル内の変更に適応させるには、コンポーネント オブジェクトとモデル オブジェクト間に依存関係を構築できるカスタム コンポーネント エディターで、コンポーネントを編集します。
ネストされたカスタム コンポーネントの定義
ネストされたコンポーネントとして複数のカスタム コンポーネントを結合することで、より複雑なカスタム コンポーネントを定義することができます。 これにより、より小さくて単純なコンポーネントを作成し、それらを単一のコンポーネントにまとめることができます。 元のコンポーネントは、ネストされたコンポーネントのサブコンポーネントになります。 ネストされたコンポーネントは通常、プレキャストや、埋込み材などの現場打ちコンポーネントに使用されます。
必要以上にコンポーネントをネストしないでください。3 つ以上のレベルをネストする場合には、いくつかの制限があります。ネストされたカスタム コンポーネントの異なるコンポーネント レベルを表示するには、Shift キーを押しながら、マウス ホイールでスクロールします。
プラグイン タイプのコンポーネントをネストされたコンポーネントのサブコンポーネントとして使用し、カスタム コンポーネント エディターでサブコンポーネントのプロパティを変更した場合、ネストされたコンポーネントを保存してモデルで使用すると、変更内容が失われることがあります。
プロパティが失われるのを防ぐには、変数を維持する各プラグイン プロパティにリンクします。コンポーネント属性ファイルを使用することもできます。詳細については、「カスタム コンポーネントのパラメーター変数と変数の式の例」を参照してください。
例: カスタム エンド プレート コンポーネントを定義する
この例では、既存のエンド プレート コンポーネントを基に簡単なカスタム コンポーネントを定義する方法を示します。